魅了魔力ほぼゼロなインキュバスの俺ですが、魔族公爵に溺愛されています。

mana.

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___ドサッ!___

「あっんっ…あぁっ!」

リュー様に押し倒され、ベッドの感触を楽しむ間もなく服を剥ぎとられてあっという間に裸になった。
今までの勉強とは全く違う、リュー様の指が俺の身体のあちこちを弄りそして…

___プチュン___

「…ひゃっ…んんんっ!」

香油で濡らした指を入れられた快感で俺はイッてしまった。

___ヌチュヌチュ…___

「あっ…んっ…やっ…あっ…」

___コリュッ!___

「んぅぅっ!」

俺の中にあるどこかに当たり、全身に雷が当たったようにビクンと体が跳ね上がる。

「あぁんっ!リュー様っ…」

「フー…フッ…」

いつものように優しく語りかけてくれるリュー様が…息も荒く返事もしてくれない…
しかも、指を抜いたかと思ったら…無言で…リュー様のあの熱く昂った陰茎が俺の中に…

……怖いっ……‼︎

「やっ…ぅ…んっうぅ…リュー…さ、ま…怖っぃいっ…!」

「……ハッ!」

後ろにあてがって入ってくる直前、俺の必死の声が届いてリュー様の瞳に光が戻った。

「…リュー様…俺…怖い…です…」

「あぁっ…ルイッ!」

そう言うと慌てて俺を抱き締めてくれた。
良かった…いつものリュー様だ…

「私とした事が…我を忘れてしまった…不安がらせてしまったな…本当にすまない。」

リュー様の指が俺の目の淵に溜まった涙を拭ってくれる。
俺はリュー様の胸に顔を埋めた。

「もっと…いつもみたいに優しくして下さい。」

「すまない…今度は…優しくしよう…」

リュー様が俺の首筋へと顔を埋め、優しく吸って痕を付けていく…

「あっ…リュー様…」

俺は足を広げ、リュー様を迎え入れる体制になった。

「来て…」

「良いのか?」

「…ん…大丈夫と…思います…」

「分かった…じゃぁ…少し血を吸うが…良いか?」

「え?」

「ヴァンパイヤに血を吸われた時に快楽が身体を巡るから少しでも負担を減らせるだろう。」

「…分かりました。」

俺はリュー様が吸いやすいように首を少し傾けた。

___プツン…___

「…っ…」

身体中に快楽が巡ってくる。
そして更に強い快楽がやって来た。

___ズズズッ___

「あぁああっ!」
「くっ…」

___ズンッ!___

「ひゃぁああっ!」

___ビュルッ!___

身体が弓形になりリュー様が腰を思い切り自分の方へと引き寄せて一気に中へと収まった。
俺の身体がガクガクと震え、そして同時に射精した。

ドロリと俺の中から愛液が溢れてくるのが分かる。

「動くぞ…」

血を少し吸い、口の端に付いた俺の血を指で拭いたリュー様が俺の腰を掴んで腰を動かし始めた。

___ヌヌ…___

「あっ…」

___ヌチュンッ!___

「あんっ!」

「ルイ…可愛い…」

「リューさ…あぁんっ!」

___バチュンッ‼︎___

そこから何度も突かれ、俺も次第に激しくリュー様を求めていった。

「あっっ…あっあっあっ…リュー様っ…もっと…おくっ…来てっ!」

「ルイ…私の…ルイッ!」

___ズチュンッ!___

「ひゃんっ!」

激しく腰を振り、リュー様の精液をたくさん求める。

「もっと…もっとぉっ…」

「ルイッ…聞こえるか…俺のと…お前の…がっ…お前の中で混ざり合って…」

___プチュ…ヌチュッ…ブチュン!___

「あぁんっ!」

ビクビクと身体中が喜びで震える。
インキュバスの身体が上質な精液を受け入れて、更にもっともっとと求めているのが分かった。
そのままリュー様を押し倒し、今度は自分が上に乗り腰を振る。
すると、ニヤリと笑ったリュー様が俺の腰を強く掴んで下から突き上げ、俺は最奥へと突かれて中イキした。

「あ゛ぁぁああっ!」

その後も何度も何度も最奥を突かれ、気を失うまで俺は貪欲にリュー様を求めていった。


***************


「………で、知らなかったのは私だけって訳ね。」

「…ごめんなさい。」

そのままリュー様から求婚されて正式な妻となる事が決まり、側近を集めて正式な挨拶の前にシャーリーに俺は打ち明けた。
案の定レナードさんは知っていて、ディーン達も知っていたらしい…と、いうか知らないのはシャーリーだけだったようだ。
そうだよね…高級娼館の人、一度も屋敷に現れてないもん。
シャーリーは勝手に男の人だけって思ってたみたい。
俺、女の人でもイケ……ないよね…うん……って、いうか…リュー様以外は無理だよね。

「ハァ…良いのよ。何で私がアンタの教育係でインキュバスなのにそういった教育をさせないのか…とは思ってたのよ。そういう事だったのねぇ。」

シャーリーは俺が拾われた頃から世話をしてくれて弟のように大事に育ててくれた。

「…で、アンドリュー様は優しかったの?」

___カァッ…___

「え…それは…」

「冷たくしたり酷いことしたら暴動起こしてやるんだからっ!」

「えぇっ、そんな事ないよっ!大丈夫だから‼︎」

みんなも似たような事を言ってたけど、リュー様は俺に酷い事はしないって知ってるからそんな事が言えるんだよね?

「…あら…ルイ、ちょっとこっち向いて。」

「ん、何?」

シャーリーが俺の瞳を見て嬉しそうに言った。

「あら、アンタ…魅了の力が上がったわね。」

「…え?」

シャーリーに手鏡を渡されて自分を見ると、瞳の中にハートの紋様が見えた。

「瞳にハートの紋様が現れたら魅了の力がしっかりと宿った証よ。綺麗に入ってるじゃない。きっとたくさんアンドリュー様の精液もらったお陰かしらね。」

___カァァッ!___

「ウフフ。もうっ、可愛いんだからぁっ!」

___ボフッ!___

「ウプッ!」

シャーリーのが抱き締められてギュウギュウと胸に押し潰されて息が出来なくなった。

「んっ…シャー‥苦しっっ…」

___ガバッ!___

「そこまでだ。」

「あんっ。」
「プハッ!」

引き寄せられて顔を上げると…

「あ…アンドリューさ…」

「違うだろ…2人じゃなくても私をリューと呼べと言っただろ?」

「…っ…あ…リュー…様…」

「あらあら、アンドリュー様。醜い嫉妬は可愛い恋人を早く逃しましてよ。」

「…お前は逃げる恋人もいないだろう…早く告白してしまえ。」

「あら、私が告白?何仰ってるんですか、向こうからさせないとサキュバスの名が廃りますっ!」

リュー様が俺を引き寄せて首筋にキスをする。

「…んっ…」

魅了の魔力がしっかりついた俺がインキュバスとして人間界へ行く事はないけれど…

「愛してるぞ…私の可愛いルイ…」

「俺も…愛しています。でも…これって魅了のせいじゃ…」

「それは違う。私はお前が成人して…勉強と偽って行為を行った時から惹かれていたぞ。」

「リュー様…あっ…」

___グイッ___

「そう思うなら…死ぬまで俺を魅了してくれ……」

___プツッ……チュウ…___

「あぁんっ!」

リュー様が俺の首元に歯を食い込ませて血を吸った。
快感で倒れそうな所をどうにかしがみついて震えながら持ちこたえた。

「……フッ…甘いな…お前の血は…」

「…もぅ…外では…止めて下さい…よね…んっ…ぅ…」

この先1人の魔族を魅了していく事が、俺の一生の試験なのかもしれない。

END.
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