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第21話 お化け屋敷と楓①
※ホラー要素を含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。
「あ、お化け屋敷あるんだ」
お祭りのメイン通りから外れた所に、見るからに怖そうな雰囲気の屋台があった。
葵はそれを見つけるなりボソッと呟いた。
「そうなんだよー! 葵ちゃんお化け屋敷大丈夫?」
「大丈夫だよ。日向達は?」
「みんな大丈夫……うん、大丈夫だよ」
神妙な面持ちの後、笑顔を見せた日向。
「(なんだろ? 今の間は)」
「そうだ! お化け屋敷行こう! みんなでだと多いから2人ずつでどう?」
「お! いいんじゃね。楽しそうじゃん」
日向の提案に賛同したのは蓮。
他の3人はどことなく嫌そうな雰囲気を醸し出している。
「じゃあ、ジャンケンして同じの出した2人がペアね」
日向の言葉を合図に葵を含む6人がじゃんけんをする。
何度かじゃんけんをした結果はこうだ。
日向と蓮ペア
柚佑と竜ペア
そして、葵と楓ペア
「あたしと一緒で大丈夫?」
「決まったことはしょうがない……。ぜ、絶対に触るなよ」
「それは大丈夫だけど……」
「(楓の顔色悪いけど大丈夫か? もしかして、お化け屋敷苦手とか?)」
葵の心配をよそに、日向と蓮ペアから順にお化け屋敷の中へ入っていく。
日向と蓮が暗闇の中へ入ってから数秒後、中からは蓮の叫び声が聞こえてきた。
それは悲鳴に近い叫び声だ。
「蓮、怖いの苦手なんだ」
「怖いの苦手なのに、お化け屋敷入るのは好きなんだよ」
柚佑は貼り付け笑顔を見せた後、竜と共に暗闇の中へ入って行った。
「(あの2人は大丈夫なんだな。何も聞こえないや)」
中からは叫び声や悲鳴は一切聞こえなかった。
「じゃあ、行こっか」
「……ああ」
顔面蒼白に近い楓は葵の後に続き歩き出す。
「大丈夫? やめとく?」
「へ……いき」
言葉とは裏腹に楓の声は恐怖からか震えていた。
「あたしは前、横、後ろのどこにいた方がいい?」
「……横」
「ん」
葵は少し歩くスピードを落とすと楓の横に並んだ。
受付で御札を受け取ると中へ入って行く2人。
中へ入り、暗幕を抜けた先は真っ暗で何も見えないほどだ。
「……っ!」
少し歩くと火の玉のような物がぼやけた様に浮かび上がる。
葵の隣では楓が肩をビクつかせていた。
「楓いる? 大丈夫?」
「ああ」
楓に触れる事ができない葵は声で隣にいるかを確認していた。
──ベチャ
そんな音ともに、葵と楓の顔には何かが当たった。
「うわっ!」
楓は小さく叫び声を上げる。
「大丈夫。こんにゃくだよ」
驚く楓をよそに葵は冷静にそう言った。
突き当たりを左に曲がり暗幕を抜けると鏡がぼんやりとライトアップされている。
その鏡には3人の顔が映し出された。
葵と楓ともう1人──
白塗りで髪の長い女性の姿が。
「で、出たー!!」
それを見た楓は一目散に走り出す。
「ちょっと、楓!」
葵も見失わないよう後を追う。
所々にある火の玉のおかげで葵は楓に追いつくことが出来た。
「楓、大丈夫だよ」
楓に追いついた葵は優しい声をかける。
「別に怖くない……び、びっくりしただけだ」
叫んだのが恥ずかしかったのか、本当は怖いのにそんなことを言っていた。
「何も見てないし、聞いてない。楓が大丈夫なら掴まってていいから」
葵はそれだけ言うと歩き始めた。
「あ、お化け屋敷あるんだ」
お祭りのメイン通りから外れた所に、見るからに怖そうな雰囲気の屋台があった。
葵はそれを見つけるなりボソッと呟いた。
「そうなんだよー! 葵ちゃんお化け屋敷大丈夫?」
「大丈夫だよ。日向達は?」
「みんな大丈夫……うん、大丈夫だよ」
神妙な面持ちの後、笑顔を見せた日向。
「(なんだろ? 今の間は)」
「そうだ! お化け屋敷行こう! みんなでだと多いから2人ずつでどう?」
「お! いいんじゃね。楽しそうじゃん」
日向の提案に賛同したのは蓮。
他の3人はどことなく嫌そうな雰囲気を醸し出している。
「じゃあ、ジャンケンして同じの出した2人がペアね」
日向の言葉を合図に葵を含む6人がじゃんけんをする。
何度かじゃんけんをした結果はこうだ。
日向と蓮ペア
柚佑と竜ペア
そして、葵と楓ペア
「あたしと一緒で大丈夫?」
「決まったことはしょうがない……。ぜ、絶対に触るなよ」
「それは大丈夫だけど……」
「(楓の顔色悪いけど大丈夫か? もしかして、お化け屋敷苦手とか?)」
葵の心配をよそに、日向と蓮ペアから順にお化け屋敷の中へ入っていく。
日向と蓮が暗闇の中へ入ってから数秒後、中からは蓮の叫び声が聞こえてきた。
それは悲鳴に近い叫び声だ。
「蓮、怖いの苦手なんだ」
「怖いの苦手なのに、お化け屋敷入るのは好きなんだよ」
柚佑は貼り付け笑顔を見せた後、竜と共に暗闇の中へ入って行った。
「(あの2人は大丈夫なんだな。何も聞こえないや)」
中からは叫び声や悲鳴は一切聞こえなかった。
「じゃあ、行こっか」
「……ああ」
顔面蒼白に近い楓は葵の後に続き歩き出す。
「大丈夫? やめとく?」
「へ……いき」
言葉とは裏腹に楓の声は恐怖からか震えていた。
「あたしは前、横、後ろのどこにいた方がいい?」
「……横」
「ん」
葵は少し歩くスピードを落とすと楓の横に並んだ。
受付で御札を受け取ると中へ入って行く2人。
中へ入り、暗幕を抜けた先は真っ暗で何も見えないほどだ。
「……っ!」
少し歩くと火の玉のような物がぼやけた様に浮かび上がる。
葵の隣では楓が肩をビクつかせていた。
「楓いる? 大丈夫?」
「ああ」
楓に触れる事ができない葵は声で隣にいるかを確認していた。
──ベチャ
そんな音ともに、葵と楓の顔には何かが当たった。
「うわっ!」
楓は小さく叫び声を上げる。
「大丈夫。こんにゃくだよ」
驚く楓をよそに葵は冷静にそう言った。
突き当たりを左に曲がり暗幕を抜けると鏡がぼんやりとライトアップされている。
その鏡には3人の顔が映し出された。
葵と楓ともう1人──
白塗りで髪の長い女性の姿が。
「で、出たー!!」
それを見た楓は一目散に走り出す。
「ちょっと、楓!」
葵も見失わないよう後を追う。
所々にある火の玉のおかげで葵は楓に追いつくことが出来た。
「楓、大丈夫だよ」
楓に追いついた葵は優しい声をかける。
「別に怖くない……び、びっくりしただけだ」
叫んだのが恥ずかしかったのか、本当は怖いのにそんなことを言っていた。
「何も見てないし、聞いてない。楓が大丈夫なら掴まってていいから」
葵はそれだけ言うと歩き始めた。
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