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3章。国王との決戦
45話。空中都市アルフヘイム
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『ルーくん! 危なくなったら逃げる! とにかく逃げるのよ! お母さん、昔から逃げ足だけは早かったの!』
聖剣の【スキル共有】で、母さんのスキル【脱兎】を呼び出すと、母さんの声が聞こえて来た。
「わかっているよ、母さん!」
【脱兎】は逃げ足を早くするスキルだ。
フェリオの飛行速度が、恐ろしく早くなる。
予想した通り、このスキルはボクの騎馬にも適応されるようだ。
天魔騎士団の数名が、イルティアの足止めをくぐり抜けて、ボクたちを追撃してくるが、その距離がみるみる開いた。
『ルカ、何これ、すごいよ!』
「ルカ様の能力は、もはや何でもありですね……!」
フェリオとエリザが感嘆する。
ボクじゃなくて、この場合は母さんのスキルがすごいんだけどね。
『コレットちゃんもお父さんも、みんなルーくんのことを応援しているわ! ちゃんと帰ってくるのよ!』
=========
勇者を支持、応援する人の想いが増したことにより、聖剣の攻撃力がアップしました。
456290……さらに増大していきます!
=========
聖剣の攻撃力が、ここに来て、さらに高まっている。
母さんやコレット、父さんの想いを聖剣を通して感じた。
「わかった! ちゃんと帰ってくる!」
「ルカ様! アルフヘイムです!」
雲を突き抜けると、眼下に大樹が絡みついた神秘的な石の都市が広がった。自然との調和を何よりも大切とするエルフの王都だ。
はっとするほどの美しさだが、あいにくと見惚れている時間はない。
「あの中央の王城に突入してください! 地下に空中都市の制御のための中枢。王座の間があります! おそらく陛下とアナスタシア姫はそこにいらっしゃるハズ!」
「エリザ、ずいぶん詳しいんだな。フェリオ、頼む!」
『了解!』
空中都市アルフヘイムは純血のエルフのみが住まうことを許された都だ。ハーフエルフのエリザが詳しいのは予想外だった。
「私は幼い頃、アナスタシア姫に連れられて、ここに来たことがあるのです。姫は母を失って途方に暮れる私を保護してくれました。魔法の手ほどきなども……」
エルフの王城のテラスに降り立つ。
天魔騎士団が追ってくるため、フェリオから飛び降りて、急いで中に入る。
通路は狭く、ユニコーンに乗って移動するには向いてなさそうだ。
「王座の間までの道も覚えております! ご案内しますので、付いて来て下さい!」
エリザが石畳を蹴って、先頭を走る。
『あの娘たちの追撃がやっかいだね。挟み撃ちにされないよう、ボクはここで彼女らを足止めするよ』
フェリオが背後の空を見上げて告げた。
光の翼を纏った少女たちが、猛然と降下してくる。
「フェリオ、ひとりで大丈夫なのか?」
『ボクの取り柄は機動力と防御力だから。逃げ回って撹乱すれば大丈夫。逆に、狭い地下なんかじゃ、キミの力になれそうもない』
フェリオは残念そうに首を振った。
「わかった! フェリオ。キミに感謝を! 絶対に死ぬなよ!」
フェリオにはいくら感謝してもしきれない。ボクの最高の相棒だ。
『ルカ、国王は元勇者だという話だけど。王城の地下から、すさまじく邪悪な気配を感じるよ。これはまるで……もし、危ないと思ったら、すぐに逃げて欲しい』
警告を発すると、幻獣ユニコーンはテラスから飛び立った。
彼めがけて、天魔騎士たちが襲いかかる。
「ルカ様! 先を急ぎましょう!」
「おうっ!」
フェリオの無事を祈りつつ、ボクはエリザと城内へと踏み込んだ。
聖剣の【スキル共有】で、母さんのスキル【脱兎】を呼び出すと、母さんの声が聞こえて来た。
「わかっているよ、母さん!」
【脱兎】は逃げ足を早くするスキルだ。
フェリオの飛行速度が、恐ろしく早くなる。
予想した通り、このスキルはボクの騎馬にも適応されるようだ。
天魔騎士団の数名が、イルティアの足止めをくぐり抜けて、ボクたちを追撃してくるが、その距離がみるみる開いた。
『ルカ、何これ、すごいよ!』
「ルカ様の能力は、もはや何でもありですね……!」
フェリオとエリザが感嘆する。
ボクじゃなくて、この場合は母さんのスキルがすごいんだけどね。
『コレットちゃんもお父さんも、みんなルーくんのことを応援しているわ! ちゃんと帰ってくるのよ!』
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勇者を支持、応援する人の想いが増したことにより、聖剣の攻撃力がアップしました。
456290……さらに増大していきます!
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聖剣の攻撃力が、ここに来て、さらに高まっている。
母さんやコレット、父さんの想いを聖剣を通して感じた。
「わかった! ちゃんと帰ってくる!」
「ルカ様! アルフヘイムです!」
雲を突き抜けると、眼下に大樹が絡みついた神秘的な石の都市が広がった。自然との調和を何よりも大切とするエルフの王都だ。
はっとするほどの美しさだが、あいにくと見惚れている時間はない。
「あの中央の王城に突入してください! 地下に空中都市の制御のための中枢。王座の間があります! おそらく陛下とアナスタシア姫はそこにいらっしゃるハズ!」
「エリザ、ずいぶん詳しいんだな。フェリオ、頼む!」
『了解!』
空中都市アルフヘイムは純血のエルフのみが住まうことを許された都だ。ハーフエルフのエリザが詳しいのは予想外だった。
「私は幼い頃、アナスタシア姫に連れられて、ここに来たことがあるのです。姫は母を失って途方に暮れる私を保護してくれました。魔法の手ほどきなども……」
エルフの王城のテラスに降り立つ。
天魔騎士団が追ってくるため、フェリオから飛び降りて、急いで中に入る。
通路は狭く、ユニコーンに乗って移動するには向いてなさそうだ。
「王座の間までの道も覚えております! ご案内しますので、付いて来て下さい!」
エリザが石畳を蹴って、先頭を走る。
『あの娘たちの追撃がやっかいだね。挟み撃ちにされないよう、ボクはここで彼女らを足止めするよ』
フェリオが背後の空を見上げて告げた。
光の翼を纏った少女たちが、猛然と降下してくる。
「フェリオ、ひとりで大丈夫なのか?」
『ボクの取り柄は機動力と防御力だから。逃げ回って撹乱すれば大丈夫。逆に、狭い地下なんかじゃ、キミの力になれそうもない』
フェリオは残念そうに首を振った。
「わかった! フェリオ。キミに感謝を! 絶対に死ぬなよ!」
フェリオにはいくら感謝してもしきれない。ボクの最高の相棒だ。
『ルカ、国王は元勇者だという話だけど。王城の地下から、すさまじく邪悪な気配を感じるよ。これはまるで……もし、危ないと思ったら、すぐに逃げて欲しい』
警告を発すると、幻獣ユニコーンはテラスから飛び立った。
彼めがけて、天魔騎士たちが襲いかかる。
「ルカ様! 先を急ぎましょう!」
「おうっ!」
フェリオの無事を祈りつつ、ボクはエリザと城内へと踏み込んだ。
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