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3章。バフ・マスター、Lv6覚醒
52話。スキルがレベルアップ。Lv6ボーナスを獲得
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「侮らないでもらえるかしら。この子は、私の騎士のひとりよ」
酸で焼けただれたドラゴンゾンビの全身が、時間を巻き戻したように再生していく。
吹き飛ばしてやった頭も、骨と肉が盛り上がって元通りになった。
「アレで死なないのか!?」
「元々、強大な生命力を誇る古竜(エンシェント・ドラゴン)が、アンデッドとなってさらなる不死性を手に入れたのよ?
全身を一瞬で破壊し尽くさない限り、滅びたりしないわ」
アンジェラが得意気に解説する。
僕は慌てて地面に落ちた神剣グラムを拾い上げた。
その瞬間、ドラゴンゾンビの尻尾が僕を横薙ぎに襲う。
斬り飛ばしてやったが、ヤツの尻尾は瞬く間に再生した。
「このままでは、体力が尽きていずれ負ける!」
ドラゴンゾンビの背後に回ったイブが、その翼を切り裂きながら警告を発する。ゼルギウスの剣は、ドラゴンゾンビの血を浴びても腐食したりしなかった。
だが、斬っても斬っても、ヤツの身体は元通りなってしまう。
連続で剣を振るうイブは、荒い息を吐いた。
僕も連戦で、疲れが出始めている。
「どう? 私の騎士は決して死なずに、ずっとずっと私を守ってくれるのよ。人間が勝てるとは思わないことね」
「私も攻撃に加わります!」
幽霊(レイス)をあらかた掃討したティファが叫んだ。
スキル進化し、より強力になった彼女の魔法剣も合わされば何とかなるか……
「やるわねティファ。それじゃ、兵力を補充するとしましょう」
ドラゴンゾンビがブレスを吐く。
ティファが泡を食って、僕たちの頭上に魔法障壁を展開した。
だが、その攻撃はまったく別方向に放たれたものだった。
「アンジェラ王女! なにゆえに!?」
アシッドブレスは、川を必死に渡っていたフォルガナの騎馬隊を飲み込んだ。
彼らはことごとく蒸発して幽霊(レイス)の大群と成り果てる。幽霊(レイス)たちの嘆きの声が、響きわたった。
「狂っていますね。フォルガナのアンジェラ!」
ティファが怒声を上げる。
「心外ね。彼らを私のお友達に加えてあげただけよ? さんざん私のことを化け物姫だなんて罵っていたのに。今は私のことが大好きだって、みんな喜んでいるわ」
「喜んでいるだと!? 魔法で無理矢理、支配しているだけだろ!」
僕も吐き気をもよおしそうだった。
「そうよ。それの何がいけないの? 生きている人間は、みんな私を傷つける敵だもの。でも死ねば、みんな私を愛してくれるのよ。
私はもっともっと、お友達を作りたい。あなたたちともお友達になりたいのよ」
「それは奴隷って言うんだ!」
僕はドラゴンゾンビに斬撃を浴びせる。鱗が爆ぜて、肉が裂けるが、それらはすぐに回復した。
「クスッ。良いことを教えてあげるわ、アベル。あなたの大事なリディア王女は、私が預かっているわ。バランを吸血鬼にして拉致させたの」
「なんだとっ!?」
「バランはリディアをおもちゃにしたくてたまらないみたい。早く助けにこないと、取り返しのつかないことになってしまうかもね?」
バラン団長はフォルガナに、本当に内通していたようだ。
にわかには信じられなかった。
「私はね。リディアみたいな娘が大嫌いなの。リディアは、お父様とお母様からも愛されて。【聖女】のスキルまで得て、誰からも好かれて必要とされる。
その上、初恋の人と結ばれるですって?
同じ王女として生まれたのに、私とは大違い……
そんな娘を地獄に突き落としてやったらと想像するだけで、胸がスッーとするのよ」
「アンジェラ。お前、信じられないくらい性格が悪いな!」
僕は激怒した。
そんな嫉妬じみた感情で、リディアを付け狙っていたのか。
なら、もうこんなところでグスグスはしていられない。
僕はリディアを守ると誓ったんだからな。ここで賭け出る。
「経験値をスキル熟練度に変換! 【バフ・マスター】レベルLv6を解放!」
『了解。これまで得た経験値をすべて消費して、スキルLv6を解放します
Lv6ボーナス:【武器強化バフ】。対象に指定した武器の攻撃力を5倍にします』
世界の声、システムボイスが僕の叫びに応えた。
―――――――
名 前:アベル・ベオルブ
レベル:1(17レベル、DOWN!)
スキル:【バフ・マスター】Lv6(UP!)
Lv2ボーナス: 効果人数最大3000人
Lv3ボーナス: 全ステータス10倍アップ
Lv4ボーナス: スキル発動中の行動制限なし
Lv5ボーナス: スキル強化バフ。ふたりまで他人のスキルをグレードアップする。
Lv6ボーナス: 武器強化バフ。対象に指定した武器の攻撃力を5倍にする。
(NEW!)
Lv7ボーナス: ???
―――――――
酸で焼けただれたドラゴンゾンビの全身が、時間を巻き戻したように再生していく。
吹き飛ばしてやった頭も、骨と肉が盛り上がって元通りになった。
「アレで死なないのか!?」
「元々、強大な生命力を誇る古竜(エンシェント・ドラゴン)が、アンデッドとなってさらなる不死性を手に入れたのよ?
全身を一瞬で破壊し尽くさない限り、滅びたりしないわ」
アンジェラが得意気に解説する。
僕は慌てて地面に落ちた神剣グラムを拾い上げた。
その瞬間、ドラゴンゾンビの尻尾が僕を横薙ぎに襲う。
斬り飛ばしてやったが、ヤツの尻尾は瞬く間に再生した。
「このままでは、体力が尽きていずれ負ける!」
ドラゴンゾンビの背後に回ったイブが、その翼を切り裂きながら警告を発する。ゼルギウスの剣は、ドラゴンゾンビの血を浴びても腐食したりしなかった。
だが、斬っても斬っても、ヤツの身体は元通りなってしまう。
連続で剣を振るうイブは、荒い息を吐いた。
僕も連戦で、疲れが出始めている。
「どう? 私の騎士は決して死なずに、ずっとずっと私を守ってくれるのよ。人間が勝てるとは思わないことね」
「私も攻撃に加わります!」
幽霊(レイス)をあらかた掃討したティファが叫んだ。
スキル進化し、より強力になった彼女の魔法剣も合わされば何とかなるか……
「やるわねティファ。それじゃ、兵力を補充するとしましょう」
ドラゴンゾンビがブレスを吐く。
ティファが泡を食って、僕たちの頭上に魔法障壁を展開した。
だが、その攻撃はまったく別方向に放たれたものだった。
「アンジェラ王女! なにゆえに!?」
アシッドブレスは、川を必死に渡っていたフォルガナの騎馬隊を飲み込んだ。
彼らはことごとく蒸発して幽霊(レイス)の大群と成り果てる。幽霊(レイス)たちの嘆きの声が、響きわたった。
「狂っていますね。フォルガナのアンジェラ!」
ティファが怒声を上げる。
「心外ね。彼らを私のお友達に加えてあげただけよ? さんざん私のことを化け物姫だなんて罵っていたのに。今は私のことが大好きだって、みんな喜んでいるわ」
「喜んでいるだと!? 魔法で無理矢理、支配しているだけだろ!」
僕も吐き気をもよおしそうだった。
「そうよ。それの何がいけないの? 生きている人間は、みんな私を傷つける敵だもの。でも死ねば、みんな私を愛してくれるのよ。
私はもっともっと、お友達を作りたい。あなたたちともお友達になりたいのよ」
「それは奴隷って言うんだ!」
僕はドラゴンゾンビに斬撃を浴びせる。鱗が爆ぜて、肉が裂けるが、それらはすぐに回復した。
「クスッ。良いことを教えてあげるわ、アベル。あなたの大事なリディア王女は、私が預かっているわ。バランを吸血鬼にして拉致させたの」
「なんだとっ!?」
「バランはリディアをおもちゃにしたくてたまらないみたい。早く助けにこないと、取り返しのつかないことになってしまうかもね?」
バラン団長はフォルガナに、本当に内通していたようだ。
にわかには信じられなかった。
「私はね。リディアみたいな娘が大嫌いなの。リディアは、お父様とお母様からも愛されて。【聖女】のスキルまで得て、誰からも好かれて必要とされる。
その上、初恋の人と結ばれるですって?
同じ王女として生まれたのに、私とは大違い……
そんな娘を地獄に突き落としてやったらと想像するだけで、胸がスッーとするのよ」
「アンジェラ。お前、信じられないくらい性格が悪いな!」
僕は激怒した。
そんな嫉妬じみた感情で、リディアを付け狙っていたのか。
なら、もうこんなところでグスグスはしていられない。
僕はリディアを守ると誓ったんだからな。ここで賭け出る。
「経験値をスキル熟練度に変換! 【バフ・マスター】レベルLv6を解放!」
『了解。これまで得た経験値をすべて消費して、スキルLv6を解放します
Lv6ボーナス:【武器強化バフ】。対象に指定した武器の攻撃力を5倍にします』
世界の声、システムボイスが僕の叫びに応えた。
―――――――
名 前:アベル・ベオルブ
レベル:1(17レベル、DOWN!)
スキル:【バフ・マスター】Lv6(UP!)
Lv2ボーナス: 効果人数最大3000人
Lv3ボーナス: 全ステータス10倍アップ
Lv4ボーナス: スキル発動中の行動制限なし
Lv5ボーナス: スキル強化バフ。ふたりまで他人のスキルをグレードアップする。
Lv6ボーナス: 武器強化バフ。対象に指定した武器の攻撃力を5倍にする。
(NEW!)
Lv7ボーナス: ???
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