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4章。限界突破の外れスキル《バフ・マスター》で世界最強
55話。スキルがレベルアップ。Lv7ボーナスを獲得
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『では主よ。我が背に乗るが良い。リディア王女のところまで、ひとっ飛びで連れて行ってやろう』
神馬スレイプニールが、僕に背中に乗るように促す。
「よし!」
僕がスレイプニールの鞍に手をかけたその時だった。
「ギョオオオオッ!?」
ブラックナイツの騎士が、絶叫と共に剣を振り上げて襲いかかってきた。
それもひとりではなく、包囲する形で3人だ。直前まで、まったく殺気を感じさせない不意打ちだった。
「アベル様!」
ティファが剣を抜いて、僕の盾となる。
クソッ、こいつら。アンジェラに高位アンデッド化の呪いをかけられていたのか。
人智を超えたスピードで迫る敵。
僕はすぐさま剣を抜いて、ひとりを斬り捨てた。
振り返ると、ティファもひとりを鳳凰剣で消し炭にしていた。
だがティファのがら空きになった胴体に、最後の敵が、鋭く伸びた爪を突き刺した。
「あぅっ!?」
ティファは苦痛に顔を歪ませる。
敵はさらに、その首を爪で切り裂こうとする。
僕とイブの剣が同時に閃き、敵を絶命させた。
「ティファ!? 誰か回復魔法とポーションを!」
僕は膝から崩れるティファを抱きかかえる。
「だ、大丈夫です。傷はそれほど深くは…」
ティファが気丈に告げるが、明らかに無理をしているのがわかった。
「回復魔法小隊です! 道を空けてください」
ルーンナイツの衛生兵たちがやって来る。
「イブ! 周囲を警戒してくれ! 衛生兵以外は誰も近寄るな!」
まだ他にもアンジェラの呪いをかけられた者がいるかも知れない。
リディアがいない以上、見破る術はなく、警戒するより他なかった。
乱戦の最中ではなく、勝利して気が緩んだタイミングを狙ってくるとは……
アンジェラの策略の悪辣さには、舌を巻く。
「アベル団長! ティファ様の傷口が塞がりません!」
「回復魔法もポーションも受け付けない状態です!」
「なにっ!?」
ティファの腹部から流れる血が、まったく止まらなかった。
衛生兵が包帯をきつく巻いて、応急処置をする。
ティファが痛みにうめいた。
「これは【呪い】の状態異常を受けたのだと思います。傷が一切、治療できなくなっています!」
「【呪い】の状態異常? 回復を受け付けなくなるというヤツか。でも呪いをかけた相手が死ねば、元に戻るハズでは?」
「呪いの大元は、アンジェラ。だから、彼女が滅びるか。リディア王女の【解呪(ディスペル)】の魔法以外では、ティファは救えないのだと思う」
イブが苦虫を噛み潰したような顔で告げる。
「こ、このままでは出血多量で、ティファ様のお命はあと2時間も保ちません!」
「なら、やることはひとつだ! リディアを助けてティファも救う」
僕はぐったりしたティファを抱きかかえて、スレイプニールに一緒に乗った。スレイプニールにはバフ・マスターの強化をかける。
これで、すぐにバラン団長に追いつけるハズだ。
「ちょっと待って。その状態のティファを連れて行くのは危険……」
「ここにティファを置いていったら、リディアを助けても間に合わなくなる可能性がある!」
僕はイブの言葉を遮った。
アンジェラを倒すという選択肢もあるが、ヤツはティファが死ぬまで姿を隠すだろう。
何しろ、ティファを殺して友達(アンデッド)にしたがっていたんだからな。
「イブは両騎士団を率いて、後から追いかけてきてくれ! バラン団長はリディアを連れて、北の魔物の軍勢に合流しようとしている。アンジェラもそこにいるハズだ!」
そのまま返事も聞かずに、スレイプニールの腹を蹴って、全速力で駆け出す。
風を切り裂き、すさまじい勢いで景色が流れていく。
想像以上のスピードだった。
「アベル様……だ、駄目です。私を殺して下さい」
ティファが苦しそうに喘ぎながら告げた。
「何をバカなことを言っているんだ!?」
「……アンデッドに殺されたら、私もアンデッドに……そうしたら、私はアベル様の敵に」
「絶対に助けるから、黙っていろ!」
僕は抱きかかえたティファから、どんどん命がこぼれ出していくのを感じた。
まずい、このままではリディアを取り戻す前に、ティファが死んでしまう。
2時間も耐えられるかどうか……
「これからも、僕はずっとティファと一緒だ!」
僕は一か八か、心の中でシステムボイスに呼びかけた。
魔法でも薬でも救えないなら、バフはどうだ? 生命力を強化するようなバフが使えたら……
それにはバフ・マスターのさらなる進化に賭けるしかない。
「経験値をスキル熟練度に変換! 【バフ・マスター】レベルLv7を解放!」
『了解。経験値をすべて消費。
ですが獲得したスキル熟練度が【バフ・マスター】レベルLv7の解放には届きませんでした。
レベルが1にダウンします』
僕は愕然とした。
今の行動は、単に自分を弱体化させただけだった。
「経験値を消費する以外に、スキル熟練度を今すぐ稼ぐ方法は無いのか!?」
『スキル保有者の寿命を消費することで、スキル熟練度を獲得することができます。
レベルLv7を解放するためには、寿命を20年消費することになりますが、よろしいですか?』
「寿命が20年減る!? ……構わない。やってくれ! 【バフ・マスター】レベルLv7を解放!」
「な、何を……アベル様っ?」
ティファが目を瞬く。
僕は彼女をギュッと抱きしめた。
今、ここでティファを救えないなら、この先、一生後悔するだろう。
なら迷うことは無かった。
『システム了解。スキルLv7を解放します。
Lv7ボーナス:【ステータス限界突破】。対象ひとりのどれかひとつのステータスを∞(無限)にします。』
―――――――
名 前:アベル・ベオルブ
レベル:1(21レベル、DOWN!)
スキル:【バフ・マスター】Lv7(UP!)
Lv2ボーナス: 効果人数最大3000人
Lv3ボーナス: 全ステータス10倍アップ
Lv4ボーナス: スキル発動中の行動制限なし
Lv5ボーナス: 【スキル強化バフ】。ふたりまで他人のスキルをグレードアップする。
Lv6ボーナス: 【武器強化バフ】。対象に指定した武器の攻撃力を5倍にする。
Lv7ボーナス: 【ステータス限界突破】。対象ひとりのどれかひとつのステータスを∞(無限)にする。
(NEW!)
Lv8ボーナス: ???
―――――――
神馬スレイプニールが、僕に背中に乗るように促す。
「よし!」
僕がスレイプニールの鞍に手をかけたその時だった。
「ギョオオオオッ!?」
ブラックナイツの騎士が、絶叫と共に剣を振り上げて襲いかかってきた。
それもひとりではなく、包囲する形で3人だ。直前まで、まったく殺気を感じさせない不意打ちだった。
「アベル様!」
ティファが剣を抜いて、僕の盾となる。
クソッ、こいつら。アンジェラに高位アンデッド化の呪いをかけられていたのか。
人智を超えたスピードで迫る敵。
僕はすぐさま剣を抜いて、ひとりを斬り捨てた。
振り返ると、ティファもひとりを鳳凰剣で消し炭にしていた。
だがティファのがら空きになった胴体に、最後の敵が、鋭く伸びた爪を突き刺した。
「あぅっ!?」
ティファは苦痛に顔を歪ませる。
敵はさらに、その首を爪で切り裂こうとする。
僕とイブの剣が同時に閃き、敵を絶命させた。
「ティファ!? 誰か回復魔法とポーションを!」
僕は膝から崩れるティファを抱きかかえる。
「だ、大丈夫です。傷はそれほど深くは…」
ティファが気丈に告げるが、明らかに無理をしているのがわかった。
「回復魔法小隊です! 道を空けてください」
ルーンナイツの衛生兵たちがやって来る。
「イブ! 周囲を警戒してくれ! 衛生兵以外は誰も近寄るな!」
まだ他にもアンジェラの呪いをかけられた者がいるかも知れない。
リディアがいない以上、見破る術はなく、警戒するより他なかった。
乱戦の最中ではなく、勝利して気が緩んだタイミングを狙ってくるとは……
アンジェラの策略の悪辣さには、舌を巻く。
「アベル団長! ティファ様の傷口が塞がりません!」
「回復魔法もポーションも受け付けない状態です!」
「なにっ!?」
ティファの腹部から流れる血が、まったく止まらなかった。
衛生兵が包帯をきつく巻いて、応急処置をする。
ティファが痛みにうめいた。
「これは【呪い】の状態異常を受けたのだと思います。傷が一切、治療できなくなっています!」
「【呪い】の状態異常? 回復を受け付けなくなるというヤツか。でも呪いをかけた相手が死ねば、元に戻るハズでは?」
「呪いの大元は、アンジェラ。だから、彼女が滅びるか。リディア王女の【解呪(ディスペル)】の魔法以外では、ティファは救えないのだと思う」
イブが苦虫を噛み潰したような顔で告げる。
「こ、このままでは出血多量で、ティファ様のお命はあと2時間も保ちません!」
「なら、やることはひとつだ! リディアを助けてティファも救う」
僕はぐったりしたティファを抱きかかえて、スレイプニールに一緒に乗った。スレイプニールにはバフ・マスターの強化をかける。
これで、すぐにバラン団長に追いつけるハズだ。
「ちょっと待って。その状態のティファを連れて行くのは危険……」
「ここにティファを置いていったら、リディアを助けても間に合わなくなる可能性がある!」
僕はイブの言葉を遮った。
アンジェラを倒すという選択肢もあるが、ヤツはティファが死ぬまで姿を隠すだろう。
何しろ、ティファを殺して友達(アンデッド)にしたがっていたんだからな。
「イブは両騎士団を率いて、後から追いかけてきてくれ! バラン団長はリディアを連れて、北の魔物の軍勢に合流しようとしている。アンジェラもそこにいるハズだ!」
そのまま返事も聞かずに、スレイプニールの腹を蹴って、全速力で駆け出す。
風を切り裂き、すさまじい勢いで景色が流れていく。
想像以上のスピードだった。
「アベル様……だ、駄目です。私を殺して下さい」
ティファが苦しそうに喘ぎながら告げた。
「何をバカなことを言っているんだ!?」
「……アンデッドに殺されたら、私もアンデッドに……そうしたら、私はアベル様の敵に」
「絶対に助けるから、黙っていろ!」
僕は抱きかかえたティファから、どんどん命がこぼれ出していくのを感じた。
まずい、このままではリディアを取り戻す前に、ティファが死んでしまう。
2時間も耐えられるかどうか……
「これからも、僕はずっとティファと一緒だ!」
僕は一か八か、心の中でシステムボイスに呼びかけた。
魔法でも薬でも救えないなら、バフはどうだ? 生命力を強化するようなバフが使えたら……
それにはバフ・マスターのさらなる進化に賭けるしかない。
「経験値をスキル熟練度に変換! 【バフ・マスター】レベルLv7を解放!」
『了解。経験値をすべて消費。
ですが獲得したスキル熟練度が【バフ・マスター】レベルLv7の解放には届きませんでした。
レベルが1にダウンします』
僕は愕然とした。
今の行動は、単に自分を弱体化させただけだった。
「経験値を消費する以外に、スキル熟練度を今すぐ稼ぐ方法は無いのか!?」
『スキル保有者の寿命を消費することで、スキル熟練度を獲得することができます。
レベルLv7を解放するためには、寿命を20年消費することになりますが、よろしいですか?』
「寿命が20年減る!? ……構わない。やってくれ! 【バフ・マスター】レベルLv7を解放!」
「な、何を……アベル様っ?」
ティファが目を瞬く。
僕は彼女をギュッと抱きしめた。
今、ここでティファを救えないなら、この先、一生後悔するだろう。
なら迷うことは無かった。
『システム了解。スキルLv7を解放します。
Lv7ボーナス:【ステータス限界突破】。対象ひとりのどれかひとつのステータスを∞(無限)にします。』
―――――――
名 前:アベル・ベオルブ
レベル:1(21レベル、DOWN!)
スキル:【バフ・マスター】Lv7(UP!)
Lv2ボーナス: 効果人数最大3000人
Lv3ボーナス: 全ステータス10倍アップ
Lv4ボーナス: スキル発動中の行動制限なし
Lv5ボーナス: 【スキル強化バフ】。ふたりまで他人のスキルをグレードアップする。
Lv6ボーナス: 【武器強化バフ】。対象に指定した武器の攻撃力を5倍にする。
Lv7ボーナス: 【ステータス限界突破】。対象ひとりのどれかひとつのステータスを∞(無限)にする。
(NEW!)
Lv8ボーナス: ???
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