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2章。聖騎士団との対決
23話。【闇回復薬】の専属契約
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「なっ! 傷の痛みが消えた!?」
私の【闇回復(ダークヒール)】をかけられた商人の男は、驚きの声を上げた。
「わ、私は旅の薬師です。これをどうか、娘さんに……」
私は腰袋から【闇回復薬(ダークポーション)】を取り出して、彼に渡す。
「私の作った【上位回復薬(ハイポーション)】です。きっと娘さんの病気が良くなりますよ」
魔物たちに何度か使って【闇回復薬(ダークポーション)】が、病気も一瞬にして無かったことにしてしまうのを確認していた。
「さあ、早く、あなたの帰りを待っている娘さんのところへ……」
「あ、ああっ……」
男は状況を飲み込めていないようで、目を瞬いた。
「貴様、何者だ! 聖騎士の心得など口にしよって、我らに説教をするつもりか!?」
聖騎士たちが、色めき立つ。
「い、今のはまさか……我らがヴェルトハイム流剣術?」
中でも、バルトラは今の一合で、私の剣の流派を見抜いたようだ。
彼とは実家にいたころ何度か手合わせしたが、相当な剣の使い手だった。
だが、私の容姿が変わっているためか、私の素性にまでは思い至っていない様子だった。
「アルフィ……お嬢様! いけません。聖騎士のみなさんも剣を納めてください」
ティファが、駆け寄ってきて仲裁に入る。彼女は昨日、新調した冒険者風の軽装姿だった。
「エルフごときが、我らに指し図するつもりか!?」
「我らは世界を救った勇者ロイドの配下! 我らに楯突くは、勇者に楯突くも同じことだぞ!」
癪に障ったのか聖騎士たちが、抜剣してティファに襲いかかってくる。
その口上は、勇者の権威と力を笠に着て、あまりに傲慢だった。まさか、ヴェルトハイム聖騎士団が、このような集団に成り果てていたとは、まったく知らなかった。
「甘いですっ!」
ティファは華麗なステップで、それをかわし、逆に彼らに峰打ちを食らわせた。聖騎士たちが地面に転がる。
「ほぅ……」
剣士であるバルトラは、感嘆の息を吐いた。
「いずれも小娘などとは侮れない実力者のようですね」
バルトラは疾風のような踏み込みで、ティファとの距離を詰めると、剣を打ち込む。
「っつ……!?」
ティファはそれをギリギリで防いだが、腕を痛めたのか、顔をしかめた。
「だが、調子に乗り過ぎです。勇者ロイドの使徒たる私に喧嘩を売った罪、死をもって贖っていただきましょうか?」
バルトラの顔は喜悦に満ちていた。獲物をなぶって追い詰める肉食獣のようだ。
周りの人々から悲鳴が上がる。
「ティ、ティファ、逃げましょう!」
今ここでヴェルトハイム聖騎士団と争うことは得策ではない。
「【夢魔(ナイトメア)】!」
私は闇魔法【夢魔(ナイトメア)】を放った。
聖騎士たちは目を瞑って、次々に路上に転がる。これは人間を悪夢へと引きずり込む魔法だ。
「す、すげぇ、聖騎士たちが一網打尽だ!」
人々から歓声が上がる。
「バカな! こ、これは闇魔法……!?」
バルトラは顔を歪めはしたが、私の【夢魔(ナイトメア)】に抵抗した。
膝に力が入らなくなったバルトラを、
ティファが蹴り飛ばす。バルトラは露店に突っ込んだ。
「はい!」
私とティファは、大通りを疾走してその場を離れる。
「おい、何者だ、あの娘らっ!?」
「銀髪の娘は、とんでもない美少女だったぞ!」
大勢の人々のどよめきと、好奇の視線が私たちを追いかけ来た。
◇
人気のない路地裏に駆け込み、頭から布を被って顔を隠す。
元の姿に戻るのを待ってから、私たちは冒険者ギルドに向かった。
途中、人々の噂は、ヴェルトハイム聖騎士団と大立ち回りを演じたふたりの少女のことで、もちきりだった。
「威張り腐った聖騎士どもをコテンパンにしてくれてスカッとしたぜ!」
「それにしても、女の子ふたりにやられるなんて、世界最強の勇者の聖騎士団が聞いて呆れるな。そんな連中が、再び現れた魔王をどうにかできるのか?」
「その銀髪の美少女っていうのが、どえらいヤツで。剣も強えわ、聖騎士たちを全員、眠らせちまうわで……」
「何者だ? そんな目立つ容姿をしていて腕も立つなら、噂くらいは聞くハズだが……」
「その銀髪のお姉様! 聖騎士に斬り殺されそうになっていた人を助けたのよ! あーん、もう、すごいカッコよかったわ!」
娯楽に飢えた人々に格好の話題を提供してしまったようだった。
聖騎士団は、戦費のために命の水とも言える回復薬(ポーション)を値上げしたためか、すこぶる評判が悪かった。
「ア、アルフィン様……何かすごい噂になってますね」
ティファが目立たないように、顔を伏せながら尋ねて来る。
「ええっ……そうね……」
私も脂汗を流し、ぎくしゃくしながら歩いた。幸いにも、私たちが当事者だと気づく人はいなかったけれど、生きた心地がしなかった。
「ああっ! 待っていましたよ、アルフィンさん!」
冒険者ギルドに到着すると、受付嬢が満面の笑みで歓迎してくれた。
「奇跡の黒い回復薬(ポーション)の効果は、すさまじいですよ! おかげ様で、昨日運び込まれた重傷の冒険者たちが、助かりました!」
「そ、それは良かったです……っ!」
すごい勢いで詰められて、私は後ずさってしまう。
私の【闇回復薬(ダークポーション)】が役に立ったのは、とても嬉しかった。
「今日ももしかして作ってきてくださいましたか!? あるだけ買い取らせていただにきます!」
「は、はい……20個ほど用意しました」
「一晩で、20個もっ!?」
受付嬢は身体を驚きに震わせる。
「ふつうの薬師なら5個作るだけで、精一杯ですよ!」
「アルフィン様は半日で100個は余裕でお作りになれます」
ティファが自慢気に話した。
「そ、それはもう人間技ではないです!」
「おう、アルフィンじゃえねか! 実は提案があるんだが、この【闇回復薬(ダークポーション)】の専属販売契約を、ここのギルドと交わさねぇか!?」
大男のギルドマスターが、奥から飛び出してきた。
「ここのギルドにだけ【闇回復薬(ダークポーション)】を売ると約束してくれるなら、定価の2倍……いや、3倍で買い取らせてもらうぜ!」
「えっ……」
私は面食らって、固まってしまう。
私の【闇回復薬(ダークポーション)】をこんなに評価してもらえたのは、ありがたかった。
「でも、私は……必要としている人に【闇回復薬(ダークポーション)】を売りたいので……」
「かーっ! たまげた! もしかして慈愛の精神って奴か? アルフィンはホントにすげぇヤツだな」
ギルドマスターが感心したように、顎を撫でる。
「じゃあ買い取った2割は、困っている怪我人や病人に、無料で配るという契約でどうだ?」
「ホ、ホントですか!? それなら……そうですね。お願いします」
この契約なら、亡くなったお母様も喜んでくれるハズだ。
「おっしゃー! それじゃ、さっそく契約書を作るんで、待っていてくれ! 良し! これで聖王国の回復薬(ポーション)値上げ問題は解決できるな!」
ギルドマスターは喜び勇んで、書類を用意した。
私は内容を確認して、さっそくサインする。冒険者ギルドを通した方が、私の【闇回復薬(ダークポーション)】を大勢の困っている人に届けられるだろう。
それにしても、聖王国の回復薬(ポーション)値上げは、やはり大勢の人を苦しめているようだった。
なんとか【闇回復薬(ダークポーション)】を大量生産して、この問題を解決できないだろうか? 魔王との戦費を賄うという名目での値上げなら、間接的に私の責任でもある。
「アルフィン様、これで600ゴールドで【闇回復薬(ダークポーション)】を買い取っていただけますね!」
ティファもこの契約には、喜んでいるようだった。
「本当はもっと高い値段でも良いかと思いますが……聖王国の回復薬(ポーション)は2000ゴールドですし」
ティファにジト目で見られて、ギルドマスターは慌てて視線を反らす。
「おいおい、今更、契約変更は無しにしてくれよ! ウチのギルドは、冒険者狩りのクソ野郎のせいで、人が減ってマジで崩壊寸前なんだよ! アルフィンは、まさに救世主なんだからよ!」
「そ、そう言っていただけると、ありがたいです。冒険者狩りも、きっと見つけ出してみせますね」
私が請け負うと、ギルドマスターは豪快に笑った。
「ハッハッハ! こいつはまいったぜ! お前さんの剣の腕は信用しているが、絶対に無茶だけはするなよ? ティファといつも一緒に行動しろ。
まっ、ホントは危ねえことはして欲しくねぇんだがな……」
「大丈夫です。アルフィン様は、何があろうと私が片時も離れずお守りします!」
「と、ところで、街で聖王国のヴェルトハイム聖騎士団を見かけました。彼らが、何のために、ここにやって来たのか、わかりますか?」
冒険者ギルドはあらゆる情報が集まる場所だ。
私は気になっていたことを尋ねた。
おおよその見当はついているが……
「ああっ、魔王が再び現れたとかいう噂があってな。ここは迷いの森に近いからな。ここを拠点にして、まずは迷いの森の調査をするらしいぜ」
やはり懸念していた通りだった。
ロイドお父様やシルヴィアは、さっそく前哨戦を仕掛けて来たらしい。
迷いの森は大陸の東の端に位置している。
聖王国はマケドニア王国を挟んで西にあった。迷いの森に軍隊を派遣するためには、マケドニア王国を通過してくる必要がある。すでにマケドニアとも、ある程度、話がついてるのだろう。
「アルフィン様、どうやら早くも仕掛けて来たみたいですね!」
「ええ、ティファ……」
これは一刻も早く、魔王城の強化をしていかねばならない。
ランギルスお父様やヴィクトル、私の新しい家族を私の手で守るんだ。
私の【闇回復(ダークヒール)】をかけられた商人の男は、驚きの声を上げた。
「わ、私は旅の薬師です。これをどうか、娘さんに……」
私は腰袋から【闇回復薬(ダークポーション)】を取り出して、彼に渡す。
「私の作った【上位回復薬(ハイポーション)】です。きっと娘さんの病気が良くなりますよ」
魔物たちに何度か使って【闇回復薬(ダークポーション)】が、病気も一瞬にして無かったことにしてしまうのを確認していた。
「さあ、早く、あなたの帰りを待っている娘さんのところへ……」
「あ、ああっ……」
男は状況を飲み込めていないようで、目を瞬いた。
「貴様、何者だ! 聖騎士の心得など口にしよって、我らに説教をするつもりか!?」
聖騎士たちが、色めき立つ。
「い、今のはまさか……我らがヴェルトハイム流剣術?」
中でも、バルトラは今の一合で、私の剣の流派を見抜いたようだ。
彼とは実家にいたころ何度か手合わせしたが、相当な剣の使い手だった。
だが、私の容姿が変わっているためか、私の素性にまでは思い至っていない様子だった。
「アルフィ……お嬢様! いけません。聖騎士のみなさんも剣を納めてください」
ティファが、駆け寄ってきて仲裁に入る。彼女は昨日、新調した冒険者風の軽装姿だった。
「エルフごときが、我らに指し図するつもりか!?」
「我らは世界を救った勇者ロイドの配下! 我らに楯突くは、勇者に楯突くも同じことだぞ!」
癪に障ったのか聖騎士たちが、抜剣してティファに襲いかかってくる。
その口上は、勇者の権威と力を笠に着て、あまりに傲慢だった。まさか、ヴェルトハイム聖騎士団が、このような集団に成り果てていたとは、まったく知らなかった。
「甘いですっ!」
ティファは華麗なステップで、それをかわし、逆に彼らに峰打ちを食らわせた。聖騎士たちが地面に転がる。
「ほぅ……」
剣士であるバルトラは、感嘆の息を吐いた。
「いずれも小娘などとは侮れない実力者のようですね」
バルトラは疾風のような踏み込みで、ティファとの距離を詰めると、剣を打ち込む。
「っつ……!?」
ティファはそれをギリギリで防いだが、腕を痛めたのか、顔をしかめた。
「だが、調子に乗り過ぎです。勇者ロイドの使徒たる私に喧嘩を売った罪、死をもって贖っていただきましょうか?」
バルトラの顔は喜悦に満ちていた。獲物をなぶって追い詰める肉食獣のようだ。
周りの人々から悲鳴が上がる。
「ティ、ティファ、逃げましょう!」
今ここでヴェルトハイム聖騎士団と争うことは得策ではない。
「【夢魔(ナイトメア)】!」
私は闇魔法【夢魔(ナイトメア)】を放った。
聖騎士たちは目を瞑って、次々に路上に転がる。これは人間を悪夢へと引きずり込む魔法だ。
「す、すげぇ、聖騎士たちが一網打尽だ!」
人々から歓声が上がる。
「バカな! こ、これは闇魔法……!?」
バルトラは顔を歪めはしたが、私の【夢魔(ナイトメア)】に抵抗した。
膝に力が入らなくなったバルトラを、
ティファが蹴り飛ばす。バルトラは露店に突っ込んだ。
「はい!」
私とティファは、大通りを疾走してその場を離れる。
「おい、何者だ、あの娘らっ!?」
「銀髪の娘は、とんでもない美少女だったぞ!」
大勢の人々のどよめきと、好奇の視線が私たちを追いかけ来た。
◇
人気のない路地裏に駆け込み、頭から布を被って顔を隠す。
元の姿に戻るのを待ってから、私たちは冒険者ギルドに向かった。
途中、人々の噂は、ヴェルトハイム聖騎士団と大立ち回りを演じたふたりの少女のことで、もちきりだった。
「威張り腐った聖騎士どもをコテンパンにしてくれてスカッとしたぜ!」
「それにしても、女の子ふたりにやられるなんて、世界最強の勇者の聖騎士団が聞いて呆れるな。そんな連中が、再び現れた魔王をどうにかできるのか?」
「その銀髪の美少女っていうのが、どえらいヤツで。剣も強えわ、聖騎士たちを全員、眠らせちまうわで……」
「何者だ? そんな目立つ容姿をしていて腕も立つなら、噂くらいは聞くハズだが……」
「その銀髪のお姉様! 聖騎士に斬り殺されそうになっていた人を助けたのよ! あーん、もう、すごいカッコよかったわ!」
娯楽に飢えた人々に格好の話題を提供してしまったようだった。
聖騎士団は、戦費のために命の水とも言える回復薬(ポーション)を値上げしたためか、すこぶる評判が悪かった。
「ア、アルフィン様……何かすごい噂になってますね」
ティファが目立たないように、顔を伏せながら尋ねて来る。
「ええっ……そうね……」
私も脂汗を流し、ぎくしゃくしながら歩いた。幸いにも、私たちが当事者だと気づく人はいなかったけれど、生きた心地がしなかった。
「ああっ! 待っていましたよ、アルフィンさん!」
冒険者ギルドに到着すると、受付嬢が満面の笑みで歓迎してくれた。
「奇跡の黒い回復薬(ポーション)の効果は、すさまじいですよ! おかげ様で、昨日運び込まれた重傷の冒険者たちが、助かりました!」
「そ、それは良かったです……っ!」
すごい勢いで詰められて、私は後ずさってしまう。
私の【闇回復薬(ダークポーション)】が役に立ったのは、とても嬉しかった。
「今日ももしかして作ってきてくださいましたか!? あるだけ買い取らせていただにきます!」
「は、はい……20個ほど用意しました」
「一晩で、20個もっ!?」
受付嬢は身体を驚きに震わせる。
「ふつうの薬師なら5個作るだけで、精一杯ですよ!」
「アルフィン様は半日で100個は余裕でお作りになれます」
ティファが自慢気に話した。
「そ、それはもう人間技ではないです!」
「おう、アルフィンじゃえねか! 実は提案があるんだが、この【闇回復薬(ダークポーション)】の専属販売契約を、ここのギルドと交わさねぇか!?」
大男のギルドマスターが、奥から飛び出してきた。
「ここのギルドにだけ【闇回復薬(ダークポーション)】を売ると約束してくれるなら、定価の2倍……いや、3倍で買い取らせてもらうぜ!」
「えっ……」
私は面食らって、固まってしまう。
私の【闇回復薬(ダークポーション)】をこんなに評価してもらえたのは、ありがたかった。
「でも、私は……必要としている人に【闇回復薬(ダークポーション)】を売りたいので……」
「かーっ! たまげた! もしかして慈愛の精神って奴か? アルフィンはホントにすげぇヤツだな」
ギルドマスターが感心したように、顎を撫でる。
「じゃあ買い取った2割は、困っている怪我人や病人に、無料で配るという契約でどうだ?」
「ホ、ホントですか!? それなら……そうですね。お願いします」
この契約なら、亡くなったお母様も喜んでくれるハズだ。
「おっしゃー! それじゃ、さっそく契約書を作るんで、待っていてくれ! 良し! これで聖王国の回復薬(ポーション)値上げ問題は解決できるな!」
ギルドマスターは喜び勇んで、書類を用意した。
私は内容を確認して、さっそくサインする。冒険者ギルドを通した方が、私の【闇回復薬(ダークポーション)】を大勢の困っている人に届けられるだろう。
それにしても、聖王国の回復薬(ポーション)値上げは、やはり大勢の人を苦しめているようだった。
なんとか【闇回復薬(ダークポーション)】を大量生産して、この問題を解決できないだろうか? 魔王との戦費を賄うという名目での値上げなら、間接的に私の責任でもある。
「アルフィン様、これで600ゴールドで【闇回復薬(ダークポーション)】を買い取っていただけますね!」
ティファもこの契約には、喜んでいるようだった。
「本当はもっと高い値段でも良いかと思いますが……聖王国の回復薬(ポーション)は2000ゴールドですし」
ティファにジト目で見られて、ギルドマスターは慌てて視線を反らす。
「おいおい、今更、契約変更は無しにしてくれよ! ウチのギルドは、冒険者狩りのクソ野郎のせいで、人が減ってマジで崩壊寸前なんだよ! アルフィンは、まさに救世主なんだからよ!」
「そ、そう言っていただけると、ありがたいです。冒険者狩りも、きっと見つけ出してみせますね」
私が請け負うと、ギルドマスターは豪快に笑った。
「ハッハッハ! こいつはまいったぜ! お前さんの剣の腕は信用しているが、絶対に無茶だけはするなよ? ティファといつも一緒に行動しろ。
まっ、ホントは危ねえことはして欲しくねぇんだがな……」
「大丈夫です。アルフィン様は、何があろうと私が片時も離れずお守りします!」
「と、ところで、街で聖王国のヴェルトハイム聖騎士団を見かけました。彼らが、何のために、ここにやって来たのか、わかりますか?」
冒険者ギルドはあらゆる情報が集まる場所だ。
私は気になっていたことを尋ねた。
おおよその見当はついているが……
「ああっ、魔王が再び現れたとかいう噂があってな。ここは迷いの森に近いからな。ここを拠点にして、まずは迷いの森の調査をするらしいぜ」
やはり懸念していた通りだった。
ロイドお父様やシルヴィアは、さっそく前哨戦を仕掛けて来たらしい。
迷いの森は大陸の東の端に位置している。
聖王国はマケドニア王国を挟んで西にあった。迷いの森に軍隊を派遣するためには、マケドニア王国を通過してくる必要がある。すでにマケドニアとも、ある程度、話がついてるのだろう。
「アルフィン様、どうやら早くも仕掛けて来たみたいですね!」
「ええ、ティファ……」
これは一刻も早く、魔王城の強化をしていかねばならない。
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