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「護衛だから横にいる、伴侶だから横にいる、の両方だな」
「まあ、そりゃそうか」
そうじゃなきゃ意味ないもんな。
「いや~、芸能人とか有名でモテる人の恋人の大変さを俺が体験するとは思わなかったな~」
「……リヒト」
ソランツェが眉間にシワを寄せて微妙な表情をしていたので、芸能人とかって言っても判んないよな~と笑いながら説明しようとすると
「急に失われる自覚ってどういう事だ」
「ん?」
盛大にため息を吐かれて思い出す。そうだったソランツェだけじゃないんだった……。自分でも吃驚だよ。
「……えーっと、自覚が身に付いていない証拠?」
可愛こぶって首を傾げてみると、やれやれという表情で肩をすくめ両手を上げてひらひらさせていた。うーん、その顔も好きだなあ。
++++++
「――明日ご迷惑をおかけしてしまうと思います。すみません」
前も行った店で夕食を食べ宿に戻り、明日ライアス達が迎えに来るならいきなりだと驚かせてしまうだろうし説明しておこうとテッドさん達に話す。
細かい事は気にしないタイプと思っていたテッドさん達も流石に驚き、畏まられそうになったので慌てて止め、アルミオはコイツなんかヤバい奴なんじゃね?と思ったかは知らないが俺の特殊性に気付いていたので合点がいったみたいな顔をしていた。
「リヒト兄ちゃんってすごい人なの?」
「自分で言うのもどうかと思うけど、なんかどうもそうみたいなんだよね~」
「へえ~そうなんだあ~」
「やる事出来ちゃったから行かなきゃいけないんだけど、また来れるようになったら泊まりに来るからその時よろしくね」
「うん!俺リヒト兄ちゃんに会えてよかったよ!ありがとう!」
うっかりちょっと泣きそうになってしまったので、イルムを抱き締めて頬に顔をぐりぐり擦り付けて誤魔化す。くすぐったいと楽しそうに笑うイルムと一緒に笑った後、おやすみなさいと部屋に戻った。早めに来れるといいなあ。イルムの誕生日は絶対お祝いするんだと勝手に決めた。
「今日は色々有り過ぎて疲れたー………」
「本当にな」
部屋に戻ると指をパチンと一回、二人とも綺麗に&楽な格好に着替え、俺はベッドに倒れ込む。お風呂引っ張り出すとかそんな気力は無いんだよ。
「明日もまた疲れる予定だもんなあ………」
枕を抱えてうーうー言いながら左右にゴロゴロ転がる。自分で行くと決めたけれど、気は進まない。が、例のお願いもしたいし頑張るしかないな。よし。
心の中で気合いを入れた後、もう寝ようと向かいのベッドに腰掛けて転がる俺を見ていたソランツェの方に手を伸ばす。こっちに来てほしいなーっと。
「どうした?」
「寝る」
「そうか」
「そうか、じゃない」
…………。
俺の言いたい事判ってるのに、ニヤニヤ笑って知らんぷりするのが腹立たしいんですが。精一杯手を伸ばしてソランツェに触ろうとするのにスッと避けたりするってどういう事だよ。
「もう!」
「んー、どうした?」
くそ~。
いいぞ、そっちがその気なら
「イルムの所行って一緒に寝てもらおうっと!」
「は?」
「あ、イルムってアルミオとベッド一緒なのかな?三人で寝るって狭いかな~」
ベッドから起き上がろうとすると、それより先に上に乗ってきたソランツェに潰される。顔が全然笑ってない。わーこわーい!
「重い」
「関心しないな」
「来てくれないから」
「俺以外は駄目だと言っただろう」
「子供にも適用されるんだ、それ」
「……アルミオは駄目だ」
「アルミオも子供だろ」
あはは、と笑うとブスッとしたソランツェにギューッと抱き締められてちょっと苦しい。まあ、目的は達成したのでいいか。
「ソランツェ以外にこういう事されて俺が喜ぶと思ってる?」
「思わないな」
「なら、意地悪すんな」
コツンと軽く頭突きをするとそのまま噛み付くようにキスされ、同時にガウンの胸元に手が入ってきてスルッと脱がされる。
「……え?」
あれー?疲れてるからソランツェに抱き締めてもらって大人しく寝ようと思ったのに……?
「うそ、ヤダ、待って あ、」
++++++
「……おはよ」
「ああ、おはよう」
一足先に起きたソランツェは俺の寝顔をずっと見ていたっぽくて、頬にキスしてくれるのはいいんだけど、可愛い顔で寝ていたなって耳元で言ってきた。やめて欲しい。マジで恥ずかしいから。
昨日はあれからガンガン攻められ泣かされて何故か俺がごめんなさいって言わされたりしていつの間にか寝落ちしたんだよ。わざと嫉妬心煽るもんじゃないと俺は学習した。
それにしてもどんなに下半身を酷使しようが全く影響がないって有り難いね。起き上がった腰に痛みは全く無い。
「疲労感残んないのマジ有り難いわ」
「そうだな」
なんか他人事みたいに言うので、自分が好き放題やりやがったくせにとポコポコと小突いていたら手が捕まってベッドに押し倒される。
「煽るな」
「煽ってる要素どこだよ」
スイッチ、地雷タイプかよ。
「駄目だってば」
「判ってる」
抗議の声を上げると口に軽くキスされ解放された。ニヤリと笑う顔の色っぽさが堪らない……が、そろそろ本当に準備しないとライアス来ちゃうな。
さっさと準備しようとパチンと指を鳴らすと服が現れたけど、俺の服だけ昨日までとは違い初期の服になっている。あの俺が文句言ったくるぶし丈のワンピースのやつ。何故?
「神殿に行くから?これ基準服なのか?」
「下は……」
「ん?下着だけだよ」
「頼むから気を付けてくれよ?」
「?」
――あ。
うん。スリット入ってないし大丈夫だと思う、よ?
「まあ、そりゃそうか」
そうじゃなきゃ意味ないもんな。
「いや~、芸能人とか有名でモテる人の恋人の大変さを俺が体験するとは思わなかったな~」
「……リヒト」
ソランツェが眉間にシワを寄せて微妙な表情をしていたので、芸能人とかって言っても判んないよな~と笑いながら説明しようとすると
「急に失われる自覚ってどういう事だ」
「ん?」
盛大にため息を吐かれて思い出す。そうだったソランツェだけじゃないんだった……。自分でも吃驚だよ。
「……えーっと、自覚が身に付いていない証拠?」
可愛こぶって首を傾げてみると、やれやれという表情で肩をすくめ両手を上げてひらひらさせていた。うーん、その顔も好きだなあ。
++++++
「――明日ご迷惑をおかけしてしまうと思います。すみません」
前も行った店で夕食を食べ宿に戻り、明日ライアス達が迎えに来るならいきなりだと驚かせてしまうだろうし説明しておこうとテッドさん達に話す。
細かい事は気にしないタイプと思っていたテッドさん達も流石に驚き、畏まられそうになったので慌てて止め、アルミオはコイツなんかヤバい奴なんじゃね?と思ったかは知らないが俺の特殊性に気付いていたので合点がいったみたいな顔をしていた。
「リヒト兄ちゃんってすごい人なの?」
「自分で言うのもどうかと思うけど、なんかどうもそうみたいなんだよね~」
「へえ~そうなんだあ~」
「やる事出来ちゃったから行かなきゃいけないんだけど、また来れるようになったら泊まりに来るからその時よろしくね」
「うん!俺リヒト兄ちゃんに会えてよかったよ!ありがとう!」
うっかりちょっと泣きそうになってしまったので、イルムを抱き締めて頬に顔をぐりぐり擦り付けて誤魔化す。くすぐったいと楽しそうに笑うイルムと一緒に笑った後、おやすみなさいと部屋に戻った。早めに来れるといいなあ。イルムの誕生日は絶対お祝いするんだと勝手に決めた。
「今日は色々有り過ぎて疲れたー………」
「本当にな」
部屋に戻ると指をパチンと一回、二人とも綺麗に&楽な格好に着替え、俺はベッドに倒れ込む。お風呂引っ張り出すとかそんな気力は無いんだよ。
「明日もまた疲れる予定だもんなあ………」
枕を抱えてうーうー言いながら左右にゴロゴロ転がる。自分で行くと決めたけれど、気は進まない。が、例のお願いもしたいし頑張るしかないな。よし。
心の中で気合いを入れた後、もう寝ようと向かいのベッドに腰掛けて転がる俺を見ていたソランツェの方に手を伸ばす。こっちに来てほしいなーっと。
「どうした?」
「寝る」
「そうか」
「そうか、じゃない」
…………。
俺の言いたい事判ってるのに、ニヤニヤ笑って知らんぷりするのが腹立たしいんですが。精一杯手を伸ばしてソランツェに触ろうとするのにスッと避けたりするってどういう事だよ。
「もう!」
「んー、どうした?」
くそ~。
いいぞ、そっちがその気なら
「イルムの所行って一緒に寝てもらおうっと!」
「は?」
「あ、イルムってアルミオとベッド一緒なのかな?三人で寝るって狭いかな~」
ベッドから起き上がろうとすると、それより先に上に乗ってきたソランツェに潰される。顔が全然笑ってない。わーこわーい!
「重い」
「関心しないな」
「来てくれないから」
「俺以外は駄目だと言っただろう」
「子供にも適用されるんだ、それ」
「……アルミオは駄目だ」
「アルミオも子供だろ」
あはは、と笑うとブスッとしたソランツェにギューッと抱き締められてちょっと苦しい。まあ、目的は達成したのでいいか。
「ソランツェ以外にこういう事されて俺が喜ぶと思ってる?」
「思わないな」
「なら、意地悪すんな」
コツンと軽く頭突きをするとそのまま噛み付くようにキスされ、同時にガウンの胸元に手が入ってきてスルッと脱がされる。
「……え?」
あれー?疲れてるからソランツェに抱き締めてもらって大人しく寝ようと思ったのに……?
「うそ、ヤダ、待って あ、」
++++++
「……おはよ」
「ああ、おはよう」
一足先に起きたソランツェは俺の寝顔をずっと見ていたっぽくて、頬にキスしてくれるのはいいんだけど、可愛い顔で寝ていたなって耳元で言ってきた。やめて欲しい。マジで恥ずかしいから。
昨日はあれからガンガン攻められ泣かされて何故か俺がごめんなさいって言わされたりしていつの間にか寝落ちしたんだよ。わざと嫉妬心煽るもんじゃないと俺は学習した。
それにしてもどんなに下半身を酷使しようが全く影響がないって有り難いね。起き上がった腰に痛みは全く無い。
「疲労感残んないのマジ有り難いわ」
「そうだな」
なんか他人事みたいに言うので、自分が好き放題やりやがったくせにとポコポコと小突いていたら手が捕まってベッドに押し倒される。
「煽るな」
「煽ってる要素どこだよ」
スイッチ、地雷タイプかよ。
「駄目だってば」
「判ってる」
抗議の声を上げると口に軽くキスされ解放された。ニヤリと笑う顔の色っぽさが堪らない……が、そろそろ本当に準備しないとライアス来ちゃうな。
さっさと準備しようとパチンと指を鳴らすと服が現れたけど、俺の服だけ昨日までとは違い初期の服になっている。あの俺が文句言ったくるぶし丈のワンピースのやつ。何故?
「神殿に行くから?これ基準服なのか?」
「下は……」
「ん?下着だけだよ」
「頼むから気を付けてくれよ?」
「?」
――あ。
うん。スリット入ってないし大丈夫だと思う、よ?
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