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第一章
4-6.楽しい歓談
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そんな努力を嗤うように、再び止まってしまった指先に赤が歪む。
「目も珍しい色だったよね。そっちはお父様に似たのかな」
瞳なんていつ見られたと思い返し、アモルに襲われた時だと舌を打たなかったのはなけなしの理性から。
……どうせ、この男は全てを知っている。その上で問いかける悪趣味さなど、今更ではないか。
「オラの親は、オラが子どもん時サいなぐなったんで、知らねぇんです」
「ああ、そうなんだね。同じ村の人たちから、思い出話もなかった?」
「……特には」
ようやく粉々になった魚を片付けて、あと数品だと意気込む胸に突き刺さる違和感。
男の言う通り、それぞれ両親から受け継いだものだ。
母は亜麻色の髪に緑の瞳。父は金髪の、薄青の瞳を持っていたことだって、村に住んでいた牧師様からも聞いたし、残されていた物で直接見たことだってある。
そもそも、あの作戦の指揮者であれば、勇者と聖女の外見ぐらい知っていて当然だ。
だから、動揺したのはそこではなく。クラロがここに来る以前、どこにいたかまで把握していたこと。
「そうなんだ。……ああ、そういえばペーターは聖女と同じルバ村の出身だったっけ。勇者たちのことは知っている?」
「オラが生まれた頃なんで、話でしか」
「ああ、もうあの頃を知っている人間も少なかったか」
想定通りの問いかけ。想定外の呟き。本当に、もうその可能性に行き着いていなかったのだろう。
当時を知る人間のほとんどは既に廃人となったか、喋れてもろくな扱いをされていないか。
美しく盛り付けられたイチゴのソルベを崩し、小さな種が奥歯で潰れる感触で何を誤魔化したのか。
「前の魔王が倒された後は、観光地にもなったんだっけ。今でこそ僕らが管轄しているけど、それまでどうやって暮らしていたのかな」
聖女の生まれ育った村として、一時はすごい人気だったそうだ。式典が行われるまでの三ヶ月で来た人数は、一年を通して訪れる人数より遙かに多かったとか。
正しくは襲撃を受けた後、淫魔の手から逃れるために村は放棄され、森の奥へと身を隠すことになった。
視認されないよう結界を張り、いつ何が起きてもいいよう万全の体勢を整え……そうして、管轄地となるまでは平和に過ごせていたのだ。
あの場所を保護区として指定したのも、目の前にいる男。だから、今もあの村だけは変わらず、前と同じ生活を送っているはずだ。
ただ、そこから一人いなくなっただけ。……それ以外は、何も。
だから、そう。この質問だって、クラロを揺さぶるためだと理解している。
「さぁ……特に語ることは、なんも。普通でしたよ」
「うん、確かに普通そうだった」
手の進みが遅いのは冷たさのせいか、突き抜けるような甘さのせいか。
どちらでもなく、断言された言葉の中。隠すことのない含みのせい。
「朝は日の出と共に起きて、日暮れと共に眠る。水を汲んで、料理をして、お話をして。畑を見たり、服を編んだり、とても和やな……もう今では珍しい、旧時代の普通だ」
ほんの十数年前は普通だった。それが当たり前だった。今では、それを知る者すらほとんどいない。
クルリと回されるグラスの中、揺れたのは嵩の減ったワインだけなのか。
「僕が知っている限り、そんな生活を送っているのはあの村ぐらいかな。監視こそ置いているけど、保護地ってことで他の子には手を出さないように言っているからね」
人間にとって。否、反乱分子たちにとって残された唯一の場所。手中に収めながら監視だけで留めているのは、放置していても問題はないと思ったのだろう。
何が起きようと絶対に押さえ込める自信があったか、もう危険分子を全て排除しきってしまったのか。
どちらであれ、クラロが記憶している限り、自ら淫魔に刃向かえるような者はいない。
若い男や女は利用価値はあるが、それでも手を着けずにいるのは、後の楽しみのためなのか。
「今でも、君の知っている人たちは元気に過ごしているよ」
「そいですか、それは何よりです」
「うん。報告ではダンとリシェットが結婚して、数ヶ月前に双子も生まれたらしい。トザックも、人間たちで言う成人を迎えたって聞いたかな。ロイ牧師も、僕らに協力的になってきたし……ああ、ベルゼ夫妻も変わりないって聞いていたかな」
あとは何があったっけと、思い出す端から並べられる名前はどれも懐かしい者ばかりだ。
兄のように慕っていた男。そんな彼に片想いをしていた女性。面倒を見ていた弟分に、クラロに対して全てを教えてくれた父のような存在。
本当の祖父母のように接してくれた老夫婦。もう戻れない、故郷の人たち。
匙から伝わる冷気で、指が固まる。ただの羅列ではない。奴隷ではなく、個人として把握している。
ただ管理するだけなら不必要なことだ。たとえ携わっているとしても、村人全員を覚えておく必要はない。
これもクラロを動揺させるための作戦なのか。たったそれだけのために、わざわざ?
既にクラロの正体も、ここまで来た経緯も調べただろうに、なぜ?
「保護地に関しては僕も関わっているし、新魔王様の関心もある。普通の奴隷の喜びは与えられないけど、そういう場所が一つぐらいあってもいいんじゃないかって。まぁ、将来的には人口も増やして、教育の場所とかも整えて、優秀な子はこっちに迎えるっていう仕組みが作れればいいんだけどね」
それだけ聞けば、まともな運営にも聞こえる。だが、その感覚は国ではなく牧場と同じ。
飼育する数を増やし、出荷して、消費する。幼い頃から淫魔に仕えるための教育を施し、喰らうための仕組み。
それこそ、旧世代の人間や反乱分子が聞けば憤慨ものだろう。村で管理されている者だって、何人かは反発する。だが、この仕組みはもう半分は達成されているも同然。
すでに逆らう者の大半は見せしめにされ、庶民の大半は反抗する気力すらなく。今では従順な奴隷として過ごしている。
もはや人間で国民と呼べる存在はなく、まともに扱われているのは王城内ぐらいだ。
外に出れば、死んだ方がマシな仕打ちを受けている者はいくらでもいる。それすらも喜びだと洗脳されてしまった今、村の外も中も大して変わらないのかもしれない。
まともな人間は身を潜め、いつ淫魔に見つかるか恐れながら暮らすか。あるいは、クラロのように演じながら生きるか。
または……まだ辛うじて生き物として扱われている間に流され、他の者と同じく喜びを見いだすことで精神を守ろうとするか。
そう考えれば、やはりどこにも逃げ場などないのだろう。救世主を待つなんて、それこそ現実逃避以外のなにものでもない。
「というわけで、あの村はそれなりに力を入れて取り組んでいるんだけどね。だから、初めて聞いた時は驚いたんだよ。あの村にいるはずの子が、ここで務めているなんて」
赤が口の中に消えていく。味わうように、貪るように。丁寧に舌の上で転がして、喉の奥で潰し。喰らう赤よりも濃い瞳で、クラロを嗤いながら。
「子どもって可愛いよね。ミルちゃんだったかな。クラロお兄ちゃんがいないって寂しがっていたよ。また今度でも顔を見せに行ってあげるといい」
喜んで迎えてくれるだろうと、微笑む顔に対し蘇るのは親しく兄と呼んでくれた少女の姿。
めまぐるしく回る思考の中。浮かんでは消え、結論まで何秒必要だったか。
手は、出されていない、はずだ。クラロが最後に見た光景では、少なくとも誰も辱められていなかった。まだ人としての尊厳を守られていた。
奴隷にはされていないし、今後もそれはない。だが、脅された可能性は充分に。
彼女も村の人たちも無事だ。そうだと確信している。違う、そう思い込みたいのだろう。だからこそ断言し、切り替え、目下の問題に歯を噛む。
「……おれは、ペーターです」
「うん、ここではそうだね。ペーター」
わかっているよと、赤は細まる。なけなしの抵抗を、その哀れな様を嬲るように。
「まぁ、聖女が子どもを産んでいたことは知っていたし、隠すなら故郷かなって目星もつけていたけど……まさか、ここに来ていたなんて」
嬉しい予想外だと、笑みの中に最後の一口が放り込まれて、両手はテーブルの上に。対するクラロの手元、ソルベは溶けるばかりでその量が減ることはない。
「……逃げられると、思っていなかったんですか」
問うべきではないと、わかっているのに口が勝手に動いてしまう。頭がうまく動かない。
もう少し冷静でいられたら、時間をかけすぎたのだと分析もできたのに。甘さと熱で飽和する脳は、もうクラロの制御から離れかかっている。
「ん? まぁ、それもあるかな。君があの村に残っていたらそのまま保護扱いにして、隠れている人間たちを誘き出すつもりだったんだけど……おかげで僕も楽しめているし、これはこれでいいかな」
聖女の息子を辱めることなく、ただの保護として扱うなんて。嘘か本当か、あるいは正気を疑えばいいのか。
君、と断言されたことを否定する余裕もなく、思考は浮かんだ端から滲んで消えていく。
媚薬もある。だけど、それだけではない。まずいとわかっているのに、ろくに頭が回らない。
俯くのに耐えるのが必死で、もう匙はとっくに手の中から滑り落ちている。
「目も珍しい色だったよね。そっちはお父様に似たのかな」
瞳なんていつ見られたと思い返し、アモルに襲われた時だと舌を打たなかったのはなけなしの理性から。
……どうせ、この男は全てを知っている。その上で問いかける悪趣味さなど、今更ではないか。
「オラの親は、オラが子どもん時サいなぐなったんで、知らねぇんです」
「ああ、そうなんだね。同じ村の人たちから、思い出話もなかった?」
「……特には」
ようやく粉々になった魚を片付けて、あと数品だと意気込む胸に突き刺さる違和感。
男の言う通り、それぞれ両親から受け継いだものだ。
母は亜麻色の髪に緑の瞳。父は金髪の、薄青の瞳を持っていたことだって、村に住んでいた牧師様からも聞いたし、残されていた物で直接見たことだってある。
そもそも、あの作戦の指揮者であれば、勇者と聖女の外見ぐらい知っていて当然だ。
だから、動揺したのはそこではなく。クラロがここに来る以前、どこにいたかまで把握していたこと。
「そうなんだ。……ああ、そういえばペーターは聖女と同じルバ村の出身だったっけ。勇者たちのことは知っている?」
「オラが生まれた頃なんで、話でしか」
「ああ、もうあの頃を知っている人間も少なかったか」
想定通りの問いかけ。想定外の呟き。本当に、もうその可能性に行き着いていなかったのだろう。
当時を知る人間のほとんどは既に廃人となったか、喋れてもろくな扱いをされていないか。
美しく盛り付けられたイチゴのソルベを崩し、小さな種が奥歯で潰れる感触で何を誤魔化したのか。
「前の魔王が倒された後は、観光地にもなったんだっけ。今でこそ僕らが管轄しているけど、それまでどうやって暮らしていたのかな」
聖女の生まれ育った村として、一時はすごい人気だったそうだ。式典が行われるまでの三ヶ月で来た人数は、一年を通して訪れる人数より遙かに多かったとか。
正しくは襲撃を受けた後、淫魔の手から逃れるために村は放棄され、森の奥へと身を隠すことになった。
視認されないよう結界を張り、いつ何が起きてもいいよう万全の体勢を整え……そうして、管轄地となるまでは平和に過ごせていたのだ。
あの場所を保護区として指定したのも、目の前にいる男。だから、今もあの村だけは変わらず、前と同じ生活を送っているはずだ。
ただ、そこから一人いなくなっただけ。……それ以外は、何も。
だから、そう。この質問だって、クラロを揺さぶるためだと理解している。
「さぁ……特に語ることは、なんも。普通でしたよ」
「うん、確かに普通そうだった」
手の進みが遅いのは冷たさのせいか、突き抜けるような甘さのせいか。
どちらでもなく、断言された言葉の中。隠すことのない含みのせい。
「朝は日の出と共に起きて、日暮れと共に眠る。水を汲んで、料理をして、お話をして。畑を見たり、服を編んだり、とても和やな……もう今では珍しい、旧時代の普通だ」
ほんの十数年前は普通だった。それが当たり前だった。今では、それを知る者すらほとんどいない。
クルリと回されるグラスの中、揺れたのは嵩の減ったワインだけなのか。
「僕が知っている限り、そんな生活を送っているのはあの村ぐらいかな。監視こそ置いているけど、保護地ってことで他の子には手を出さないように言っているからね」
人間にとって。否、反乱分子たちにとって残された唯一の場所。手中に収めながら監視だけで留めているのは、放置していても問題はないと思ったのだろう。
何が起きようと絶対に押さえ込める自信があったか、もう危険分子を全て排除しきってしまったのか。
どちらであれ、クラロが記憶している限り、自ら淫魔に刃向かえるような者はいない。
若い男や女は利用価値はあるが、それでも手を着けずにいるのは、後の楽しみのためなのか。
「今でも、君の知っている人たちは元気に過ごしているよ」
「そいですか、それは何よりです」
「うん。報告ではダンとリシェットが結婚して、数ヶ月前に双子も生まれたらしい。トザックも、人間たちで言う成人を迎えたって聞いたかな。ロイ牧師も、僕らに協力的になってきたし……ああ、ベルゼ夫妻も変わりないって聞いていたかな」
あとは何があったっけと、思い出す端から並べられる名前はどれも懐かしい者ばかりだ。
兄のように慕っていた男。そんな彼に片想いをしていた女性。面倒を見ていた弟分に、クラロに対して全てを教えてくれた父のような存在。
本当の祖父母のように接してくれた老夫婦。もう戻れない、故郷の人たち。
匙から伝わる冷気で、指が固まる。ただの羅列ではない。奴隷ではなく、個人として把握している。
ただ管理するだけなら不必要なことだ。たとえ携わっているとしても、村人全員を覚えておく必要はない。
これもクラロを動揺させるための作戦なのか。たったそれだけのために、わざわざ?
既にクラロの正体も、ここまで来た経緯も調べただろうに、なぜ?
「保護地に関しては僕も関わっているし、新魔王様の関心もある。普通の奴隷の喜びは与えられないけど、そういう場所が一つぐらいあってもいいんじゃないかって。まぁ、将来的には人口も増やして、教育の場所とかも整えて、優秀な子はこっちに迎えるっていう仕組みが作れればいいんだけどね」
それだけ聞けば、まともな運営にも聞こえる。だが、その感覚は国ではなく牧場と同じ。
飼育する数を増やし、出荷して、消費する。幼い頃から淫魔に仕えるための教育を施し、喰らうための仕組み。
それこそ、旧世代の人間や反乱分子が聞けば憤慨ものだろう。村で管理されている者だって、何人かは反発する。だが、この仕組みはもう半分は達成されているも同然。
すでに逆らう者の大半は見せしめにされ、庶民の大半は反抗する気力すらなく。今では従順な奴隷として過ごしている。
もはや人間で国民と呼べる存在はなく、まともに扱われているのは王城内ぐらいだ。
外に出れば、死んだ方がマシな仕打ちを受けている者はいくらでもいる。それすらも喜びだと洗脳されてしまった今、村の外も中も大して変わらないのかもしれない。
まともな人間は身を潜め、いつ淫魔に見つかるか恐れながら暮らすか。あるいは、クラロのように演じながら生きるか。
または……まだ辛うじて生き物として扱われている間に流され、他の者と同じく喜びを見いだすことで精神を守ろうとするか。
そう考えれば、やはりどこにも逃げ場などないのだろう。救世主を待つなんて、それこそ現実逃避以外のなにものでもない。
「というわけで、あの村はそれなりに力を入れて取り組んでいるんだけどね。だから、初めて聞いた時は驚いたんだよ。あの村にいるはずの子が、ここで務めているなんて」
赤が口の中に消えていく。味わうように、貪るように。丁寧に舌の上で転がして、喉の奥で潰し。喰らう赤よりも濃い瞳で、クラロを嗤いながら。
「子どもって可愛いよね。ミルちゃんだったかな。クラロお兄ちゃんがいないって寂しがっていたよ。また今度でも顔を見せに行ってあげるといい」
喜んで迎えてくれるだろうと、微笑む顔に対し蘇るのは親しく兄と呼んでくれた少女の姿。
めまぐるしく回る思考の中。浮かんでは消え、結論まで何秒必要だったか。
手は、出されていない、はずだ。クラロが最後に見た光景では、少なくとも誰も辱められていなかった。まだ人としての尊厳を守られていた。
奴隷にはされていないし、今後もそれはない。だが、脅された可能性は充分に。
彼女も村の人たちも無事だ。そうだと確信している。違う、そう思い込みたいのだろう。だからこそ断言し、切り替え、目下の問題に歯を噛む。
「……おれは、ペーターです」
「うん、ここではそうだね。ペーター」
わかっているよと、赤は細まる。なけなしの抵抗を、その哀れな様を嬲るように。
「まぁ、聖女が子どもを産んでいたことは知っていたし、隠すなら故郷かなって目星もつけていたけど……まさか、ここに来ていたなんて」
嬉しい予想外だと、笑みの中に最後の一口が放り込まれて、両手はテーブルの上に。対するクラロの手元、ソルベは溶けるばかりでその量が減ることはない。
「……逃げられると、思っていなかったんですか」
問うべきではないと、わかっているのに口が勝手に動いてしまう。頭がうまく動かない。
もう少し冷静でいられたら、時間をかけすぎたのだと分析もできたのに。甘さと熱で飽和する脳は、もうクラロの制御から離れかかっている。
「ん? まぁ、それもあるかな。君があの村に残っていたらそのまま保護扱いにして、隠れている人間たちを誘き出すつもりだったんだけど……おかげで僕も楽しめているし、これはこれでいいかな」
聖女の息子を辱めることなく、ただの保護として扱うなんて。嘘か本当か、あるいは正気を疑えばいいのか。
君、と断言されたことを否定する余裕もなく、思考は浮かんだ端から滲んで消えていく。
媚薬もある。だけど、それだけではない。まずいとわかっているのに、ろくに頭が回らない。
俯くのに耐えるのが必死で、もう匙はとっくに手の中から滑り落ちている。
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