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望とアズサ ゆるふわ可愛い系女子×真面目で賢い美人系女子
△ 激辛カレーを食べきるまで出れない部屋
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「なんかすごい美味しそうな匂いがする!」
扉を開けた先にあったのはカレーライス。大きめに切られたジャガイモやニンジンがルーから頭を出してこちらを呼んでいる。ツヤのある真っ白なお米からは湯気が出ている。とても美味しそうである。もしルーが溶岩のように赤くなければの話だが。
「待って。これあからさまにからそうなんだけど」
「絶対からいよ」
だが看板にはこのカレーを完食するよう書かれている。
アズサと顔を見合わせた。お皿は一つ。スプーンは二つ。
「とりあえず、一口いってみるか」
「そう、だね」
一口スクって二人で同時に口へ運ぶ。
「あ、意外といけ……無いわ。からいからい。こりゃ無理だ」
私はコップのさをひったくると一息に飲み干した。隣を見ればアズサが固まっている。
「大丈夫? いける?」
何も言わないアズサに声をかける。
アズサは錆びたネジのようにぎこちなくこちらへ顔を向けると静かに横へ首をふった。
「だよね」
さて困った。このカレーからすぎるがなんとかして食べなければならない。
「んー、一気にかきこむか」
私は深く深呼吸をした。そしてカレーを見つめる。
「いただきます」
私は味を感じる前に喉に流したり、白米でからさを緩和したりしながらからいカレーを食べ進めた。そして、ついに皿の中身が空になった。
「ごちそうざまでした」
口の中と喉がくまなく痛い。
「大丈夫?」
いつのまにか復帰したアズサに聞かれた。
「とりあえず向こう十年はカレーを見たくないね」
扉を開けた先にあったのはカレーライス。大きめに切られたジャガイモやニンジンがルーから頭を出してこちらを呼んでいる。ツヤのある真っ白なお米からは湯気が出ている。とても美味しそうである。もしルーが溶岩のように赤くなければの話だが。
「待って。これあからさまにからそうなんだけど」
「絶対からいよ」
だが看板にはこのカレーを完食するよう書かれている。
アズサと顔を見合わせた。お皿は一つ。スプーンは二つ。
「とりあえず、一口いってみるか」
「そう、だね」
一口スクって二人で同時に口へ運ぶ。
「あ、意外といけ……無いわ。からいからい。こりゃ無理だ」
私はコップのさをひったくると一息に飲み干した。隣を見ればアズサが固まっている。
「大丈夫? いける?」
何も言わないアズサに声をかける。
アズサは錆びたネジのようにぎこちなくこちらへ顔を向けると静かに横へ首をふった。
「だよね」
さて困った。このカレーからすぎるがなんとかして食べなければならない。
「んー、一気にかきこむか」
私は深く深呼吸をした。そしてカレーを見つめる。
「いただきます」
私は味を感じる前に喉に流したり、白米でからさを緩和したりしながらからいカレーを食べ進めた。そして、ついに皿の中身が空になった。
「ごちそうざまでした」
口の中と喉がくまなく痛い。
「大丈夫?」
いつのまにか復帰したアズサに聞かれた。
「とりあえず向こう十年はカレーを見たくないね」
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