【第1部完結】暫定聖女とダメ王子

ねこたま本店

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第2章

14話 隣家の家事、分かりやすく飛び火 後編

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 バカ王子が起こした、年始パーティー刃傷沙汰未遂事件から数日後。
 私は初めて王宮へ招かれた。
 無論、楽しい用事ではない。
 前述の事件の証人として、というのもあるが、何よりバカ王子の罪状を検め、断罪する為に開かれる形だけの裁判、王立裁判の立会人として呼ばれたのだ。

 当然身なりも、いつも大聖堂で着ているアオザイもどきの制服という訳にはいかず、聖女が公式の場で着用する聖衣を着て来た。
 髪を下ろしてシンプルな金のサークレットを着け、膝下まである前開きのボトルネックローブと、細身のスラックス、厚底のショートブーツを着用したその上から、金糸で縁取りしたトリミングコートっぽいアウターを着込む、という服装は、中性的な上にどこか仰々しく、聖衣というより軍服のよう。

 当然、これらは全て聖女の禁色である黒を基調としている。
 ついでに白い手袋を着けているので、実質肌が出ているのは顔だけだ。
 黒という重厚な色味のせいもあってか、ぱっと見はクールでカッコいい反面、冬場でもちょっと暑苦しく感じる服装です。
 なお、聖女が公式の場にドレスを着用して出てくる事はまずない。
 聖女は人類の監視役。わざわざ女性らしく華やかに着飾って、野郎共に美しさをアピる必要なんざ、どこにもないからだ。
 つか、これって夏用の聖衣もあるんだろうか。
 お願い頼む、どうかあってくれ。夏場にこんな格好してたら死ぬわ。


 ちなみに、シアも立場的には一応聖女という扱いになっているが、今日この場には連れて来ていない。予め女王様に許可を取って、私と神殿の護衛神官だけが城へ足を運んでいる。
 王立裁判は終了直後、その場で即座に取り決められた処罰が執行されるのだが、正直私には、その処罰がどのようなものになるか、おおよそ結末が見えていたからだ。

 自他共に厳しい性分をしたあの女王様が、処断の場に『王立裁判』というイベントを選択した以上、息子であるバカ王子の身分を理由にした、お優しい判決など決して出しはしないだろうし、場合によっては、血を見るような事にもなりかねない、と。

 私はシアに、そんなものなんて見せたくなかった。
 なんせシアは、獲った野鳥をシメる事すらできない子なのである。
 そんな子が人の生き死にに関わるような場面や、人間相手の流血沙汰なんて目の当たりにした日には、心に拭えないトラウマを抱えてしまいかねないと、そう判断したのだ。

 ただ――その件に関して、気になる事がない訳でもない。
 シアを裁判に欠席させる為の申し立てをした際、特に嫌な顔をされず、すんなり話が通った事には安堵したけれど、それは翻って見れば、シアの立場や影響力が、私と比べて大きく劣っているという証左でもあった。
 これまでバカ王子が私にばかりちょっかいをかけ、シアには見向きもしなかったという事からも、それは窺える。
 つかあの野郎、うちの美少女天使を鼻にも引っかけずにスルーしやがるとか、見る目がないにもほどがあるんですけど。
 いやまあ、シアが絡まれたら絡まれたで、多分今より数割増しでムカついてたんだろうけどね……。

 ともかく、ちょっとどころかだいぶシアの立ち位置が心配になるが、それはある意味、厄介事に巻き込まれたり、何かしら問題が起きるたび、表に立たされる回数が減るという事でもある。
 そう思えば、悪い事ばかりでもないはずだ。

 後は、私がしっかりしていればどうにかなるだろう。
 いや。私が、どうにかしていかなければならない。

◆◆◆

 到底、人ひとりの力では開けないほどの巨大さと重量を持った大扉が、扉を守る女性兵士の魔法によって、重く緩やかな軋みと共に開け放たれると、すぐに内部の様子が目に飛び込んでくる。
 本来ならば、国家と王の威容をあまねく示す為の場であるはずの、ひたすらだだっ広い謁見の間には、今回の騒ぎの関係者だけが集められているように見受けられた。

 謁見の間の最奥に見えるは、玉座に座した女王様の姿。
 その左右には、玉座より一回りほど小さい豪華な椅子が1脚ずつ設えられていて、向かって左側には、王子としての正装に身を包んだエドガーが、固い表情で座っている。実弟が王立裁判で裁かれるという非常事態を受け、一時的に王宮へ戻されたのだろう。
 右側の椅子は空席となっていたが、よくよく見たら右の椅子の方が、玉座と比較してより豪華で、座面のクッションも厚みがあった。なんとも座り心地がよさそうな造りだ。
 それを見てすぐに、ああ、私、あそこに座らされるんだな、と察しがつきました。
 座り心地は最高だろうけど、居心地は最悪だろうな。あれ……。

 室内中央には、玉座への道を示すかのように真紅の絨毯が真っ直ぐに敷かれており、その絨毯のど真ん中に、後ろ手に縛られ、強制的に跪かされたバカ王子の姿がある。
 バカ王子の左右を固めているのは、紺のローブの上から、そこかしこに魔石を嵌め込み、王家の紋章を刻んだ銀製の軽鎧を装着している2人の女性。
 王家の紋章を刻んだ銀の鎧を身につけられる騎士は、国内広しといえどごく一握りしか存在しない。
 つまり、恐らくあれがノイヤール王国における最大戦力の一角を担う存在――いわゆる『上級魔法騎士』と呼ばれる人達なのだろう。

 この国では、攻撃魔法を扱える女性の戦闘能力は、男性のそれを遥かに上回る。
 ゆえに、騎士や兵士、傭兵などという武装組織の中における女性の地位の高さたるや、他職業の比ではないと聞く。
 最上位の属性攻撃魔法を得手とする騎士ともなれば、1人で1個大隊を相手取ってなお引けを取らず、また、それらを数分とかからず殲滅するだけの力があるのだとか。怖いね。

 まさしく、リーサルウェポン級と呼んで差し支えないほどの騎士を、バカ王子の抑えの為だけに2人も回している、という辺りからも、あのバカ王子があの後どれだけ騒いで暴れたか、容易に想像がついた。
 多分あれ、観念して大人しくしてるんじゃなくて、魔法かなんかで無理くり押さえつけられて、喋ったり身動き取ったりできなくされてんだろうなあ。

 そんなバカ王子の左右には、丁度絨毯を別れ目として何人もの人が立っている。
 向かって右側にメルローズ様、左側にユリウス様とヴィクトリア様が立っている所から見るに、右を固めているのが被害者の扱いとなるメルローズ様と、その家族や縁者に当たる人達で、左を固めてるのが、主に事件の証人に当たる人達なのだと思われた。

「――聖女アルエット様、ご来場!」
 扉のすぐ傍に控えていたとおぼしき、文官のような身なりをした初老の男性が、よく通る声で私の来場を告げると、謁見の間に顔を揃えていた皆々様が一斉にこちらを向き、次の瞬間には恭しい礼を取る。
 動かないのはバカ王子だけだ。
 いや、動かないんじゃなくて、動けないんだよな、あれは。

 私は護衛官を引き連れて、絨毯の上を粛々と進む。
 歩いてるうちについ小市民的意識が湧いてきて、「あ、どうもすいません」とか何とか言いながらヘコヘコしたくなってくるが、我慢。
 跪かされたままでいるバカ王子の隣を無言で通り抜け、女王様の前へ。
 わざわざ玉座から立ち上がり、見惚れるほど美しいカーテシーを披露して聖女への敬意を示す女王様へ、私も敬意を示すべく礼を取った。
 利き手を自分の胸元に添え、反対側の手でスカート(今回はコートだが)を軽く掴んで持ち上げて、やや深めに頭を垂れる、というのが、この国での平民女性の最敬礼だ。
 利き手を自分の心臓の上へ重ね、反対の手でスカートを掴むという形で自ら両手を塞ぎ、最大の急所である頭を差し出すように垂れる、という恰好を取る事で、相対している人物に悪意や敵意がない事を示すその所作には、対話の最中に万一の事があった場合、自ら心臓(命)を捧げてお詫び致します、という意味合いも込められているのだとか。重てぇ。

 儀礼的な挨拶を済ませた後は、速やかに自分の為に用意された席へ移動し、着席。
 これ以降の私の仕事は、黙って裁判を見ている事。それだけだ。一応、何かあれば口を挟む事も許されるようだが、十中八九そんな事にはならないだろう。一方的な断罪劇を見届けるだけの簡単なお仕事です。
 私が席に着いたのを見届けた女王様が、隣に立っている若い女性文官に視線で合図を送ると、女性文官が手元のスクロールを紐解いて広げ、そこに書かれている文章を淡々と読み上げ始めた。

 ここ数年に亘って繰り返され続けてきた、自身の婚約者であるメルローズ様への、人格や人生、立場を否定・侮辱するような暴言の確認に始まり、自らの立場を弁えない言動、聖女に対して行われた度重なる失言・妄言の数々を示す証言が、これまた淡々と語られていく。

 次第につまびらかにされていく、自身の王族としての身分を振りかざし、傲慢に振舞い続けたバカ王子の所業。
 そして――学園内で開催されていた、新年を寿ぐ為のパーティー会場へ武装して立ち入るという、極めて非常識な行いと、その挙句に起こした、五大公爵家の令嬢への抜剣行為へと話は進む。
 何ともしょうもない話ばかりで辟易するが、特に最後の、パーティー会場へ武装入場と抜剣行為が、いかにヤバい行為であったのか、という説明が始まると、私のみならず周囲の人々までもが、非常に不快そうな顔になっていくのが手に取るように分かった。

 学生が主体となって開かれたものであっても、貴族の出席者が多数いる以上、そのパーティーは規模の大小に関わらず、社交界に影響を及ぼす公式的なものと見做される。
 そこに剣を持ち込むというだけでも非常識の極みと言えるのに、更に婚約者である女性――しかも、王家の血が入っている家の令嬢に対して剣を向けようとするなど、言語道断の凶行だ。

 当初、王立裁判開始前の聴取において、バカ王子は「本当に斬るつもりはなかった」、「ただちょっと脅して、大人しくさせるだけのつもりだった」、「婚約者を殺す訳がない」…などと述べていたらしいが、残念ながらそんな言い分が通るほど、この国の刑法は温くもなければ優しくもない。
 聴取を受けている最中、バカ王子の口からメルローズ様に対する謝罪の言葉が出る事は一度もなかった、という聴取官の証言もまた、恐らく奴にとって致命的なマイナスとして働くだろう。

 そもそも奴が王子でなければ、警備か誰かにあの場で斬り殺されていてもおかしくなかった。公式の場で剣を抜けば、それが誰であろうが、即座に「殺人の意志あり」と判断されるからだ。

 この国の裁判において、罪人への情状酌量が認められる事はまずない。
 当然、さっき文官が書面にて読み上げていたバカ王子の発言――「斬るつもりはなかった」などという発言が酌まれる事もまた、決してない。
 一度でも王侯貴族に対して敵意を持ち、牙を剥く素振りなど見せれば、ただそれだけで首が飛ぶ。反省の色がないとなれば尚更だ。

 支配階級へ弓引く全ての者に苛烈なる裁きを。あまねく外敵に滅びと死を。
 ひとつの国家として内外へ権威を示す為。民の平穏と安寧を守る為。
 王の治世を揺るがす者があるならば、処断して消し去らねばならない。
 たとえ王の子であろうとも。
 それが封建制度の支配する王国での常であり、決して揺るがぬ不文律なのである。

 話が進むさなか、バカ王子は幾度か顔を上げ、声の出せない口で必死に何事が訴えようと、酸欠の金魚よろしく口をパクパクさせていたが、女王様がそれを顧みる事は一度もなかった。
 そしてついに、王の裁きが下される瞬間が訪れる。

「――ノイヤール王国第二王子、アーサー・レイナ・リーベリー・ノイヤーエンデよ。これよりノイヤール王国国主、プリマヴェーラ・セア・テラペウテス・ノイヤーエンデが沙汰を下す。心して聞け。
 女神の代理人たる聖女、アルエット様への度重なる無礼と付きまとい、そして、自身の婚約者である五大公爵家が一家の娘、メルローズ・クルーガー嬢に対する殺害未遂行為のかどにより、そなたを死罪とする」
 ……ああ。やっぱりそういう判決になるか。
 女王様の発言を耳にした私は、ほんの僅かにため息を吐いた。
 一方、死刑判決を受けたバカ王子は思い切り顔を青くして、またも口をパクパクさせているが、女王様はその様子を完全に無視して、更に言葉を続ける。

「本来ならばこの場で刑を執行し、速やかに罪を購わせる所であるが、これまで愚かな教育を受けていた事と、我が血を分けた子である事を加味し、刑の執行までに3日の猶予を与えよう。牢の中にて、幾ばくかでも己が行いを見つめ直すのだ。
 また、そなたの教育係をしていた者共3名もまた、全員斬首の上、そなたの棺の中へ共に首を収めてくれよう。あの者共もまた、そなたの運命を狂わせる一因を担った者達だ。決して無罪になどせぬ。せめて地獄への友連れとするがいい。
 ……以上を以て王の裁定とする。この場に在る全ての者達へ問おう。我が裁きに異を唱える者はあるか?」
 女王様の問いかけに対し、口を開く者は誰もいない。
 ただ1人、魔法騎士2人に押さえつけられているバカ王子だけがその場でジタバタともがき、メルローズ様を睨んで何事か叫ぼうとしているようだったが、それに反応する者は誰もいなかった。
 次いで、女王様は私へと向き直る。
 私も、腹を括るべきだろう。

「――聖女様。我が裁きに対し、異論はございますでしょうか?」
「……。ございません。陛下のお子が背負った罪が、ただ我が身に対する無礼のみであったならば、些末な事と判断し、温情をかける事もできたでしょう。
 しかしながら、王家の血を継ぐ名家のご令嬢に対し、剣を向けるなどという愚行を働いた以上、今後同様の愚行を働く者が決して現れないよう、厳しい沙汰を下されるべきかと存じます。大変、心苦しく、辛い事ではございますが……」
 私はできるだけ言葉を選び、丁寧に自分の考えを告げた。
 正直、気分はよくない。むしろ最悪だ。
 そりゃそうだろう。
 ここは日本じゃないけれど、私自身は元日本人。15のガキに対して下された死刑判決の肩を持つなんざ、できる事ならしたくない。
 しかし、つい先程バカ王子が見せた態度――反省するどころか、この期に及んでメルローズ様を逆恨みするかのような様子が、決定打になった。

 仮にここで極刑を免れたとしても、奴は間違いなく反省などしないと、理解してしまった。
 奴は死ぬまでメルローズ様を恨み、憎み、隙あらば彼女の生命安全を脅かそうとするだろう。

 私にとって、メルローズ様は友達だ。
 友達を脅かそうとする人間の命と、何の罪もない友達の命。
 どちらかを選べと言われるならば、私は即座に友達の命を選ぶ。
 これが唯一の最適解だとは思わないけれど、腹ならもう括っている。
 残酷だ人非人だとそしられ、罵られるのも覚悟の上だ。私は迷わない。

 女王様も、私の心情を酌んでくれたらしい。小さく頷き、改めて正面へ向き直る。
「では、以上を持って王立裁判の閉廷とする。……連れて行け」
 その一言を合図に、バカ王子は左右から腕を掴まれる形で強引に引っ立てられ、謁見の間から引きずられるように退場して行った。
 バカ王子が連行されていくのを見届けたのち、私も椅子から立ち上がり、一度女王様へ会釈をして、謁見の間を後にする。
 何となくだが――私はその時、どうにもエドガーの顔を見る事ができなかった。
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