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6.叔父、下準備に入る(3)
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……――あれ俺何してたんだっけ……。
朦朧とする意識の中でヌチュッ……ヌチュッ……という粘液を帯びたような水音と遠くからスマホのバイブ音のような音が鳴っていることに気がついた。
しばらくして段々と意識がはっきりしてくると体に違和感を覚えて身じろぎしようとする。
しかし何かに固定されたように体を動かすことが出来ずに唸り声をあげた。
「うぅ……ん…?」
体の奥が熱を持ったようにじんじんとする。
あつい……なんでこんな……?
その上誰かが俺の体を揺すっているような感覚が下半身の方から伝わってくる。
それでもまだ微睡んでいたい俺は、頑なに目を開けようとしない。
「ん……もうちょっと……」
寝ぼけ眼でそう言った瞬間、誰かの舌打ちが聞こえたような気がした。まぁ、いっか。そう思った俺は気に止めることもなく寝続ける。
だが終わりは突然やってきた。俺を起こそうとするかのように、尻の中にごりごりと強い刺激が与えられたのだ。
「んほぉ゛お゛っ……!?」
そうだ……俺尻の穴開発されてたんだった……全然寝てる場合ではない。焦った俺は慌てて目隠しを外した。外は既に夕方に差し掛かっており、部屋はぼんやりと薄暗くなっていた。寝起きの目を凝らしながら首だけをなんとか動かして後ろを振り返る。そこには青筋立てながら笑っている晃がいた。それも笑っているとは言っても口が弧を描いているだけで目は一切笑っていない。完全にキレてるやつだ。
「おはよう。よく眠れたかな?このタイミングで寝られるなんて優君ってなかなか図太いよね。でもおかげさまで捗ったよ」
何が捗ったかなんて聞かなくても分かる。尻にディルドがぶっ刺さっている。それが答えだ。しかも晃は表情を崩すことなくぐちゅぐちゅと音を立てながらディルドを抜き差ししている。
「あ゛っそれまって、や゛めろって……っ!!」
「挿入った状態でもずっと寝てたんだから大丈夫だよ。でも中を弄る度に優君が痙攣してるのも結構面白かったけどね」
そう言いながら晃は執拗に責め続ける。
しかも永遠と与えられる刺激のせいでちんこが痛くなるほど反応してしまっている。
それなのに貞操帯を付けられているから触りたくても触れない。
くそっ……こんな刺激耐えられないって……!
「たの゛むから、これ゛はずせ……って!」
「ん~今日は無理だけどココでイけるようになったら考えてあげるよ」
懇願する俺に晃は尻の穴を撫でながらゾッとするような笑みを浮かべて言った。
「な゛っ~!むり、そんなとこイけるわけ~~!?っ~~ん゛ぁあ゛っお゛……!?」
何かがせり上がってくるような感覚に襲われる。これ絶対だめなやつだ、こんなのもう戻れなくなっちまう……!
俺の僅かに残った理性が必死に快楽に負けないように繋ぎ止めようとする。
しかしそれを嘲笑うように容赦なく刺激を促そうと中の一番弱い部分に何度も何度も痛みとも感じられるほどの快楽を与えてくる。
「イけるイける優君ならできるよ~」
「やめ、ぉ゛ほっ~~!ぁあ゛……っ~~!」
むり、むりだこんなの耐えられるわけない……!
それでも甥の前でイきたくないというなけなしのプライドが叫ぶ。俺は歯を食いしばって快楽に抗おうとする。
「がんばれがんばれ~ぐりぐりぐり♡ほら早くイけって」
痺れを切らしたように晃がグチュグチュと激しい水音を立てながら乱暴に中を掻き出すようにディルドで出し入れを繰り返す。その瞬間目の前にぱちぱちと火花が弾けるような衝撃と共に頭が真っ白になった。
「ーーーーーーー……ぁ゛ッ~~~~ッ!?~~!!!」
なんだこれ……っ?射精よりも重たい快感が体の中に残り続けて降りてこられない。びくびくと激しく痙攣する体を必死に落ち着けようとはっ……はっ……と短い呼吸で息を整えようとするけれど全然止まる気配はない。
「上手に中イキできてえらいね~」
晃が小さい子を褒めるような口調で偉い偉いと言いながら腹部を撫でてくる。触られているところからゾワゾワとした鈍い快感が促される。
「ふっ……ぉ゛ッ~~!さわ゛んなっ!」
「ふふっお腹を触られただけで感じられるなんてもう完璧なオナホだね。じゃあそろそろ僕も苦しいし使わせてもらおうかな」
尻からローションでヌルヌルになったディルドを一気に引き抜いた晃は、自身のモノを尻の穴に押し当てた。
「ぉ゛っ~~、いっ、!?、む゛り、っそん゛なの入んないから……!」
さすがにまずいと思った俺は必死でベッドの上を這うようにして逃げようとする。
しかし両手で腰を掴まれてしまい、俺はなすすべもなく喚くことしか出来ない。それを諌めるように亀頭で穴の入口をくちゅくちゅと出し入れしてくる。
「ほら暴れないでいい子にしないと一気に入れちゃうよ?」
「や゛ぁ~っ!それ゛や゛めっ~~!も゛うゆ゛る゛してくれ゛よ……っ!」
怖くなった俺は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で必死に止めようとする。
すると俺の思いが届いたのか突然晃の動きが止まった。俺は恐る恐る晃の顔を見ようと後ろを振り返る。晃は以前の優しかった頃のような穏やかな微笑みを浮かべていた。正気に戻ったんだ……!そう思い、嬉しくなった俺は晃を見てへらりと疲れて上手く笑えない頬を無理やり動かして笑って見せた。
そんな俺を見て晃もまた嬉しそうに笑って言った。
「優君ごめんね?それは無理♡」
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