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5.叔父、下準備に入る(2)
しおりを挟むそして片方の手が俺の尻に触れ、指先がするすると肌を滑らせるように移動していく。あまりのくすぐったさに身をよじるが、晃は「じっとして」と言うだけで止めてくれる気配はない。ついに触れてはいけない所まで到達しそうになり、俺は思わず悲鳴をあげた。
「ひぃい!?ほ、本当にやるのか!?もうちょっと後一分でもいいから待ってまだ心の準備が出来てないから!!」
「無理。ちゃんと腰上げて」
晃はたしなめるように俺の尻をぺちぺちと叩いてきた。
「やめろぉぉぉ!分かったから人の尻を叩くんじゃねえ!!」
何が悲しくて俺は甥っ子に尻を見られなきゃいけないんだ……。四つん這いになって尻を突き出す間抜けな光景を晃は笑って見ているんだろうか。どこで育て方を間違えたんだ?やっぱり俺がニートだから晃も歪んでしまったんだろうか?いやでも俺はそんな変なことを教えた覚えもないし、晃は義兄さんにそっくりだから義兄さんのせいに違いない。そうだ絶対俺のせいなんかじゃないはずだ!
そんなことを心の中で叫んでいると何かが尻の穴に触れた。
「な、な!?ちょっ待ってそれ何!?」
「さすがにすぐ挿れるのは僕にも負担がかかるから、先に媚薬入りローションをぶち込んでおこうと思ってね」
なんでそんなもん持ってんだよと俺が口を開く前に尻の中に冷たいローションがぐちゅぐちゅと嫌な音を立てながら勢いよく入れられていく。
「ううぅ気持ち悪い……」
「大丈夫だよ効果が出始めたらすぐ気持ちよくなるはずだから。あ、そうだこっちも付けておかないとね」
カチャカチャと何かを取り出す音が聞こえたかと思えば、突然俺のちんこを鷲掴みにされた。
「ひんっ?!おおおまえどこ触ってんだよ!」
「貞操帯付けてるから動かないで」
大切に箱入り娘のように育て上げた俺の愚息を初めて他人に握られ、動揺するあまり変な声が出てしまう。
それなのに晃は俺を押さえつけながら装着を続けようとする。触れられる度に間抜けな声を出し続ける俺の反応を面白がってかナニを見てかは分からないが、晃が小さい声で可愛いと呟くのが聞こえた。おいどういう意味だ絶対俺のこと馬鹿にしてんだろ。いやそれよりも今はちんこに付けられてるやつをどうにかしてもらわないと。
「だからなんでそんなん持ってんだ!?絶対いらない怖いからやめてくれ……!!」
「優君が勃起しない限り大丈夫だよ。それにオナホになるんだからもう必要ないでしょ」
晃は笑いながらそう言った。信じられない……こいつは正真正銘のサイコパスだ……。
「必要ありありだよ!!そんなん付けられたら俺の人権ないようなもんじゃないか!?」
「え、ないに決まってるじゃん。僕のオナホになった時点で優君は僕のモノになったんだから」
晃はさも当たり前のように答えた。
もうショックで言葉が出てこない。俺ってそんな嫌がらせしたいほど晃に嫌われてたんだな……。そう思うと目頭が熱くなってきた。……後何故か尻の穴も熱くなってきた気がする。もうなんかどうでもいい。そう思った俺は枕に顔を突っ伏して尻だけを上げた状態で晃に差し出した。
「もう好きに使えよ……」
俺の投げやりな反応に晃は機嫌良さそうに笑いながら俺の尻の穴を広げて具合を確認し始めた。恥ずかしさで体がぷるぷると震えてしまう。そんな俺の反応をあえて楽しむかのように晃はぐにぐにと広げては閉じてを繰り返す。俺は恥ずかしさと虚しさで目隠しを涙で湿らせていた。
「そうだね、そろそろ解してもいい頃合いかな」
満足したのか晃はそう言うと、穴の中に指をゆっくりと挿れ始めた。
「ッく……」
「優君痛くない?大丈夫?」
幸い違和感を感じるだけで痛みはなくてほっとした。
それにしてもよくおっさんの穴に指突っ込めるな……。そこまでして嫌がらせしたいのかともはや感心してしまう。
ただ上っ面に気を遣われてる感じを出されるのは腹が立つ。
「なんともないから早くしろ。こんなことして何が楽しいんだよ……お前がそんな変態野郎だとは思わなかったよ」
「ふーんそういうこと言っちゃうんだ。じゃあ優君が止めてって言ってももう止めないからね」
わざと煽るように言ったのが効いたのか、晃は先程までの笑いを含む話し方から一転して無機質なものに変わった。
その変化に多少怯えつつも、痛みもなくただ嫌な時間が続くだけの状況にこんなもんかと思いながら時間が過ぎるのを待つ。
しかし晃の指が中のしこりのような部分を掠めた瞬間電撃が走るような感覚に襲われた。
「んひッ!?やめ、そこやめろ……!」
突然の衝撃に晃から尻を離そうとするが抱き寄せるように固められてしまっているから逃げることもできない。
「ここだね、優君の気持ちいい所」
晃はそこを重点的にぐにぐにと触り始める。
目隠しをしているせいか、刺激に敏感になってびりびりするような感覚が身体中を駆け巡る。
「ふッ、ん……ッ」
枕に口を押し付けて声を必死でおさえようとするけれど、それでも漏れ出てしまう。
「ふふっ頑張って声我慢してるの可愛い。そんなに気持ちいい?」
からかうような口調で話しながら、中のしこりにわざと触れるか触れないかぐらいの所を動かしたり、コリコリと転がすように弄んでいる。おまけにローションのせいか中がむず痒いような感覚に襲われて余計に晃の指の動きに反応してしまいそうになる。
「気持ち、いいわけないだろ……っ!」
ふっ……ふっ……と荒い息を吐きながら精一杯の虚勢を張る。
「本当に?まぁ人にひどいこと言っときながら自分はケツの穴で感じる変態だなんて認めたくないよね。それじゃあ遠慮なくやらせてもらうね」
そう言うといきなり指が三本にまで増やされて、中でばらばらとかき混ぜながら穴の中を拡げるように動かし始めた。しかも先程までとは打って変わって的確に弱い所を狙っているせいで腰がびくびくと跳ねてしまう。
「んぉ゛ッぁあ゛ッ……!や゛めッ、やめてくれ……!」
刺激に耐えられずに足をばたつかせて逃げようとするがほとんど意味を成さない。抵抗すればするほど執拗に中を掻き回されて思うように力が出ないのだ。このままだと身体がおかしくなってしまう。
そう思った時、いきなり中に挿れられていた指が一気に抜かれた。
「っほぉ゛お゛ッ……!?」
思わずでかい声が漏れてしまったがそんなこといちいち気にしてられない。ぜぇ……ぜぇ……と乱れる呼吸を整えることに必死で日頃の運動不足をこれほどまでに後悔したことはなかった。
終わった、のか……?一気に脱力した俺はたまらずばたりと倒れ込んだ。
「うーん反応は上々だけど僕の指だけだとまだ挿れるのは不安だなー」
ぼんやりと晃が何やら思い悩んでいるような声が聞こえてきた。そうだな……不安だよな。それならもうやめておこう……。喋る気力のない俺は心の中で語りかけた。
けれどそんな俺の願いも虚しく、晃は恐ろしい提案をしてきた。
「ねえねえ優君はこっちの柔らかめのノーマルディルドと前立腺もしっかり刺激できる電動ディルドどっちがいいと思う?」
なんでそんなイキイキしてるんだよ……一緒にゲームしてた時もそんなに楽しそうにはしてなかった気がするぞ……。それよりも久しぶりの激しい運動のせいか眠気がやばくなってきた。あぁこのまま眠ったら気持ちいいだろうな。
俺は目隠しされているのを良いことに目を閉じて微睡み始めた。
「おれはどっちのディルドも泉に落としてません……」
「んー分かったどっちもだね」
そんなん言ってねえよ……。
俺は遠のく意識の中で尻にディルドが当てられるのを感じたのだった。
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