1 / 1
お仕置きですわ
しおりを挟む「ぬるいわ」
ガチャァァン!
投げつけられたティーカップは私の額にぶつかると、そのまま絨毯へと落下し、四散した。
私は絨毯に紅茶が染み込まぬよう、急いでその場に跪き、持っていた布で拭き取ろうとした。
――ドガッ!
突如、鼻を蹴飛ばされる。
私は布を持ったまま、ステンと無様に尻もちをついた。
私を蹴り飛ばした張本人が、道端に落ちているゴミを見るような眼で、私を見下ろしてくる。
私の仕えている『シュバルツ家』のご令嬢、『アンヌ様』。
それが私にティーカップを投げつけ、鼻を蹴り飛ばした張本人。
純金のような金色の髪に、人形のように整った顔立ち、まだ幼さを残している、その風貌に似つかわしくない胸。
その全てが私と違っていた。
可愛くて、綺麗で、優雅で、可憐で、憎くて、憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎くて憎い――それが私のお嬢様。
「あら、なんですの? その反抗的な眼。……よもや貴女、私になにか不満でもあるのかしら?」
「……いえ、とんでもございません」
「いい? 私、言った筈ですわよね? 水は軟水、ポットは予め温めておき、茶葉は適量に、そして三分ほど茶葉を蒸らし、きちんと濾したものを寄越しなさいと。そしてその間、絶対に冷ましてはいけないと」
「それは――」
「なんですか? 私がまだしゃべっている最中ですのよ?」
お嬢様はそう言うと、他のメイドの持っていたポットを奪い、百度近い紅茶を私の頭に注いできた。
私は出そうになる声を、逃げ出しそうになる脚を必死に押さえ、耐えた。
やがてお嬢様は空になったポットから手を放した。
支えを失ったポットはそのまま、私の頭にぶつかり、絨毯の上を転がった。
――紅茶は、お嬢様の言った通りに淹れた。
寸分の狂いもなく、シュバルツ家の定めている基準レベルだ。
立ち昇る湯気が、その香りが、それを告げている。
なら、なぜ私にこのような仕打ちをするのか。
理由は簡単。
当主様から頂いた領地で起きた反乱。
それが理由だ。
反乱自体は規模の小さいもので、暴徒たちはすぐに鎮圧されたのだが、いままで其処では反乱すら起こっていなかった優良地域。
それがお嬢様に渡った途端に起きたのだから、面白いはずがない。
そして、ストレスの捌け口として、私に白羽の矢が立ったのだ。
何年も昔から、幾度となく行われてきた事だ。
今更取るに足らないことではあるが、さすがに鼻を蹴られ、熱湯をかけられるのは堪える。
私はドロリと出てきた鼻血を片手で押さえ、膝を折り、体勢を変えた。
「申し訳ありません」
鼻血を絨毯に零さないように、それでいてきちんと『謝罪』として見られるように、私はお嬢様に土下座をして詫びた。
お嬢様は「フン」と鼻を鳴らすと、面白くなさそうに、部屋中央にある仰々しい装飾の椅子に座った。
「今回は許してあげる。けど、次はこうはいかないわ」
「ありがとうござます」
「……何をしているのかしら?」
「……は」
「はやく紅茶を淹れてきなさいって言っているの。私は紅茶が飲みたいの。ぐずぐずしないで。それとも、また蹴られたいのかしら?」
「はい、ただいま――」
私はそそくさと立ち上がると、白いドレスエプロンで鼻血を拭い、割れたティーカップ、そしてポットを片付け、その部屋を後にした。
◇
キッチンにたどり着いた私は、そこで一瞬足を止めてしまう。
同じメイドで先輩の『マーガレット』と『エリー』が、私をニヤついた顔で見ていた。
私は視線を合わせないように、其処を通り抜けようとするが――
「あっ」
不意に足をかけられ、その場に前のめりで倒れてしまう。
その際、持っていたポットは割れ、手をついたときにその破片が、手のひらに食い込んでしまった。
「いっ……!」
「あーら、ごめんなさい、『フンヌンガガプ』さん。私の美脚が急に伸びをしたいなんて、言うので……つい」
フンヌンガガプ。
残念ながら、この私の名前である。
……とはいっても、親がつけた名前ではなく、面白半分、嫌がらせ半分でお嬢様につけられた名前なのだ。
そして当の本人は、私の名前を憶えてすらいない。
……そこ、笑わないように。
「それにしても、どんくさいのですね。フンヌンガガプさん」
「ええ、まったく。嫌がらせするこちらの身にもなってほしいわ」
「こんな簡単にひっかかってしまうなんて」
私は嫌がらせをしてもなお、嫌味を言ってくる二人を無視して、手のひら刺さった破片を、慎重に取り除いていった。
「……あら? あらあらあら? もしかして、貴女が割ったそのティーポット、アンヌお嬢様のお気に入りのティーポットではなくて?」
「まあ、まあまあまあ、これは大変。フンヌンガガプさん、これはまたキツ~イお仕置きをされるのではなくて?」
「今度は鼻を折られるだけでは、済まないかもしれませんね?」
「……私、急いでいるので、失礼します」
私がその場を去ろうとすると、マーガレットが私の胸倉をつかんで、強引に壁まで押し付けてきた。
その顔はさきほどまでの余裕ぶった顔ではなく、憎悪に満ち満ちていた。
「……なんでしょう」
「ほんのすこしお嬢様に気に入ってもらったからって、あまり調子に乗らないことね」
マーガレットはそれだけ言うと、エリーと共に、この場を後にした。
お嬢様に気に入られている……? あれで?
何も知らないから、あんなことが言われるのだ。私の勤務内容を知らないから、あんなことを言えるのだ。
「ふぅ……」
私はため息をつくと、いそいそと紅茶を淹れる準備に取りかかった。
お湯を沸かし、そして茶葉を……ん、茶葉が見当たらない。
私は踏み台を持ってくると、上の棚の中を見回してみた。
「たしか、ここのあたりに……」
踏み台を使っても、なおも背の届かなかった私は、手探りで茶葉の入れ物を探していた。
ガサゴソガサゴソ。
ん、丸い、円筒状の物体。
多分これだろう。
私はそれを掴むと、踏み台から降りようとした。
しかし――
「うわわ……!」
ドテーン!
私は体勢を崩し、背中から床に倒れ込んだ。
「いたた……」
……皮肉ではあるが、この時ばかりは、丈夫な体に生まれてよかったと思っている。
「あ」
ふと気がつくと、手に持った容器がの蓋が空いている。
シュバルツ家で使用している茶葉は全て高級品。
私の給金などでは、茶葉一枚すら賄えない。
私は急いでその辺に茶葉は落ちていないかと、探してみた。
……しかし、どこにも茶葉は落ちていなかった。
怪訝に思った私は再び手に持った容器を見てみた。
「開封厳禁」
容器には確かにそう書かれていた。
しかし、私がその言葉を反芻するよりも先に、容器から怪しげな煙が漏れ出した。
モクモクモク。
煙が立ち昇り、おもわず「けほけほ」とせき込んでしまう。
そして――
『おやおやぁ? この煙は人体に有害な物質は含まれていないんだがねえ……』
突然、ひどく軽薄そうな女性の声が聞こえてきた。
私は辺りを見渡して、声の主を確認しようとした。
『こっちこっち』
声が聞こえてきたのは、私の頭上から。
私は恐る恐る、頭上を見上げてみた。
そこには長い黒髪の美しい女性がフワフワと浮きながら、私をニマニマと見つめていた。
女性は何やら見慣れない服装をしており、なんというか、胸や局部などの布が際どかった。
「やあやあ、あたしは茶葉の精……とでも言っておこうかな。キミのあまりにもあんまりな人生を可憐に思い、馳せ参じた者さ。出生については触れないでくれ給へ」
「はぁ……」
なんというか、なにがなんだか……。
「さて、キミの名前は……『フンヌンガガプ』! なるほどなるほど、魔人であるあたしもビックリなDQNネームだ」
「魔人……?」
「おっと、今のは失言だ。忘れ給へ。ちなみにこれは命令ではない。お願いだ」
「はい」
「うんうん。聞き分けのいい子は好きさ。フンヌンガガプちゃん……、うん。長いうえに、これ以上キミの名前を呼んでいると噛んでしまいそうだ。これからはキミの事は『フンヌンガガ』ちゃんと呼ばせてもらうよ」
「はい」
「いやいや、そこはキミさ『そこまで言ったら『プ』も発音してくださいよ! 取り残された『プ』の気持ちはどうなるんすか~』くらいツッコんでもらわないと、こちらとしても、ハリがないんだよね」
「はぁ……」
「……ふむ、今のキミの心情を一言で言い表すなら、『めんどくせーな、こいつ』だろうね。当たっているかい?」
「まあ……」
「そ、そこは包み隠さないんだね。成程、キミはどうやら正直者だな?」
「あの、それでご用件は……?」
私の声に呼応するようにして、さきほど火にかけていたポットからけたたましい音が鳴る。
私が火を止めようとポットへ近づくと、ポットが宙に浮いてしまった。
「驚いたかい?」
「はぁ……まぁ……」
「これはあたしの力でもあってね……まあ、それはいいね。あたしの用件についてキミは訊いたね? いいだろう、答えてあげよう。あたしはキミの人生を変えるために、ここへ来た。それ以上でも、以下でもないのさ。キミが望むまま、キミのやりたいように、キミの人生を設計してあげよう」
何を言っているのだろう。この人は。
「おやおや、どうやら戸惑っているようだね、フンヌンガガちゃん。じゃあちょっとだけ、いままでのキミの人生を振り返ってみようか」
「ッ!? や、やめて……!」
「フフフ、やっと、人間らしい表情になったじゃあないか。でも止めないよ。キミの半生、それはとても壮絶なものだった。キミは貴族の娘として、この世に生を受けた。しかし、貴族だったことも、令嬢だったことも、今のキミには遠い昔。もうすでに、忘れているんじゃあないかな?」
「いや……、いや……!」
「キミのお父さんはとてもいい人――所謂、人格者だった。貴族でありながら、誰にでも分け隔てなく接していた。時には貴族目線で、そして時には平民目線で、領民たちとの絆を築きあげていた。そして、あるとき一人の青年がキミの家に使用人としてやってきた。名を『ラルフ』――『ラルフ・シュバルツ』だ。ラルフは頭がよく、その頭角をメキメキと顕していき、ついにはキミのお父さんの秘書にまで成り上がった。キミのお父さんはラルフに多大な信頼を寄せており、ラルフもまた、キミのお父さんを尊敬していた。……かに見えた。だけど、そうじゃあなかった。ラルフは狡猾にも、『時』を狙っていたのだ。キミのお父さんに取って代わる『時』を。そして、その『時』はやってきた。大旱魃。雨は降らず、作物は育たず、民草は困窮した。それはキミのお父さんも同じだった。水を蓄えていたはずのダムも枯れ、キミのお父さんはこの事態をなんとか解決しようと、中央へと赴いた。しかし、これが仇となった。ラルフはその間に、民にキミの家が水を独り占めしていると吹聴した。残されたキミのお母さんは必死にそれを否定したが、キミの家からは大量の水が、そして個人用の、水がたっぷりと蓄えられているダムが見つかった。こうなってくると、民衆は抑えがきかなくなる。膨れ上がった不満は爆発し、キミの一家を飲み込み、押し流した。キミのお母さんをはじめとし、親族、使用人に至るまで皆殺しにされた。それも、幼いキミの目の前で。喉を裂かれ、腹を破かれ、内臓を搔き乱され、脳を磨り潰された」
「やめ……、やめ……て……!」
「そして帰ってきたキミのお父さんは愕然とする。その現状に、その地獄に。ラルフは民に告げた。すべてはキミのお父さんの仕業であると。キミのお父さんは否定する気力すら無くしていた。そして最後にこう言ったんだ。『私を殺してもいい。しかし、娘だけは……娘だけは、どうか……!』そう嘆願するキミのお父さんの首を、ラルフは鼻歌まじりに刎ねた。……直前に『貴方様に、そんな事する筈が無いではありませんか』と嘯いて。それが、キミの家族との、最後の記憶」
「いやあああああああああ!」
「……そしてキミはいまや、憎きシュバルツ家のメイドとして、従事している。……なぜだい? 生傷が絶えないこの職場に居続ける理由は? 逃げだしたらいいじゃないか、殺してしまえばいいじゃないか。自由になってしまえばいいじゃないか」
「……逃げれば殺される。歯向かえば殺される。自由になっても追われ続け、最終的に殺される。ただの小娘の自分に、何ができると……?」
「そう。キミは無力だ。無力な上に、意気地なしで愚図なダメ人間。それがキミさ」
「……私を、冷やかしに来たんですか?」
「いやいや、勘違いしないでほしい。言ったろ? あたしはキミの人生を変えに来たって」
「……どうやって」
「キミに力を与えよう。キミに知恵を与えよう。キミに自由を与えよう。その為に、あたしはここに来た」
「そんなことが……貴女に出来るのですか?」
「……うんうん。疑うのも無理はないよね。いいよ、話してごらん。特別にキミのお願いを聞いてあげよう。……それ、キミはいま、デコピンでこのポットを粉々に出来る」
そんなバカな。
そう考えていると、私の前にフワフワとポットが漂ってきた。
自然と腕が上がり、ぐぐぐ……と親指が人差し指の留め具のようになり、一気に力を開放する。
すると――
バリィィィィン!!
ポットが粉々に、まるで爆発したように割れてしまった。
「……どうだい? これで、信じてもらえたかな?」
「……殺したい」
「うん?」
「ここにいる人間を――ここで私を見下している人間を、私の家族を、従姉弟を殺した奴らを、父に恩があるにも関わらず、簡単に私たちを殺した愚民共を、一人残らず殺したい! 力がほしい。絶対的な力。有無を言わせない、神にも劣らぬ力を!」
「あはははは。とてもいい。たしかに、キミはそれをやれるだけの意志を持っている。あとはあたしがソレを渡すだけ。……でも、いいのかい? キミはそれで、後悔しないのかな?」
「後悔などしません。私が後悔しているのは、この現状です」
「よろしい。契約成立だ。では、受け取り給へ――」
◇
情事の最中だったのだろう。
私はラルフ様と目合っていたマーガレットの首を、ワインのコルクのように引っこ抜いてみせた。
目の前のラルフ様は、鼻の下のケツの穴でなにかを叫んでおられる。
聞かなくてもわかる。命乞いの類だろう。
私に何かを懇願し、あまつさえ、其れを叶えてもらおうとしているのだ。
この期においてなんと傲慢で、愚かな行いなのだろう。
私は手を伸ばした。
「手をお取りください。安心して、殺しはしません」
私はラルフ様にそう微笑みかけてみせた。
ベッドの上で糞尿を漏らし、力無く笑うラルフは滑稽そのものだった。
私はつい意地悪をしたくなり、虫けらのようにラルフが差し出してきた腕をもいでみせた。
不協和音。
聞くに堪えない声で鳴く其れは、もはや観賞用にも出来る筈が無く、私は一思いに頭を潰してみせた。
こうして私の父の仇は、目の前であっけなく死んでいった。
一通り屋敷の者を殺した私が、最後に行ったのは、アンヌお嬢様の部屋。
状況を呑み込めず、ただひたすらに狼狽えるお嬢様を、私はベッドへと連れ込んだ。
――――――――――――――――――
フンヌンガガプとアンヌのくんずほぐれつは十八禁になるので、ここでは公開しません。
――――――――――――――――――
何故、こんなことをしてしまったのか、自分でもよくわからないが、私の腕の中で嬌声を上げるアンヌお嬢様は、ひどく美しく、そしてひどく儚げであった。
あの頃の、まだ幼かった私と重なってしまうからだろうか……。
私は結局、アンヌお嬢様だけは殺すことなく、屋敷に火をつけ、記憶ごと燃やした。
そしてその翌日――
「お、起きてください、フンヌンガガプ」
唇に柔らかい感触を感じ、目を開けてみると、頬を紅潮させているアンヌお嬢様が、熱の籠った視線で私を見下ろしていた。
「あ、お、起きましたのね。その……フンヌンガガプ? 昨日はその……、とても情熱的な夜でございました。えっと……はしたないと思われるかもしれませんが……、もしよろしければ、また、貴女の好きなように、私のことを抱いていただけますか……?」
……どうしてこうなった。
――――――――――――――――――――
……どうしてこうなった。
書いてて思ったんですけど、これ、『いじめられっ子』て括りじゃ済まないですよね。
なんか知らず知らずのうちにハードな方向に……(汗)
十八禁のほうは、まあ……需要があればそのうちに……。
それにしても、なんつータイトルだ(笑)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
小さくなって寝ている先輩にキスをしようとしたら、バレて逆にキスをされてしまった話
穂鈴 えい
恋愛
ある日の放課後、部室に入ったわたしは、普段しっかりとした先輩が無防備な姿で眠っているのに気がついた。ひっそりと片思いを抱いている先輩にキスがしたくて縮小薬を飲んで100分の1サイズで近づくのだが、途中で気づかれてしまったわたしは、逆に先輩に弄ばれてしまい……。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
俺をフッた女子に拉致されて、逃げ場のない同棲生活が始まりました
ちくわ食べます
恋愛
大学のサークル飲み会。
意を決して想いを告げた相手は、学内でも有名な人気女子・一ノ瀬さくら。
しかし返ってきたのは――
「今はちょっと……」という、曖昧な言葉だった。
完全にフラれたと思い込んで落ち込む俺。
その3日後――なぜか自分のアパートに入れなくなっていた。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる