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先輩
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☆☆☆
私へのいやがらせがエスカレートするのに、時間はかからなかった。
一番最初の、ゴミ箱の事件があってから、ほんの3日後。
新しい事件が、起こった。
「うわ……」
ゴミ箱の中身を確認した時と同様に、言葉を失う律と私。
目の前には、切り刻まれた制服が入った、ロッカー。
言うまでもなく、私の制服だ。
体育の授業中にやられたらしい。
「長浜弥生」
律の呟きに、私は「へ?」と聞き返す。
「ほらここ」
律が指差した場所を見ると、確かに黒いマジックでそう書かれているのがわかった。
スカートに、大きくだ。
紺色なので気づきにくいが、確かに、ハッキリと書いてある。
「この前のゴミ箱にもこの名前書いてあったよ」
「え? うそ!?」
「本当。ゴミ箱の裏側にさ。碧気づかなかったの?」
その言葉に、私はうなづく。
長浜弥生……。
聞いたこともない名前に、眉をよせる。
「でもさ、これで犯人はわかったね」
「え? 長浜弥生?」
「犯人が自分の名前をそのまま残すわけないでしょ」
突っ込む律に、私は「そっか」と、頭をかく。
「犯人は、体育の授業中にここに忍び込んだのよ」
忍び込んだ……。
ということは、授業を抜け出したってことだ。
「あっ!!」
その瞬間、犯人が簡単にわかってしまった私は大声をあげそうになり、慌てて両手で口をふさいだ。
まさか……。
信じられず、律を見る。
律は、無言でうなづいた。
どう考えても、間違いない犯人……。
それは……。
その時、ガラッと音を立てて更衣室の扉が開いた。
驚いて振り向く私たちの視界に入ったのは――清子さんだった――。
☆☆☆
今、私たちは更衣室の中に3人きりだった。
他には入ってこれないように、鍵をしめている。
「清子さん、授業の途中で抜けたわよね……?」
私の言葉に、清子さんの瞳が少し揺れた。
「えぇ」
「これ、やったの……あなた?」
私は、恐る恐る無様な姿になった自分の制服を指差した。
すると、清子さんは「そうよ」と、表情一つ変えず、自分の仕業だと認めたのだ。
唖然とする私に、律が「どういうつもり?」と、一歩前へ出る。
「『どういうつもり?』その言葉、そっくりそのまま言うわ。碧さんにね」
「どういう……意味?」
たじろく私に、清子さんは腕組みをして軽く鼻を鳴らした。
まるで、すぐるの態度がそのまま清子さんにうつってしまったように見えて、胸の中がモヤモヤとする。
「私、言ったわよね? 勘違いしないであげてって」
「……すぐるのこと?」
「あら、もう呼び捨てなの? これだから忠告したのに」
「これは、呼び捨てにしろって言われたから」
「だからってすぐに言うこと聞いて、彼女気取り?」
清子さんが、私の肩をいたいほどにつかむ。
「もう一度言うわ。すぐるにとって、あなたなんか特別じゃないの。立場を考えなさい」
それだけをはき捨てるようにして言うと、清子さんは私を強引に押しのけ、更衣室を出た――。
バンッ!!と激しく扉が閉められた後、私は制服を両手に抱きかかえたまま、その場に膝をついた。
悲しいとか、こわいとか。
そんな単純な感情じゃなくて、なんだか沢山のものが入り組んだ思いが胸の奥からあふれ出す。
どうしよう、泣きそう。
さすがの律もかける言葉がみつからないようで、無言のまま私の背中をさすっていた。
なんで、こんなことされなきゃならないの?
なんで、私なの?
すぐるは、どうして私を選んだの?
今までの……あの写真の子達も、清子さんに同じようなことされてたの?
次々に浮かぶ疑問を、すぐるへぶつけたい。
こんな思い、耐えられない。
でも……。
「……清子さん、きっとすぐるの事好きなんだね」
私は、そう呟く、
単純に考えれば、その答えに行き着く。
好きな人をとられたから、イヤガラセをする。
最初に、キツイ事を言われた瞬間からわかっていたことだ。
「幼馴染、だもんね。清子さんと、すぐる……」
きっと、私の知らないすぐるをたくさん知ってるハズだ。
幼い頃のすぐるとか、小さな癖とか。きっと数え切れないくらいの、すぐるのいろんな顔を知ってる。
「碧、気にしないほうがいいよ」
律の言葉に、私は愛想笑いを浮かべることしかできなかった。
頭がよくて、すごく美人。
そんな清子さんに、私が勝てるワケがない。
勝負なんて、できっこない。
清子さんのライバルになるなんて、そこまでできた人間じゃない。
思考が、どんどんマイナスへ落ち込んでいく。
そんな私の肩を、ポンッと誰かが叩いた。
律じゃない。
「誰?」
そう言って振り向くと……、私の様子を不思議そうに眺めている、見知らぬ男の顔があった。
180センチはありそうな身長なのに、全体的にすごく細い。
色は白くて、目はクリッと大きい。
「あの……」
私がキョトンとしていると、その人物はニコッと笑顔を見せた。
頬に、えくぼができる。
「大丈夫? 具合でも悪い?」
「あ、いえ」
どうやら、私がずっと座り込んで動かないものだから、勘違いされているらしい。
慌てて立ち上がると、律と笑みを作りあってみせた。
「そ? 俺、これから着替えるんだけど」
この更衣室は、男子と女子が兼用で使っている。
男子は外、女子は室内でというように別々の体育を受けるときだけ、使う。
「あ、すみません。すぐに出ます」
律がそう言い、着替えの荷物を両手に抱える。
「君たち、着替えは?」
「あ、いいんです」
というか、これじゃ着れないしね。
一つお辞儀をして、私たちはそそくさと更衣室を出たのだった……。
☆☆☆
「更衣室で見た男の人、1こ上の先輩だったね」
もうとっくの前にチャイムが鳴った後、トイレの個室で着替えながら、律が言った。
「そうなの?」
私は、鏡の前で少し赤くなった目を確認しながら、返事をする。
まだ、胸の奥がジンジンと痛むけど、ここで泣いたら本当に負けてしまう。
ライバルになるつもりなんてない。
だけど、負けるのだけは嫌だ。
「私見たことある人だった。たしか……誠って呼ばれてた」
「へぇ……」
私は、気のない返事をする。
「なかなかカッコイイ人だよねぇ」
「そうかな?」
というか、もう顔を忘れてしまった。
「そうだよ。背、高いし」
背の高い異性が好きな律は、そう言って楽しそうに笑った。
確かに、やさしそうな人ではあった。
ちょっと、弱そうだけど。
「それよりさ……」
気になることがあって、私は律に言った。
「何?」
「長浜弥生って、誰だろう……」
スカートに書かれていた、名前。
着れなくなってしまった制服は、体育館裏の焼却炉へ捨ててきた。
けど、その名前だけはシッカリと覚えている。
「さぁ、聞いたことないよね」
着替えを終えた律が、クシで髪をとかしながら出てきた。
これで、私一人が体操服姿だ。
その上遅れて教室へ入るなんて拷問のように恥ずかしいが、仕方がない。
「長浜弥生って人、何か関係があるのかな……」
☆☆☆
その日の放課後まで、当然私は体操服のままだった。
しかも、この格好のまま帰らなければならないから、一秒でも早く家に着きたかったのだ。
そんな私を引き止めたのは、更衣室で出会った、あの先輩だった。
「あれ? 君まだ体操服なんだ?」
学校を出てすぐのところでそう声をかけられて、足を止める。
「そうですけど……」
「これから、部活ってワケでもなさそうだね?」
「はぁ……」
曖昧な返事をした時、私の携帯電話が震えた。
すぐるからのメールだ。
《今日は、何もなかったか?》
まだ、制服のことを話せていなかった私は、どう返事をしようかと迷う。
いやがらせの犯人はわかった。
でも、それをすぐるに言ったら……、すぐるはどうするだろう?
彼氏らしく清子さんを説得してくれる?
それとも……?
「ね、もしかしてコレ君の?」
携帯電話の画面に視線を落としていた私に、先輩はそう言った。
「え?」
顔をあげ……一瞬、息を飲んだ。
さっき捨てたばかりの、私の制服だ。
「どうしてこれを!?」
私はすぐに先輩からそれを奪い取り、カバンの中にグシャグシャにして詰め込む。
見ていたくない。
「ごめん。偶然見つけてさ」
だからって、普通拾う?
私は、先輩をにらみつける。
冷たいか風が、2人の間に流れて行った。
「自己紹介が遅れたね。俺は、滝野誠。君は、山本碧ちゃんだよね? 制服のポケットに生徒手帳も一緒に入ってた」
そういわれて、一緒に捨ててしまったことを思い出す。
もしかして、それで拾ってくれたの……?
「実はさ……」
誠先輩の表情が、少しだけ寂しそうにかげる。
「こういうの、俺前にも見たんだよね……」
私へのいやがらせがエスカレートするのに、時間はかからなかった。
一番最初の、ゴミ箱の事件があってから、ほんの3日後。
新しい事件が、起こった。
「うわ……」
ゴミ箱の中身を確認した時と同様に、言葉を失う律と私。
目の前には、切り刻まれた制服が入った、ロッカー。
言うまでもなく、私の制服だ。
体育の授業中にやられたらしい。
「長浜弥生」
律の呟きに、私は「へ?」と聞き返す。
「ほらここ」
律が指差した場所を見ると、確かに黒いマジックでそう書かれているのがわかった。
スカートに、大きくだ。
紺色なので気づきにくいが、確かに、ハッキリと書いてある。
「この前のゴミ箱にもこの名前書いてあったよ」
「え? うそ!?」
「本当。ゴミ箱の裏側にさ。碧気づかなかったの?」
その言葉に、私はうなづく。
長浜弥生……。
聞いたこともない名前に、眉をよせる。
「でもさ、これで犯人はわかったね」
「え? 長浜弥生?」
「犯人が自分の名前をそのまま残すわけないでしょ」
突っ込む律に、私は「そっか」と、頭をかく。
「犯人は、体育の授業中にここに忍び込んだのよ」
忍び込んだ……。
ということは、授業を抜け出したってことだ。
「あっ!!」
その瞬間、犯人が簡単にわかってしまった私は大声をあげそうになり、慌てて両手で口をふさいだ。
まさか……。
信じられず、律を見る。
律は、無言でうなづいた。
どう考えても、間違いない犯人……。
それは……。
その時、ガラッと音を立てて更衣室の扉が開いた。
驚いて振り向く私たちの視界に入ったのは――清子さんだった――。
☆☆☆
今、私たちは更衣室の中に3人きりだった。
他には入ってこれないように、鍵をしめている。
「清子さん、授業の途中で抜けたわよね……?」
私の言葉に、清子さんの瞳が少し揺れた。
「えぇ」
「これ、やったの……あなた?」
私は、恐る恐る無様な姿になった自分の制服を指差した。
すると、清子さんは「そうよ」と、表情一つ変えず、自分の仕業だと認めたのだ。
唖然とする私に、律が「どういうつもり?」と、一歩前へ出る。
「『どういうつもり?』その言葉、そっくりそのまま言うわ。碧さんにね」
「どういう……意味?」
たじろく私に、清子さんは腕組みをして軽く鼻を鳴らした。
まるで、すぐるの態度がそのまま清子さんにうつってしまったように見えて、胸の中がモヤモヤとする。
「私、言ったわよね? 勘違いしないであげてって」
「……すぐるのこと?」
「あら、もう呼び捨てなの? これだから忠告したのに」
「これは、呼び捨てにしろって言われたから」
「だからってすぐに言うこと聞いて、彼女気取り?」
清子さんが、私の肩をいたいほどにつかむ。
「もう一度言うわ。すぐるにとって、あなたなんか特別じゃないの。立場を考えなさい」
それだけをはき捨てるようにして言うと、清子さんは私を強引に押しのけ、更衣室を出た――。
バンッ!!と激しく扉が閉められた後、私は制服を両手に抱きかかえたまま、その場に膝をついた。
悲しいとか、こわいとか。
そんな単純な感情じゃなくて、なんだか沢山のものが入り組んだ思いが胸の奥からあふれ出す。
どうしよう、泣きそう。
さすがの律もかける言葉がみつからないようで、無言のまま私の背中をさすっていた。
なんで、こんなことされなきゃならないの?
なんで、私なの?
すぐるは、どうして私を選んだの?
今までの……あの写真の子達も、清子さんに同じようなことされてたの?
次々に浮かぶ疑問を、すぐるへぶつけたい。
こんな思い、耐えられない。
でも……。
「……清子さん、きっとすぐるの事好きなんだね」
私は、そう呟く、
単純に考えれば、その答えに行き着く。
好きな人をとられたから、イヤガラセをする。
最初に、キツイ事を言われた瞬間からわかっていたことだ。
「幼馴染、だもんね。清子さんと、すぐる……」
きっと、私の知らないすぐるをたくさん知ってるハズだ。
幼い頃のすぐるとか、小さな癖とか。きっと数え切れないくらいの、すぐるのいろんな顔を知ってる。
「碧、気にしないほうがいいよ」
律の言葉に、私は愛想笑いを浮かべることしかできなかった。
頭がよくて、すごく美人。
そんな清子さんに、私が勝てるワケがない。
勝負なんて、できっこない。
清子さんのライバルになるなんて、そこまでできた人間じゃない。
思考が、どんどんマイナスへ落ち込んでいく。
そんな私の肩を、ポンッと誰かが叩いた。
律じゃない。
「誰?」
そう言って振り向くと……、私の様子を不思議そうに眺めている、見知らぬ男の顔があった。
180センチはありそうな身長なのに、全体的にすごく細い。
色は白くて、目はクリッと大きい。
「あの……」
私がキョトンとしていると、その人物はニコッと笑顔を見せた。
頬に、えくぼができる。
「大丈夫? 具合でも悪い?」
「あ、いえ」
どうやら、私がずっと座り込んで動かないものだから、勘違いされているらしい。
慌てて立ち上がると、律と笑みを作りあってみせた。
「そ? 俺、これから着替えるんだけど」
この更衣室は、男子と女子が兼用で使っている。
男子は外、女子は室内でというように別々の体育を受けるときだけ、使う。
「あ、すみません。すぐに出ます」
律がそう言い、着替えの荷物を両手に抱える。
「君たち、着替えは?」
「あ、いいんです」
というか、これじゃ着れないしね。
一つお辞儀をして、私たちはそそくさと更衣室を出たのだった……。
☆☆☆
「更衣室で見た男の人、1こ上の先輩だったね」
もうとっくの前にチャイムが鳴った後、トイレの個室で着替えながら、律が言った。
「そうなの?」
私は、鏡の前で少し赤くなった目を確認しながら、返事をする。
まだ、胸の奥がジンジンと痛むけど、ここで泣いたら本当に負けてしまう。
ライバルになるつもりなんてない。
だけど、負けるのだけは嫌だ。
「私見たことある人だった。たしか……誠って呼ばれてた」
「へぇ……」
私は、気のない返事をする。
「なかなかカッコイイ人だよねぇ」
「そうかな?」
というか、もう顔を忘れてしまった。
「そうだよ。背、高いし」
背の高い異性が好きな律は、そう言って楽しそうに笑った。
確かに、やさしそうな人ではあった。
ちょっと、弱そうだけど。
「それよりさ……」
気になることがあって、私は律に言った。
「何?」
「長浜弥生って、誰だろう……」
スカートに書かれていた、名前。
着れなくなってしまった制服は、体育館裏の焼却炉へ捨ててきた。
けど、その名前だけはシッカリと覚えている。
「さぁ、聞いたことないよね」
着替えを終えた律が、クシで髪をとかしながら出てきた。
これで、私一人が体操服姿だ。
その上遅れて教室へ入るなんて拷問のように恥ずかしいが、仕方がない。
「長浜弥生って人、何か関係があるのかな……」
☆☆☆
その日の放課後まで、当然私は体操服のままだった。
しかも、この格好のまま帰らなければならないから、一秒でも早く家に着きたかったのだ。
そんな私を引き止めたのは、更衣室で出会った、あの先輩だった。
「あれ? 君まだ体操服なんだ?」
学校を出てすぐのところでそう声をかけられて、足を止める。
「そうですけど……」
「これから、部活ってワケでもなさそうだね?」
「はぁ……」
曖昧な返事をした時、私の携帯電話が震えた。
すぐるからのメールだ。
《今日は、何もなかったか?》
まだ、制服のことを話せていなかった私は、どう返事をしようかと迷う。
いやがらせの犯人はわかった。
でも、それをすぐるに言ったら……、すぐるはどうするだろう?
彼氏らしく清子さんを説得してくれる?
それとも……?
「ね、もしかしてコレ君の?」
携帯電話の画面に視線を落としていた私に、先輩はそう言った。
「え?」
顔をあげ……一瞬、息を飲んだ。
さっき捨てたばかりの、私の制服だ。
「どうしてこれを!?」
私はすぐに先輩からそれを奪い取り、カバンの中にグシャグシャにして詰め込む。
見ていたくない。
「ごめん。偶然見つけてさ」
だからって、普通拾う?
私は、先輩をにらみつける。
冷たいか風が、2人の間に流れて行った。
「自己紹介が遅れたね。俺は、滝野誠。君は、山本碧ちゃんだよね? 制服のポケットに生徒手帳も一緒に入ってた」
そういわれて、一緒に捨ててしまったことを思い出す。
もしかして、それで拾ってくれたの……?
「実はさ……」
誠先輩の表情が、少しだけ寂しそうにかげる。
「こういうの、俺前にも見たんだよね……」
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