がんじがらめの契約と狂愛〜聖女になれなかった異邦者の唯一〜

く〜いっ

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46 ジリオの望み

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「私のお姫様は、リオを泣かせたんだって?」

 チュ、チュ……とリップ音をたてながら、僕のウーニャに口づけをする。ベッドにぐったりと横たわった彼女は、気だるげに目を開けた。

「そうなの。泣かせてしまったの……わたくしの魔力がもっと高ければ、リオ様に魔力を満足するまで感じてもらうことができましたのに……自分では魔力を感じることができない来訪者の悩みを知っていましたのに……」

 彼女の細い腕が、私の首に巻きつく。

「じゃあ、私と魔力を高めあう?」
「ふふ……魔力を高めあうだけじゃなくても、よくてよ」

 彼女の横たわるベッドに潜りこみ、長い真っ白な髪に口づける。

「いいね。楽しもうか」
「ジリィ……きて」

 甘える声が、脳髄を刺激する。口づけを交わしあいながら、性急に彼女のドレスを脱がしていく。たっぷりのリボンにつつまれた姿は、私にあたえられた贈り物のようで……私の心をいつも満足させた。彼女の手が私のクラヴァットをほどき、シャツのなかにすべりこむ。

「……んっ……はぁ……好き……好きよ……わたくしのジリィ~」
「うん。私も僕のウーニャが大好きだよ。愛しい人……」

 覆いかぶさった私をきれいなローズピンクの瞳が見上げている。この純粋に私を信じきっている美しい瞳だけは、産まれたときから変わらない。
 誕生と同時に私にあたえられた、僕のウーニャ……

 太腿を撫であげると、可愛らしい声が漏れた。

「ふふっ、ずいぶん期待した声を聞かせてくれるね。可愛い僕のウーニャ……」
「い、意地悪なことをおっしゃらないで……ジリィにふれられるところ、すべて気持ちいいわ……感じて、わたくしを」

 瞬間、彼女と肌が重なっている部分、すべてから清涼な気持ちよさが流れこむ。全身を一気に駆け巡った魔力は己の血族魔法を解放し、体温を急上昇させた。額に汗がふきだす。すぐに彼女の魔法が私をつつみこみ、火照った体を清涼な魔力がなだめていった。ある一点をのぞいて……熱は下半身に集中し、己の肉棒は爆発寸前だ。

「……ジリィ……きゃぁぁ!」

 熱い塊で一気に彼女を貫いた。

「あ、あんっ、熱いわ……ジリィ……いきなりすぎますわ……」
「っ……! 君が悪いんでしょ。はぁ……なかが吸いついてきて……気持ちいい」
「はぁ……あん……あっ……本当? 気持ちいい? 嬉しいわジリィ……」

 彼女が腰を揺らし、さらなる刺激を強請ってくる。膣壁が奥へ奥へと肉棒を誘い淫らに蠢く。肉棒は膨れあがり、いつ弾けてもおかしくない状況だ……

「僕のウーニャ、悪い子だ……」

 彼女の顔の横に両肘をつき、接吻をくりかえす。目の前に彼女の顔がある。口づけを交わしながらするのが、私は好きだ。私の限界が近いことを感じたのか、彼女の手が肩を抱きこみ、両足が腰に巻きついてきた。
 ふふ、可愛い僕のウーニャ……抜き差しを数回くりかえしたあと、再奥に肉棒を押しつける。

「んっ……んっ……」

 ふさいだ口から、甘い吐息が漏れた。己の熱を彼女の深い場所に吐きだした。

 ふぅ~……っと、気だるげな息を吐き、ずるりっと己の肉棒を、彼女のなかから抜く。ぱっくり開いた密口から吐きだされた白濁が、愛液と一緒になって漏れこぼれた。

「あっ……嫌……」

 彼女が慌てて自分の秘部を両手で覆いかくす。

「なに? 見られるのが急に恥ずかしくなっちゃった? 可愛い僕のウーニャ」
「ちが、違いますわ……だって、こぼれてしまったら、せっかくジリィにいただいたのに……やだ、こぼれないで……」

 彼女がぽろぽろ涙をこぼす。

「ジリィの子供が欲しいの……だから、こぼれちゃ嫌ですわ……」

 ああ~も~! 出したばかりだというのに、困ったお姫様だなぁ。すっかり屹立した肉棒を密口にあてがい、一気に再奥まで貫いた。

「ひゃふっ……」

 衝撃で彼女がのけぞる。

「何度でも注いであげるよ。満足するまで受け取って。可愛い僕のウーニャ」

 彼女はカクカクと首を縦に振った。





 ドロドロに抱きあい、疲れはてて寝てしまった彼女の体を拭き清め。夜着を着せていく。その密口から、コポリっ……と、己の欲望が垂れてきたのを見て、人差し指でそれをすくい、彼女の膣内へ塗りこむように押しこんだ。指を入れられた刺激で敏感になっている膣壁が、条件反射のように私の指をぎゅうぎゅうと締めつけてくる。

「ふっ……あっ……」彼女の口から甘い声が漏れはじめる。これ以上は彼女の体力が持たないな……と、断腸の思いで指を引き抜いた。

 ベッドに並んで横になり、暗闇に浮かぶ真っ白い髪に口づける。

「おやすみ、愛しいピジュ」

 ――そうして眠りについたはずだった……

 肌寒さに目が覚めると、傍らに寝ているはずの温かい体温が感じられない。寝ぼける頭で、最愛の体温を求めて、シーツの上を手がさまよった。

 ……冷たい? シーツが冷めている!

 一気に思考が鮮明になり、飛び起きる。僕のウーニャの姿がない、出ていった? いつ? 行き先はわかっている! ウーニャの家に向かって走りだした。

 予想どおり、彼女はウーニャに囲まれて眠っていた。その寝顔は幸せそうに微笑んでいる。
 騒ぎに気がついたのだろう、リオとアランが彼女の傍らによりそってくれていた。使用人たちは慣れていることなので、起きてもこない。まぁ、起きてきてもどうせ父が気にいるように報告するだけの奴らだから、ついてこられても困る。

 ふたりが部屋に戻っていくのを、その姿が見えなくなるまで見送った。ウーニャの家に頭と片腕だけ突っこみ、寝ている彼女の夜着をめくる。

 ――愛しあった証は、痕跡も残さず消えていた。彼女の秘部はぴっちり閉じ乾いている……目覚めれば、僕のウーニャは覚えていない。

「私たちの子供は、また次回の楽しみにとっておこうね」

 眠る彼女の下腹部に口づけた。彼女の白いお腹に、太腿に……私の涙がぽたり、ぽたりと落ちていた。
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