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52 間違えないで
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「……うああ……あああゔゔゔぁぁぁぁぁ……ゔぉあおおぉぉぉぉぉぉ!」
再びの咆哮。全身から血族魔法の炎が吹きだし、周辺を一気に火の海へかえていく。掌の上に小さな火の玉を作れるぐらいだった血族魔法が、自身の殻をやぶり業火となって燃え広がった。
突然の炎から逃れようと、全裸のモノたちが逃げまどっていた。ふふ、僕のウーニャまで道ができた。これで彼女のところまで行ける。
「お待たせ僕のウーニャ、迎えにきたよ」
「おまえ、なんなんだ! 俺は帝国の王太子だぞ! 早くこの炎から俺を助けだせ!」
「うるさいなぁ……私は僕のウーニャを迎えにきただけだよ。ああ、可愛い僕のウーニャ、君は短い髪もにあうね。その髪型にあったドレスを注文しなくちゃ」
可愛い僕のウーニャを腕に抱く、ずるりっと男たちの白濁で汚れた体が滑った。ムッと眉をよせ、彼女の可愛い顔についた白い汚れを袖でぬぐう。
「君はきれいだけど、一緒に入浴しようか? ふふ、恥ずかしがらなくていいよ。ちゃんと私が洗ってあげる」
横抱きした彼女はカクンッと顔をのけぞらせ、私の提案に同意してくれている。
「嬉しいなぁ、一緒に入浴するのは初めてだよね。今日から君のお世話はすべて私がやってもいいかな?」
僕のウーニャは、その可愛い口からゴポッと男たちの白濁を吐きだし、答えてくれた。彼女のぱっくり開いてしまった密口からも、男たちの白濁がどろりと溢れだす。ああ、早くきれいに洗ってあげないと……
カシャンっと、彼女の腕でなにかが鳴った。これは?
「結界石の腕輪?」
――口づけされないように、こうやって身体強化して手で口を覆ったの――
泣きながら話してくれた姿を思いだす。これさえなければ、血族が身体強化で負けるわけがなかったよね。彼女にはめられた結界石の腕輪を手に取り、熱をくわえていくと、腕輪はドロリと溶け、結界石がガシャンと地面に落ち割れた。
「ギャアッ!」
帝国の王太子が悲鳴をあげ、自分の股間を押さえていた。その肉傘にくっきりと鍵状の火傷……そんなところに巻いていたの……バカなのか? 異物を肉棒に巻きつけ、彼女の体内を蹂躙していたのかと思うと腹が立つ。
僕のウーニャを腕に抱いたまま、彼の肉棒を掴んだ。
「ひっ、ひっ……」
「ねぇ、僕のウーニャのなかは気持ちよかった? 結界石の腕輪つけないで、彼女と体を重ねれば、彼女の血族魔法でもっと気持ちよくなれたのに。バカだね」
力をこめ、グチャ、グチュ、ブチャッと、彼の肉棒をしごいてみる。
「痛い! 痛い! 火傷しているんだ! まだ治癒できてない! やめて」
「僕のウーニャも、やめてって言わなかった?」
ヒュッ! と彼が息を呑んだ。
「ああ、やっぱり言ったんだ。そうだと思った。自分の意見はしっかり言える賢く素直な子だから、嫌なことは嫌だって言っていると思ったんだよね。ねぇ、君はやめなかったんでしょ」
「やめ!」
手に血族魔法を流して炎をつけてみる。ジリッとした音がして帝国の王太子の陰毛が燃えだした。
「ギャアアアアッ!」
尻を突きだし、地面を転がり火を消そうと身悶える姿が滑稽だ。
「あはははは! 頑張りなよ、血族魔法の炎だ。消せるといいね。この炎は消しにくいよ! 生涯、治癒魔法をかけつづけないと体が焼かれつづけるから、まわりの皆も燃え移らないないように頑張って!」
そう宣言すると、悲鳴があちこちからあがり、我れ先に炎のない場所へ向かって裸の集団は蠢きだした。
「あははははは、あはははは」
「なにごとだ! なんの騒ぎだ!」
「あれ? 父上、ラズ侯爵もお揃いで。私は僕のウーニャを迎えにきただけです」
愛しい僕のウーニャのザンバラに短くなった髪に口づけを落とす。
「え、ピアディ? なぜ? こんなボロボロに? 生きているのですか?」
「ラズ侯爵、自分の娘のこともわからないのですか? 眠っているだけですよ」
彼女は首をぐらんっぐらんっと揺らし、自分の父親に挨拶している。
「王太子殿下、これは一体! 娘を殺したのですか! 話が違う、今晩、好きにしていいという『契約』だ! 殺していいなんて『約定の証書』に記していない! 血族の娘なのですぞ、帝国の銀山ひとつでは割にあわない!」
「うるさい、うるさい! 早く俺を助けろ! この炎を消せ! 好きに抱いただけだ! 多少ハメをはずしてなにがいけない!」
「ラズ侯爵、バカかお主は、『成人の義』のときに懲りたんじゃないのか! この俗物め!」
怒鳴りあう、うるさいモノたちを無視して、僕のウーニャを入浴させてあげるために本邸へ向かう。
演舞場の入口にリオとアランが立っていた。
「なにしているの? 早く伯爵邸から出るんだ」
リオはウーニャのぬいぐるみを抱き泣いている。アランも眉間のシワを深め、演舞場を睨んでいた。
リオが僕のウーニャに向かって手をのばす。すっと後ずさり、その手をかわした。
「ごめんねリオ。もう誰も、誰ひとり僕のウーニャにさわってほしくないんだ」
リオは大粒の涙をあふれさせた。
「ねぇアラン、間違えないで。聖女になれなくても、魔力の強い来訪者の使い道は血族の女性と同じだよ。リオと、リオが産むだろうリオと君の子供の未来の姿が、僕のウーニャだ。なにをすべきか間違えないで」
アランはリオを抱きかかえ、走り去った。
再びの咆哮。全身から血族魔法の炎が吹きだし、周辺を一気に火の海へかえていく。掌の上に小さな火の玉を作れるぐらいだった血族魔法が、自身の殻をやぶり業火となって燃え広がった。
突然の炎から逃れようと、全裸のモノたちが逃げまどっていた。ふふ、僕のウーニャまで道ができた。これで彼女のところまで行ける。
「お待たせ僕のウーニャ、迎えにきたよ」
「おまえ、なんなんだ! 俺は帝国の王太子だぞ! 早くこの炎から俺を助けだせ!」
「うるさいなぁ……私は僕のウーニャを迎えにきただけだよ。ああ、可愛い僕のウーニャ、君は短い髪もにあうね。その髪型にあったドレスを注文しなくちゃ」
可愛い僕のウーニャを腕に抱く、ずるりっと男たちの白濁で汚れた体が滑った。ムッと眉をよせ、彼女の可愛い顔についた白い汚れを袖でぬぐう。
「君はきれいだけど、一緒に入浴しようか? ふふ、恥ずかしがらなくていいよ。ちゃんと私が洗ってあげる」
横抱きした彼女はカクンッと顔をのけぞらせ、私の提案に同意してくれている。
「嬉しいなぁ、一緒に入浴するのは初めてだよね。今日から君のお世話はすべて私がやってもいいかな?」
僕のウーニャは、その可愛い口からゴポッと男たちの白濁を吐きだし、答えてくれた。彼女のぱっくり開いてしまった密口からも、男たちの白濁がどろりと溢れだす。ああ、早くきれいに洗ってあげないと……
カシャンっと、彼女の腕でなにかが鳴った。これは?
「結界石の腕輪?」
――口づけされないように、こうやって身体強化して手で口を覆ったの――
泣きながら話してくれた姿を思いだす。これさえなければ、血族が身体強化で負けるわけがなかったよね。彼女にはめられた結界石の腕輪を手に取り、熱をくわえていくと、腕輪はドロリと溶け、結界石がガシャンと地面に落ち割れた。
「ギャアッ!」
帝国の王太子が悲鳴をあげ、自分の股間を押さえていた。その肉傘にくっきりと鍵状の火傷……そんなところに巻いていたの……バカなのか? 異物を肉棒に巻きつけ、彼女の体内を蹂躙していたのかと思うと腹が立つ。
僕のウーニャを腕に抱いたまま、彼の肉棒を掴んだ。
「ひっ、ひっ……」
「ねぇ、僕のウーニャのなかは気持ちよかった? 結界石の腕輪つけないで、彼女と体を重ねれば、彼女の血族魔法でもっと気持ちよくなれたのに。バカだね」
力をこめ、グチャ、グチュ、ブチャッと、彼の肉棒をしごいてみる。
「痛い! 痛い! 火傷しているんだ! まだ治癒できてない! やめて」
「僕のウーニャも、やめてって言わなかった?」
ヒュッ! と彼が息を呑んだ。
「ああ、やっぱり言ったんだ。そうだと思った。自分の意見はしっかり言える賢く素直な子だから、嫌なことは嫌だって言っていると思ったんだよね。ねぇ、君はやめなかったんでしょ」
「やめ!」
手に血族魔法を流して炎をつけてみる。ジリッとした音がして帝国の王太子の陰毛が燃えだした。
「ギャアアアアッ!」
尻を突きだし、地面を転がり火を消そうと身悶える姿が滑稽だ。
「あはははは! 頑張りなよ、血族魔法の炎だ。消せるといいね。この炎は消しにくいよ! 生涯、治癒魔法をかけつづけないと体が焼かれつづけるから、まわりの皆も燃え移らないないように頑張って!」
そう宣言すると、悲鳴があちこちからあがり、我れ先に炎のない場所へ向かって裸の集団は蠢きだした。
「あははははは、あはははは」
「なにごとだ! なんの騒ぎだ!」
「あれ? 父上、ラズ侯爵もお揃いで。私は僕のウーニャを迎えにきただけです」
愛しい僕のウーニャのザンバラに短くなった髪に口づけを落とす。
「え、ピアディ? なぜ? こんなボロボロに? 生きているのですか?」
「ラズ侯爵、自分の娘のこともわからないのですか? 眠っているだけですよ」
彼女は首をぐらんっぐらんっと揺らし、自分の父親に挨拶している。
「王太子殿下、これは一体! 娘を殺したのですか! 話が違う、今晩、好きにしていいという『契約』だ! 殺していいなんて『約定の証書』に記していない! 血族の娘なのですぞ、帝国の銀山ひとつでは割にあわない!」
「うるさい、うるさい! 早く俺を助けろ! この炎を消せ! 好きに抱いただけだ! 多少ハメをはずしてなにがいけない!」
「ラズ侯爵、バカかお主は、『成人の義』のときに懲りたんじゃないのか! この俗物め!」
怒鳴りあう、うるさいモノたちを無視して、僕のウーニャを入浴させてあげるために本邸へ向かう。
演舞場の入口にリオとアランが立っていた。
「なにしているの? 早く伯爵邸から出るんだ」
リオはウーニャのぬいぐるみを抱き泣いている。アランも眉間のシワを深め、演舞場を睨んでいた。
リオが僕のウーニャに向かって手をのばす。すっと後ずさり、その手をかわした。
「ごめんねリオ。もう誰も、誰ひとり僕のウーニャにさわってほしくないんだ」
リオは大粒の涙をあふれさせた。
「ねぇアラン、間違えないで。聖女になれなくても、魔力の強い来訪者の使い道は血族の女性と同じだよ。リオと、リオが産むだろうリオと君の子供の未来の姿が、僕のウーニャだ。なにをすべきか間違えないで」
アランはリオを抱きかかえ、走り去った。
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