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1.5章 それぞれの物語
閑話 勇者たち
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「フッ、ヤァ!」
朝の庭に、ヒュン!ヒュン!と音が響く。
(もう誰も傷つけさせない!あの時みたいに、リーダーが居ないことだってある。その時皆を守るのは私!一度目はたまたま早見君が居て、助けてくれた。偶然は、)
「二度も起こらない!」
涼乃は自分に刻み込むように剣を振っていた。
「涼乃ちゃーん!朝ごはんの時間だよー!」
「もうそんな時間なの、、、。」
涼乃はタオルで汗を拭きながら香奈のところへ歩いていった。
「あ、相原、おはよう。」
「宵波さん、おはよう。」
山内が香奈に、細井が涼乃に声をかけた。
「おはよう、2人とも。」
「おはよう。」
涼乃は2人があまり良い感情を持っていない。2人が蓮に軽度の嫌がらせをしていたのを見たのとがあるからだ。それ以降、最低限しか関わらないようにしていたのだが。この世界に来て、また話すようになってしまった。
更に言えば、蓮が死んで(涼乃と香奈以外はそう思っている)喜んでいたのも知っている。
(そもそも細井が蓮を突き飛ばさなければ蓮は今もここに居たかもしれないのに、、、。)
涼乃が2人に怒りを覚えていると、アイザーさんが入ってきた。
「皆知っているだろうが、確認だ。昨日、迷宮攻略中に罠が作動し、勇者の約半数が強制転移させられた後、巨大モンスターとエンカウント。交戦したが敗北し、勇者の1人であるレン・ハヤミが死亡した。間違いないな?」
「「は、はい。」」
「そうか、、、。悪い夢だと言いたいところだが。それはただの現実逃避にしかならない。
だからこれだけは言っておく。今から言うことは騎士団長ではなく俺個人の言葉だと思ってくれ。」
そう前置きして、アイザーは言った。
「すまなかった!今回の件は完全に俺のミスだ!いくらでも責めてくれて構わない。全員に一発殴られても良い。そして、俺はお前たちにもう一度戦えと言うつもりは無い。城の中に居てくれても構わない。お前たちの事は俺たちが守る。もう一度戦いたいという者には全ての知識を教える。
本当にすまなかった!」
土下座をしながらアイザーは叫んだ。アイザーも責任を感じていたのだ。
生徒たちは戸惑った。最初からアイザーのせいだとは思っていなかったからだ。
すると、進藤がアイザーの前にたった。
「アイザーさん。気にしないでください。早見君の事は確かに残念だったけど、全てがアイザーさんのせいだとは思っていません。むしろ、注意を怠った僕たちにもあります。だから、頭を開けてください。早見君の死は絶対に無駄にしません。」
そういうと進藤は生徒たちの方へ振り向き、
「みんな!確かに早見君はいなくなった。だけど、それで俺たちがずっと落ち込んでたら早見君が浮かばれないと思わないか?彼の仇を自分のクラスメートの仇を討てるまで強くなろう!」
クラスメートたちの目に力がこもった。
もう一度やってやる、そんな決意が宿った。
「アイザーさん。僕たちはまだやれます。」
「、、、そうか。なら2度とこんなことが起きないよう俺も妥協はしないぞ、いいか?」
「「「はい!よろしくお願いします!」」」
それから一週間、勇者たちは騎士団団長、更に任務から戻ってきた魔法師団団長の教えのもとで特訓した。
特に香奈、涼乃の2人は休憩時間、更には睡眠時間をも削って自己を磨いた。
___________________
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
久々の勇者編です。たまに書きます。あれ?蓮も勇者だったような、、、。ま、まぁいいか!
感想待ってます。ストーリーやキャラクターの質問、新キャラのリクエスト(容姿、名前、性格、身分など)、何でも受け付けています。
朝の庭に、ヒュン!ヒュン!と音が響く。
(もう誰も傷つけさせない!あの時みたいに、リーダーが居ないことだってある。その時皆を守るのは私!一度目はたまたま早見君が居て、助けてくれた。偶然は、)
「二度も起こらない!」
涼乃は自分に刻み込むように剣を振っていた。
「涼乃ちゃーん!朝ごはんの時間だよー!」
「もうそんな時間なの、、、。」
涼乃はタオルで汗を拭きながら香奈のところへ歩いていった。
「あ、相原、おはよう。」
「宵波さん、おはよう。」
山内が香奈に、細井が涼乃に声をかけた。
「おはよう、2人とも。」
「おはよう。」
涼乃は2人があまり良い感情を持っていない。2人が蓮に軽度の嫌がらせをしていたのを見たのとがあるからだ。それ以降、最低限しか関わらないようにしていたのだが。この世界に来て、また話すようになってしまった。
更に言えば、蓮が死んで(涼乃と香奈以外はそう思っている)喜んでいたのも知っている。
(そもそも細井が蓮を突き飛ばさなければ蓮は今もここに居たかもしれないのに、、、。)
涼乃が2人に怒りを覚えていると、アイザーさんが入ってきた。
「皆知っているだろうが、確認だ。昨日、迷宮攻略中に罠が作動し、勇者の約半数が強制転移させられた後、巨大モンスターとエンカウント。交戦したが敗北し、勇者の1人であるレン・ハヤミが死亡した。間違いないな?」
「「は、はい。」」
「そうか、、、。悪い夢だと言いたいところだが。それはただの現実逃避にしかならない。
だからこれだけは言っておく。今から言うことは騎士団長ではなく俺個人の言葉だと思ってくれ。」
そう前置きして、アイザーは言った。
「すまなかった!今回の件は完全に俺のミスだ!いくらでも責めてくれて構わない。全員に一発殴られても良い。そして、俺はお前たちにもう一度戦えと言うつもりは無い。城の中に居てくれても構わない。お前たちの事は俺たちが守る。もう一度戦いたいという者には全ての知識を教える。
本当にすまなかった!」
土下座をしながらアイザーは叫んだ。アイザーも責任を感じていたのだ。
生徒たちは戸惑った。最初からアイザーのせいだとは思っていなかったからだ。
すると、進藤がアイザーの前にたった。
「アイザーさん。気にしないでください。早見君の事は確かに残念だったけど、全てがアイザーさんのせいだとは思っていません。むしろ、注意を怠った僕たちにもあります。だから、頭を開けてください。早見君の死は絶対に無駄にしません。」
そういうと進藤は生徒たちの方へ振り向き、
「みんな!確かに早見君はいなくなった。だけど、それで俺たちがずっと落ち込んでたら早見君が浮かばれないと思わないか?彼の仇を自分のクラスメートの仇を討てるまで強くなろう!」
クラスメートたちの目に力がこもった。
もう一度やってやる、そんな決意が宿った。
「アイザーさん。僕たちはまだやれます。」
「、、、そうか。なら2度とこんなことが起きないよう俺も妥協はしないぞ、いいか?」
「「「はい!よろしくお願いします!」」」
それから一週間、勇者たちは騎士団団長、更に任務から戻ってきた魔法師団団長の教えのもとで特訓した。
特に香奈、涼乃の2人は休憩時間、更には睡眠時間をも削って自己を磨いた。
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久々の勇者編です。たまに書きます。あれ?蓮も勇者だったような、、、。ま、まぁいいか!
感想待ってます。ストーリーやキャラクターの質問、新キャラのリクエスト(容姿、名前、性格、身分など)、何でも受け付けています。
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