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4章 学園迷宮
行動開始の予兆
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年度が明けました。エイプリルフールなどはやりませんが。
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学園迷宮の訓練層を1日で終わらせてしまった俺達は、その日の残りは自由時間となり、学園のクラスメイトたちと雑談していた。
「なぁ、レン。あの壁とか蹴って飛び回るやつどうやってやるんだよ!」
「なんで魔物の頭がいきなり爆発したんだ?魔法の詠唱をしてた気配もなかったのに。」
「ティアちゃんとアクアちゃんもなんか飛び回ってたけどあれどうやったの?」
「ティアちゃんのあの炎の剣が動き回るやつはどうなってるんだ?」
「アクアちゃん何回か消えてなかった?気が付いたら魔物の目の前にいたように見えた。」
クラスメイトに一斉に質問攻めに合い、蓮たちは困惑していた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。1人ずつ答える。ま、まず俺の立体的な移動方法だったか?」
クラスメイトが興味津々に頷く。蓮は頬をかきながら、言った
「えっと、まぁ、俺のスキルに身体能力強化を組み合わせてる。爆発的に体を動かせるんだが、それに体が耐えられるように強化してる感じだ。魔物の頭を爆散させたのもその能力の延長だ。」
まさか固有能力だというわけにもいかず、当たらずとも遠からずで答える蓮。それを聞いたクラスメイトはスキルがないとできないと聞いて落胆する。
「あ、アクアちゃんが消えたのは?まさか転移?」
「私に転移魔法なんて使えないよ。無拍子っていう初動が無くなる固有能力と縮地を使ったらすごい速さが出たの。」
アクアもよくわかってないらしく、曖昧に答える。クラスメイトも意味が解らなかったらしく、早々に理解を諦め、ティアに尋ねた。
「じゃ、じゃあティアちゃんが飛び回ってたやつと炎の剣はどうやってやったんだ?」
「私は縮地と水を凝縮した円盤を使って立体的に動きながら炎の剣で攻撃しながら直接攻撃も交えました。剣と円盤を操る方法は魔力の供給をやめない、ですかね。常に自分の魔力で剣と円盤を自分と繋いでおくイメージでやったらできました。」
それを聞いてクラスメイトの顔には大量の疑問符が浮かぶ。
「それ、どうやってやるんだ?」
「そんなことできるのかしら……」
((主様、どうしましょうか?))
ティアが念話で聞いてきた。
((うーん、別に隠す必要はないかもな。あいつらができるかどうかは別だが、お前さえよければ教えてやったらどうだ?自在に魔法を操るやり方。))
((主様がそうおっしゃるのであれば是非もありません。やらせていただきます。))
ティアは蓮にそう伝えるとクラスメイトに向って口を開いた。
「では、明日教えるということでどうでしょう?できるかどうかの責任は取れませんが、やり方だけなら教えられますよ。」
それを聞いたクラスメイトが色めき立つ。
「た、頼む!教えてくれ!」
「えぇ、構いませんよ。」
教室が喜びの声に包まれた。
その後少々雑談をし、その日は解散となった。
その夜、眠ろうとした蓮の髪を引っ張る者がいた。風の精霊イリアだ。
「レン、明日の訓練が終わった後に言われると思うけど、明後日からレン、ティア、アクアに特別にダンジョンの探索権が与えられるわ。」
それを聞いて蓮は体を起こす。
「ということは、動くのか?」
「えぇ、階層数は訓練層を除いて100層。そこから下が深層よ。その50層にティアの呪いを解くものがあるわ。」
そこで蓮はふと思ったことを聞く。
「なあ、そのティアの呪いを解く"もの"ってなんだ?」
今までイリアは一度も具体的なこと、例えば見た目などを言及しなかったため気になったのだ。
「それはね、神殿よ。」
「神殿?」
「そう。神殿よ。人を超えた神の力で呪いを解くの。私がそれを知ってるのは太古の時代から生きてるから。あの学園があった前、その更に昔は色んな種族がいたのよ?あそこ。」
「なるほどな。ところで、ティアの呪いってティア自身にはどんな影響があるんだ?ステータスで鑑定したときには特に何もなかったが。」
イリアはちょっと迷ってから喋る。
「それは……」
蓮は息をのんで言葉の続きを待つ。
「……特に何もないわ!」
「…………。」
「な、なによ。本当よ?」
蓮は大きな虚脱感を覚えた。漫画ならズッコケていただろう。
「なら、なんでティアはエルフに虐げられ、犯罪奴隷にまでさせられたんだ?」
「それはその呪いがエルフにだけわかる呪いの印字だからよ。それを持つ者はエルフから忌避されるのよ。」
それを聞いた蓮はエルフに怒りを覚えた。
「世界が違っても、差別はなくならないのか……」
「ええ、悲しいことにね。種族差別もあれば、同じ種族の中で差別もある。」
「まったく……まあなんにせよ、ティアの呪いは解いておこう。ティアがエルフと仲良くできないなんて悲しすぎる。」
「ええ、そうしてくれると助かるわ。蓮が『なら一々呪いを解く必要は無いな』って言ったらどうしようって不安だったのよ。」
蓮は若干憤慨しながら、
「んなわけあるか、俺にとってはティアは大事な仲間だ。蔑ろにすることはありえねえよ。」
それを聞いてイリアは小さく、けれども嬉しそうにふふっと笑った。
「ありがとう。レン、ティアの友人として感謝するわ。」
「ああ、もう寝ることにするよ。おやすみ。」
蓮が先のセリフで少し照れていることに気が付いて微笑み、けれどもその事は指摘せずに、
「おやすみなさい。」
そう言って虚空へと消えた。
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本当はエイプリルフールのSSを書きたかった作者です。
勉強の方もあるため断念しましたが、いつかそれくらいの文章力は付けられるようになりたいです。
ティアの呪いの内容は最初からこうすると決めていました。
感想とか常時待ってますので。twitterのフォローも良ければよろしくお願いします。
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学園迷宮の訓練層を1日で終わらせてしまった俺達は、その日の残りは自由時間となり、学園のクラスメイトたちと雑談していた。
「なぁ、レン。あの壁とか蹴って飛び回るやつどうやってやるんだよ!」
「なんで魔物の頭がいきなり爆発したんだ?魔法の詠唱をしてた気配もなかったのに。」
「ティアちゃんとアクアちゃんもなんか飛び回ってたけどあれどうやったの?」
「ティアちゃんのあの炎の剣が動き回るやつはどうなってるんだ?」
「アクアちゃん何回か消えてなかった?気が付いたら魔物の目の前にいたように見えた。」
クラスメイトに一斉に質問攻めに合い、蓮たちは困惑していた。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。1人ずつ答える。ま、まず俺の立体的な移動方法だったか?」
クラスメイトが興味津々に頷く。蓮は頬をかきながら、言った
「えっと、まぁ、俺のスキルに身体能力強化を組み合わせてる。爆発的に体を動かせるんだが、それに体が耐えられるように強化してる感じだ。魔物の頭を爆散させたのもその能力の延長だ。」
まさか固有能力だというわけにもいかず、当たらずとも遠からずで答える蓮。それを聞いたクラスメイトはスキルがないとできないと聞いて落胆する。
「あ、アクアちゃんが消えたのは?まさか転移?」
「私に転移魔法なんて使えないよ。無拍子っていう初動が無くなる固有能力と縮地を使ったらすごい速さが出たの。」
アクアもよくわかってないらしく、曖昧に答える。クラスメイトも意味が解らなかったらしく、早々に理解を諦め、ティアに尋ねた。
「じゃ、じゃあティアちゃんが飛び回ってたやつと炎の剣はどうやってやったんだ?」
「私は縮地と水を凝縮した円盤を使って立体的に動きながら炎の剣で攻撃しながら直接攻撃も交えました。剣と円盤を操る方法は魔力の供給をやめない、ですかね。常に自分の魔力で剣と円盤を自分と繋いでおくイメージでやったらできました。」
それを聞いてクラスメイトの顔には大量の疑問符が浮かぶ。
「それ、どうやってやるんだ?」
「そんなことできるのかしら……」
((主様、どうしましょうか?))
ティアが念話で聞いてきた。
((うーん、別に隠す必要はないかもな。あいつらができるかどうかは別だが、お前さえよければ教えてやったらどうだ?自在に魔法を操るやり方。))
((主様がそうおっしゃるのであれば是非もありません。やらせていただきます。))
ティアは蓮にそう伝えるとクラスメイトに向って口を開いた。
「では、明日教えるということでどうでしょう?できるかどうかの責任は取れませんが、やり方だけなら教えられますよ。」
それを聞いたクラスメイトが色めき立つ。
「た、頼む!教えてくれ!」
「えぇ、構いませんよ。」
教室が喜びの声に包まれた。
その後少々雑談をし、その日は解散となった。
その夜、眠ろうとした蓮の髪を引っ張る者がいた。風の精霊イリアだ。
「レン、明日の訓練が終わった後に言われると思うけど、明後日からレン、ティア、アクアに特別にダンジョンの探索権が与えられるわ。」
それを聞いて蓮は体を起こす。
「ということは、動くのか?」
「えぇ、階層数は訓練層を除いて100層。そこから下が深層よ。その50層にティアの呪いを解くものがあるわ。」
そこで蓮はふと思ったことを聞く。
「なあ、そのティアの呪いを解く"もの"ってなんだ?」
今までイリアは一度も具体的なこと、例えば見た目などを言及しなかったため気になったのだ。
「それはね、神殿よ。」
「神殿?」
「そう。神殿よ。人を超えた神の力で呪いを解くの。私がそれを知ってるのは太古の時代から生きてるから。あの学園があった前、その更に昔は色んな種族がいたのよ?あそこ。」
「なるほどな。ところで、ティアの呪いってティア自身にはどんな影響があるんだ?ステータスで鑑定したときには特に何もなかったが。」
イリアはちょっと迷ってから喋る。
「それは……」
蓮は息をのんで言葉の続きを待つ。
「……特に何もないわ!」
「…………。」
「な、なによ。本当よ?」
蓮は大きな虚脱感を覚えた。漫画ならズッコケていただろう。
「なら、なんでティアはエルフに虐げられ、犯罪奴隷にまでさせられたんだ?」
「それはその呪いがエルフにだけわかる呪いの印字だからよ。それを持つ者はエルフから忌避されるのよ。」
それを聞いた蓮はエルフに怒りを覚えた。
「世界が違っても、差別はなくならないのか……」
「ええ、悲しいことにね。種族差別もあれば、同じ種族の中で差別もある。」
「まったく……まあなんにせよ、ティアの呪いは解いておこう。ティアがエルフと仲良くできないなんて悲しすぎる。」
「ええ、そうしてくれると助かるわ。蓮が『なら一々呪いを解く必要は無いな』って言ったらどうしようって不安だったのよ。」
蓮は若干憤慨しながら、
「んなわけあるか、俺にとってはティアは大事な仲間だ。蔑ろにすることはありえねえよ。」
それを聞いてイリアは小さく、けれども嬉しそうにふふっと笑った。
「ありがとう。レン、ティアの友人として感謝するわ。」
「ああ、もう寝ることにするよ。おやすみ。」
蓮が先のセリフで少し照れていることに気が付いて微笑み、けれどもその事は指摘せずに、
「おやすみなさい。」
そう言って虚空へと消えた。
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本当はエイプリルフールのSSを書きたかった作者です。
勉強の方もあるため断念しましたが、いつかそれくらいの文章力は付けられるようになりたいです。
ティアの呪いの内容は最初からこうすると決めていました。
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