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運命に花束を①
運命は廻る③
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「俺はいいよ、ブラックのお守りがあるから」
「あぁ、そういえばそれってどうなっているんですか? 匂い付けにしても匂いが強い。元々そういう人なんだって事もなんとなく分かりますけど、お守りってなんですか?」
コレ、とグノーは首から提げた小袋をつまみ出した。
「俺も何が入ってるのかは知らない、開けるなって言われてるし。でもこれ持ってると誰も寄ってこないからすごく楽」
その小袋は服の中から出てきた事で更に薫りを増す。
「それにしてもブラックさんって何者なんですか? そんな強烈な個性の匂いの人、その辺に歩いてる事なんて絶対ありえませんよ。それこそもっと貴族とか王族とかそういう人達の……ってそういう人なんですか?」
「え? 違いますよ。ブラックさんはエディの育てのお父さんです」
アジェはにっこり笑ってそう言った。
「え? さっき言ってた? 旅人で大工の?」
そんな馬鹿な……とナダールは頭を抱える。人の匂いには個性が出る。ナダールはその匂いでその人の人となりがなんとなく分かるのだが、これほど強烈な個性に今まで出会った事はない。大概これほど個性が強くなると地位も高くなっている事が普通で、それがその辺の一市民、しかも大工なんてありえない。
「なんか変ですか? 普通に気のいい良いおじさんですよ?」
「大工の棟梁とか名匠とかなんでしょうか? それなら納得いくんですけど」
「僕、おじさんが大工仕事してるのは見た事ないです、よくふらっと街の外に働きに出て、またふらっと帰ってくるってエディは言ってました」
アジェの言葉にグノーは首を傾げる。
「俺もあいつが大工仕事してるのなんか見た事ねぇぞ。いつも遭うのは旅先だったけど、あいつはいつもふらふらしてるだけで、働いてる姿なんて見たこともねぇ」
「グノー君はルーンの町の住民じゃないんですか?」
「あ? ちげーよ、俺はただの旅人。あいつもそんな感じだと思ってたのに、家族がいるって聞いて驚いた。しかも子だくさんだし、どうやって養ってんだか全く分からねぇ」
あと、自分の事はグノーでいいと彼は言った。君付けなんか気持ち悪くて敵わないと彼は舌を出した。
「ではグノーは何故アジェ君と一緒にいるんですか?」
「たまたまだよ。ブラックが家に遊びに来いっていうし、お守りも新しくしたかったんで、ルーンの町に行ったんだよ。そしたら丁度こいつらが襲われてて、ブラックにもちょっと手助けしてやってくれって頼まれて、助けて帰ってきたらあいつ居ねぇんだもん、どういう事だよ! ってなって。そのまま出てくのも癪だったからアジェに付いて来た」
「その割には二人はとても仲が良いですね」
「それはΩ同士、普段話せないような事もお話できて、僕がグノーの事好きになっちゃったから」
アジェは笑う。
Ω同士で好きになるってそんな事がありえるのだろうか? いや、この場合恋愛感情の好きではなく、友愛の好きなのだろうか? 「ね?」とアジェがグノーに笑いかけると、グノーもアジェを見やって口角を上げた。その口元の笑みの形に、グノーもアジェに対して好意を持っていることはすぐに分かった。
「アジェが満足したら、俺はアジェを連れてこの街を出る。こんな場所に長居する気はないから安心しろ」
グノーはそう言ってまたアジェの頭を撫でた。
なんなんだろう、これもひとつの愛の形なのだろうか? Ωはαと結ばれて初めて幸せになれるのだとばかり思ってきたし、それが普通だと思ってきたのに、そんな常識は知った事ではないと彼等は言っているようで、ナダールの頭は混乱していた。
「ですが、やはり番契約なしでΩが旅をするのは危険ですよ」
「そんな事は分かってるし、お前よりも知ってるよ。それでも俺はそうやって今まで暮らしてきた、危険の避け方は分かってる」
「危ない目に遭ったことはないのですか?」
「そんなのは日常茶飯事だ。だからと言ってΩは家で引き籠もってろって? 引き籠もってるだけじゃ飯は喰えねぇ、身売りでもすれば話は別だけどな」
身売り……確かに色町にはΩが居るというのは聞いた事がある。Ωのフェロモンはαを誘う、商売的にも上客としてαが通って来る店は儲かるだろう、だがそんな事は道理に反している。
「Ωってのは社会の底辺だ、だけどそれでも生きたいんだ、一人の人間として対等に扱われたいんだ。守られるだけの人間だなんて勝手に決め付けるな、俺は、俺達は、お前達αが居なくても生きていける。むしろ俺達が居なくて困るのはお前達の方なんだからな。俺達はβとの間にでも子は作れるけど、お前達は俺達がいなけりゃ子孫も残せないんじゃないか、蔑む前に敬えってんだ」
「私はあなた方を蔑んだ事などありませんよ」
「それでも下に見てる、守って閉じ込めて満足したいだけだろう?」
「そんな……」
Ωを守るのはαの務めだとそう思っていた、だがそれにここまで拒否反応を返されるとは予想していなかった。
「俺は一生番は持たないし、誰にも守られずに生きていく。それが俺の人生だからな。利用できるものは利用する、ブラックもお前もだ。だけど俺は誰の物にもなる気はない」
言い切った彼の言葉は胸に刺さった。
だが流れてくる彼の薫りは言葉とは裏腹に悲しみを内包していて、ナダールは彼の顔色を伺った。やはりその表情は真紅の髪に邪魔されて伺うことは出来ないのだが、彼の髪の色は彼自身の生き方のようだな、とナダールはそう思った。
炎のように燃える熱い感情。だが、大きく燃え上がった炎は燃え尽きるのも早い、ナダールは彼に対してそんな危うさを感じていた。
「分かりました。私も出来るだけの協力は致します。けれど、あなた達には干渉しない、それでいいですか?」
あぁ、とグノーは満足そうに頷いた。アジェはそんなグノーを心配そうに見上げている。彼もまたグノーの危うさに気が付いているのかもしれない、とそう思った。
「とりあえずは、どこに行きたいですか? どこへでもご案内致しますよ」
不安げな表情のアジェににこりと微笑むと、彼もほっとしたように笑みを零した。
それくらいの戯言で職務放棄をするような私ではありませんよ。守れと言われた者は全力で守る。例え嫌われていようとそこは変わる事はない。
アジェはいつの間に用意したのか、観光ガイドを広げて次々に指で指していく。それは歳相応の少年の好奇心旺盛な様子で、ナダールは笑みを零した。
そんな二人の様子をグノーはまた、ただ黙って見つめていた。
「あぁ、そういえばそれってどうなっているんですか? 匂い付けにしても匂いが強い。元々そういう人なんだって事もなんとなく分かりますけど、お守りってなんですか?」
コレ、とグノーは首から提げた小袋をつまみ出した。
「俺も何が入ってるのかは知らない、開けるなって言われてるし。でもこれ持ってると誰も寄ってこないからすごく楽」
その小袋は服の中から出てきた事で更に薫りを増す。
「それにしてもブラックさんって何者なんですか? そんな強烈な個性の匂いの人、その辺に歩いてる事なんて絶対ありえませんよ。それこそもっと貴族とか王族とかそういう人達の……ってそういう人なんですか?」
「え? 違いますよ。ブラックさんはエディの育てのお父さんです」
アジェはにっこり笑ってそう言った。
「え? さっき言ってた? 旅人で大工の?」
そんな馬鹿な……とナダールは頭を抱える。人の匂いには個性が出る。ナダールはその匂いでその人の人となりがなんとなく分かるのだが、これほど強烈な個性に今まで出会った事はない。大概これほど個性が強くなると地位も高くなっている事が普通で、それがその辺の一市民、しかも大工なんてありえない。
「なんか変ですか? 普通に気のいい良いおじさんですよ?」
「大工の棟梁とか名匠とかなんでしょうか? それなら納得いくんですけど」
「僕、おじさんが大工仕事してるのは見た事ないです、よくふらっと街の外に働きに出て、またふらっと帰ってくるってエディは言ってました」
アジェの言葉にグノーは首を傾げる。
「俺もあいつが大工仕事してるのなんか見た事ねぇぞ。いつも遭うのは旅先だったけど、あいつはいつもふらふらしてるだけで、働いてる姿なんて見たこともねぇ」
「グノー君はルーンの町の住民じゃないんですか?」
「あ? ちげーよ、俺はただの旅人。あいつもそんな感じだと思ってたのに、家族がいるって聞いて驚いた。しかも子だくさんだし、どうやって養ってんだか全く分からねぇ」
あと、自分の事はグノーでいいと彼は言った。君付けなんか気持ち悪くて敵わないと彼は舌を出した。
「ではグノーは何故アジェ君と一緒にいるんですか?」
「たまたまだよ。ブラックが家に遊びに来いっていうし、お守りも新しくしたかったんで、ルーンの町に行ったんだよ。そしたら丁度こいつらが襲われてて、ブラックにもちょっと手助けしてやってくれって頼まれて、助けて帰ってきたらあいつ居ねぇんだもん、どういう事だよ! ってなって。そのまま出てくのも癪だったからアジェに付いて来た」
「その割には二人はとても仲が良いですね」
「それはΩ同士、普段話せないような事もお話できて、僕がグノーの事好きになっちゃったから」
アジェは笑う。
Ω同士で好きになるってそんな事がありえるのだろうか? いや、この場合恋愛感情の好きではなく、友愛の好きなのだろうか? 「ね?」とアジェがグノーに笑いかけると、グノーもアジェを見やって口角を上げた。その口元の笑みの形に、グノーもアジェに対して好意を持っていることはすぐに分かった。
「アジェが満足したら、俺はアジェを連れてこの街を出る。こんな場所に長居する気はないから安心しろ」
グノーはそう言ってまたアジェの頭を撫でた。
なんなんだろう、これもひとつの愛の形なのだろうか? Ωはαと結ばれて初めて幸せになれるのだとばかり思ってきたし、それが普通だと思ってきたのに、そんな常識は知った事ではないと彼等は言っているようで、ナダールの頭は混乱していた。
「ですが、やはり番契約なしでΩが旅をするのは危険ですよ」
「そんな事は分かってるし、お前よりも知ってるよ。それでも俺はそうやって今まで暮らしてきた、危険の避け方は分かってる」
「危ない目に遭ったことはないのですか?」
「そんなのは日常茶飯事だ。だからと言ってΩは家で引き籠もってろって? 引き籠もってるだけじゃ飯は喰えねぇ、身売りでもすれば話は別だけどな」
身売り……確かに色町にはΩが居るというのは聞いた事がある。Ωのフェロモンはαを誘う、商売的にも上客としてαが通って来る店は儲かるだろう、だがそんな事は道理に反している。
「Ωってのは社会の底辺だ、だけどそれでも生きたいんだ、一人の人間として対等に扱われたいんだ。守られるだけの人間だなんて勝手に決め付けるな、俺は、俺達は、お前達αが居なくても生きていける。むしろ俺達が居なくて困るのはお前達の方なんだからな。俺達はβとの間にでも子は作れるけど、お前達は俺達がいなけりゃ子孫も残せないんじゃないか、蔑む前に敬えってんだ」
「私はあなた方を蔑んだ事などありませんよ」
「それでも下に見てる、守って閉じ込めて満足したいだけだろう?」
「そんな……」
Ωを守るのはαの務めだとそう思っていた、だがそれにここまで拒否反応を返されるとは予想していなかった。
「俺は一生番は持たないし、誰にも守られずに生きていく。それが俺の人生だからな。利用できるものは利用する、ブラックもお前もだ。だけど俺は誰の物にもなる気はない」
言い切った彼の言葉は胸に刺さった。
だが流れてくる彼の薫りは言葉とは裏腹に悲しみを内包していて、ナダールは彼の顔色を伺った。やはりその表情は真紅の髪に邪魔されて伺うことは出来ないのだが、彼の髪の色は彼自身の生き方のようだな、とナダールはそう思った。
炎のように燃える熱い感情。だが、大きく燃え上がった炎は燃え尽きるのも早い、ナダールは彼に対してそんな危うさを感じていた。
「分かりました。私も出来るだけの協力は致します。けれど、あなた達には干渉しない、それでいいですか?」
あぁ、とグノーは満足そうに頷いた。アジェはそんなグノーを心配そうに見上げている。彼もまたグノーの危うさに気が付いているのかもしれない、とそう思った。
「とりあえずは、どこに行きたいですか? どこへでもご案内致しますよ」
不安げな表情のアジェににこりと微笑むと、彼もほっとしたように笑みを零した。
それくらいの戯言で職務放棄をするような私ではありませんよ。守れと言われた者は全力で守る。例え嫌われていようとそこは変わる事はない。
アジェはいつの間に用意したのか、観光ガイドを広げて次々に指で指していく。それは歳相応の少年の好奇心旺盛な様子で、ナダールは笑みを零した。
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