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第七章
10年
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亜人の村であるオルデ村、住民は亜人と呼ばれる異形の者達だったのだけれど、正しく言えば亜人も獣人も両方いる。ちなみに村長は人語を話す事の出来る獣人だった。
まあ、そうだよね。最初から普通に会話ができていたし。
僕の認識では人語を話す事の出来る人族ではない姿の人が『獣人』で、人語を話す事の出来ない人が『亜人』という認識だったのだけど、ここでは皆一律に亜人と呼ばれていた。
というか、アルバートさんとペリトスさんに「獣人も亜人だろ」と指摘されて、この時代では獣人と亜人は区別される事もなく一纏めに亜人と呼ばれている事を知った。なんならエルフも人族からは亜人と呼ばれているのだと聞いて少し驚いてしまった。
どうやら僕の『亜人』の認識は彼らとは少し違っているようで、現在『亜人』と呼ばれているのは『人に似た姿をしているけれど人族ではない者達』を総称して人族が『亜人』と呼んでいるという認識なのだそうだ。
例えるなら日本人が海外から来た人達を全員纏めて『外国人』と呼ぶのと似たような感覚だ。
そんな呼ばれ方に違和感を持ったエルフ達は自分達を『エルフ族』と呼称し始め、敢えて人間の事を『人族』と呼ぶようになった事から種族名で呼び合う習慣が生まれてきたのだと知り、時代の流れを感じる。
言葉というのは時代の流れと共に使い方も捉え方も変わっていくのだなと僕は新たな気付きを得た。
以前アランが教えてくれたのは獣人と亜人は紙一重だという事と、獣人は人語を覚えて社会に馴染んで市民権を得たけれど、亜人はそれができない者達だという認識。
これは人族側から見た認識で、確かに獣人は人族に馴染み人族と同じような考え方をするようになったのだと分かる。
そしてその考えからの視点で見ると、この村には獣人と亜人が一緒に暮らしている、という感覚になってしまうのだ。人と人との垣根なんてそんな些細な区分けでしかないのだなと僕は改めてこの世界を知った気がした。
僕の時代の魔王領、そこに暮らしていたのは魔物の血を引く『魔族』と呼ばれる人達で、彼等も確かに『亜人』である。彼等は僕達と然程変わりのない生活をしているように見えた。そして実際に目の前にいる村人たちがそれを証明してくれている。
『人間』と『亜人』その垣根なんて本当に小さな差でしかないのだと僕は改めて認識した。
村人たちの中で敢えて『獣人』と『亜人』の人達を区別すると、村長は獣人になる。そして亜人に分けられる人達はアランの認識通り言葉を話せなかった。
けれどオロチがそうであったように人の言葉は理解していて、ただ人の言葉を話せるような喉の機能を生物的に持ち合わせていないのだ。
ドラゴンは習得しようと思えば人語も話せるようになるようだけれど、彼等は言葉に寄ったコミュニケーションを取らず、別の方法で他者とのコミュニケーションを取っていた。
ある者は頭の中に直接己の思考をぶつける形の『念話』方式、またある者は人には感知できない周波数を発して仲間同士のコミュニケーションをはかる『伝波』方式、そしてまたある者は完全なるボディーランゲージ、現代風に言えば手話などによる『身体言語』方式など、人によってコミュニケーション方法は様々だ。
けれど、それである程度意思の疎通がはかれているのだから問題はないのだろう。
ちなみにこの村に暮らしていたレイはこの各種コミュニケーション方法を全て習得していた。炎龍の言葉が理解できたのも、そういった能力に長けていたせいでもあったらしい。
言ってしまえば、これはコミュニケーションスキルが高いという事。元々はコミュ障気味だった僕からしてみれば羨ましい能力である。
ただひとつ弊害としては、色々な方法のコミュニケーションをとれる代わりにどの方法でも完璧とは言えないたどたどしさがある。
それは村の者達も同様で、その育った生育過程のせいもあるのだろう、村人達は個の意思表示がほぼない。生きる事に必死で、その為には村人全員が一丸となるしかなく、そこに個人感情は不必要という感じだ。
だからなのか、貢物として山に捨てられたにも関わらずレイは村人に対して悪感情は一切見せない。そして誰もかれもを「優しい」と言うのだ。
疑う事を知らない無垢な子供、レイは天使だ。このまま穢れを知らずに育って欲しい気持ちもあるけれど、このまま育つのは危険だという危機感もある。
世の中には人を騙して生計を立てている悪い人間もいるのだと、これからはきっちりと言い聞かせて学ばせていかなければいけない。世知辛い事ではあるけれど、赤子のように無垢なままではこの厳しい現実世界を生きてはいけないからな。
そういえば赤子なのだが、この村にはレイより小さな子供はいない。
レイは赤ん坊には近付いてはいけないというような事を言われていたと言っていたのにそんな子供はこの村にはいないのだ。
不思議に思って村長に尋ねてみれば、彼は苦り切ったような表情で「生まれた子供は全員死んだ」と教えてくれた。
貧しい村、大人一人が食うのもやっとなのだ、子供に回せる食料などなく、それでも何とか育てようとしても栄養不良が祟ってちょっとした事で命を落としてしまう。
ついでに言えばこの村には同じ種族の仲間は少なく、他種族間の妊娠出産には危険が伴い、衛生環境も最悪だったため子供が丈夫に五体満足で生まれる事はほぼなかったらしい。
そして亡くなった者達は山神様に贄として捧げられ数年、レイはそのお陰でこの年齢まで贄になる事なく生き残る事ができていたのだろう。そしていざ贄として捧げられたら、僕達が保護して命を拾ったのだから、レイは生命力が強く、そして素晴らしく運の良い子なのだ。
「レイ、ここまで生き残ってくれてありがとうな」
「? レイ、いい子?」
「ああ、すごく良い子だよ」
僕の返答にレイは満面の笑みを浮かべる。守りたい、この笑顔。
「お前レイにメロメロだな。もしや幼女趣味でもあるんじゃ……」
「失敬な! レイは妹みたいなものですよ。僕は一人っ子なので、すごく嬉しいです」
ペリトスさんとアルバートさんはお互い遠慮がちであるけれど、信頼し合える兄弟だ。友達とは違う距離感で信用できる相手が傍に居るというのはとても心の支えになる。それは両親を亡くした時にしみじみと感じた事だった。
天涯孤独というのは本当に寂しい、腹を割って話せる友人がいなかった僕にとっては尚更に、兄弟姉妹がいるだけで心の持ちようはだいぶ違ったのだろうなと思うから。
勿論世の中には壊滅的に仲の悪い兄弟がいる事も知っているけれど、最初からいないのと、選択して近寄らないというのは話が違う。例え疎遠にしていたとしても、いざという時には手を差し伸べてくれる(かもしれない)存在がいるというだけでも心の持ちようは違ってくると僕は思うから。
兄弟、家族……僕にとってはルーファウスやアラン達がもう家族みたいなものだった、唐突に今は会えないという現実を思い出し僕は瞳を伏せる。
「お兄ちゃん、しょんぼり? どっか痛い? 大丈夫?」
下から僕の顔を覗き込むレイに心配顔で慰められた。いかんいかん、感傷は何も生み出さない。僕は『今』僕にできる事をしていくしかないのだから、しょぼくれている訳にはいかない。
「大丈夫。レイ、ありがとう」
頭を撫でればにこりと微笑む幼い少女を守ると決めたからには頑張らなければ。
こうしてここからの数年は村の整備と発展を目指し僕達は邁進する事になる。この時には僕の頭の中からはもうすっかりタロウさんの事はすっぱり抜けてしまっていた。
というか、どのみちグランバルト王国建国の際には見付かるだろうという気持ちもあって、あまり考えないようにしていたというのもある。
どう足掻いたとしても歴史は変わらない。そして僕が一人で焦った所で建国が早まる事はないのだ。
そもそも僕が生きている間にグランバルト王国は本当に建国されるのか? そんな考えもちらりと頭を掠める。だって、この時代は僕のいた時代とはまるで世界の構造が違い過ぎている。
ルーファウスにアルバートの年齢を聞いておけば良かった。そしてもっと歴史書に目を通しておけば良かった。
僕の手元にはあの時代の魔導書がたくさんあるけれど、歴史書は一冊も持っていない。ダンジョン城で見付けた隠し部屋にあった蔵書の中にもそういった類の本は一冊もなかったのだ。
もどかしいけれど仕方がない。どうやっても今の自分には時間を渡るような魔法は扱えないのだから。
◆ ◆ ◆
「おじさん、それ何やってんの?」
下から覗き込むようにして声をかけられ、僕は声をかけてきた子供の顔を見やる。そこには見知った顔があり「おじさんじゃなくて『お兄さん』な」と、苦笑した。
子供の年齢は今年で10歳、子供の成長は早い。それは成体になるとほぼ見た目年齢が変わらなくなるエルフでも同じなのだと、ここへ来て初めて知った。
「おじさんはおじさんじゃん、オレより年上なんだし」
「僕、まだ25なんだけど……」
「人間はオレらよりすぐ年取るって聞いたぞ。オレが成人する頃にはおじさんはよぼよぼの爺ちゃんになっちゃうんだろ?」
小生意気な子供はそう言ってケラケラと笑う。
「こら、カルロ。タケルの邪魔をしたらダメだろ。そういう約束でここまで来たんだ、約束が守れないようなら里に帰すぞ」
「やだやだ、せっかく初めて里の外に出してもらえたんだもん、絶対帰らない!」
そう言って子供は逃げるように駆け出した。
「あ、こら! 勝手に行くな、迷子になる!」
声をかけるも止まらないカルロと呼ばれたエルフの男の子は、しばらく走ったところで立ち塞がった同い年くらいの男の子に進路を塞がれてたたらを踏む。
「カルロ、ここは里じゃないんだから父様の言う事を聞かないとダメだよ」
「うっさい、同い年なのに兄ちゃん面すんな!」
「それでも僕はカルロのお兄ちゃんだよ」
「たかが半年じゃないか、そんなのエルフの人生からしたら誤差だって母ちゃん言ってたぞ!」
「母ちゃんじゃなくて『母上』な。カルロの母様は里長なんだから」
「母ちゃんは母ちゃんでいいって言ってたもん!」
子供達の怒涛の応酬、ずいぶん口が達者になったものだ。ついこの前まであうあうばぶばぶ言っていた子供達とは思えない。
傍らに立つアルバートはそんな二人を見やり溜息を吐く。
「ずいぶん大きくなりましたね、御父上」
「本当にな、騒がしくて敵わんよ」
気付けば僕がこの時代にやって来てから既に10年以上の月日が経っている、この世界にやって来てからだと15年だ。
僕の見た目は年相応に歳を重ねて青年の姿に変わっているけれど、傍らに立つアルバートは出会った頃から一ミリも変わらない。
思えば僕がこの世界にやって来た当初はあの子達と同じ年齢になっていたのだよな。僕の目から見れば戯れている子供達はやはり幼い子供達で、そんな年齢から冒険者になろうとしていた僕はやはり大人の目からは少し無謀な子供に映っていたんだろうな、なんて考えてしまう。
ちなみにカルロと呼ばれた男の子の方がアンジェリカ様の子で、もう一人がフレデリカ様の子供のセオドアである。
なんというか両親の性格を反映した感じにセオドアは落ち着いたお兄ちゃんに育ち、カルロは腕白に育っている。
あと、対外的には二人ともにアルバートの子という事になっているので二人は腹違いの兄弟という扱いである。
「セオドア! カルロ!」
子供達の名前を呼ぶ声、それに反応して二人の子供は「「レイちゃん!」」と声を揃えて駆けて行く。
そこには質素な色合いのエプロンドレスを纏っていても隠しきれない光を放つレイがバスケットを抱えてこちらへと歩いて来ていた。
出会った当初はガリガリで、骨と皮しかないような姿だった生贄の女の子はそれはもう綺麗な娘に育っていた。
靡くシルバーブロンドの髪がキラキラと光に反射して本当に光を纏って見える。豪華なドレスを纏えばお姫様にも見えるオーラを彼女は放っていて、本当に美しく育ったと思う。
「タケル兄さん、お昼を持ってきたの、休憩にして皆で一緒に食べましょう」
僕は作業の手を止めて彼女の言葉に頷いた。バスケットの中身を真ん中に置き、木陰で昼休憩をする事にした僕達は昼食を前に手を合わせる。
僕は心の中で「いただきます」を言うくらいなのだが、他の皆は違う。エルフの面々は里で祀る聖樹に祈りを捧げ、レイは村人たちが昔からしていたように山神様からの恵みに感謝する。
当の山神様は何もしていないのだけど、信心深いと思わずにはいられない。
とはいえ、僕の「いただきます」も八百万の神様に毎日ご飯をありがとうと祈っているようなものなので、信心深いと言えばそうなのかもしれないのだけれど。
「それで、タケル、畑の方はどんな感じだ?」
「うん、今年はいい感じに育ってるよ。ようやくこの村でも自給自足ができる目途が立ったと思う」
山と山の山間部に隠れるように存在しているオルデ村の土は痩せていた。日照時間もあまり長くない上に、土壌には石も多く育てる事ができる作物の選択の幅が狭かった。
けれど、コツコツと土壌の改善をして土を肥えさせて、どうにか主食になる食物も育てられるまでに開墾ができたと思うのだ。
「アルバートさんの方はどうでした?」
「新たにまた販路を広げられたからな、商売の方は上々だ。最近ではリブルに商人が待ち構えるようになってきたから、商取引の為に商会でも立ち上げようかと考えている所だ」
「商会というと、お店ですか?」
「そうだ。人を雇って、ついでに職人も雇い入れれば宝石商としてもやっていけそうだな」
現在アルバートさんがやっている商売は未加工の輝石の卸売り業のような感じなのだけれど、その石の加工のできる職人を雇い販売出来れば確かに更に儲けは大きくなりそうだ。
アルバートさんは行ける範囲の街を転移魔法で周り、未加工の輝石を卸しているのだけれど、どうやらリブル近郊で商売をしている事が商人にバレてしまっているようで、最近ではリブルに商人が待ち構えている事が増えたと彼は言う。
「中には鉱山を手中に収めようと私の周りを嗅ぎまわる者まで出始めて、少し物騒になってきたしな。この辺できちんと防犯体制を整えるのも有かと考えてる訳だが、タケルはどう思う?」
「え!? そんな事になってるなんて、大丈夫なんですか!?」
「まあ、今の所は」
そういえばリブルにあった彼の別邸は完全防御のセキュリティで固めた屋敷だった事を思い出す。
宝石というのは物によっては高値が付く事もある物だ、それを狙ってやって来る犯罪者がいてもなんら不思議ではない。
「せっかく村がここまで豊かになったのに、そんな奴等に見付かったりしませんよね?」
「私がそんなへまをする訳がないだろう? 大丈夫だ。だが、村人の中から何人か手伝いにリブルへ連れて出たい所ではある。勿論タケルの幻影魔法は無しでな」
「それは……」
この村の住人はレイを除き全員が人族ではない。奴隷として売られ、奴隷商から逃げ出し隠れ住むようにこの地に暮らしていた彼等を、その姿のまま人の暮らす地へ出すなど暴挙が過ぎる。
「誰も全員を連れて行くと言っている訳じゃない、人里に興味を持っていて、きちんと人とコミュニケーションを取れることが前提で人選する」
「これだけ村が豊かになってもまだ人の街に出たい人なんていますかね?」
「お前は何度も幻影魔法をかけてくれとここの奴等に頼まれた事があるんじゃないのか?」
「それはまあ、そうなんですけど」
僕が言い淀んでいると、昼食を食べ終えた子供達が「父様、父様」とアルバートの服を引っ張る。
「どうした?」
「あのね、レイちゃんと山神様のとこに行ってきてもいい?」
「山神様のところ? 大丈夫なのか?」
アルバートさんが伺いを立てるようにレイの顔を見やる。なにせアルバートさんは炎龍とは会話ができない。それは勿論子供達も同じで、炎龍とコミュニケーションが取れているのはレイと僕だけなのだ、保護者として心配するのは当然だろう。
「大丈夫よ、アルバート兄さん。山神様は優しいもの」
いや、その認識本当にずっと変わらないけど、決して炎龍は優しくはないぞ。
まあ、そうは言っても最近は生贄もなしに村人を見守っている炎龍は神様としては良い神様なのかもしれない。本当に見守るだけ、だけどな!
レイはカルロとセオドアの二人と手を繋ぎ山道を登っていく。フレデリカ様が望んだとおりに彼女は二人の良き姉のような存在になっている。
「あの子は本当に綺麗に育ったな」
三人の後ろ姿を見送りながらアルバートさんがぽつりと呟いた。まだこの世界での成人年齢に達したばかりの彼女だけれど、結婚の早いこの世界では適齢期であるとも言える。
アルバートのその言葉がどういった視線なのか分からない僕は「そうですね」と無難に頷いた。
まあ、そうだよね。最初から普通に会話ができていたし。
僕の認識では人語を話す事の出来る人族ではない姿の人が『獣人』で、人語を話す事の出来ない人が『亜人』という認識だったのだけど、ここでは皆一律に亜人と呼ばれていた。
というか、アルバートさんとペリトスさんに「獣人も亜人だろ」と指摘されて、この時代では獣人と亜人は区別される事もなく一纏めに亜人と呼ばれている事を知った。なんならエルフも人族からは亜人と呼ばれているのだと聞いて少し驚いてしまった。
どうやら僕の『亜人』の認識は彼らとは少し違っているようで、現在『亜人』と呼ばれているのは『人に似た姿をしているけれど人族ではない者達』を総称して人族が『亜人』と呼んでいるという認識なのだそうだ。
例えるなら日本人が海外から来た人達を全員纏めて『外国人』と呼ぶのと似たような感覚だ。
そんな呼ばれ方に違和感を持ったエルフ達は自分達を『エルフ族』と呼称し始め、敢えて人間の事を『人族』と呼ぶようになった事から種族名で呼び合う習慣が生まれてきたのだと知り、時代の流れを感じる。
言葉というのは時代の流れと共に使い方も捉え方も変わっていくのだなと僕は新たな気付きを得た。
以前アランが教えてくれたのは獣人と亜人は紙一重だという事と、獣人は人語を覚えて社会に馴染んで市民権を得たけれど、亜人はそれができない者達だという認識。
これは人族側から見た認識で、確かに獣人は人族に馴染み人族と同じような考え方をするようになったのだと分かる。
そしてその考えからの視点で見ると、この村には獣人と亜人が一緒に暮らしている、という感覚になってしまうのだ。人と人との垣根なんてそんな些細な区分けでしかないのだなと僕は改めてこの世界を知った気がした。
僕の時代の魔王領、そこに暮らしていたのは魔物の血を引く『魔族』と呼ばれる人達で、彼等も確かに『亜人』である。彼等は僕達と然程変わりのない生活をしているように見えた。そして実際に目の前にいる村人たちがそれを証明してくれている。
『人間』と『亜人』その垣根なんて本当に小さな差でしかないのだと僕は改めて認識した。
村人たちの中で敢えて『獣人』と『亜人』の人達を区別すると、村長は獣人になる。そして亜人に分けられる人達はアランの認識通り言葉を話せなかった。
けれどオロチがそうであったように人の言葉は理解していて、ただ人の言葉を話せるような喉の機能を生物的に持ち合わせていないのだ。
ドラゴンは習得しようと思えば人語も話せるようになるようだけれど、彼等は言葉に寄ったコミュニケーションを取らず、別の方法で他者とのコミュニケーションを取っていた。
ある者は頭の中に直接己の思考をぶつける形の『念話』方式、またある者は人には感知できない周波数を発して仲間同士のコミュニケーションをはかる『伝波』方式、そしてまたある者は完全なるボディーランゲージ、現代風に言えば手話などによる『身体言語』方式など、人によってコミュニケーション方法は様々だ。
けれど、それである程度意思の疎通がはかれているのだから問題はないのだろう。
ちなみにこの村に暮らしていたレイはこの各種コミュニケーション方法を全て習得していた。炎龍の言葉が理解できたのも、そういった能力に長けていたせいでもあったらしい。
言ってしまえば、これはコミュニケーションスキルが高いという事。元々はコミュ障気味だった僕からしてみれば羨ましい能力である。
ただひとつ弊害としては、色々な方法のコミュニケーションをとれる代わりにどの方法でも完璧とは言えないたどたどしさがある。
それは村の者達も同様で、その育った生育過程のせいもあるのだろう、村人達は個の意思表示がほぼない。生きる事に必死で、その為には村人全員が一丸となるしかなく、そこに個人感情は不必要という感じだ。
だからなのか、貢物として山に捨てられたにも関わらずレイは村人に対して悪感情は一切見せない。そして誰もかれもを「優しい」と言うのだ。
疑う事を知らない無垢な子供、レイは天使だ。このまま穢れを知らずに育って欲しい気持ちもあるけれど、このまま育つのは危険だという危機感もある。
世の中には人を騙して生計を立てている悪い人間もいるのだと、これからはきっちりと言い聞かせて学ばせていかなければいけない。世知辛い事ではあるけれど、赤子のように無垢なままではこの厳しい現実世界を生きてはいけないからな。
そういえば赤子なのだが、この村にはレイより小さな子供はいない。
レイは赤ん坊には近付いてはいけないというような事を言われていたと言っていたのにそんな子供はこの村にはいないのだ。
不思議に思って村長に尋ねてみれば、彼は苦り切ったような表情で「生まれた子供は全員死んだ」と教えてくれた。
貧しい村、大人一人が食うのもやっとなのだ、子供に回せる食料などなく、それでも何とか育てようとしても栄養不良が祟ってちょっとした事で命を落としてしまう。
ついでに言えばこの村には同じ種族の仲間は少なく、他種族間の妊娠出産には危険が伴い、衛生環境も最悪だったため子供が丈夫に五体満足で生まれる事はほぼなかったらしい。
そして亡くなった者達は山神様に贄として捧げられ数年、レイはそのお陰でこの年齢まで贄になる事なく生き残る事ができていたのだろう。そしていざ贄として捧げられたら、僕達が保護して命を拾ったのだから、レイは生命力が強く、そして素晴らしく運の良い子なのだ。
「レイ、ここまで生き残ってくれてありがとうな」
「? レイ、いい子?」
「ああ、すごく良い子だよ」
僕の返答にレイは満面の笑みを浮かべる。守りたい、この笑顔。
「お前レイにメロメロだな。もしや幼女趣味でもあるんじゃ……」
「失敬な! レイは妹みたいなものですよ。僕は一人っ子なので、すごく嬉しいです」
ペリトスさんとアルバートさんはお互い遠慮がちであるけれど、信頼し合える兄弟だ。友達とは違う距離感で信用できる相手が傍に居るというのはとても心の支えになる。それは両親を亡くした時にしみじみと感じた事だった。
天涯孤独というのは本当に寂しい、腹を割って話せる友人がいなかった僕にとっては尚更に、兄弟姉妹がいるだけで心の持ちようはだいぶ違ったのだろうなと思うから。
勿論世の中には壊滅的に仲の悪い兄弟がいる事も知っているけれど、最初からいないのと、選択して近寄らないというのは話が違う。例え疎遠にしていたとしても、いざという時には手を差し伸べてくれる(かもしれない)存在がいるというだけでも心の持ちようは違ってくると僕は思うから。
兄弟、家族……僕にとってはルーファウスやアラン達がもう家族みたいなものだった、唐突に今は会えないという現実を思い出し僕は瞳を伏せる。
「お兄ちゃん、しょんぼり? どっか痛い? 大丈夫?」
下から僕の顔を覗き込むレイに心配顔で慰められた。いかんいかん、感傷は何も生み出さない。僕は『今』僕にできる事をしていくしかないのだから、しょぼくれている訳にはいかない。
「大丈夫。レイ、ありがとう」
頭を撫でればにこりと微笑む幼い少女を守ると決めたからには頑張らなければ。
こうしてここからの数年は村の整備と発展を目指し僕達は邁進する事になる。この時には僕の頭の中からはもうすっかりタロウさんの事はすっぱり抜けてしまっていた。
というか、どのみちグランバルト王国建国の際には見付かるだろうという気持ちもあって、あまり考えないようにしていたというのもある。
どう足掻いたとしても歴史は変わらない。そして僕が一人で焦った所で建国が早まる事はないのだ。
そもそも僕が生きている間にグランバルト王国は本当に建国されるのか? そんな考えもちらりと頭を掠める。だって、この時代は僕のいた時代とはまるで世界の構造が違い過ぎている。
ルーファウスにアルバートの年齢を聞いておけば良かった。そしてもっと歴史書に目を通しておけば良かった。
僕の手元にはあの時代の魔導書がたくさんあるけれど、歴史書は一冊も持っていない。ダンジョン城で見付けた隠し部屋にあった蔵書の中にもそういった類の本は一冊もなかったのだ。
もどかしいけれど仕方がない。どうやっても今の自分には時間を渡るような魔法は扱えないのだから。
◆ ◆ ◆
「おじさん、それ何やってんの?」
下から覗き込むようにして声をかけられ、僕は声をかけてきた子供の顔を見やる。そこには見知った顔があり「おじさんじゃなくて『お兄さん』な」と、苦笑した。
子供の年齢は今年で10歳、子供の成長は早い。それは成体になるとほぼ見た目年齢が変わらなくなるエルフでも同じなのだと、ここへ来て初めて知った。
「おじさんはおじさんじゃん、オレより年上なんだし」
「僕、まだ25なんだけど……」
「人間はオレらよりすぐ年取るって聞いたぞ。オレが成人する頃にはおじさんはよぼよぼの爺ちゃんになっちゃうんだろ?」
小生意気な子供はそう言ってケラケラと笑う。
「こら、カルロ。タケルの邪魔をしたらダメだろ。そういう約束でここまで来たんだ、約束が守れないようなら里に帰すぞ」
「やだやだ、せっかく初めて里の外に出してもらえたんだもん、絶対帰らない!」
そう言って子供は逃げるように駆け出した。
「あ、こら! 勝手に行くな、迷子になる!」
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「カルロ、ここは里じゃないんだから父様の言う事を聞かないとダメだよ」
「うっさい、同い年なのに兄ちゃん面すんな!」
「それでも僕はカルロのお兄ちゃんだよ」
「たかが半年じゃないか、そんなのエルフの人生からしたら誤差だって母ちゃん言ってたぞ!」
「母ちゃんじゃなくて『母上』な。カルロの母様は里長なんだから」
「母ちゃんは母ちゃんでいいって言ってたもん!」
子供達の怒涛の応酬、ずいぶん口が達者になったものだ。ついこの前まであうあうばぶばぶ言っていた子供達とは思えない。
傍らに立つアルバートはそんな二人を見やり溜息を吐く。
「ずいぶん大きくなりましたね、御父上」
「本当にな、騒がしくて敵わんよ」
気付けば僕がこの時代にやって来てから既に10年以上の月日が経っている、この世界にやって来てからだと15年だ。
僕の見た目は年相応に歳を重ねて青年の姿に変わっているけれど、傍らに立つアルバートは出会った頃から一ミリも変わらない。
思えば僕がこの世界にやって来た当初はあの子達と同じ年齢になっていたのだよな。僕の目から見れば戯れている子供達はやはり幼い子供達で、そんな年齢から冒険者になろうとしていた僕はやはり大人の目からは少し無謀な子供に映っていたんだろうな、なんて考えてしまう。
ちなみにカルロと呼ばれた男の子の方がアンジェリカ様の子で、もう一人がフレデリカ様の子供のセオドアである。
なんというか両親の性格を反映した感じにセオドアは落ち着いたお兄ちゃんに育ち、カルロは腕白に育っている。
あと、対外的には二人ともにアルバートの子という事になっているので二人は腹違いの兄弟という扱いである。
「セオドア! カルロ!」
子供達の名前を呼ぶ声、それに反応して二人の子供は「「レイちゃん!」」と声を揃えて駆けて行く。
そこには質素な色合いのエプロンドレスを纏っていても隠しきれない光を放つレイがバスケットを抱えてこちらへと歩いて来ていた。
出会った当初はガリガリで、骨と皮しかないような姿だった生贄の女の子はそれはもう綺麗な娘に育っていた。
靡くシルバーブロンドの髪がキラキラと光に反射して本当に光を纏って見える。豪華なドレスを纏えばお姫様にも見えるオーラを彼女は放っていて、本当に美しく育ったと思う。
「タケル兄さん、お昼を持ってきたの、休憩にして皆で一緒に食べましょう」
僕は作業の手を止めて彼女の言葉に頷いた。バスケットの中身を真ん中に置き、木陰で昼休憩をする事にした僕達は昼食を前に手を合わせる。
僕は心の中で「いただきます」を言うくらいなのだが、他の皆は違う。エルフの面々は里で祀る聖樹に祈りを捧げ、レイは村人たちが昔からしていたように山神様からの恵みに感謝する。
当の山神様は何もしていないのだけど、信心深いと思わずにはいられない。
とはいえ、僕の「いただきます」も八百万の神様に毎日ご飯をありがとうと祈っているようなものなので、信心深いと言えばそうなのかもしれないのだけれど。
「それで、タケル、畑の方はどんな感じだ?」
「うん、今年はいい感じに育ってるよ。ようやくこの村でも自給自足ができる目途が立ったと思う」
山と山の山間部に隠れるように存在しているオルデ村の土は痩せていた。日照時間もあまり長くない上に、土壌には石も多く育てる事ができる作物の選択の幅が狭かった。
けれど、コツコツと土壌の改善をして土を肥えさせて、どうにか主食になる食物も育てられるまでに開墾ができたと思うのだ。
「アルバートさんの方はどうでした?」
「新たにまた販路を広げられたからな、商売の方は上々だ。最近ではリブルに商人が待ち構えるようになってきたから、商取引の為に商会でも立ち上げようかと考えている所だ」
「商会というと、お店ですか?」
「そうだ。人を雇って、ついでに職人も雇い入れれば宝石商としてもやっていけそうだな」
現在アルバートさんがやっている商売は未加工の輝石の卸売り業のような感じなのだけれど、その石の加工のできる職人を雇い販売出来れば確かに更に儲けは大きくなりそうだ。
アルバートさんは行ける範囲の街を転移魔法で周り、未加工の輝石を卸しているのだけれど、どうやらリブル近郊で商売をしている事が商人にバレてしまっているようで、最近ではリブルに商人が待ち構えている事が増えたと彼は言う。
「中には鉱山を手中に収めようと私の周りを嗅ぎまわる者まで出始めて、少し物騒になってきたしな。この辺できちんと防犯体制を整えるのも有かと考えてる訳だが、タケルはどう思う?」
「え!? そんな事になってるなんて、大丈夫なんですか!?」
「まあ、今の所は」
そういえばリブルにあった彼の別邸は完全防御のセキュリティで固めた屋敷だった事を思い出す。
宝石というのは物によっては高値が付く事もある物だ、それを狙ってやって来る犯罪者がいてもなんら不思議ではない。
「せっかく村がここまで豊かになったのに、そんな奴等に見付かったりしませんよね?」
「私がそんなへまをする訳がないだろう? 大丈夫だ。だが、村人の中から何人か手伝いにリブルへ連れて出たい所ではある。勿論タケルの幻影魔法は無しでな」
「それは……」
この村の住人はレイを除き全員が人族ではない。奴隷として売られ、奴隷商から逃げ出し隠れ住むようにこの地に暮らしていた彼等を、その姿のまま人の暮らす地へ出すなど暴挙が過ぎる。
「誰も全員を連れて行くと言っている訳じゃない、人里に興味を持っていて、きちんと人とコミュニケーションを取れることが前提で人選する」
「これだけ村が豊かになってもまだ人の街に出たい人なんていますかね?」
「お前は何度も幻影魔法をかけてくれとここの奴等に頼まれた事があるんじゃないのか?」
「それはまあ、そうなんですけど」
僕が言い淀んでいると、昼食を食べ終えた子供達が「父様、父様」とアルバートの服を引っ張る。
「どうした?」
「あのね、レイちゃんと山神様のとこに行ってきてもいい?」
「山神様のところ? 大丈夫なのか?」
アルバートさんが伺いを立てるようにレイの顔を見やる。なにせアルバートさんは炎龍とは会話ができない。それは勿論子供達も同じで、炎龍とコミュニケーションが取れているのはレイと僕だけなのだ、保護者として心配するのは当然だろう。
「大丈夫よ、アルバート兄さん。山神様は優しいもの」
いや、その認識本当にずっと変わらないけど、決して炎龍は優しくはないぞ。
まあ、そうは言っても最近は生贄もなしに村人を見守っている炎龍は神様としては良い神様なのかもしれない。本当に見守るだけ、だけどな!
レイはカルロとセオドアの二人と手を繋ぎ山道を登っていく。フレデリカ様が望んだとおりに彼女は二人の良き姉のような存在になっている。
「あの子は本当に綺麗に育ったな」
三人の後ろ姿を見送りながらアルバートさんがぽつりと呟いた。まだこの世界での成人年齢に達したばかりの彼女だけれど、結婚の早いこの世界では適齢期であるとも言える。
アルバートのその言葉がどういった視線なのか分からない僕は「そうですね」と無難に頷いた。
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なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!
恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする
愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ!
月、水、金、日曜日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります。
※(2025/4/20)第一章終わりました。少しお休みして、プロットが出来上がりましたらまた再開しますね。お付き合い頂き、本当にありがとうございました!
えちち話(セルフ二次創作)も反応ありがとうございます。少しお休みするのもあるので、このまま読めるようにしておきますね。
※♡、ブクマ、エールありがとうございます!すごく嬉しいです!
※表紙作りました!絵は描いた。ロゴをスコシプラス様に作って頂きました。可愛すぎてにこにこです♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
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すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
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