妻が座っていた~浮気?とバレた僕と彼女の奇妙な18週間

サイケ ミカ

文字の大きさ
20 / 55
28week

それでも腹は減るんだよな

しおりを挟む
 とはいえ、人はどん時でも腹は減るわけで、、、。


 午前中んは取引先に、出張不在から戻った挨拶と近況伺いをネンゴロニに。

 んで内部には、幾つか企業コンペの進捗みつつ。昼休み前には、営業アシスタントチーフちゃんに、

「今日うちは、ランチタイム2時間にするから、コースランチしてきな。部屋も取ってるよ。」

 の営業1課長顔で休み時間オーバー大振る舞い!ゴマすり!!の術式炸裂。

『え、課長も社食ですか!♪1課の皆んなに連絡します♪』

 早速アシスタントチーフちゃんが、ご機嫌で1課イントラに掲示するとたんにフロアのあちこちから、

『おおー!!』
『やったーコースメニュー何?』とか声が上がったわっけー。

 ほい、これ社食ランチの話ね!外のランチコースなんざ大判振る舞いは、流石に出来んし!!

 でもよ!!
 僕はさ普段ほとんど外で仕事相手とランチするから、うちの社食に顔を出すなんざ珍獣出現よー。
 ラッキーアイテム並み!

 ちなみに福利厚生優良な、我が企業の社食ちゃんは
朝・昼・ティー・晩とオールマイティー利用可能かつ全て激安ときたもんだ。そりゃ、コース使いは月利用制限あっけど、どんだけーーな福利ね?

「じゃ!そろそろ休憩にするか。」

 仕事ん目先も見えてきた頃合い。僕の鶴の一声で、1課はラーンチ・タアーイム。

 しっかし和中洋エスニックごとにさ、専属シェフが
オープンキッチングで焼きたてパンまで提供すん。
 豪華デリスタイルビュッフェとレストランスタイルの二段構えときてるし。

 本当、ふだん使いしたいけどねー。うち社内恋愛多いん社食のせいやぞ、うん。

 僕も久々の社食ランチだーいと、メニューは入口の電光掲示板で見れるけんど、イントラチェックやん? 

 キヨヒコ曰く

「毎日メニューが違うから、1週間通っても、同じ料理は食べないんだよな、ここって。」
 だと。

 そんな万能社食は、他社企業との懇親ランチや軽く接待も出来る優れもん。
 まあ、テレビ局とかんケータタリングなんか、うちのレセプションサポート部食い込んでっから、デモ意図もあるやね。

 ともあれ何とっ言ってもだな、高層テラス席の眺めサイコーさ。このご時世で特筆もん。

「たくさ、どんだけ会長個人趣味かって思うべ?わざと競合させて、ビール各社のサーバーを置かせてんだかんな。飲み放題1500円のタワー見ながらビアガーデンとか普っ通会社にぁないしょ?!」

 とかいいつつ、僕はキヨヒコをランチに誘って社食フロアに来たわけよ。

 なのにさーーっ!!なんでこないシュチュなんかな?よもやよもや監視されとるかな?

 イートスペースは、ディスタンス完璧の3フロアも常設なんよ?

 間接照明が映えるカフェ風やけやない、ボックス席も個室フレンチルームも庭園和座敷席と多様なんよ?

 にもかかわらず個室でキヨヒコとコースランチ
待っとったら、迷わず個室くるのがおりよる怒!

『こんにちわ。アマネさん。よろしければ、ご一緒させてもらってもいいかしら?』

 はいー華の受付コスチュームん、ヤシロ女史が現れた↘️↘️

「悪いね?今日は1課の懇親ランチなんだよ。長めの出張で課の皆んなには迷惑かけたから。」

 僕は思いっきり相手に分かる、営業スマイルで牽制する。

『あら、でも2課長さんも同席されてるじゃありませんの?』

 今時か今更か知らんが、ワンレンかき揚げのー迫力美人圧でキヨヒコを見る。

「彼こそ、この場に呼ぶべき1人なんだけどな。僕が不在の間は彼が僕の代理で決済してくれた功労者なんだよ。じゃ、また。」

 食い付いてくるよねー。

 更に僕は忌々しそうな笑顔を表面に出して、丁重にお断りします。

 でも、さすがのヤシロ砲。スカーフ弄りながらも真っ赤なルージュを面白そうに上げて、

『それは残念ですわ。せっかく奥様から何かご相談されたの ではないかと思って心配してますのに。懇親の場なら、仕方ないですわね。また頼ってくださいね、アマネさん。』

 わざわざこの場で、あえての意味深セリフを吐いて
いきやがる。

 僕の中では、妻カレンに絡むっちゅー禁忌を犯して、好感度爆下がりのヤシロ女史に何言われよーが、気ーせんけど?何か?

 シッシッとばかりに手を振って、アシスタント女子達がキャーキャーいうて写真とる、前菜の"彩り野菜のサーモンマリネ "に手ぇつける。

 ヤシロ女史はふんぞり返ってハイヒール鳴らすと、個室から出て行った。

「アマネ、今のも見ようによっちゃどうかと思うぞ。いっそのことヤシロ女史には営業スマイルでも愛想笑いはやめとけよ。」

 まだ呑気な僕に、ポタージュを飲みながらキヨヒコが忠告とばかり回りを見てみろって、顎しゃくる。

個室ゆーても、ここんフロアは半個室で開口部はドアがない。半分はボックス席やしな。

「あれでもか?まじ勘弁ぞ。」

 確かに、ヤシロ女史と僕らん事を何気に見てくるパパラッチ社員数名。

 見ようによっちゃ、聴きようで仲よさげに見えると?

「あと、あれ何だ?カレンさんにまだ突っ掛かる言い方?」

 キヨヒコは続けて、"白身魚のポワレ 檸檬ソース掛け"を綺麗に口に頰ばる。

 こーゆーとこ元ホストん仲間でも、キヨヒコは飯食う姿でもバエるとか言うてたなーなんて思いつつ、

「もしやの、まだ嫌がらせとるかもしれんゆーこったか?」

「ありゃ、まだなんかカレンさんに送りつけてるかもな。しかしアマネって、昔っから気の強いタイプに変にモテたよな?カレンさんもヤシロ女史と似た系統だろ?もしかしてアリか?」
 
 わざわざ、見えるボックス席に座るヤシロ女史を見やるキヨヒコ。

「キヨでも許さん!カレンさんと一緒にすな!!悪役令嬢顔なだけで、カレンさんはツンデレ極上妻なん。あれとは別な。」

 て言うてキヨヒコの視線の先を見て、僕は固まる。

  うっ!あ、あー、、、

「ん?アマネどうした?顔色悪いぞ。ポワレ嫌いか?」

 向かいのキヨヒコが怪訝な顔をして、うっまそーにバゲットを口にした。

「いや、僕はロースグリル焼きやて、ちゃうて。おるんよ。」

 今日のメインは魚と肉の2種。

 僕らはいつも違うん頼むやん。やからこっちは"道産豚ロースグリル焼きをマスタードソース"でって、それは置いといて。

「何が?」

 淡々キヨヒコに、

「僕んカレンさんが。後ろ姿で、、」

 息も切れ切れ返したら

「何処に?いないぞ。てか、そんなもんまだ、見えてるのか本人が居るわけないだろ?」

 キヨヒコが凄い勢いで、僕ん目線を追いかけて、やれやれと肩をすくめた。

「そやけどでも、居るん。」

「何処。」

 何故や?

「ヤシロ女史の、後ろ、、」

 先にデザートを女子達が頼んだろーな、目の前を"ピスタチオと苺のパリブレスト"が通り過ぎた先、

 ボックス席に座るヤシロ女史の後ろに座る、後ろ姿の妻カレン。

「、、、怖っ!!ホラー、?、」

「いやファンタジーやて。」

 あれから、外にも現れるが、 何や。

「お出でませ異世界?か」

「真実の、、愛かも?」

「逃避か?アマネ。」

 何を言うても、逃げも隠れもせんよ、僕は。受けて立とう!!

   
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

処理中です...