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晴れ間 蘭紗視点
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「ああ、波呂、来たか」
侍従長に案内されて執務室に音もなく立った男は険しい顔つきの男だ。
跳光家という紗国の暗殺部隊の長である。
我にとって彼は師でもある、子供の時に武術魔術ともに戦いの術を彼から学んだのだ。
彼らの使う特殊な体術は、単に体の強さ大きさだけで相手を押すものではない。
魔力の操り方次第では、自分の倍ほどもある魔物を数秒で地に沈めることもできると、我は幼い頃に知った。
それを自分のものにするには大変な鍛錬がいる。
強い精神力を宿すのにふさわしい強靭な肉体を作るのだ。
我は今でも時間があれば鍛錬所に出向き、跳光家の誰かと組手をする。
今回、龍族の王の背に乗り、普通であれば片道に5日はかかるところを1日で飛んでいくのだ。
これはもう並の人の体では持つまい。
だが、紗国には跳光の者がいる。
「波呂、悪いな……体への負担は相当なものであろうから、若いものに任せても良いのだが、国の代表としてやるわけだから、やはりそなたが適任なのだ」
跳光家の長、波呂はフフと笑って我を見やる。
少しのゆるぎもない鋭い眼差しに心強さを感じた。
「陛下、このような仕事を他の誰に任せられましょうか?私以外にはおりますまい」
「そうだな……僑も言っていたよ」
「うちの愚息は……はじめは医者などと戯けたことを……と思ってはいたのですが、あれはあれで役に立っているようで」
波呂は父の顔を見せた。
次男のことを誇りにしている父の姿だ。
「そうだな、王族のことを任せられる医師として、僑は今はなくてはならんよ、薫のことも翠のことも、僑だから任せていられる」
「ありがたいお言葉でございます」
「僑の作る薬剤があれば、尋問も楽にできようが……それでも楽ではないだろう、あれはあれでなかなかな男のようだ」
「そうですね、アオアイの地へ向かう船の中でも、かなりの頻度で尋問したようですが、それでも僑にはすべてを見せておらぬようですからな……しかし、私ならば大丈夫です」
「殺すなよ、あれは重要な証拠なのだからな」
我は片眉をあげて冗談を言う。
ククと笑って波呂も片眉を上げた。
「そういえばそなたの末子だが……すまぬな、我はよく事情を飲み込んでいなかった」
「いえ……まあ……立場が妾というのが気に入らないだけで、あれはあれで幸せなのなら、それもまた人生というものでしょうし」
「波羽彦は……女性を娶り子をなさねばならぬからな……しかしそなたの末子、波成のことを粗末にはせぬだろう。波羽彦は波成を愛していると言ってたぞ……単なる妾ではない愛妾なのだ」
「……まあ……自分の名の波呂から『波』の字を与えたつもりが……出ていくときは波羽彦様と同じ『波』の字があって運命を感じたなどと抜かす有様で……恋とは……」
思わず声を出して笑ったが、波呂は渋い顔のままだ。
実は波呂の『波』の字は長男にのみ受け継がれる跳光家の古くからの習わしなのだ。
それを押しのけ、正式な養子でも無い子に『波』の字を授けたのだ。
さぞかしかわいがって育てていたのであろう。
「翠紗様も……まざりなのだそうですが」
「ああ、かわいい我が子だ」
「その……薫様は寿命のことを知っておいでなのです?」
「……そうだな」
万が一、この先翠紗がまだ幼いまま身罷るようなことがあれば、薫は……いや、我だって、どうなるかわからない。
それほど、あの子が愛おしい。
「覚悟しておいでなのですね、それでもそばに置いておきたい、離れられない。そんな運命を感じる子がいるのは確かでございます、はじめから我が子として誕生してくれればこんな思いはせずに済んだのにと、何度思ったかしれません」
「しかし、我と薫には普通に生まれてくる子ははじめからいないのだ。それを思うと、このような不幸な出会いではあったが、我らのもとに翠が来るには、あのような過程がなければできなかったであろうと、今では思う」
「神が仕組まれたことで、ありましょうかね」
「そうかもしれぬな」
我はふと窓の外を見た。
珍しく降り止んで少し晴れ間が出ているようだ。
「そろそろ出発の頃合いでございましょう」
「そうだな……一日ずっと飛んだままだそうだ。休憩などもないとのことだが、食事などはどうするのだ」
「我らは暗殺部隊ですぞ、2日3日は飲まず食わずで潜伏することなど普通でございます、それごときのことは大したことではございません」
「まあ、振り落とされれば下は海だ……十分気をつけるようにな」
「了解いたしました」
フッと父のような顔で我を見つめた波呂は、大きな包み込むような笑顔をした。
「大きくなられましたな……あんなにお小さく、かわいらしかったのに、立派な王になられました」
「……我をかわいらしいなどと……そんなことを言うのは波呂だけだからな」
「そうでしょうかね」
顔を見合わせ苦笑した後、侍従長が現れ空の門にアイデンが待機していると伝えに来た。
「ではゆこうか」
「ハッ」
我らは足早に廊下を歩き空の門へと向かった。
門には見送りとして、ヴァヴェル王国の前王弟殿下と、薫と涼鱗、カジャルがいた。
僑は後ろに控えている。
龍の姿になったアイデンは大きく、空の門をほとんど覆い隠している。
それを口を開けて呆然と見やる薫が可愛らしい……
そうだ、これをかわいらしいというのだ。
我のようなものを形容する言葉では、決して無い。
「前王弟殿下、申し訳ないことだな、王自らを運び屋のようにしてしまって」
「いえいえ、自分が行きたくてうずうずしておるのです、お使いが大好きな子でしてな」
フォッフォッフォと独特の笑い声が響き渡る。
「今、ちょうど珍しく晴れ間が覗いている、今のうちだな」
「ああ、蘭紗ちょっと行ってくるねー、お土産なにがいい?」
「……いや……うちの大事な臣下を託すのだ、そんなことはいいから、少しは安全面とか、つまりだな、揺れがないようにとか、そういうことも気にしてくれよ?」
「それはもう、わかってるさ、僕だって馬鹿じゃないんだからね!」
「波呂さん、気をつけてくださいね、大切なお役目ですが……なんだかかなり危ない気がして……大丈夫なのかな……」
薫が不安そうに波呂に話しかける。
阿羅国での救助以来の顔合わせだろう。
「大丈夫でございますよ、生半可な鍛え方はしておりませんからね」
波呂は優しげな眼差しで薫に答えている。
その後ろから僑が大事そうに抱えた箱を差し出しいくつか注意事項を伝えた。
波呂は次男の顔をじっと見てふむふむと頷いている。
「アイデン王も、気をつけてくださいね、特に雷とか!」
「うん、気をつけるねえー!薫くんの好きそうなお菓子でも買ってくるから!」
薫とアイデンが話すと周りが和みだすのが面白くない。
「まあ、早く行け、晴れ間がいつまた曇るかわからぬからな」
「そうですな、ではアイデン王、失礼して……と」
波呂がアイデンの背に取り付けられたカゴに入る。そのカゴが中から何度か光ったので、跳光独特の防御壁を作動させたのがわかる。
あれがあればおそらく風で息ができくなるなんてことも……無い……はず……だが。
「じゃあ」
アイデンはそう言い残すと、彼にしては静かに空にすっと上がり、そのまま水平を保ちアオアイの方向へ飛び去って行き、すぐに見えなくなった。
遅れて風と音が襲ってきて、皆が騒然とする中、その衝撃波で煽られ倒れそうになった薫を抱きしめた。
耳に「ギン」と来る音が不快だった……
「すっごい!すっごい! 戦闘機みたい!」
薫はなにやらはしゃいでいるので、背中を撫でて落ち着かせる。
「蘭紗様、僕まだ仕事があるので、このまま向かいますね」
「あ、ああ」
「ん、そうだね、じゃあ行こうか、蘭紗また後で」
涼鱗と共にスーッと危なげなく飛翔する薫を見送る。
なんだか寂しい……なんなのだこの気持は。
「蘭紗様も、執務室へお戻りください」
「そう、だな」
侍従長に促され、我も歩き出す。
ふと振り向くと、すでに小雨が降り始めていた。
本当に少しだけの晴れ間だったようだ。
旅立ちに少しだけ日が照るなど、なかなか良いではないか。
きっと良い答えを持って帰ってくるに違いないな……
我は少しだけ笑顔になって、執務室へと歩みを進めた。
侍従長に案内されて執務室に音もなく立った男は険しい顔つきの男だ。
跳光家という紗国の暗殺部隊の長である。
我にとって彼は師でもある、子供の時に武術魔術ともに戦いの術を彼から学んだのだ。
彼らの使う特殊な体術は、単に体の強さ大きさだけで相手を押すものではない。
魔力の操り方次第では、自分の倍ほどもある魔物を数秒で地に沈めることもできると、我は幼い頃に知った。
それを自分のものにするには大変な鍛錬がいる。
強い精神力を宿すのにふさわしい強靭な肉体を作るのだ。
我は今でも時間があれば鍛錬所に出向き、跳光家の誰かと組手をする。
今回、龍族の王の背に乗り、普通であれば片道に5日はかかるところを1日で飛んでいくのだ。
これはもう並の人の体では持つまい。
だが、紗国には跳光の者がいる。
「波呂、悪いな……体への負担は相当なものであろうから、若いものに任せても良いのだが、国の代表としてやるわけだから、やはりそなたが適任なのだ」
跳光家の長、波呂はフフと笑って我を見やる。
少しのゆるぎもない鋭い眼差しに心強さを感じた。
「陛下、このような仕事を他の誰に任せられましょうか?私以外にはおりますまい」
「そうだな……僑も言っていたよ」
「うちの愚息は……はじめは医者などと戯けたことを……と思ってはいたのですが、あれはあれで役に立っているようで」
波呂は父の顔を見せた。
次男のことを誇りにしている父の姿だ。
「そうだな、王族のことを任せられる医師として、僑は今はなくてはならんよ、薫のことも翠のことも、僑だから任せていられる」
「ありがたいお言葉でございます」
「僑の作る薬剤があれば、尋問も楽にできようが……それでも楽ではないだろう、あれはあれでなかなかな男のようだ」
「そうですね、アオアイの地へ向かう船の中でも、かなりの頻度で尋問したようですが、それでも僑にはすべてを見せておらぬようですからな……しかし、私ならば大丈夫です」
「殺すなよ、あれは重要な証拠なのだからな」
我は片眉をあげて冗談を言う。
ククと笑って波呂も片眉を上げた。
「そういえばそなたの末子だが……すまぬな、我はよく事情を飲み込んでいなかった」
「いえ……まあ……立場が妾というのが気に入らないだけで、あれはあれで幸せなのなら、それもまた人生というものでしょうし」
「波羽彦は……女性を娶り子をなさねばならぬからな……しかしそなたの末子、波成のことを粗末にはせぬだろう。波羽彦は波成を愛していると言ってたぞ……単なる妾ではない愛妾なのだ」
「……まあ……自分の名の波呂から『波』の字を与えたつもりが……出ていくときは波羽彦様と同じ『波』の字があって運命を感じたなどと抜かす有様で……恋とは……」
思わず声を出して笑ったが、波呂は渋い顔のままだ。
実は波呂の『波』の字は長男にのみ受け継がれる跳光家の古くからの習わしなのだ。
それを押しのけ、正式な養子でも無い子に『波』の字を授けたのだ。
さぞかしかわいがって育てていたのであろう。
「翠紗様も……まざりなのだそうですが」
「ああ、かわいい我が子だ」
「その……薫様は寿命のことを知っておいでなのです?」
「……そうだな」
万が一、この先翠紗がまだ幼いまま身罷るようなことがあれば、薫は……いや、我だって、どうなるかわからない。
それほど、あの子が愛おしい。
「覚悟しておいでなのですね、それでもそばに置いておきたい、離れられない。そんな運命を感じる子がいるのは確かでございます、はじめから我が子として誕生してくれればこんな思いはせずに済んだのにと、何度思ったかしれません」
「しかし、我と薫には普通に生まれてくる子ははじめからいないのだ。それを思うと、このような不幸な出会いではあったが、我らのもとに翠が来るには、あのような過程がなければできなかったであろうと、今では思う」
「神が仕組まれたことで、ありましょうかね」
「そうかもしれぬな」
我はふと窓の外を見た。
珍しく降り止んで少し晴れ間が出ているようだ。
「そろそろ出発の頃合いでございましょう」
「そうだな……一日ずっと飛んだままだそうだ。休憩などもないとのことだが、食事などはどうするのだ」
「我らは暗殺部隊ですぞ、2日3日は飲まず食わずで潜伏することなど普通でございます、それごときのことは大したことではございません」
「まあ、振り落とされれば下は海だ……十分気をつけるようにな」
「了解いたしました」
フッと父のような顔で我を見つめた波呂は、大きな包み込むような笑顔をした。
「大きくなられましたな……あんなにお小さく、かわいらしかったのに、立派な王になられました」
「……我をかわいらしいなどと……そんなことを言うのは波呂だけだからな」
「そうでしょうかね」
顔を見合わせ苦笑した後、侍従長が現れ空の門にアイデンが待機していると伝えに来た。
「ではゆこうか」
「ハッ」
我らは足早に廊下を歩き空の門へと向かった。
門には見送りとして、ヴァヴェル王国の前王弟殿下と、薫と涼鱗、カジャルがいた。
僑は後ろに控えている。
龍の姿になったアイデンは大きく、空の門をほとんど覆い隠している。
それを口を開けて呆然と見やる薫が可愛らしい……
そうだ、これをかわいらしいというのだ。
我のようなものを形容する言葉では、決して無い。
「前王弟殿下、申し訳ないことだな、王自らを運び屋のようにしてしまって」
「いえいえ、自分が行きたくてうずうずしておるのです、お使いが大好きな子でしてな」
フォッフォッフォと独特の笑い声が響き渡る。
「今、ちょうど珍しく晴れ間が覗いている、今のうちだな」
「ああ、蘭紗ちょっと行ってくるねー、お土産なにがいい?」
「……いや……うちの大事な臣下を託すのだ、そんなことはいいから、少しは安全面とか、つまりだな、揺れがないようにとか、そういうことも気にしてくれよ?」
「それはもう、わかってるさ、僕だって馬鹿じゃないんだからね!」
「波呂さん、気をつけてくださいね、大切なお役目ですが……なんだかかなり危ない気がして……大丈夫なのかな……」
薫が不安そうに波呂に話しかける。
阿羅国での救助以来の顔合わせだろう。
「大丈夫でございますよ、生半可な鍛え方はしておりませんからね」
波呂は優しげな眼差しで薫に答えている。
その後ろから僑が大事そうに抱えた箱を差し出しいくつか注意事項を伝えた。
波呂は次男の顔をじっと見てふむふむと頷いている。
「アイデン王も、気をつけてくださいね、特に雷とか!」
「うん、気をつけるねえー!薫くんの好きそうなお菓子でも買ってくるから!」
薫とアイデンが話すと周りが和みだすのが面白くない。
「まあ、早く行け、晴れ間がいつまた曇るかわからぬからな」
「そうですな、ではアイデン王、失礼して……と」
波呂がアイデンの背に取り付けられたカゴに入る。そのカゴが中から何度か光ったので、跳光独特の防御壁を作動させたのがわかる。
あれがあればおそらく風で息ができくなるなんてことも……無い……はず……だが。
「じゃあ」
アイデンはそう言い残すと、彼にしては静かに空にすっと上がり、そのまま水平を保ちアオアイの方向へ飛び去って行き、すぐに見えなくなった。
遅れて風と音が襲ってきて、皆が騒然とする中、その衝撃波で煽られ倒れそうになった薫を抱きしめた。
耳に「ギン」と来る音が不快だった……
「すっごい!すっごい! 戦闘機みたい!」
薫はなにやらはしゃいでいるので、背中を撫でて落ち着かせる。
「蘭紗様、僕まだ仕事があるので、このまま向かいますね」
「あ、ああ」
「ん、そうだね、じゃあ行こうか、蘭紗また後で」
涼鱗と共にスーッと危なげなく飛翔する薫を見送る。
なんだか寂しい……なんなのだこの気持は。
「蘭紗様も、執務室へお戻りください」
「そう、だな」
侍従長に促され、我も歩き出す。
ふと振り向くと、すでに小雨が降り始めていた。
本当に少しだけの晴れ間だったようだ。
旅立ちに少しだけ日が照るなど、なかなか良いではないか。
きっと良い答えを持って帰ってくるに違いないな……
我は少しだけ笑顔になって、執務室へと歩みを進めた。
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