狐の国のお嫁様 ~紗国の愛の物語~

真白 桐羽

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愛念2 R18

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 蘭紗様は笑顔のまま着物をするりと脱いで、ベッドサイドの仄かな明かりに照らされた。
美しい鍛えた体は、脱がなければわからない……
細く見えるのに……こんなにも美しい筋肉がきれいについている。
それがボゥっと明かりの中で浮かんで彫刻の様に思えた。

「さあおいで」

蘭紗様は片手で僕の体を少し浮かせて、スッと着物を剥ぎ取った。
そしてそのまま抱きしめられてギュッとされる。
直に感じる蘭紗様の肌のぬくもりに僕の胸の鼓動がうるさくなる。
蘭紗様の背に回した手で僕もぎゅっと抱きしめた。

愛しさが溢れてたまらなくなって、自分から蘭紗様の唇にキスをして柔らかな唇をなめた。
それが合図だったようにそのまま濃密なキスをされて頭がクラクラしてくる。

キスをしながらいつものように胸の飾りを触られて「ひにゃ」っと変な声を出してから蘭紗様をちょっと睨んだ。

「だから駄目だってば」
「だが、薫を気持ちよくさせたいではないか」
「でも変になっちゃったら声たくさん出ちゃうから!」

ククっと笑ってから蘭紗様は香り高い香油を指に取って、僕の足を掴んで上にあげた。
恥ずかしいポーズになって僕は一瞬抵抗したけど、がっちり掴まれていてどうにもならない。
おとなしくされるがままにしていると、ぬたりとした感触とともに蘭紗様の長い指が僕の後孔にゆっくりと入ってくる。

「ん……」

ちいさく吐息が出て、蘭紗様と目があう。
微笑まれて微笑み返そうとしたけれどできなかった……指が激しく動いて僕の気持ち良いところをかき乱して行く。
僕は必死に声を我慢しながら……それでも息が荒くてハアハアと空気を求めて口をパクパクしていた。

どれぐらい指を出し入れされていたのかわからないけど、気づくと僕の後孔はヒクヒクとしながら蘭紗様の指を3本含んでいた。

「も……そろそろ……」
「ん、よいか?」
「うん」

蘭紗様はゆっくりと指を抜いて、それから僕を抱きしめて一気に奥まで入れてきた。
あまりの衝撃と気持ちよさに一瞬目の前に火花が散り、呼吸ができなくなった。

「……ぁ」
「薫……」
「ん……きもちいい……」
「そうか」

銀色の瞳で見つめられながら僕はゆさゆさと揺らされて、奥をガンガン突かれた。
何も考えられなくなって、ただ蘭紗様の美しい瞳に吸い込まれるようになった。

「ぁあ……」

少し声が大きく出てしまって自分が逝ってしまいそうになるのを感じた。

「もうだめ」
「一緒に逝くか?」
「うん、一緒に」

蘭紗様は角度を変えて最後の激しさを増した動きをしはじめて、僕の快感が最高潮に高まっていく。

「……んん……ぁあ」
「……」

2人でほぼ同時に逝って、僕のお腹の中に蘭紗様の精子がぴゅるぴゅる出されるのを感じる。
僕のは蘭紗様と僕のお腹をぬるぬるに濡らしてしまった。
そのぬめりが暖かくて気持ちいい。

「大丈夫だったようだな……」
「うん……誰も気づいてないよね?」
「そちらを心配していたのか?」
「え?……あ、翠?」

ぷははと2人で笑ってから体を離し、べとべとになったお腹を2人で拭きあってから、浄化をかけてもらった。

ほんとに便利だよね。

きれいになったベッドにもう一度2人で寝転んで、天蓋の美しい模様を眺めた。

「もしかして……あの方は何も知らない方がまだ幸せだったかもしれませんね。あのまま見つからずに」
「……それは……難しい選択だな……地下に閉じ込められたままでいたほうがまだ幸せであったと思えるような現実に、これから立ち向かわねばならぬのだからな……」
「いつ、お伝えするのです?」
「ん……僑から許可が出てからとなろうな……」
「僕は立ち会います。同じ立場として、あの人を見守りたいのです」

蘭紗様は僕をじっと見つめて心配そうに頬に手を添えた。

「薫……そなたまで気に病んで調子を崩すようなことがあれば……」
「いえ、それはありません。僕は幸せなんです。これ以上ないくらいに。しっかりと自分を保っていられますから」
「……そうか。そなたは強いな……だが、僑と私で良き頃合いを見計らって話すことになろう、その時にそなたを呼ぶ時間がなければ、そのまま伝えることになると思う、だから……許せ」

フッと軽く微笑んでから僕をぎゅっと抱きしめて、そして呟いた。
たぶん、蘭紗様は僕にそこにいてほしくはないんだろう、そう感じた。

「我は、少しお腹が空いたのだが……」
「えと、もしかしてお夕食がまだなんてことが……」
「ああ、今日はバタバタしていてまだだった」
「えええ!」

僕は飛び降りてそこらに散らばっていた着物をもう一度着込むと、蘭紗様の着物も肩にかけた。

「なら、一緒に何か食べましょう!……何が良いかな……」
「そうだな……翠は、薫の作ったものを食べたことがあるのだろう?我にもなにか作ってはくれぬか?」
「……ん!」

一国の王に食べさせるものを僕が作るとは……でもこれ、好きな人に自分の作ったものを食べてほしいっていう欲求が満たされますよね……

「はい!では調理室へ行ってまいります!」
「一緒に行こう」

蘭紗様は軽やかに立ち上がり、僕の横に立つと、手を握ってくれた。
その手は暖かで、愛情が伝わってくる……心がしっとりと満たされていくようだ。

「はい!」

嬉しそうな蘭紗様の顔を見つめながら、僕は今居場所があって……そして愛し愛されていることに感謝した。


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