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使者1
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白樺の森が続いている、その先にあるのは誰もいないひっそりとした池だ。
僕はその池を発見した時、キラキラと輝く水面が美しいと思うと同時に怖いと思った。
どうしてそう思ったのかわからないけど。
北海道の別荘で、いつも子狐がいるはずの庭を探したのに、あの子はいなかった。
考えてみれば当然だ。
野生の動物なんだから、いつも同じところにいるわけがない。
だけど、その頃の僕は子供だったからわからなかった。
今日はどうしていないんだろう?あの子は大丈夫かな?
そればかり気にして祖母が教えてくださるお勉強も身に入らない。
祖母は窓の外をちらちらと見る僕に穏やかに微笑んだ。
「お外が気になるのね、薫ちゃん。何がそんなに気になるのかしら?」
僕は祖母の声が好きだった。
落ち着いていて優しくて温かい。
初夏だというのに朝晩は冷え込む北海道にいても、この声を聞いていると暖かくなるような気がしてくる。
「おばあさま、きつねさんがいつもあの木の下で寝ていたでしょう?でも今日はいなくて」
僕はしょんぼりして鉛筆を持つ手をじっと見つめた。
「あら……薫ちゃん、狐さんもきっとお勉強のお時間なんじゃなくて?」
「そうなの?」
「だから薫ちゃんもきちんとお勉強なさい、きっとまた会えるわ」
「はい」
僕は嬉しくなって漢字の練習に励んだ、来年には小学生になるのだからと母から課せられた練習帳だ。
これを頑張らなくてはならないのだから。
「薫ちゃんは字が上手ねぇ、書道をしたらどうかしら?ねえ、千代」
「はい奥様、本当に良いバランスでお書きになられていらっしゃいますねえ」
祖母とお手伝いさんはニコニコして見守ってくれる。
母はいつも難しい顔なのでそばに座っているので緊張するのだけど、この2人のそばならお勉強だってスラスラできちゃう。
「あ、薫さん、狐さんですよ」
お手伝いさんがふと窓を見て笑顔になって教えてくれた。
「わあ!いたいた!」
「本当にあの子はずっと寝ているわねえ」
「のんびりやさんですね」
2人と一緒にクスクス笑いながら窓から観察していると、薄っすらと目を開けてこちらを伺うような素振りを見せた。
「……っ」
僕はお勉強そっちのけで窓を食い入るように見た。
そんな僕に2人はお茶の時間にしましょうとお勉強を切り上げてくれた。
「少しならお庭に出てもいいわよ、でも決して近すぎないでね」
祖母は僕に厚手のカーデガンを着せてくれて外へ繋がる扉を開いてくれた。
サンルームの隣に面する美しいお庭の片隅に、ちょこんと座るかわいいきつねさん。
「起きていますね」
「ええ、そうですね」
僕が話したとたん、狐さんはスタっと森の奥に走って行ってしまった。
あ……
と思った瞬間にはもう遅くて、いなくなってしまった。
「野生の動物なんだから、深追いはいけませんよ、さあ中に入りましょう」
祖母の言葉に頷いて後を振り返りながらお部屋に入った。
お手伝いさんが入れてくれた暖かいミルクに少しいちごジャムをいれて混ぜ混ぜした。
穏やかにすぎる昼過ぎのお茶の時間、今思うと贅沢な時間だった。
◆
「薫?」
蘭紗様がそっと僕の横に座った。
僕は蘭紗様を見上げて微笑んだ、美しい顔が心配気に見つめてくるのがおかしくて。
「なんですか?別に心配するようなことはないですけど」
「ん?」
蘭紗様は右眉だけをあげておどけてみせた。
何やってもかっこいいんだから……
「ちょっと、子供の頃を思い出していました」
「どんな思い出なのだ?」
湯上がりの蘭紗様はしっとりとした色になった銀色の髪をさらっと落としてベッドに寝転がり、僕に手招きした。
その招きに応じて僕は蘭紗様の胸にぽすんと抱きつく。
「えっと、お祖父様の別荘があったところは今の紗国のように雪が沢山降る地方だったんですよ、でも僕がそこに行くのは雪の季節ではなく春や夏でしたけど」
「療養に行っていたのか?」
「そういう意味合いだったんでしょうね、僕は何も聞かされていなかったんですけど」
「ふむ」
蘭紗様は大きな手で僕の背中を優しく撫でてくれた。
暖かくて気持ちがいい。
「僕そこで狐の子供に会ったことがあって」
「ん?」
「その子が消えていった森の奥に池があったんです」
「ふむ」
「行っちゃいけないって言われていたから、こっそり忍び込んで行ってみたら池を発見したんですけど」
「薫も悪い子だったんだな」
「薫もってことは、蘭紗様もですね?!」
お互い笑い合って胸の中が暖かくなる。
「それで池とは?」
「んと、まあ小さな池です、研究所の前の池の半分もないような。でもキラキラとしててとってもきれいな池でした、でも怖くって」
「怖い?」
「はい、なぜかわかりませんが怖くて近寄れませんでした、遠くの木の陰からちょっと見ただけなんですけどね、小狐さんはその池の横にいて池の中をじっと見ていました」
「池を?……」
蘭紗様はしばらく黙って何かを考えていたようだった。
「薫のいた世界では、獣人はいないといったな?」
「はい、そうです」
「そうか……」
「何か?」
僕は黙り込んだ蘭紗様の顔を覗き込んだ。
「ん……王族にしか伝わっていないことなのだが……お嫁様には使者がいくと伝えられている。もしやその狐がそうだったのではないかと思ったのだが……狐は狐であって獣人ではないというのなら、特に話しかけられたわけでもないのだろう、違うのかもな」
「使者?……使者ってどういう働きをするんですか?」
「いや、それはわからない。ただ、後から思えばあれは使者だったのでは?と思う狐が現れたという言い伝えが王族にはあるんだ、お嫁様の話したことなのだろうが、はっきりとはわからない」
「……あの子狐さんは、小さくて可愛かったです、もしあの子が使者だったならなんか納得ですよ」
「ん?」
「だって、ついて行きたくなる可愛さなんですもん」
蘭紗様は堪えきれず笑いだして僕を抱きしめた。
僕はその池を発見した時、キラキラと輝く水面が美しいと思うと同時に怖いと思った。
どうしてそう思ったのかわからないけど。
北海道の別荘で、いつも子狐がいるはずの庭を探したのに、あの子はいなかった。
考えてみれば当然だ。
野生の動物なんだから、いつも同じところにいるわけがない。
だけど、その頃の僕は子供だったからわからなかった。
今日はどうしていないんだろう?あの子は大丈夫かな?
そればかり気にして祖母が教えてくださるお勉強も身に入らない。
祖母は窓の外をちらちらと見る僕に穏やかに微笑んだ。
「お外が気になるのね、薫ちゃん。何がそんなに気になるのかしら?」
僕は祖母の声が好きだった。
落ち着いていて優しくて温かい。
初夏だというのに朝晩は冷え込む北海道にいても、この声を聞いていると暖かくなるような気がしてくる。
「おばあさま、きつねさんがいつもあの木の下で寝ていたでしょう?でも今日はいなくて」
僕はしょんぼりして鉛筆を持つ手をじっと見つめた。
「あら……薫ちゃん、狐さんもきっとお勉強のお時間なんじゃなくて?」
「そうなの?」
「だから薫ちゃんもきちんとお勉強なさい、きっとまた会えるわ」
「はい」
僕は嬉しくなって漢字の練習に励んだ、来年には小学生になるのだからと母から課せられた練習帳だ。
これを頑張らなくてはならないのだから。
「薫ちゃんは字が上手ねぇ、書道をしたらどうかしら?ねえ、千代」
「はい奥様、本当に良いバランスでお書きになられていらっしゃいますねえ」
祖母とお手伝いさんはニコニコして見守ってくれる。
母はいつも難しい顔なのでそばに座っているので緊張するのだけど、この2人のそばならお勉強だってスラスラできちゃう。
「あ、薫さん、狐さんですよ」
お手伝いさんがふと窓を見て笑顔になって教えてくれた。
「わあ!いたいた!」
「本当にあの子はずっと寝ているわねえ」
「のんびりやさんですね」
2人と一緒にクスクス笑いながら窓から観察していると、薄っすらと目を開けてこちらを伺うような素振りを見せた。
「……っ」
僕はお勉強そっちのけで窓を食い入るように見た。
そんな僕に2人はお茶の時間にしましょうとお勉強を切り上げてくれた。
「少しならお庭に出てもいいわよ、でも決して近すぎないでね」
祖母は僕に厚手のカーデガンを着せてくれて外へ繋がる扉を開いてくれた。
サンルームの隣に面する美しいお庭の片隅に、ちょこんと座るかわいいきつねさん。
「起きていますね」
「ええ、そうですね」
僕が話したとたん、狐さんはスタっと森の奥に走って行ってしまった。
あ……
と思った瞬間にはもう遅くて、いなくなってしまった。
「野生の動物なんだから、深追いはいけませんよ、さあ中に入りましょう」
祖母の言葉に頷いて後を振り返りながらお部屋に入った。
お手伝いさんが入れてくれた暖かいミルクに少しいちごジャムをいれて混ぜ混ぜした。
穏やかにすぎる昼過ぎのお茶の時間、今思うと贅沢な時間だった。
◆
「薫?」
蘭紗様がそっと僕の横に座った。
僕は蘭紗様を見上げて微笑んだ、美しい顔が心配気に見つめてくるのがおかしくて。
「なんですか?別に心配するようなことはないですけど」
「ん?」
蘭紗様は右眉だけをあげておどけてみせた。
何やってもかっこいいんだから……
「ちょっと、子供の頃を思い出していました」
「どんな思い出なのだ?」
湯上がりの蘭紗様はしっとりとした色になった銀色の髪をさらっと落としてベッドに寝転がり、僕に手招きした。
その招きに応じて僕は蘭紗様の胸にぽすんと抱きつく。
「えっと、お祖父様の別荘があったところは今の紗国のように雪が沢山降る地方だったんですよ、でも僕がそこに行くのは雪の季節ではなく春や夏でしたけど」
「療養に行っていたのか?」
「そういう意味合いだったんでしょうね、僕は何も聞かされていなかったんですけど」
「ふむ」
蘭紗様は大きな手で僕の背中を優しく撫でてくれた。
暖かくて気持ちがいい。
「僕そこで狐の子供に会ったことがあって」
「ん?」
「その子が消えていった森の奥に池があったんです」
「ふむ」
「行っちゃいけないって言われていたから、こっそり忍び込んで行ってみたら池を発見したんですけど」
「薫も悪い子だったんだな」
「薫もってことは、蘭紗様もですね?!」
お互い笑い合って胸の中が暖かくなる。
「それで池とは?」
「んと、まあ小さな池です、研究所の前の池の半分もないような。でもキラキラとしててとってもきれいな池でした、でも怖くって」
「怖い?」
「はい、なぜかわかりませんが怖くて近寄れませんでした、遠くの木の陰からちょっと見ただけなんですけどね、小狐さんはその池の横にいて池の中をじっと見ていました」
「池を?……」
蘭紗様はしばらく黙って何かを考えていたようだった。
「薫のいた世界では、獣人はいないといったな?」
「はい、そうです」
「そうか……」
「何か?」
僕は黙り込んだ蘭紗様の顔を覗き込んだ。
「ん……王族にしか伝わっていないことなのだが……お嫁様には使者がいくと伝えられている。もしやその狐がそうだったのではないかと思ったのだが……狐は狐であって獣人ではないというのなら、特に話しかけられたわけでもないのだろう、違うのかもな」
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「いや、それはわからない。ただ、後から思えばあれは使者だったのでは?と思う狐が現れたという言い伝えが王族にはあるんだ、お嫁様の話したことなのだろうが、はっきりとはわからない」
「……あの子狐さんは、小さくて可愛かったです、もしあの子が使者だったならなんか納得ですよ」
「ん?」
「だって、ついて行きたくなる可愛さなんですもん」
蘭紗様は堪えきれず笑いだして僕を抱きしめた。
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