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雪道の散歩
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雪の降る紗国はどこまでも白く美しかった。
60階から見下ろす城下町も、それから山々も。
僕の心の中の情景には、こんなに何もかもが雪で白く輝いている世界は写真や映像でしかなかった。
でも今は現実に足元にあるんだから、不思議だった。
僕はあれから、毎朝翠を学び舎に送り届けがてらウォーキングを始めた。
そこから更に研究所まで歩くのだ。
スノーブーツなんて無いけど、足がずぼずぼ雪にはまることも、ぬかるみに足を取られることも、氷になった所で滑ることも無かった。
こちらの冬の靴は雪獣という動物の皮と毛皮で作るらしいんだけど、短い毛が密に生え揃っていて水や雪を弾くのだ、そして全く濡れないし滑らない、しかもぽかぽかなのだ。
お墓参りの時に履かせてもらって以来、気に入った僕は室内用にも翠とおそろいのスリッパを作ってもらったりして愛用している。
ふわふわのスリッパをはいた翠がかわいいんだよ!
そころで雪獣ってなんだ?と思って蘭紗様に聞くと「そなたが翠に作ったウサちゃんは雪獣だろう?」とポカンとした顔で言われて驚いた。
「ウサちゃんはウサギですけど……ああ、こちらではウサギのことを雪獣というのでしょうかね」
「日本ではあれはウサギというのか?」
「そうですねえ……まあこれは本物のウサギに似ていませんが、耳が長くて丸くて小さくてかわいいんですよ」
「ふむ……雪獣も耳が長くて丸いが、すごく大きいので可愛いとは違うと思うな」
「え……大きいんですか?」
「ああ、我の2倍はあろうか」
「……ええ?!」
お互い声を出して笑った。
2つの世界が似ている所と似ていない所がまだまだあって、戸惑うのもまた楽しい。
「さて薫……誕生日の贈り物だが」
「え!」
僕は慌てて振り向いて蘭紗様を見上げた。
蘭紗様は僕を背中から抱きしめたまま、今は氷の張ったプールの飾り岩にいるのだ。
その岩に豪華な絨毯を敷いて、その上に座っている。
朝起きた時に、ゆったりと雪景色の城下町を眺めたいと言ったら、ここに連れてきてくれたのだ。
この岩は少しせり出すように作られているので、視界を妨げるものがなく見渡せる。
蘭紗様のひざの上で体の向きを変えて顔を見合わせた。
「えと、贈り物なんて……」
「だが、ほしいものぐらいあるだろう?」
「んー……本当に今何もかもが充実していて何も思い当たりません……」
「そうか……では、我がなにか考えよう」
「では……蘭紗様は?なにかほしいものあります?」
「我は……そう言えば、我もとくにないな」
「蘭紗様だって再来月にはお誕生日じゃないですか」
「だが……我はそなたがいてくれるだけで良いのだ。なによりもそれが一番だ」
僕は勝手に顔が赤くなっていくのが恥ずかしかった。
「でも……では、一日一緒に二人だけで過ごすのはどうですか?お互いのお誕生日の真ん中あたりで。一泊二日でお泊りです……どこか素敵な場所がいいな」
蘭紗様は美しい笑顔で僕にキスしてくれた。
「それはいい考えだな、しかし翠はどうするのだ?」
「一泊で涼鱗さんたちに預けましょ、きっと可愛がってくれますしあの二人なら僕も安心です」
「なるほど、やつらに世話をさせるのだな、いい案だ」
蘭紗様にぎゅっと抱きしめられたので、僕も背に回した腕でぎゅっとした。
「楽しみだ」
愛しい人のささやく声が耳元でして、体が震えた。
「残念だが、そろそろ執務室にゆかねばならんな」
「そうですね、朝早くからデートしてくれてありがとうございます」
「デート……というのか?ならばまたデートをしよう」
僕と蘭紗様はすっと岩から飛んでプール横に降り、そこから手を繋いで部屋に戻った。
そこで僕は執務室に向かう蘭紗様をお見送りした。
◇
その日は翠を学び舎に連れて行った後、いつもとは違うルートで研究所に向かうことにした。
近衛隊長・柵の案なのだが、少し坂があるけど歩き慣れてきた僕なら大丈夫だろうと言われてその案に乗った。
城の裏手に周り、馬車の轍がある小さな道を頑張って歩く。
いつもより少しきつく感じるのは、ここがゆるやかな上り坂だからという……振り向いて見ると確かに先程翠を送り届けた学び舎の屋根が眼下に見えた。
「へえ……結構登ってきたんだね」
「はい、このまま歩きますと、厩舎があります……ああもう屋根が少し見えておりますね」
進行方向を見ると、確かに小さな屋根が見えた。
屋根にも雪が積もっているので目立たなかったみたいだ。
「厩舎には天馬たちもいるかな?」
「おりますよ、そこで世話されております」
「わあ!あの子達に会いたい!」
僕は子供みたいにはしゃいでしまって轍の上を少し速歩きで急いだ。
「薫様!」
柵は焦ったように僕を追いかけてきて「もう少しゆっくりと」と言ってたけど「大丈夫だって」と反抗してみた!
ふふ、柵ってなんだか心配性のお父さんみたいなところあるんだよね。
そしてまもなく見えてきたのはレンガ造りの美しい白い建物だ。
ほぼ真四角なので現代的に見えるけど、よく見たら随所に美しい彫刻があったり、ほとりに湖があったりして、幻想的な場所だ。
「わあ……ここ?すごく立派な建物……」
「そうでございますよ、王族の馬車を引く馬を飼育するのですから、これくらいは当たり前でございます」
「そうなの……」
しばらく見つめていると、中から扉が開き一人の男が出てきた。
片手にバケツ、もう片方の手にはピッチフォークを持っている。
「ああ君、薫様がおいでだが、少し見学はできますかな?」
柵が大きな声で話しかけると、弾かれたように目をまんまるにしてこちらを凝視した男は、そのまま固まってしまい、僕は困って首を傾げるしかなかった。
こういうの結構あるんだよね。
怖がらないでほしいな……
「えと、ごめんなさい朝の忙しい時間なのはわかってるんですが、研究所に行く途中なので、僕も少し見たらすぐに出ますから、天馬の様子を見ていいですか?」
僕が話すと顔を青くした厩舎の職員はうんうんと何度も頷きながら慌てて扉を開き「どうぞ!」とよく通る声で中に入るよう促してくれた。
僕と柵は目を見合わせてクスっと笑ってから彼にお礼を言いながら中に入った。
動物を飼う独特の獣臭もあるけど、本当に美しく整えられたきれいな空間だ。
木の柵で区切られた中に一頭か二頭ずつ入っていて、朝のお食事中らしい。
僕はしばらくその美しい馬達のおとなしい姿を見ていたが、キョロキョロして天馬達の姿を探した。
「あ、あの王妃様……天馬たちはその奥になります」
職員はギクシャクした動きで奥に歩いていって、更に木の扉を開いた。
奥まった場所に作られた別室があったのだ。
広い室内には3頭が自由に過ごしていて、僕に気づいて嬉しそうに大きな体を浮かせて僕に近寄った。
僕は嬉しくて両手を広げて3頭の頭を抱えると一頭ずつ頬ずりをした。
なめらかな毛並みで美しい、たてがみも銀色に輝いて……まるで蘭紗様の髪の毛のようにサラサラで、シルクの糸のように朝日に輝いていた。
そして翼がハタっと動くと涼やかな風が起こる……
んー!ペガサス!
「耀!輪!鐸!かわいい!かわいいんだから、もう!」
僕はたまらず3頭にスリスリし続けていると、柵が遠慮がちに「そろそろ……」と呟いている。
うん、そうだよね……邪魔だよね、僕……
「でも……滅多に会えないんだもの」
「王妃様……よろしかったらいつでもお寄りくださいませ、この3頭は王妃様の天馬様なのです。誰に遠慮なさることもありません」
少し落ち着いてきた職員は、僕のあまりの可愛がりようにすっかり気を許してくれたようで、嬉しそうにそう言ってくれた。
「そう?ほんと?なら、朝のお散歩に毎日ここ通ってくるから、よろしくね、でもお邪魔かな?」
「いえいえ、邪魔だなんて、朝は掃除と餌やりがありますが、この時間ならもう終わってます」
「じゃあ、遠慮なく明日からそうさせてもらうね!」
僕は嬉しくなって大はしゃぎて3頭にお別れして「また来るね」と厩舎を後にした。
「しかし……そこまで馬がお好きとは」
「うん、小さい頃から動物全般好きなんだ」
「そうなんですね……しかし、野山を歩いておられたわけでもありませんでしょうに、どうやって動物に親しまれておられたのですか?」
「えと、そうだねえ……日本では個人宅でペットと言って犬や猫を飼ったり、また動物が集められていて見学が出来る動物園という場所があったりしてね、皆が身近に動物を感じられるんだよ」
「そうなのですか……しかし、動物園とは……」
近衛の皆が驚くので僕は恥ずかしくなって先を急いだ。
山道を抜けると分かれ道があって、そのうちの左側を行くと研究所の池が見えてきた。
「今日はたくさん歩かれましたなあ……山道も通りましたし、良い傾向です」
「ありがとう。鍛錬というほどのことは出来なくても、少しずつ体を強く出来たらと思ってるの」
「はい、了解しておりますよ。今後も楽しんでいただけるような道を探しておきます」
近衛隊は良い笑顔で研究所の前で見送ってくれた。
60階から見下ろす城下町も、それから山々も。
僕の心の中の情景には、こんなに何もかもが雪で白く輝いている世界は写真や映像でしかなかった。
でも今は現実に足元にあるんだから、不思議だった。
僕はあれから、毎朝翠を学び舎に送り届けがてらウォーキングを始めた。
そこから更に研究所まで歩くのだ。
スノーブーツなんて無いけど、足がずぼずぼ雪にはまることも、ぬかるみに足を取られることも、氷になった所で滑ることも無かった。
こちらの冬の靴は雪獣という動物の皮と毛皮で作るらしいんだけど、短い毛が密に生え揃っていて水や雪を弾くのだ、そして全く濡れないし滑らない、しかもぽかぽかなのだ。
お墓参りの時に履かせてもらって以来、気に入った僕は室内用にも翠とおそろいのスリッパを作ってもらったりして愛用している。
ふわふわのスリッパをはいた翠がかわいいんだよ!
そころで雪獣ってなんだ?と思って蘭紗様に聞くと「そなたが翠に作ったウサちゃんは雪獣だろう?」とポカンとした顔で言われて驚いた。
「ウサちゃんはウサギですけど……ああ、こちらではウサギのことを雪獣というのでしょうかね」
「日本ではあれはウサギというのか?」
「そうですねえ……まあこれは本物のウサギに似ていませんが、耳が長くて丸くて小さくてかわいいんですよ」
「ふむ……雪獣も耳が長くて丸いが、すごく大きいので可愛いとは違うと思うな」
「え……大きいんですか?」
「ああ、我の2倍はあろうか」
「……ええ?!」
お互い声を出して笑った。
2つの世界が似ている所と似ていない所がまだまだあって、戸惑うのもまた楽しい。
「さて薫……誕生日の贈り物だが」
「え!」
僕は慌てて振り向いて蘭紗様を見上げた。
蘭紗様は僕を背中から抱きしめたまま、今は氷の張ったプールの飾り岩にいるのだ。
その岩に豪華な絨毯を敷いて、その上に座っている。
朝起きた時に、ゆったりと雪景色の城下町を眺めたいと言ったら、ここに連れてきてくれたのだ。
この岩は少しせり出すように作られているので、視界を妨げるものがなく見渡せる。
蘭紗様のひざの上で体の向きを変えて顔を見合わせた。
「えと、贈り物なんて……」
「だが、ほしいものぐらいあるだろう?」
「んー……本当に今何もかもが充実していて何も思い当たりません……」
「そうか……では、我がなにか考えよう」
「では……蘭紗様は?なにかほしいものあります?」
「我は……そう言えば、我もとくにないな」
「蘭紗様だって再来月にはお誕生日じゃないですか」
「だが……我はそなたがいてくれるだけで良いのだ。なによりもそれが一番だ」
僕は勝手に顔が赤くなっていくのが恥ずかしかった。
「でも……では、一日一緒に二人だけで過ごすのはどうですか?お互いのお誕生日の真ん中あたりで。一泊二日でお泊りです……どこか素敵な場所がいいな」
蘭紗様は美しい笑顔で僕にキスしてくれた。
「それはいい考えだな、しかし翠はどうするのだ?」
「一泊で涼鱗さんたちに預けましょ、きっと可愛がってくれますしあの二人なら僕も安心です」
「なるほど、やつらに世話をさせるのだな、いい案だ」
蘭紗様にぎゅっと抱きしめられたので、僕も背に回した腕でぎゅっとした。
「楽しみだ」
愛しい人のささやく声が耳元でして、体が震えた。
「残念だが、そろそろ執務室にゆかねばならんな」
「そうですね、朝早くからデートしてくれてありがとうございます」
「デート……というのか?ならばまたデートをしよう」
僕と蘭紗様はすっと岩から飛んでプール横に降り、そこから手を繋いで部屋に戻った。
そこで僕は執務室に向かう蘭紗様をお見送りした。
◇
その日は翠を学び舎に連れて行った後、いつもとは違うルートで研究所に向かうことにした。
近衛隊長・柵の案なのだが、少し坂があるけど歩き慣れてきた僕なら大丈夫だろうと言われてその案に乗った。
城の裏手に周り、馬車の轍がある小さな道を頑張って歩く。
いつもより少しきつく感じるのは、ここがゆるやかな上り坂だからという……振り向いて見ると確かに先程翠を送り届けた学び舎の屋根が眼下に見えた。
「へえ……結構登ってきたんだね」
「はい、このまま歩きますと、厩舎があります……ああもう屋根が少し見えておりますね」
進行方向を見ると、確かに小さな屋根が見えた。
屋根にも雪が積もっているので目立たなかったみたいだ。
「厩舎には天馬たちもいるかな?」
「おりますよ、そこで世話されております」
「わあ!あの子達に会いたい!」
僕は子供みたいにはしゃいでしまって轍の上を少し速歩きで急いだ。
「薫様!」
柵は焦ったように僕を追いかけてきて「もう少しゆっくりと」と言ってたけど「大丈夫だって」と反抗してみた!
ふふ、柵ってなんだか心配性のお父さんみたいなところあるんだよね。
そしてまもなく見えてきたのはレンガ造りの美しい白い建物だ。
ほぼ真四角なので現代的に見えるけど、よく見たら随所に美しい彫刻があったり、ほとりに湖があったりして、幻想的な場所だ。
「わあ……ここ?すごく立派な建物……」
「そうでございますよ、王族の馬車を引く馬を飼育するのですから、これくらいは当たり前でございます」
「そうなの……」
しばらく見つめていると、中から扉が開き一人の男が出てきた。
片手にバケツ、もう片方の手にはピッチフォークを持っている。
「ああ君、薫様がおいでだが、少し見学はできますかな?」
柵が大きな声で話しかけると、弾かれたように目をまんまるにしてこちらを凝視した男は、そのまま固まってしまい、僕は困って首を傾げるしかなかった。
こういうの結構あるんだよね。
怖がらないでほしいな……
「えと、ごめんなさい朝の忙しい時間なのはわかってるんですが、研究所に行く途中なので、僕も少し見たらすぐに出ますから、天馬の様子を見ていいですか?」
僕が話すと顔を青くした厩舎の職員はうんうんと何度も頷きながら慌てて扉を開き「どうぞ!」とよく通る声で中に入るよう促してくれた。
僕と柵は目を見合わせてクスっと笑ってから彼にお礼を言いながら中に入った。
動物を飼う独特の獣臭もあるけど、本当に美しく整えられたきれいな空間だ。
木の柵で区切られた中に一頭か二頭ずつ入っていて、朝のお食事中らしい。
僕はしばらくその美しい馬達のおとなしい姿を見ていたが、キョロキョロして天馬達の姿を探した。
「あ、あの王妃様……天馬たちはその奥になります」
職員はギクシャクした動きで奥に歩いていって、更に木の扉を開いた。
奥まった場所に作られた別室があったのだ。
広い室内には3頭が自由に過ごしていて、僕に気づいて嬉しそうに大きな体を浮かせて僕に近寄った。
僕は嬉しくて両手を広げて3頭の頭を抱えると一頭ずつ頬ずりをした。
なめらかな毛並みで美しい、たてがみも銀色に輝いて……まるで蘭紗様の髪の毛のようにサラサラで、シルクの糸のように朝日に輝いていた。
そして翼がハタっと動くと涼やかな風が起こる……
んー!ペガサス!
「耀!輪!鐸!かわいい!かわいいんだから、もう!」
僕はたまらず3頭にスリスリし続けていると、柵が遠慮がちに「そろそろ……」と呟いている。
うん、そうだよね……邪魔だよね、僕……
「でも……滅多に会えないんだもの」
「王妃様……よろしかったらいつでもお寄りくださいませ、この3頭は王妃様の天馬様なのです。誰に遠慮なさることもありません」
少し落ち着いてきた職員は、僕のあまりの可愛がりようにすっかり気を許してくれたようで、嬉しそうにそう言ってくれた。
「そう?ほんと?なら、朝のお散歩に毎日ここ通ってくるから、よろしくね、でもお邪魔かな?」
「いえいえ、邪魔だなんて、朝は掃除と餌やりがありますが、この時間ならもう終わってます」
「じゃあ、遠慮なく明日からそうさせてもらうね!」
僕は嬉しくなって大はしゃぎて3頭にお別れして「また来るね」と厩舎を後にした。
「しかし……そこまで馬がお好きとは」
「うん、小さい頃から動物全般好きなんだ」
「そうなんですね……しかし、野山を歩いておられたわけでもありませんでしょうに、どうやって動物に親しまれておられたのですか?」
「えと、そうだねえ……日本では個人宅でペットと言って犬や猫を飼ったり、また動物が集められていて見学が出来る動物園という場所があったりしてね、皆が身近に動物を感じられるんだよ」
「そうなのですか……しかし、動物園とは……」
近衛の皆が驚くので僕は恥ずかしくなって先を急いだ。
山道を抜けると分かれ道があって、そのうちの左側を行くと研究所の池が見えてきた。
「今日はたくさん歩かれましたなあ……山道も通りましたし、良い傾向です」
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