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禊
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こちらでの新年は、春がもうすぐそこという雪解けを感じながらになる。
まさに初春だ。
日本だと、まだまだ本格的な寒さはこれからってときにお正月だったから、初春と言っても冬じゃないの?と、子供の頃は「変なのー」と思っていた。
習わしでは、おせち料理を食べる前に、早朝、王族が森の神殿に集まり皆でご祈祷する。
天に向けて昨年の感謝とこれから来る一年が無事であるようにと祈る。
森の神殿長・佐良紗様はいつもと変わらぬ様子で儀式を執り行い、そして澄んだ声で皆に語りかけた。
「昨年は山の神の危機があり、それを救う為奔走した形となったがそれもこれも神への祈りと感謝が足りなかった為である」と。
そして、これからは佐良紗様が順番に各地を巡り、そこかしこにある祠やお社を巡り感謝と祈りを捧げてゆくと断言された。
時間が許すのならそれに同行する王族が他にも数名ほしいとのお気持ちを示され、それに留紗とその伴侶候補である杷流がまっさきに手をあげて皆を驚かせた。
この場では翠とともに最年少組だ。
留紗には母の違う姉が何人もいるが、みな成人している。
その姉らも弟の行動に驚き、固まっていた。
「留紗……そなたは昨年のうちに良い成長をしたようじゃな」
「はい佐良紗様……僕は薫様と親しむ機会に恵まれました、その中で薫様のお心に触れるたびに、もっと僕も国のお役に立ちたいと思うようになりました、僕はまだ成人を迎えていない子供ですが、祈ることなら僕にもできます。ぜひ、僕と杷流を連れて行ってください」
「そうか……良い心をもっておるな」
佐良紗様は美しい笑みを浮かべてしばし黙った。
その沈黙の中、ちらほらと大人の手も上がる。
「佐良紗様、ぜひ僕も、時間の許す時のみとなりますが」
僕がそう言うと、蘭紗様が頷いた。
「薫が行ける日もあろうし、我も共に行く日もあっていいだろう、つまり時間の許す時にと言うことだ。姉上、それで良いかな?」
「ふふ……二人が来るのならば神が最も喜ぶだろうねえ、そして翠紗も小さな手をあげている、可愛らしいことじゃ」
「翠紗や留紗は、学び舎もあろうし、蘭紗には執務、そして皆にもそれぞれ仕事があろう。であるから、これは順番でよいのじゃ、毎回である必要はない。そしてその気もないのに付いてくるのはやめてほしい。ぜひにと言う王族にのみ、我がゆく日が決まれば報告しよう。一緒に参ろうではないか」
「はい、仰せのように」
皆が頭を垂れ、佐良紗様は満足そうに退室された。
この後、一昼夜を通してお祈りをされるのだという。
蘭紗様と僕はそのうち数時間、一緒にお祈りを捧げる。
この国の王と王妃だからね。
「姉上は最近、お元気そうだ」
「そうですね……いつも思うのですが、盲目であるなどと嘘のように何もかもを感じ取られてますね」
「ああ、魔力の形を感じ取るらしいからな、魔力の大きいものなどは表情までも見えるようだよ」
「そうですか、さすがですね……」
僕達は城に戻り、王族だけでおせち料理をいただいた。
お屠蘇もあるし、お雑煮も、そして重箱に詰められたごちそうを見ると、日本となんら変わらない。
懐かしい思いでそれを見つめていると、真っ赤な晴れ着を着た翠が小さな手で僕の頬を触ってきた。
「おかあさま、元気ない?」
「……ん?元気だよ」
「おなかすいてないですか?」
「そんなことないよ、一緒に食べようね。お雑煮熱いから気をつけて」
翠に心配かけちゃった……
日本の匂いを感じると、たまにこんな風に思い出に浸ってしまうことがあるから気をつけないと。
「薫、この後の祈祷だが、寒い時期だから無理をしてほしくはないのだが……大丈夫そうか?」
「はい、寒いと言いましても、外でというわけではないのでしょう?」
「ああ、神殿の奥になる」
「ならば大丈夫ですよ」
「しかしそこに入る前に禊があるのだが、真水だ」
「ふふ……まさかそれで心臓が止まるってこともないでしょうし、平気ですってば」
「おかあさま雪獣のおくつ、はいていってください」
翠が可愛らしい声で心配してくれて思わず笑ってしまう。
「あは……ありがとうね翠、でも禊は白い着物一着で行うの、その後のお祈りも白い着物を重ねて着るんだよ。足袋も白だと思うんだ。だから無理かな?……でもね大丈夫だよ、蘭紗様がそばにいてくださるから」
「うん……」
翠は心配そうに僕にピタッとひっついて離れなくなった。
僕ってそんなに弱々しいのかな……まあ、そうなのかな……
「大丈夫だよ」
僕は翠を抱っこしてポンポンと背中を優しくさすった。
「さあ、ごちそうを食べましょう」
「はい」
王族が集まるといつも賑やかに話すのだが、新年を迎えた朝は皆静かにしている。
そして優しげな眼差しで僕と翠を見つめていた。
「我らもご祈祷に関しては、努力いたします。両陛下のご負担ばかり増えないよう、この国のために出来ることをして参りますぞ」
「本当に……我らは今まで、何もかもを両陛下と神殿長に頼りすぎていたように思いますな」
皆は静かに頷いた。
「各々が無理の無いよう、神々への祈りを捧げていけばいい……難しく考えず、行動しようではないか」
蘭紗様も山の神様との邂逅で色々と思ったのだろう。
僕だって忘れられない。
翠がいなければ、蘭紗様が危なかったかもしれないのだから。
天と地を結んでくれる愛しい我が子をぎゅっと抱きしめた。
◆
禊は森の神殿内部にある石造りの部屋で行う。
木製の桶に貯められた清水を肩からかぶり、その中に入る。
桶と言っても、かなり大きめの浴槽のようになっている。
夫婦は一緒に入ると決められているようで、僕と蘭紗様は白絹の着物一枚だけでその場に立ち、同時に肩から清水をかけて、桶の中に「ヒー」と思いながら入った。
実際覚悟を決めなければこんなことできない……
冷たいとか寒いとか通り越して痛い……
私語厳禁なので、二人共見つめ合うだけで寒さを分かち合い、そして鈴の音がなってそこから出た。
森の民がスッと寄ってきて濡れた着物を脱がせ体を拭いてくれて、そして新しい白絹の着物を着せてくれた。
全部で8枚重ねて着た、足袋も履かされ、なんだか体がポカポカする。
静かに二人で歩き、神殿の更に奥に進むと、細い廊下があった。
二人で並んでぎりぎりだ。
そこをまっすぐに進んで行くと、白木で作られた一室に出た。
その室内には紗の幕がありその奥に佐良紗様がいて、祝詞を唱えている。
僕たちは大きな白絹の座布団の上に座り、そこで一緒に唱えた。
今日のために必死で覚えたのだ。
祝詞は難解だが、意味がわかれば覚えられなくはない。
そして、日本にいた頃は神は信じるか信じないか?だけの存在だったけれど、紗国では違う。
本当に神様はいらっしゃるし、守ってくださっている。
天は存在すると感じられる。
だから、気持ちも込めやすいのだ。
窓からは暖かい日差しが差し込み、紗のカーテン越しにそれが僕たちも包み込む。
ああ、暖かい。
まるで、初夏の日差しだ。
体が芯から温まり、そして植物の息吹を感じる。
そう思ってふと視線をあげると……そこに白い光に包まれた小さな狐が見えた。
「え?」僕は驚いてじっと狐を見つめた。
そして、ハッとして周りを見渡すと、そこは祈りを捧げていた神殿ではなかった。
……ここはどこ……
僕の心臓は早鐘を打った。
まさに初春だ。
日本だと、まだまだ本格的な寒さはこれからってときにお正月だったから、初春と言っても冬じゃないの?と、子供の頃は「変なのー」と思っていた。
習わしでは、おせち料理を食べる前に、早朝、王族が森の神殿に集まり皆でご祈祷する。
天に向けて昨年の感謝とこれから来る一年が無事であるようにと祈る。
森の神殿長・佐良紗様はいつもと変わらぬ様子で儀式を執り行い、そして澄んだ声で皆に語りかけた。
「昨年は山の神の危機があり、それを救う為奔走した形となったがそれもこれも神への祈りと感謝が足りなかった為である」と。
そして、これからは佐良紗様が順番に各地を巡り、そこかしこにある祠やお社を巡り感謝と祈りを捧げてゆくと断言された。
時間が許すのならそれに同行する王族が他にも数名ほしいとのお気持ちを示され、それに留紗とその伴侶候補である杷流がまっさきに手をあげて皆を驚かせた。
この場では翠とともに最年少組だ。
留紗には母の違う姉が何人もいるが、みな成人している。
その姉らも弟の行動に驚き、固まっていた。
「留紗……そなたは昨年のうちに良い成長をしたようじゃな」
「はい佐良紗様……僕は薫様と親しむ機会に恵まれました、その中で薫様のお心に触れるたびに、もっと僕も国のお役に立ちたいと思うようになりました、僕はまだ成人を迎えていない子供ですが、祈ることなら僕にもできます。ぜひ、僕と杷流を連れて行ってください」
「そうか……良い心をもっておるな」
佐良紗様は美しい笑みを浮かべてしばし黙った。
その沈黙の中、ちらほらと大人の手も上がる。
「佐良紗様、ぜひ僕も、時間の許す時のみとなりますが」
僕がそう言うと、蘭紗様が頷いた。
「薫が行ける日もあろうし、我も共に行く日もあっていいだろう、つまり時間の許す時にと言うことだ。姉上、それで良いかな?」
「ふふ……二人が来るのならば神が最も喜ぶだろうねえ、そして翠紗も小さな手をあげている、可愛らしいことじゃ」
「翠紗や留紗は、学び舎もあろうし、蘭紗には執務、そして皆にもそれぞれ仕事があろう。であるから、これは順番でよいのじゃ、毎回である必要はない。そしてその気もないのに付いてくるのはやめてほしい。ぜひにと言う王族にのみ、我がゆく日が決まれば報告しよう。一緒に参ろうではないか」
「はい、仰せのように」
皆が頭を垂れ、佐良紗様は満足そうに退室された。
この後、一昼夜を通してお祈りをされるのだという。
蘭紗様と僕はそのうち数時間、一緒にお祈りを捧げる。
この国の王と王妃だからね。
「姉上は最近、お元気そうだ」
「そうですね……いつも思うのですが、盲目であるなどと嘘のように何もかもを感じ取られてますね」
「ああ、魔力の形を感じ取るらしいからな、魔力の大きいものなどは表情までも見えるようだよ」
「そうですか、さすがですね……」
僕達は城に戻り、王族だけでおせち料理をいただいた。
お屠蘇もあるし、お雑煮も、そして重箱に詰められたごちそうを見ると、日本となんら変わらない。
懐かしい思いでそれを見つめていると、真っ赤な晴れ着を着た翠が小さな手で僕の頬を触ってきた。
「おかあさま、元気ない?」
「……ん?元気だよ」
「おなかすいてないですか?」
「そんなことないよ、一緒に食べようね。お雑煮熱いから気をつけて」
翠に心配かけちゃった……
日本の匂いを感じると、たまにこんな風に思い出に浸ってしまうことがあるから気をつけないと。
「薫、この後の祈祷だが、寒い時期だから無理をしてほしくはないのだが……大丈夫そうか?」
「はい、寒いと言いましても、外でというわけではないのでしょう?」
「ああ、神殿の奥になる」
「ならば大丈夫ですよ」
「しかしそこに入る前に禊があるのだが、真水だ」
「ふふ……まさかそれで心臓が止まるってこともないでしょうし、平気ですってば」
「おかあさま雪獣のおくつ、はいていってください」
翠が可愛らしい声で心配してくれて思わず笑ってしまう。
「あは……ありがとうね翠、でも禊は白い着物一着で行うの、その後のお祈りも白い着物を重ねて着るんだよ。足袋も白だと思うんだ。だから無理かな?……でもね大丈夫だよ、蘭紗様がそばにいてくださるから」
「うん……」
翠は心配そうに僕にピタッとひっついて離れなくなった。
僕ってそんなに弱々しいのかな……まあ、そうなのかな……
「大丈夫だよ」
僕は翠を抱っこしてポンポンと背中を優しくさすった。
「さあ、ごちそうを食べましょう」
「はい」
王族が集まるといつも賑やかに話すのだが、新年を迎えた朝は皆静かにしている。
そして優しげな眼差しで僕と翠を見つめていた。
「我らもご祈祷に関しては、努力いたします。両陛下のご負担ばかり増えないよう、この国のために出来ることをして参りますぞ」
「本当に……我らは今まで、何もかもを両陛下と神殿長に頼りすぎていたように思いますな」
皆は静かに頷いた。
「各々が無理の無いよう、神々への祈りを捧げていけばいい……難しく考えず、行動しようではないか」
蘭紗様も山の神様との邂逅で色々と思ったのだろう。
僕だって忘れられない。
翠がいなければ、蘭紗様が危なかったかもしれないのだから。
天と地を結んでくれる愛しい我が子をぎゅっと抱きしめた。
◆
禊は森の神殿内部にある石造りの部屋で行う。
木製の桶に貯められた清水を肩からかぶり、その中に入る。
桶と言っても、かなり大きめの浴槽のようになっている。
夫婦は一緒に入ると決められているようで、僕と蘭紗様は白絹の着物一枚だけでその場に立ち、同時に肩から清水をかけて、桶の中に「ヒー」と思いながら入った。
実際覚悟を決めなければこんなことできない……
冷たいとか寒いとか通り越して痛い……
私語厳禁なので、二人共見つめ合うだけで寒さを分かち合い、そして鈴の音がなってそこから出た。
森の民がスッと寄ってきて濡れた着物を脱がせ体を拭いてくれて、そして新しい白絹の着物を着せてくれた。
全部で8枚重ねて着た、足袋も履かされ、なんだか体がポカポカする。
静かに二人で歩き、神殿の更に奥に進むと、細い廊下があった。
二人で並んでぎりぎりだ。
そこをまっすぐに進んで行くと、白木で作られた一室に出た。
その室内には紗の幕がありその奥に佐良紗様がいて、祝詞を唱えている。
僕たちは大きな白絹の座布団の上に座り、そこで一緒に唱えた。
今日のために必死で覚えたのだ。
祝詞は難解だが、意味がわかれば覚えられなくはない。
そして、日本にいた頃は神は信じるか信じないか?だけの存在だったけれど、紗国では違う。
本当に神様はいらっしゃるし、守ってくださっている。
天は存在すると感じられる。
だから、気持ちも込めやすいのだ。
窓からは暖かい日差しが差し込み、紗のカーテン越しにそれが僕たちも包み込む。
ああ、暖かい。
まるで、初夏の日差しだ。
体が芯から温まり、そして植物の息吹を感じる。
そう思ってふと視線をあげると……そこに白い光に包まれた小さな狐が見えた。
「え?」僕は驚いてじっと狐を見つめた。
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