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異世界 〜不可解〜
忘れられた告白
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涙を拭いて家へ戻ると美姫ちゃんは囲炉裏の前に持ってきてもらった食事を並べていた。
色とりどりの料理が本当に美味しそうだ。
実際に食べても美味しい。
俺はバケツを台所の近くへ置いて、囲炉裏付近に敷いてある座布団へ座ると美姫ちゃんも同じように向かい側に座った。
「「いただきます」」
2人で手を合わせてご飯を食べ始める。
昨日の朝は話に花を咲かせていたはずなのに今日は全く会話がない。
まるで花が萎んだようだった。
俺と美姫ちゃんは黙々とご飯を食べ進める。
ここ何日かは美姫ちゃんと気まずい雰囲気になることの方が多い。
全ては俺の言葉のせいだ。
告白なんてしなければ良かったかもしれない。
やっと後悔が襲ってきてご飯の味がよくわからなかった。
先に食べ終えた俺は食器を流しに持っていく。
その行動に美姫ちゃんは囲炉裏の方から声をかけた。
「お皿洗っておくから」
「大丈夫。自分でやるよ」
「そう…」
美姫ちゃんはそれ以上何も言わなかった。
俺は汲んできたバケツの水を使って皿を華麗に洗う。
元々いた世界でもやった事ない皿洗いだけど、ぎこちない手つきでも洗うことは出来る。
美姫ちゃんに頼りっぱなしはダメだ。
もう、同棲気分ではいられないのだから。
俺は自分が使った物を全て洗い終えると手の水を切りながら囲炉裏へ戻る。
美姫ちゃんはまだご飯を食べていた。
急ぐことなく自分のペースで。
「美姫ちゃん」
「何?」
「これからは別行動が増えるから自分の事は自分でやるよ」
「でも、雅人は護衛で疲れちゃうでしょ?私も家事は出来るからさ…」
「……」
「全然迷惑じゃないんだよ?もっと頼って欲しいって言うか…」
「ダメなんだって!!」
「ま、雅人?」
俺は思わず大きな声を出してしまう。
それは美姫ちゃんに言うためではなく、俺自身に言い聞かせるためだった。
でも美姫ちゃんは自分に言われたと思って驚き目を大きく開けて固まっている。
俺は声を極力抑えながら溢れそうになる自分の気持ちを伝えた。
「ダメなんだって…」
「何でよ。理由は?」
「何でも良いだろ」
「私が納得できない!」
「俺だって言いたくない事だってある!」
「でもこれからもこの家で過ごすんだよ!?お互いに知っていた方がいいじゃん!!」
「何で……」
「え?」
「何でそんなに普通で居られるんだよ!昨日の俺の言葉を聞いても何でもない顔してんだ!少しは拒絶すれば良いだろ!気持ち悪いって言えば良いだろ!一緒に過ごすからって、、言ってないのは美姫ちゃんの方だ!」
「雅人、何言って……」
お互いに言い合って次第に熱くなる。
俺は溢れ出してしまった最後の言葉で息を切らすように話してしまった。
しかし美姫ちゃんはこんなに強く言っても首を傾げるだけ。
全く俺の気持ちが伝わってないようだった。
俺は無性にその姿に苛立ちを感じる。
初めて美姫ちゃんに怒りを向けた。
「なんで、気持ち悪いって思うの…?」
「そりゃ、俺が好きな…」
「雅人昨日何も変なこと言ってないじゃん」
「…え」
俺は拍子抜けたような返事と顔で改めて美姫ちゃんを見る。
美姫ちゃんの表情は本当にそう思っていて、嘘なんかついていない顔だった。
言葉通りに思っているのなら美姫ちゃんは別に俺の恋心を変には感じてない。
むしろ受け入れようとしてくれているのか?
俺の熱は一気に冷め始める。
しかし急激に冷めるのは次の言葉だった。
「確かに昨日、アキロさんの告白にはびっくりしたよ。別に気持ち悪いとは思ってないけどさ。でも雅人は何も言ってないでしょ?」
「どういう……」
「雅人?」
「美姫ちゃん。昨日の出来事って言える?アキロの告白の時の」
「な、何で?雅人も一緒に居たじゃん」
「いいから。俺の記憶と美姫ちゃんの記憶が違う気がする」
「えっと……昨日アキロさんに家の裏の森に呼ばれて雅人が心配だから着いて行くって言ったんだよね」
「うん。それは覚えてる」
「それで、アキロさんに告白されて」
「うん」
「一方的に言われたら帰っちゃって…雅人と2人で何だろうって言って帰った」
「俺が言った事は覚えてる?」
「雅人?特に何も…」
次は俺が大きく目を開ける番だ。
美姫ちゃんは俺からの告白を覚えてない。
脳内で俺が告白したと言う記憶が一切ないのだ。
だから何とも思ってない。
だから普通に接している。
しかし都合が良すぎないか?
俺だけの告白を無かったことのように記憶から消されている。
でもよくよく考えればこの世界に来た時も俺からの告白は全く覚えてなかった。
告白寸前で記憶が途切れている。
「雅人?」
「あ、うん」
「大丈夫?」
「ごめん。美姫ちゃん。怒鳴っちゃって」
「ううん。どうしたの?」
「少し勘違いしてたみたい。悪い夢でも見たのかな。でも大丈夫。少しスッキリしたよ」
「そっか。もし気分が悪くなったら遠慮なく言ってね」
「うん、ありがとう美姫ちゃん」
俺は考えるのをやめて美姫ちゃんの向かい側に座り、微笑む。
美姫ちゃんもつられて笑ってくれた。
不可解な現象は巫女様に聞くのが1番だ。
武器が出来る前に俺は一度巫女様の元へ向かおうと思いながら向かい側でご飯を食べている美姫ちゃんを見ていた。
色とりどりの料理が本当に美味しそうだ。
実際に食べても美味しい。
俺はバケツを台所の近くへ置いて、囲炉裏付近に敷いてある座布団へ座ると美姫ちゃんも同じように向かい側に座った。
「「いただきます」」
2人で手を合わせてご飯を食べ始める。
昨日の朝は話に花を咲かせていたはずなのに今日は全く会話がない。
まるで花が萎んだようだった。
俺と美姫ちゃんは黙々とご飯を食べ進める。
ここ何日かは美姫ちゃんと気まずい雰囲気になることの方が多い。
全ては俺の言葉のせいだ。
告白なんてしなければ良かったかもしれない。
やっと後悔が襲ってきてご飯の味がよくわからなかった。
先に食べ終えた俺は食器を流しに持っていく。
その行動に美姫ちゃんは囲炉裏の方から声をかけた。
「お皿洗っておくから」
「大丈夫。自分でやるよ」
「そう…」
美姫ちゃんはそれ以上何も言わなかった。
俺は汲んできたバケツの水を使って皿を華麗に洗う。
元々いた世界でもやった事ない皿洗いだけど、ぎこちない手つきでも洗うことは出来る。
美姫ちゃんに頼りっぱなしはダメだ。
もう、同棲気分ではいられないのだから。
俺は自分が使った物を全て洗い終えると手の水を切りながら囲炉裏へ戻る。
美姫ちゃんはまだご飯を食べていた。
急ぐことなく自分のペースで。
「美姫ちゃん」
「何?」
「これからは別行動が増えるから自分の事は自分でやるよ」
「でも、雅人は護衛で疲れちゃうでしょ?私も家事は出来るからさ…」
「……」
「全然迷惑じゃないんだよ?もっと頼って欲しいって言うか…」
「ダメなんだって!!」
「ま、雅人?」
俺は思わず大きな声を出してしまう。
それは美姫ちゃんに言うためではなく、俺自身に言い聞かせるためだった。
でも美姫ちゃんは自分に言われたと思って驚き目を大きく開けて固まっている。
俺は声を極力抑えながら溢れそうになる自分の気持ちを伝えた。
「ダメなんだって…」
「何でよ。理由は?」
「何でも良いだろ」
「私が納得できない!」
「俺だって言いたくない事だってある!」
「でもこれからもこの家で過ごすんだよ!?お互いに知っていた方がいいじゃん!!」
「何で……」
「え?」
「何でそんなに普通で居られるんだよ!昨日の俺の言葉を聞いても何でもない顔してんだ!少しは拒絶すれば良いだろ!気持ち悪いって言えば良いだろ!一緒に過ごすからって、、言ってないのは美姫ちゃんの方だ!」
「雅人、何言って……」
お互いに言い合って次第に熱くなる。
俺は溢れ出してしまった最後の言葉で息を切らすように話してしまった。
しかし美姫ちゃんはこんなに強く言っても首を傾げるだけ。
全く俺の気持ちが伝わってないようだった。
俺は無性にその姿に苛立ちを感じる。
初めて美姫ちゃんに怒りを向けた。
「なんで、気持ち悪いって思うの…?」
「そりゃ、俺が好きな…」
「雅人昨日何も変なこと言ってないじゃん」
「…え」
俺は拍子抜けたような返事と顔で改めて美姫ちゃんを見る。
美姫ちゃんの表情は本当にそう思っていて、嘘なんかついていない顔だった。
言葉通りに思っているのなら美姫ちゃんは別に俺の恋心を変には感じてない。
むしろ受け入れようとしてくれているのか?
俺の熱は一気に冷め始める。
しかし急激に冷めるのは次の言葉だった。
「確かに昨日、アキロさんの告白にはびっくりしたよ。別に気持ち悪いとは思ってないけどさ。でも雅人は何も言ってないでしょ?」
「どういう……」
「雅人?」
「美姫ちゃん。昨日の出来事って言える?アキロの告白の時の」
「な、何で?雅人も一緒に居たじゃん」
「いいから。俺の記憶と美姫ちゃんの記憶が違う気がする」
「えっと……昨日アキロさんに家の裏の森に呼ばれて雅人が心配だから着いて行くって言ったんだよね」
「うん。それは覚えてる」
「それで、アキロさんに告白されて」
「うん」
「一方的に言われたら帰っちゃって…雅人と2人で何だろうって言って帰った」
「俺が言った事は覚えてる?」
「雅人?特に何も…」
次は俺が大きく目を開ける番だ。
美姫ちゃんは俺からの告白を覚えてない。
脳内で俺が告白したと言う記憶が一切ないのだ。
だから何とも思ってない。
だから普通に接している。
しかし都合が良すぎないか?
俺だけの告白を無かったことのように記憶から消されている。
でもよくよく考えればこの世界に来た時も俺からの告白は全く覚えてなかった。
告白寸前で記憶が途切れている。
「雅人?」
「あ、うん」
「大丈夫?」
「ごめん。美姫ちゃん。怒鳴っちゃって」
「ううん。どうしたの?」
「少し勘違いしてたみたい。悪い夢でも見たのかな。でも大丈夫。少しスッキリしたよ」
「そっか。もし気分が悪くなったら遠慮なく言ってね」
「うん、ありがとう美姫ちゃん」
俺は考えるのをやめて美姫ちゃんの向かい側に座り、微笑む。
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