90 / 300
本編
父上様5度目の上京と津田監物殿の護衛
しおりを挟む
1538年8月『筑前国・博多湊』種子島少弐時堯・10歳
「いやはや1年見ないうちにこれほど発展するとはな!」
「昨年は博多湊には寄られなかったのではないのですか?」
「日本海廻りをした船頭から話を聞いたのさ」
「なるほど、では今年も根来艦隊の方々には日本海廻りを御願いします」
「ああ任せてくれ、配下の者にはよく言い聞かせている」
「監物殿には父上様と禅定太閤殿下の護衛をお願いいたします」
「まあもはや種子島艦隊は、俺が護衛する必要ない大艦隊だがな」
「いえいえ、監物殿の顔があるから村上水軍が何も言わないのです、そうでなければ何を言いだすか分かったものではありません」
「それは違うさ、種子島家が村上水軍の要求通りの案内料を払っているからだよ」
まあ社交儀礼と御世辞はともかくとして、当初は根来寺の影響力がなければ安全な航行と交易が難しかったのは確かだ、だが今では種子島家海軍の艦隊を攻撃しようとする者はいない。
しかし根来寺は、今でも年々拡大する根来水軍艦隊を種子島領に派遣して来る。早い話が交易の為にやって来るのだが、樺太・蝦夷・東北・関東・東海・畿内・四国太平洋岸と交易しながら、種子島家が欲する物を仕入れてやって来るのだ。
根来艦隊は莫大な物資を種子島家に販売し、その利益で種子島家からも膨大な物資を購入する。そして同乗してきた津田監物は水先案内役として残って種子島艦隊に合流する。そして根来艦隊は日本海側を北上しながら交易する、その後は蝦夷・樺太をぐるりと廻って太平洋側を紀伊根来寺に帰るのだ。
一方我が種子島艦隊は、大友家を滅ぼし豊後水道・伊予灘・周防灘の安全を確保する事が出来たので、根来艦隊が交易を行っていない瀬戸内海を交易しながら京に向かう事になる。まあ種子島家御用の商人艦船は、日本海側で交易をも行っているのだが、大内家と同盟を結んでいる種子島家艦隊は、尼子家が支配する領域では表向き交易することは出来ない。
だがら瀬戸内海を京に向かう航路では、大内家が望む品を販売し種子島家が望む品を購入する。もちろん一条家と敵対しかねない四国側の河野家や三好家とは、表向きの交易は行わない。だが種子島家御用商人が交易をしてくれているので、両家とも種子島艦隊を攻撃して来る事はない。
でも御用商人たちにも守らせている禁止事項はある。当然のことだが直接兵器である鉄砲・武具に関しては禁輸物資として指定している。
さて、話は変わるが今回の艦隊には忘れてならない者が乗っている!
それは大友修理大夫親子と彼に忠誠を誓うごくわずかな人たちで、彼らを京に送るのだ!
「監物殿、修理大夫殿たちの事よろしくお願いします」
「任されよ、京であろうと根来であろうと金剛峰寺であろうと、修理大夫殿が望むところで安心して暮らしてもらうよ」
「もし種子島家を恨んで再起をしようとしても邪魔しないでやって下さい」
「構わないのか?」
「その時は正々堂々戦場でけりをつけます」
「いやはや1年見ないうちにこれほど発展するとはな!」
「昨年は博多湊には寄られなかったのではないのですか?」
「日本海廻りをした船頭から話を聞いたのさ」
「なるほど、では今年も根来艦隊の方々には日本海廻りを御願いします」
「ああ任せてくれ、配下の者にはよく言い聞かせている」
「監物殿には父上様と禅定太閤殿下の護衛をお願いいたします」
「まあもはや種子島艦隊は、俺が護衛する必要ない大艦隊だがな」
「いえいえ、監物殿の顔があるから村上水軍が何も言わないのです、そうでなければ何を言いだすか分かったものではありません」
「それは違うさ、種子島家が村上水軍の要求通りの案内料を払っているからだよ」
まあ社交儀礼と御世辞はともかくとして、当初は根来寺の影響力がなければ安全な航行と交易が難しかったのは確かだ、だが今では種子島家海軍の艦隊を攻撃しようとする者はいない。
しかし根来寺は、今でも年々拡大する根来水軍艦隊を種子島領に派遣して来る。早い話が交易の為にやって来るのだが、樺太・蝦夷・東北・関東・東海・畿内・四国太平洋岸と交易しながら、種子島家が欲する物を仕入れてやって来るのだ。
根来艦隊は莫大な物資を種子島家に販売し、その利益で種子島家からも膨大な物資を購入する。そして同乗してきた津田監物は水先案内役として残って種子島艦隊に合流する。そして根来艦隊は日本海側を北上しながら交易する、その後は蝦夷・樺太をぐるりと廻って太平洋側を紀伊根来寺に帰るのだ。
一方我が種子島艦隊は、大友家を滅ぼし豊後水道・伊予灘・周防灘の安全を確保する事が出来たので、根来艦隊が交易を行っていない瀬戸内海を交易しながら京に向かう事になる。まあ種子島家御用の商人艦船は、日本海側で交易をも行っているのだが、大内家と同盟を結んでいる種子島家艦隊は、尼子家が支配する領域では表向き交易することは出来ない。
だがら瀬戸内海を京に向かう航路では、大内家が望む品を販売し種子島家が望む品を購入する。もちろん一条家と敵対しかねない四国側の河野家や三好家とは、表向きの交易は行わない。だが種子島家御用商人が交易をしてくれているので、両家とも種子島艦隊を攻撃して来る事はない。
でも御用商人たちにも守らせている禁止事項はある。当然のことだが直接兵器である鉄砲・武具に関しては禁輸物資として指定している。
さて、話は変わるが今回の艦隊には忘れてならない者が乗っている!
それは大友修理大夫親子と彼に忠誠を誓うごくわずかな人たちで、彼らを京に送るのだ!
「監物殿、修理大夫殿たちの事よろしくお願いします」
「任されよ、京であろうと根来であろうと金剛峰寺であろうと、修理大夫殿が望むところで安心して暮らしてもらうよ」
「もし種子島家を恨んで再起をしようとしても邪魔しないでやって下さい」
「構わないのか?」
「その時は正々堂々戦場でけりをつけます」
0
あなたにおすすめの小説
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
とある中年男性の転生冒険記
うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
悪役令嬢の騎士
コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。
異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。
少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。
そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。
少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。
まったく知らない世界に転生したようです
吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし?
まったく知らない世界に転生したようです。
何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?!
頼れるのは己のみ、みたいです……?
※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。
私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。
111話までは毎日更新。
それ以降は毎週金曜日20時に更新します。
カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる