魔法武士・種子島時堯

克全

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本編

京での種子島家戦力

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1540年3月『京・九条屋敷』種子島大弐時堯・12歳

 今年は九条禅定太閤殿下が大宰府に下向なされる事はなかった。まあそれも当然と言えば当然で、京にいても美味しい酒と料理が食べれる状態になっていた。

 さすがに台湾侵攻を開始したので、毎日京に飛んで行くことはなかったが、それでも週に1回は京を訪れ、銭・酒・食材を届けるようにしていた。だから鮮度のよい海産物も週に1回は食べれるので、大宰府にいるのとそうは変わらない。

 問題は足利義晴将軍・細川晴元管領・三好長慶・六角定頼の戦いに巻き込まれる事だったが、京在住の種子島家の直臣が徐々に増えて、六衛府(左右近衛府・左右兵衛府・左右衛門府)に配属され、御所の守りを固めるようになったので、上京に関しては安心して住むことが出来るようになっていた。

「禅定太閤殿下、正式に御所で御上と拝謁しなくてもいいのでしょうか?」

「構わないでおじゃる、関白か太政大臣になるまでは、ここで密かに御上と会えばいいでおじゃる」

「禅定太閤殿下がそう言って下さるのなら、私も肩の凝る参内はしたくないので、ここで御上とお話しできればそれでいいのですが」

「一条卿や義父となった鷹司卿に頭を下げるのは仕方がないでおじゃるが、近衛卿に頭を下げることなどないでおじゃる!」

 禅定太閤殿は近衛稙家を嫌っておられるようだ、まあ仕方ないと言えば仕方ないだろう、近衛家は足利晴元将軍と血縁が濃いのだ。九条家は足利将軍家や細川管領家の勝手で、1度は請われて細川管領家・管領・細川政元の養嗣子となった叔父・細川澄之(九条澄之)が廃嫡されてしまった。香西元長・薬師寺長忠に担がれてクーデターを起こし、40日間だけ第29代室町幕府管領に就任するも、最終的には同じく細川政元の養子になっていた細川高国に負けて自害する羽目になっている。

「では鷹司卿にだけは、今日も挨拶に行かせていただきます」

「その必要はないでおじゃるよ、この後で御上と一緒にここに来るでおじゃる」

「それを先に言って下さい、料理の準備がございます」

「それは悪かったでおじゃるな、だが何時も山のように用意してくれておじゃるので、特に言わなくても大丈夫でおじゃろう?」

「まあ余裕を持って用意させては頂いていますが、生鮮品には限りがございます。一度狩りに行って量を確保させていただきます」

 仕方がない、今手元のある生鮮食品を全て料理させよう、その上で若狭で海産物を狩って運んで備蓄を増やしてから台湾に戻ろう。

「そうしてくれるでおじゃるか」

「しかし鷹司卿も一緒となりますと、護衛の将兵は足りるでしょうか?」

「大丈夫でおじゃるよ、九州から馳せ参じてくれた種子島家の直臣だけではなく、京で仕官した家臣も沢山増えているでおじゃろう?」

 確かに種子島家の畿内での戦力は増大の一途をたどっている。九条家から化粧領として得た3000石の領地には、10個の城砦を築いて3000の将兵が守りについている。更に九条家と種子島家に好意的な公家の屋敷に、青侍と言う名目で護衛の為に種子島家将兵を常駐させている。

 だが何よりも御所を護る最大の戦力は六衛府に配属された戦力だった。

左近衛府:近衛以上300兵・配下1200兵
右近衛府:近衛以上300兵・配下1200兵
左兵衛府:兵衛以上200兵・配下800兵
右兵衛府:兵衛以上200兵・配下800兵
左衛門府:衛士以上600兵・配下2400兵
右衛門府:衛士以上600兵・配下2400兵

青侍:公家に仕える武士
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