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本編
京の貧民対策・種子島家の7度目の栄光
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1540年3月『京・九条屋敷』種子島大弐時堯・12歳
「しかし禅定太閤殿下、京で仕官させた兵の多くは、食うや食わずの貧民を助ける為に仕官させたものです。兵としての戦闘力など無いも同然でございますが?」
「京周辺の足軽などほとんどそんなものでおじゃる。百姓も流民も、生きる為に足軽として戦働きを経験しているでおじゃるよ」
「今回私が仕官を受け入れた貧民も戦えるとおっしゃるのですか?」
「不利になれば直ぐに逃げるでおじゃるがな」
「機を見るの敏なのでございますね?」
「みな生きる為に食べる為に必死でおじゃるよ」
「しかし御所の護りを固めるとすれば、彼らにも少々厳しい訓練を施さねばなりませんが?」
「それは大丈夫でおじゃろう、十分の飯が喰えて生き延びれるなら、少々厳しい訓練でも逃げ出す事はないでおじゃる」
「御上はそのような訓練を御許し下さるでしょうか?」
「大丈夫でおじゃるよ、大弐殿のお陰で公家衆も枕を高くして安心して眠れるようになったでおじゃる。その為に将兵に訓練を施さねばならないのは御上も知っておじゃる。応仁の乱の時、京都の騒動から避ける為に、一条政房卿は摂津福原の福厳寺に隠れておじゃったが、雑兵の槍に掛かって殺されてしまったでおじゃる」
「惨い事があったのですね」
「御上も2度とそのような不幸が起こらないように願っておじゃる、大弐殿が近衛と衛門を束ねて御所を護るのは御上の強い強い願いでおじゃる! いや、近衛などの足利に媚びへつらうごく一部を除いた公家全ての悲願でおじゃる」
「左様でございましたか、そうでなければ右近衛権中将と左衛門督を兼務するなど、ありえない事でございますものね」
「そういうことでおじゃるよ」
御上の強い命令で御父上は従二位・右近衛権中将に昇進された。そして俺は従三位・参議・右近衛権中将・左衛門督に昇進した。
ちょっと常識外れの昇進なのだが、空を翔けクジラを運び貧民を助けて家臣に加えた事を、御上は大きく評価されて天皇・治天の君として強硬人事を行って下さった。
公家衆の大半も経済的な支援者である種子島家に好意的であった上に、御所・上京を実質的に守護しているのは種子島家で、足利義晴・細川晴元・三好長慶・六角定頼・比叡山延暦寺・大和興福寺は、京を武力で荒らし回るだけのならず者だった。
「種子島左近衛権少将恵時」
従二位・大宰帥・右近衛権中将
薩摩・日向・肥後・筑後・肥前・筑前・豊前・豊後の国司
薩摩・日向・肥後・筑後・肥前・筑前・豊前・豊後の守護
「種子島右近衛権少将時堯」
従三位・参議・大宰大弐・右近衛権中将・左衛門督
多禰・大隅・隠岐・対馬・壱岐の国司
多禰・大隅・隠岐・対馬・壱岐の守護
大宰帥・従三位相当
大宰権帥・従三位相当
中納言・従三位
右近衛権中将・従四位下相当
左衛門督・従四位下相当
大宰大弐・従四位下相当
大宰少弐・正五位上相当
左近衛権少将・正五位下相当
少納言・従五位下相当
「しかし禅定太閤殿下、京で仕官させた兵の多くは、食うや食わずの貧民を助ける為に仕官させたものです。兵としての戦闘力など無いも同然でございますが?」
「京周辺の足軽などほとんどそんなものでおじゃる。百姓も流民も、生きる為に足軽として戦働きを経験しているでおじゃるよ」
「今回私が仕官を受け入れた貧民も戦えるとおっしゃるのですか?」
「不利になれば直ぐに逃げるでおじゃるがな」
「機を見るの敏なのでございますね?」
「みな生きる為に食べる為に必死でおじゃるよ」
「しかし御所の護りを固めるとすれば、彼らにも少々厳しい訓練を施さねばなりませんが?」
「それは大丈夫でおじゃろう、十分の飯が喰えて生き延びれるなら、少々厳しい訓練でも逃げ出す事はないでおじゃる」
「御上はそのような訓練を御許し下さるでしょうか?」
「大丈夫でおじゃるよ、大弐殿のお陰で公家衆も枕を高くして安心して眠れるようになったでおじゃる。その為に将兵に訓練を施さねばならないのは御上も知っておじゃる。応仁の乱の時、京都の騒動から避ける為に、一条政房卿は摂津福原の福厳寺に隠れておじゃったが、雑兵の槍に掛かって殺されてしまったでおじゃる」
「惨い事があったのですね」
「御上も2度とそのような不幸が起こらないように願っておじゃる、大弐殿が近衛と衛門を束ねて御所を護るのは御上の強い強い願いでおじゃる! いや、近衛などの足利に媚びへつらうごく一部を除いた公家全ての悲願でおじゃる」
「左様でございましたか、そうでなければ右近衛権中将と左衛門督を兼務するなど、ありえない事でございますものね」
「そういうことでおじゃるよ」
御上の強い命令で御父上は従二位・右近衛権中将に昇進された。そして俺は従三位・参議・右近衛権中将・左衛門督に昇進した。
ちょっと常識外れの昇進なのだが、空を翔けクジラを運び貧民を助けて家臣に加えた事を、御上は大きく評価されて天皇・治天の君として強硬人事を行って下さった。
公家衆の大半も経済的な支援者である種子島家に好意的であった上に、御所・上京を実質的に守護しているのは種子島家で、足利義晴・細川晴元・三好長慶・六角定頼・比叡山延暦寺・大和興福寺は、京を武力で荒らし回るだけのならず者だった。
「種子島左近衛権少将恵時」
従二位・大宰帥・右近衛権中将
薩摩・日向・肥後・筑後・肥前・筑前・豊前・豊後の国司
薩摩・日向・肥後・筑後・肥前・筑前・豊前・豊後の守護
「種子島右近衛権少将時堯」
従三位・参議・大宰大弐・右近衛権中将・左衛門督
多禰・大隅・隠岐・対馬・壱岐の国司
多禰・大隅・隠岐・対馬・壱岐の守護
大宰帥・従三位相当
大宰権帥・従三位相当
中納言・従三位
右近衛権中将・従四位下相当
左衛門督・従四位下相当
大宰大弐・従四位下相当
大宰少弐・正五位上相当
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少納言・従五位下相当
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