232 / 300
本編
護衛
しおりを挟む
結果だけ言えば、俺の提案を大内義隆も大内晴持も受け入れてくれたのだが、京の公家衆の総意を言われたら拒むことなど出来なかったのだろう。さすがに俺自身が晴持殿の護衛をすると言った事に驚いていたが、こちらとしてもいろいろ事情があるのだから仕方がない。
問題は土佐一条家からの護衛兵の派遣なのだが、3歳から大内家に養嗣子入りしているから、土佐一条家の家臣には縁が少々薄いのだ。もちろん主家の直系でもあり大内家の次期当主なのだから、将来の栄達も見込んで働くだろうが、それでは安心して任すことが出来ない。そもそも土佐一条家は戦国大名では無く公家大名なのだ、家臣に江戸時代のような忠誠心などないのだ。
だが一条摂関家としては、有力な戦力を持つ分家として土佐一条家と大内家を失いたくないのだ。俺と言うか、九条摂関家と鷹司摂関家に武力で対抗するためには、両家の間は友好であってくれなければならなのだ。
晴持殿が暗殺されて、義隆殿の実子が後継者になることは悪夢だろう!
そこで自分で信頼できる武士を確保しようとしたのだが、俺に圧迫されている畿内で有能な武士など残っておらず、俺の家臣になるか三好長慶が撤退した阿波に渡って虎視眈々と復仇の機会をうかがっている。
そこで一条左大臣閣下は公家らしく搦め手から攻めることにしたようで、事もあろうに俺に大内晴持を護衛する有能な武士の紹介を依頼してきた。流石強かな公家と言うべきだろう、将来のライバルに家臣の紹介を依頼するなど、目先のプライドを重視する者には出来ない事だ。
まあ俺もこの機会を逃す気などないから、戦争孤児から育て上げ、有力家臣の養子として体裁を整えた軍学校出身の幹部候補生を送り込むことにした。彼らに裏切られるようでは、俺には人望も能力もないと言う事だが、まず裏切ら得る事などないだろう。
一条摂関家や土佐一条家の扶持で彼らを養えるのなら言う事はない、それに大内家で活躍して新地を給付されてくれるなら大内家内での発言力も高まるし、戦争をする事無く中国地方を傘下に収めることも出来るかもしれない。
問題は俺が京と大宰府での政務で晴持殿の側を離れる時だ、この時に大内家の家臣団や大内家を割ろうとする敵が、晴持殿を暗殺すべく動くことなのだ。
特に毛利元就と大宮伊治の動きが疑わしい!
大宮伊治は小槻氏宗家の地位と左大史上首の官職を壬生于恒と争い、細川高国に近かったこともあり俺には近づかなかった。もっとも壬生于恒が九条禅定太閤殿下・鷹司准三宮殿下・鷹司関白殿下とうまくやって勢力争いに勝ったと言う話なのだが、そのために大宮伊治は娘を大内義隆の側室にして巻き返しを図ったと言う事だ。
経済的な援助を引き出すだけなら俺も九条禅定太閤殿下・鷹司准三宮殿下・鷹司関白殿下も口出しなどしないのだが、晴持殿を暗殺の疑いが出てはそうも言ってられない。選抜した幹部候補生と共に1000の将兵を送り込むことになった。
問題は土佐一条家からの護衛兵の派遣なのだが、3歳から大内家に養嗣子入りしているから、土佐一条家の家臣には縁が少々薄いのだ。もちろん主家の直系でもあり大内家の次期当主なのだから、将来の栄達も見込んで働くだろうが、それでは安心して任すことが出来ない。そもそも土佐一条家は戦国大名では無く公家大名なのだ、家臣に江戸時代のような忠誠心などないのだ。
だが一条摂関家としては、有力な戦力を持つ分家として土佐一条家と大内家を失いたくないのだ。俺と言うか、九条摂関家と鷹司摂関家に武力で対抗するためには、両家の間は友好であってくれなければならなのだ。
晴持殿が暗殺されて、義隆殿の実子が後継者になることは悪夢だろう!
そこで自分で信頼できる武士を確保しようとしたのだが、俺に圧迫されている畿内で有能な武士など残っておらず、俺の家臣になるか三好長慶が撤退した阿波に渡って虎視眈々と復仇の機会をうかがっている。
そこで一条左大臣閣下は公家らしく搦め手から攻めることにしたようで、事もあろうに俺に大内晴持を護衛する有能な武士の紹介を依頼してきた。流石強かな公家と言うべきだろう、将来のライバルに家臣の紹介を依頼するなど、目先のプライドを重視する者には出来ない事だ。
まあ俺もこの機会を逃す気などないから、戦争孤児から育て上げ、有力家臣の養子として体裁を整えた軍学校出身の幹部候補生を送り込むことにした。彼らに裏切られるようでは、俺には人望も能力もないと言う事だが、まず裏切ら得る事などないだろう。
一条摂関家や土佐一条家の扶持で彼らを養えるのなら言う事はない、それに大内家で活躍して新地を給付されてくれるなら大内家内での発言力も高まるし、戦争をする事無く中国地方を傘下に収めることも出来るかもしれない。
問題は俺が京と大宰府での政務で晴持殿の側を離れる時だ、この時に大内家の家臣団や大内家を割ろうとする敵が、晴持殿を暗殺すべく動くことなのだ。
特に毛利元就と大宮伊治の動きが疑わしい!
大宮伊治は小槻氏宗家の地位と左大史上首の官職を壬生于恒と争い、細川高国に近かったこともあり俺には近づかなかった。もっとも壬生于恒が九条禅定太閤殿下・鷹司准三宮殿下・鷹司関白殿下とうまくやって勢力争いに勝ったと言う話なのだが、そのために大宮伊治は娘を大内義隆の側室にして巻き返しを図ったと言う事だ。
経済的な援助を引き出すだけなら俺も九条禅定太閤殿下・鷹司准三宮殿下・鷹司関白殿下も口出しなどしないのだが、晴持殿を暗殺の疑いが出てはそうも言ってられない。選抜した幹部候補生と共に1000の将兵を送り込むことになった。
0
あなたにおすすめの小説
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる