魔法武士・種子島時堯

克全

文字の大きさ
246 / 300
本編

小早川家

しおりを挟む
「若殿、小早川家の事でございますが」

「ああ分かっている、月山富田城で敗北した事が大きく影響を及ぼしているな」
1546年6月:京・種子島屋敷


「沼田小早川家の正平殿が戦陣で亡くなられ、幼い繁平殿が跡を継がれた事で、元就の策謀が激しくなっております」

「正平殿の戦没も、元就が画策した疑いが強いのだな」

「はい、それに伴い、以前に賀茂郡茶臼山城の乃美隆興が毛利元就に組して、竹原小早川家に毛利元就の3男・隆景を押し込んだ事が利いております。梨子羽宣平・日名内玄心・椋梨盛平が、沼田小早川家の入り婿に、小早川隆景を迎えようとしております。一方豊田郡稲村山城の田坂義詮は、繁平殿に忠誠を誓い元就や佞臣共の策謀をはねつけています」

「問題は平賀家の家督相続で、大内殿が失策をしたことだな」

「はい、ですが失策と言うよりは、小早川家と平賀家を争わせ力を奪う為の謀略と考えられます」

「だがそのために、最も警戒すべき毛利家に有利になっては何にもならない」

「はい、ではどうなされますか?」

「繁平殿の嫁は、種子島家の有力家臣から選ぼう、それで少しは動きを抑えられるはずだ」

「繁平殿の妹はどうなされますか、そのままにしておくと、隆景と縁を結んでしまいますが」

「繁平殿の護衛が務められるような家臣を婿に送り込むか?」

「それよりは、若殿の側室として御迎えになられてはいかがでしょうか?」

「それは無理だ、種子島家の後継問題を難しくしたくはない」

「ならば、御舎弟のどなたかの側室として京か大宰府に送られ、身の安全を図られた方がいいのではありませんか、繁平殿がいつ毒を盛られるか分かりません」

「元就ならば、それくらいの手は使うと言いたいのだな」

「若殿の御指図を受けて、ずっと元就を見張っておりました」

「そうだな、俺が気をつけろと何度も何度も言っていたのだな」

「はい、若殿の申された通り、元就は油断も隙もございません」

「そうだな、万が一の事も考えて早々に保護しよう、俺が直接高山城に飛んで行って話をつける」

「よろしくお願い申し上げます」

「問題は平賀家を継いだ隆保だが、これをどうこうしようとすると大内殿と本格的に争う事になる。そこで僧籍に入っている、隆保の兄2人を還俗させ種子島家家臣団に加える」

「最悪の場合は、その2人を使って沼田・竹原の両小早川家を支配下に置かれるのですね」

「仕方ない状況だからな」

「沼田小早川家」
小早川扶平ー小早川興平ー小早川正平ー小早川繁平
     -小早川義氏ー
     -小早川常平ー小早川弘善
           -小早川常景
           -平賀隆保

「竹原小早川家」
小早川弘景ー小早川弘平ー小早川興景ー小早川隆景


*平賀隆保の兄2人の名前は創作です。
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

転生後はゆっくりと

衣更月
ファンタジー
貧しい集落で生まれたリリは、生まれた瞬間から前世の記憶があった。 日本人特有の”配慮”に徹した赤ん坊を演じていたことで、両親から距離を置かれた挙句、村人からも「不気味な子」として敬遠されることに…。 そして、5才の誕生日に遠くの町に捨てられた。 でも、リリは悲観しない。 前世の知識チートは出来ないけど、大人メンタルで堅実に。 目指すは憧れのスローライフが出来るほど、ほどほどの守銭奴としてリリは異世界人として順応していく。 全25話(予定)

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

俺、何しに異世界に来たんだっけ?

右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」 主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。 気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。 「あなたに、お願いがあります。どうか…」 そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。 「やべ…失敗した。」 女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!

ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する

ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。 皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。 ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。 なんとか成敗してみたい。

とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。

悪役令嬢の騎士

コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。 異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。 少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。 そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。 少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

まったく知らない世界に転生したようです

吉川 箱
ファンタジー
おっとりヲタク男子二十五歳成人。チート能力なし? まったく知らない世界に転生したようです。 何のヒントもないこの世界で、破滅フラグや地雷を踏まずに生き残れるか?! 頼れるのは己のみ、みたいです……? ※BLですがBがLな話は出て来ません。全年齢です。 私自身は全年齢の主人公ハーレムものBLだと思って書いてるけど、全く健全なファンタジー小説だとも言い張れるように書いております。つまり健全なお嬢さんの癖を歪めて火のないところへ煙を感じてほしい。 111話までは毎日更新。 それ以降は毎週金曜日20時に更新します。 カクヨムの方が文字数が多く、更新も先です。

処理中です...