287 / 300
本編
探索
しおりを挟む
「はい、権大納言様。アムール川流域に住む部族の内、ニヴフ族は樺太にも同族が住んでおりますので、その者達を通じて交易を行い、家臣に出来る者は交易艦隊で召し抱えております」
「そうか、よくやってくれた」
「アムール川流域に居住しているアムールアイヌ族・ホジェン族・オロチ族・ネギダール族に関しては、樺太アイヌやニヴフ族を通じて交流交易を図り、弓矢の扱いに通じた者を家臣として召し抱えております」
「うむ、想像以上の成果だ、よくやってくれている」
「沿海州に関しても、沿海アイヌ・ウデヘ族との交流交易に成功しております。特に明国から野人女真と認識されているウデヘ族に関してましては、他の野人女真族との交流交易に働いてくれました」
「うむ、まことに天晴である。アムール川を遡り、各部族を探りつつ味方に加え、満州を通過し大興安嶺を越え、モンゴルの地まで渡って命懸けの探索を成功させた。また沿海州でも探索の手を緩めず、野人女真を味方に加えるなど並みの者に出来る技ではない」
「お褒めの言葉を頂き、恐悦至極でございます」
「これは探索費用とは別の褒美である、受け取るがよい」
俺は麻で編んだ丈夫な袋に分け入れた、1万枚の1匁銀貨を与えた。金は今後の事を考えれば出来るだけ使いたくないし、何より明国内の主要通貨としたら銀貨の方が便利だ。
「過分な褒美を頂き、有り難き幸せでございます」
「それと今まで使った費用を申せ、全て返還いたす」
「それは無用でございます、探査費用は既に真珠や石鹸・蝋燭・漢方薬の形で前払いして頂いております。むしろ過分な金額分を頂いており、御返しすべきだと考えておりました」
「そうか、だがそれでは命懸けの奉公に報いた事にならんな。では沿海や満州・モンゴルまで赴いてくれた者達に、城地を与えてその労に報いろう」
「なんと!? 多くの者は下忍に過ぎませんが?」
「構わぬ、下忍であろうが奴隷であろうが、働きに応じて報いねばならぬ。優れた奉公にはそれに相応しい褒美が必要じゃ、大陸に渡った者は一律に100石の知行地を与える。遠く満州・モンゴルにまで渡った者や、調略に成功した者には200石300石いや500石の知行地を与えよう」
「真に有り難き事、壱岐守は感激で涙の流れる思いでございます」
「いやいや、特に壱岐守よき働きをしてくれている。よって加増分として1000石の知行地を与え、蝦夷地の全ての城下に敷地を与えるゆえ、交易の拠点として活用するがよい」
「まことにもって有り難き幸せでございます」
いやいや、明国やモンゴル・女真に逆調略を仕掛けられては困るからな、女房子供が種子島領内におり、帰るべき城地が有るとなれば寝返りを少しでも防げるだろう。特に交易艦隊の司令官と商船団の団長を兼任しているから、金になる蝦夷地の産物を売買する拠点を手に入れていれば、莫大な利益が確約されてる。それらを全て捨てて裏切る可能性は極端に低くなるだろう。
「そうか、よくやってくれた」
「アムール川流域に居住しているアムールアイヌ族・ホジェン族・オロチ族・ネギダール族に関しては、樺太アイヌやニヴフ族を通じて交流交易を図り、弓矢の扱いに通じた者を家臣として召し抱えております」
「うむ、想像以上の成果だ、よくやってくれている」
「沿海州に関しても、沿海アイヌ・ウデヘ族との交流交易に成功しております。特に明国から野人女真と認識されているウデヘ族に関してましては、他の野人女真族との交流交易に働いてくれました」
「うむ、まことに天晴である。アムール川を遡り、各部族を探りつつ味方に加え、満州を通過し大興安嶺を越え、モンゴルの地まで渡って命懸けの探索を成功させた。また沿海州でも探索の手を緩めず、野人女真を味方に加えるなど並みの者に出来る技ではない」
「お褒めの言葉を頂き、恐悦至極でございます」
「これは探索費用とは別の褒美である、受け取るがよい」
俺は麻で編んだ丈夫な袋に分け入れた、1万枚の1匁銀貨を与えた。金は今後の事を考えれば出来るだけ使いたくないし、何より明国内の主要通貨としたら銀貨の方が便利だ。
「過分な褒美を頂き、有り難き幸せでございます」
「それと今まで使った費用を申せ、全て返還いたす」
「それは無用でございます、探査費用は既に真珠や石鹸・蝋燭・漢方薬の形で前払いして頂いております。むしろ過分な金額分を頂いており、御返しすべきだと考えておりました」
「そうか、だがそれでは命懸けの奉公に報いた事にならんな。では沿海や満州・モンゴルまで赴いてくれた者達に、城地を与えてその労に報いろう」
「なんと!? 多くの者は下忍に過ぎませんが?」
「構わぬ、下忍であろうが奴隷であろうが、働きに応じて報いねばならぬ。優れた奉公にはそれに相応しい褒美が必要じゃ、大陸に渡った者は一律に100石の知行地を与える。遠く満州・モンゴルにまで渡った者や、調略に成功した者には200石300石いや500石の知行地を与えよう」
「真に有り難き事、壱岐守は感激で涙の流れる思いでございます」
「いやいや、特に壱岐守よき働きをしてくれている。よって加増分として1000石の知行地を与え、蝦夷地の全ての城下に敷地を与えるゆえ、交易の拠点として活用するがよい」
「まことにもって有り難き幸せでございます」
いやいや、明国やモンゴル・女真に逆調略を仕掛けられては困るからな、女房子供が種子島領内におり、帰るべき城地が有るとなれば寝返りを少しでも防げるだろう。特に交易艦隊の司令官と商船団の団長を兼任しているから、金になる蝦夷地の産物を売買する拠点を手に入れていれば、莫大な利益が確約されてる。それらを全て捨てて裏切る可能性は極端に低くなるだろう。
0
あなたにおすすめの小説
ナイスミドルな国王に生まれ変わったことを利用してヒロインを成敗する
ぴぴみ
恋愛
少し前まで普通のアラサーOLだった莉乃。ある時目を覚ますとなんだか身体が重いことに気がついて…。声は低いバリトン。鏡に写るはナイスミドルなおじ様。
皆畏れるような眼差しで私を陛下と呼ぶ。
ヒロインが悪役令嬢からの被害を訴える。元女として前世の記憶持ちとしてこの状況違和感しかないのですが…。
なんとか成敗してみたい。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
とある中年男性の転生冒険記
うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
充実した人生の送り方 ~妹よ、俺は今異世界に居ます~
中畑 道
ファンタジー
「充実した人生を送ってください。私が創造した剣と魔法の世界で」
唯一の肉親だった妹の葬儀を終えた帰り道、不慮の事故で命を落とした世良登希雄は異世界の創造神に召喚される。弟子である第一女神の願いを叶えるために。
人類未開の地、魔獣の大森林最奥地で異世界の常識や習慣、魔法やスキル、身の守り方や戦い方を学んだトキオ セラは、女神から遣わされた御供のコタローと街へ向かう。
目的は一つ。充実した人生を送ること。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる