6 / 6
第一章
第6話:暗殺
しおりを挟む
「くっくっくっ、俺達に逆らってただですむと思っていたのか」
「借金を払ったからと言って逃げられるわけがないだろう、馬鹿が」
「お前達はダンジョンで行方不明になるんだよ」
「リンメイは裏売春宿に叩き売ってあげますわ」
「カエサルは私がここで殺してあげるから、感謝しなさい」
勇者パーティーの屑共、フィロイ、ランガイ、ギルモア、ネスエナ、ジルラルがカエサルとリンメイを殺そうと待ち構えていた。
ネヴィナは黙っているが、前回の遣り口を考えれば一番性格が悪いかもしれない。
カエサルとリンメイが、浅階層の素材を大量に売って得た金で借金を返したら、闇討ちに来る事は予測できていた。
ここ数日の鍛錬で、リンメイの実力は飛び抜けたモノになったいる。
リンメイはもうカエサルの支援がなくても勇者パーティー以上の実力者だ。
「リンメイ、人間を殺せるかい、できないのなら俺がやってあげるよ」
「大丈夫、こんな連中を生かしていたら、これからも苦しむ人が生まれてしまう。
この手を穢しても、断じてここで斃します」
「はぁ、わっははは、なにっ言ってやがる、卑しい獣人が人間ずらし、ウッぐっわ」
リンメイが目にも止まらぬ速さで動き、魔爪斬を使って勇者フィロイの首を一撃で刎ねたが、それで終わりではなかった。
突出した俊敏性を生かして、そのままネスエナ、ジルラル、ネヴィナの首を跳ね飛ばした。
盾役で重装備のランガイと、獣人戦士で俊敏性に優れたギルモアは、わずかにリンメイの動きに反応して急所を守った。
カエサルの特訓を受けたリンメイは、決して無理はしない。
確実に斃せる相手から殺し、他は動きで翻弄してから斃す。
最初にフィロイを殺されたランガイとギルモアは、長年の役割とで得た条件反射と本能で急所を庇って命を長らえたが、それも短い時間でしかなかった。
リンメイの変幻自在の動きについけなくなったギルモアは、背後から心臓を一突きされて絶命した。
以前のリンメイなら斃せなかった完全鎧を装備したランガイも、カエサルからもらった魔力回復飴を舐める事で、常時魔爪斬を使えるようになっていた。
その破壊力を利用して、比較的装甲の薄い関節部を切り裂き、徐々に手足を跳ね飛ばしていった。
「よくやったね、リンメイ、これで君は自由だと。
遺体の始末は俺が最深部に捨ててくる。
そうすればモンスターに喰われるかダンジョンに吸収されて証拠は残らない。
リンメイはその間にこの素材を売ってきてくれ」
カエサルはリンメイの訓練のために狩った、現役冒険者が辿り着けていない二十階層以上の素材を渡した。
これをリンメイがギルドに売却すれば、もう誰もリンメイを排除できない。
そうなればもうカエサルが助ける必要などない。
カエサルは、他にも不幸な立場にいる人が沢山いると考え、ここでリンメイと別れる事にしていたのだ。
「借金を払ったからと言って逃げられるわけがないだろう、馬鹿が」
「お前達はダンジョンで行方不明になるんだよ」
「リンメイは裏売春宿に叩き売ってあげますわ」
「カエサルは私がここで殺してあげるから、感謝しなさい」
勇者パーティーの屑共、フィロイ、ランガイ、ギルモア、ネスエナ、ジルラルがカエサルとリンメイを殺そうと待ち構えていた。
ネヴィナは黙っているが、前回の遣り口を考えれば一番性格が悪いかもしれない。
カエサルとリンメイが、浅階層の素材を大量に売って得た金で借金を返したら、闇討ちに来る事は予測できていた。
ここ数日の鍛錬で、リンメイの実力は飛び抜けたモノになったいる。
リンメイはもうカエサルの支援がなくても勇者パーティー以上の実力者だ。
「リンメイ、人間を殺せるかい、できないのなら俺がやってあげるよ」
「大丈夫、こんな連中を生かしていたら、これからも苦しむ人が生まれてしまう。
この手を穢しても、断じてここで斃します」
「はぁ、わっははは、なにっ言ってやがる、卑しい獣人が人間ずらし、ウッぐっわ」
リンメイが目にも止まらぬ速さで動き、魔爪斬を使って勇者フィロイの首を一撃で刎ねたが、それで終わりではなかった。
突出した俊敏性を生かして、そのままネスエナ、ジルラル、ネヴィナの首を跳ね飛ばした。
盾役で重装備のランガイと、獣人戦士で俊敏性に優れたギルモアは、わずかにリンメイの動きに反応して急所を守った。
カエサルの特訓を受けたリンメイは、決して無理はしない。
確実に斃せる相手から殺し、他は動きで翻弄してから斃す。
最初にフィロイを殺されたランガイとギルモアは、長年の役割とで得た条件反射と本能で急所を庇って命を長らえたが、それも短い時間でしかなかった。
リンメイの変幻自在の動きについけなくなったギルモアは、背後から心臓を一突きされて絶命した。
以前のリンメイなら斃せなかった完全鎧を装備したランガイも、カエサルからもらった魔力回復飴を舐める事で、常時魔爪斬を使えるようになっていた。
その破壊力を利用して、比較的装甲の薄い関節部を切り裂き、徐々に手足を跳ね飛ばしていった。
「よくやったね、リンメイ、これで君は自由だと。
遺体の始末は俺が最深部に捨ててくる。
そうすればモンスターに喰われるかダンジョンに吸収されて証拠は残らない。
リンメイはその間にこの素材を売ってきてくれ」
カエサルはリンメイの訓練のために狩った、現役冒険者が辿り着けていない二十階層以上の素材を渡した。
これをリンメイがギルドに売却すれば、もう誰もリンメイを排除できない。
そうなればもうカエサルが助ける必要などない。
カエサルは、他にも不幸な立場にいる人が沢山いると考え、ここでリンメイと別れる事にしていたのだ。
18
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。
あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。
よくある聖女追放ものです。
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる