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第一章
第4話:実戦訓練
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「補助魔法をかけますから集まってください」
アレッタはこの世界最高の補助魔法を使うことができた。
対毒防御、対呪防御、対物理防御、対魔力防御、などの防御系補助魔法はもちろん、速度強化、筋力強化、魔力強化、などの強化系補助魔法も使えた。
アレッタが最高の補助魔法を使えば、速度を五倍にして五度の連撃を可能にするのはもちろん、その五度の連撃が通常の五倍の破壊力を持っているのだ。
これで経験値が稼げないはずがないのだ。
「ハインリヒと新人は最前線で戦い、経験を積みなさい。
古参の者達は私を護るのです、いいですね」
ハインリヒを優遇したいアレッタは、常にハインリヒを前衛で戦わせ、多くの経験値を稼がせるようにした。
他の護衛騎士や戦闘侍女は、非番の日にダンジョンに入って実戦経験を積むことができるが、本業が刀鍛冶となってるハインリヒは、アレッタが連れ出さなければ、ダンジョンに入って実戦を重ねて経験値を稼ぐことができないのだ。
「ハインリヒの打った剣の切れ味を試します。
ハインリヒとレクシーは私の左右を固めなさい」
「「はい」」
本当はハインリヒとだけ肩を並べて戦いたかったアレッタだが、それでは流石に特別待遇が目立ち過ぎるので、古参の戦闘侍女や護衛騎士をハインリヒの反対に立たせて戦った。
もうすでに十分特別待遇なのだが、恋するアレッタは気をつけている心算だったし、ある程度認められる言い訳も考えていた。
その言い訳というのが……
「剣の切れ味が日々よくなっていますね。
やはり剣士としてのレベルが上がれば、鍛冶の技も冴えるようです。
これからも新たな剣を打つ前に、剣士としてのレベルを上げなさい。
ライラ、私が間違っていないか確認してください」
「は、承ります」
アレッタの護衛騎士隊長を務める凄腕の女騎士が、恭しくアレッタから剣を預かり、レクシーと場所を入れ替わって前衛に立った。
彼女が何時もアレッタの後に剣の出来不出来を確認する。
公平を期すために、他にも三人の護衛騎士が剣を使って確認評価する。
その上でハインリヒに剣の代金を支払うのだ。
「私はいざという時のために経験値を稼ぎレベル上げます。
貴方達はその支援をしなさい。
四方や上下から奇襲がないように、警戒を怠らないでください」
「「「「「はい」」」」」
アレッタはもっとハインリヒと一緒に戦いたくて、何時もと同じ言い訳をして、前衛で戦い続けた。
側近を務める護衛騎士や戦闘侍女は、微笑ましくその言い訳を見守っていた。
何も分かっていないのは、鈍感なハインリヒだけだった。
アレッタはこの世界最高の補助魔法を使うことができた。
対毒防御、対呪防御、対物理防御、対魔力防御、などの防御系補助魔法はもちろん、速度強化、筋力強化、魔力強化、などの強化系補助魔法も使えた。
アレッタが最高の補助魔法を使えば、速度を五倍にして五度の連撃を可能にするのはもちろん、その五度の連撃が通常の五倍の破壊力を持っているのだ。
これで経験値が稼げないはずがないのだ。
「ハインリヒと新人は最前線で戦い、経験を積みなさい。
古参の者達は私を護るのです、いいですね」
ハインリヒを優遇したいアレッタは、常にハインリヒを前衛で戦わせ、多くの経験値を稼がせるようにした。
他の護衛騎士や戦闘侍女は、非番の日にダンジョンに入って実戦経験を積むことができるが、本業が刀鍛冶となってるハインリヒは、アレッタが連れ出さなければ、ダンジョンに入って実戦を重ねて経験値を稼ぐことができないのだ。
「ハインリヒの打った剣の切れ味を試します。
ハインリヒとレクシーは私の左右を固めなさい」
「「はい」」
本当はハインリヒとだけ肩を並べて戦いたかったアレッタだが、それでは流石に特別待遇が目立ち過ぎるので、古参の戦闘侍女や護衛騎士をハインリヒの反対に立たせて戦った。
もうすでに十分特別待遇なのだが、恋するアレッタは気をつけている心算だったし、ある程度認められる言い訳も考えていた。
その言い訳というのが……
「剣の切れ味が日々よくなっていますね。
やはり剣士としてのレベルが上がれば、鍛冶の技も冴えるようです。
これからも新たな剣を打つ前に、剣士としてのレベルを上げなさい。
ライラ、私が間違っていないか確認してください」
「は、承ります」
アレッタの護衛騎士隊長を務める凄腕の女騎士が、恭しくアレッタから剣を預かり、レクシーと場所を入れ替わって前衛に立った。
彼女が何時もアレッタの後に剣の出来不出来を確認する。
公平を期すために、他にも三人の護衛騎士が剣を使って確認評価する。
その上でハインリヒに剣の代金を支払うのだ。
「私はいざという時のために経験値を稼ぎレベル上げます。
貴方達はその支援をしなさい。
四方や上下から奇襲がないように、警戒を怠らないでください」
「「「「「はい」」」」」
アレッタはもっとハインリヒと一緒に戦いたくて、何時もと同じ言い訳をして、前衛で戦い続けた。
側近を務める護衛騎士や戦闘侍女は、微笑ましくその言い訳を見守っていた。
何も分かっていないのは、鈍感なハインリヒだけだった。
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