50 / 212
本文
ビッグクロコダイル
ルイと一緒に魔境に入ったオリビアが狩りの相手に指名されたのは、やはりギースと同じビッグクロコダイルと呼ばれる魔鰐だった。
理由は簡単で、湿地帯にあるこの魔境で最も数が多く、多少多く狩っても滅亡する事などなく、開拓村に影響を与えないからだ。
ギース以外には脅威でしかないビッグクロコダイルだが、ギースがいる開拓村にとってはいい金蔓でしかないのだ。
もちろんギース以外の村人には、ビッグクロコダイルは死神と同じなのだが。
さてオリビア対ビッグクロコダイルなのだが、オリビアを見つけたビッグクロコダイルは、ギースを見つけたビッグクロコダイルと同じように、オリビアを食べようと突進してきた。
だがギースの時と違ったのは、魔剣の力や魔法の支援を受けない状態でも、オリビアが白銀級の実力があるという事だ。
オリビアは余裕を持ってビッグクロコダイルの突進を避け、ただの一撃でビックタイガーの頭部を粉砕してしまったのだ!
「次は商品価値を損なわないように、頭を叩き潰すのではなく、刃の切れ味で皮と骨を切り裂いて下さい。そうすれば損なう皮の部分も少ないですし、頭蓋骨も武器や防具に加工できます」
「分かった」
オリビアは短く返事をすると、また川に近づいてビッグクロコダイルを誘うのであった。
オリビアに気付いたビッグクロコダイルの一頭は、またもオリビアを食べようと突進してきたが、今度はルイの指示を守ったオリビアに頭を叩き切られ、脳の生命維持を司る部分まで断ち切られて即死することになった!
「よくやったね、オリビア。今度は叩き潰すことも斬ることもなく、寸止めの衝撃波だけを脳内に加えて殺せるか試してくれ。とても難しいことだから、何十回何百回かかってもいいから、一つの技を覚えるつもりで試してくれ」
「分かった。やる」
ルイの言う事はとんでもない無理難題だったが、今度もオリビアは一言で引き受けてしまった。
魔斧槍の攻撃力と切れ味を確認したオリビアは、例えビッグクロコダイルが相手でも、注意深く避ければ負けることはないと確信していたのだ。
もし万が一無理な体勢になったとしても、魔斧槍を使えば無理な体勢からの一撃でも、ビッグクロコダイルを即死させられる自信を得ていたから、少々の難題にも対処できる状態だったのだ。
最初から五度目までの攻撃は、皮や頭蓋骨を損なわないように気を使ったので、ビッグクロコダイルから遠過ぎる場所に寸止めしてしまった。
六度目から十度目までの攻撃は、同じく皮や頭蓋骨の商品価値を損なわないように気を使ったので、叩き込む衝撃波が少な過ぎた。
ちょうど十一度目の攻撃で、皮も頭蓋骨も損なうことなく、脳だけを衝撃波で破壊することに成功して、傷一つ無い状態のビッグクロコダイルの死体が手に入れることに成功した。
この後十頭ものビッグクロコダイルを殺し、新たな技を確実に習得すべく修練を積んだが、それはオリビアを大金持ちにする行為だった。
「さて、次はドラゴンを相手に練習しようか」
ビッグクロコダイル2
理由は簡単で、湿地帯にあるこの魔境で最も数が多く、多少多く狩っても滅亡する事などなく、開拓村に影響を与えないからだ。
ギース以外には脅威でしかないビッグクロコダイルだが、ギースがいる開拓村にとってはいい金蔓でしかないのだ。
もちろんギース以外の村人には、ビッグクロコダイルは死神と同じなのだが。
さてオリビア対ビッグクロコダイルなのだが、オリビアを見つけたビッグクロコダイルは、ギースを見つけたビッグクロコダイルと同じように、オリビアを食べようと突進してきた。
だがギースの時と違ったのは、魔剣の力や魔法の支援を受けない状態でも、オリビアが白銀級の実力があるという事だ。
オリビアは余裕を持ってビッグクロコダイルの突進を避け、ただの一撃でビックタイガーの頭部を粉砕してしまったのだ!
「次は商品価値を損なわないように、頭を叩き潰すのではなく、刃の切れ味で皮と骨を切り裂いて下さい。そうすれば損なう皮の部分も少ないですし、頭蓋骨も武器や防具に加工できます」
「分かった」
オリビアは短く返事をすると、また川に近づいてビッグクロコダイルを誘うのであった。
オリビアに気付いたビッグクロコダイルの一頭は、またもオリビアを食べようと突進してきたが、今度はルイの指示を守ったオリビアに頭を叩き切られ、脳の生命維持を司る部分まで断ち切られて即死することになった!
「よくやったね、オリビア。今度は叩き潰すことも斬ることもなく、寸止めの衝撃波だけを脳内に加えて殺せるか試してくれ。とても難しいことだから、何十回何百回かかってもいいから、一つの技を覚えるつもりで試してくれ」
「分かった。やる」
ルイの言う事はとんでもない無理難題だったが、今度もオリビアは一言で引き受けてしまった。
魔斧槍の攻撃力と切れ味を確認したオリビアは、例えビッグクロコダイルが相手でも、注意深く避ければ負けることはないと確信していたのだ。
もし万が一無理な体勢になったとしても、魔斧槍を使えば無理な体勢からの一撃でも、ビッグクロコダイルを即死させられる自信を得ていたから、少々の難題にも対処できる状態だったのだ。
最初から五度目までの攻撃は、皮や頭蓋骨を損なわないように気を使ったので、ビッグクロコダイルから遠過ぎる場所に寸止めしてしまった。
六度目から十度目までの攻撃は、同じく皮や頭蓋骨の商品価値を損なわないように気を使ったので、叩き込む衝撃波が少な過ぎた。
ちょうど十一度目の攻撃で、皮も頭蓋骨も損なうことなく、脳だけを衝撃波で破壊することに成功して、傷一つ無い状態のビッグクロコダイルの死体が手に入れることに成功した。
この後十頭ものビッグクロコダイルを殺し、新たな技を確実に習得すべく修練を積んだが、それはオリビアを大金持ちにする行為だった。
「さて、次はドラゴンを相手に練習しようか」
ビッグクロコダイル2
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました
由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。
彼女は何も言わずにその場を去った。
――それが、王太子の終わりだった。
翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。
裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。
王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。
「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」
ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。
追放された悪役令嬢は、辺境の谷で魔法農業始めました~気づけば作物が育ちすぎ、国までできてしまったので、今更後悔されても知りません~
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢リーゼリット・フォン・アウグストは、婚約者であるエドワード王子と、彼に媚びるヒロイン・リリアーナの策略により、無実の罪で断罪される。「君を辺境の地『緑の谷』へ追放する!」――全てを失い、絶望の淵に立たされたリーゼリット。しかし、荒れ果てたその土地は、彼女に眠る真の力を目覚めさせる場所だった。
幼い頃から得意だった土と水の魔法を農業に応用し、無口で優しい猟師カイルや、谷の仲間たちと共に、荒れ地を豊かな楽園へと変えていく。やがて、その成功は私欲にまみれた王国を揺るがすほどの大きなうねりとなり……。
これは、絶望から立ち上がり、農業で成り上がり、やがては一国を築き上げるに至る、一人の令嬢の壮大な逆転物語。爽快なざまぁと、心温まるスローライフ、そして運命の恋の行方は――?
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。
