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本文
未発見魔境
「どうされるのですか?」
アネットがルイに確認する。
「ダイはどう思う?」
聞かれたルイはダイの意見を確認する。
「探査しておくべきかと考えます」
「そうだね。もしかしたら、仲間を逃がしてあげなければいけないケースがあるかもしれないね」
「どう言う事だい?」
三人の会話の真意をユニコーンが聞きたがる。
「今まで旅してきて、多くの人たちと知り合う機会あったから、中には支配者の都合で虐げられていた人もいた。ここに村を築いて逃がしてあげることができれば、ここで平和に暮らせるかもしれないからね」
「なるほど、そう言う事かい」
ルイたちの前には広大な魔境が広がっていた。
旅を始めたばかりのルイなら、問答無用で魔境の中に入っていたのだろうが、今のルイには色々と配慮しなければいけない事がある。
一番はアネットの安全面だ。
ルイとダイなら何の問題もない所であっても、アネットだと確実に死んでしまう場所と言う場合が多い。
次にユニコーンたち騎獣の問題だ。
魔境の状態によって、ユニコーンたちの能力が生かされる場合と、逆に非常に不利な場合があり、今目の前に存在するような密度の濃い森林だと、移動するだけでも苦労する。
こんな魔境で地上を行くと、魔獣に襲われた場合に、戦うどころか攻撃を回避することすら難しく、実力を発揮することなく喰い殺されてしまう。
だからと言って空を駆けてしまうと、地上の様子が分からないので、探査していると言えず、普通の人間や獣人が入ったら、襲われましたというケースに繋がるかもしれない。
それならばと地上すれすれの森の木々の上を駆けてしまうと、地上からの攻撃を回避する余裕がなくなり、騎獣の最も弱い腹部に攻撃を受けてしまう可能性が高い。
徐々に人数が増えたことで、ルイの大嫌いな責任が増えてしまったのだが、今さら逃げ出すわけにもいかず、色々考えた末で一つの案を思いついた。
「では二手に分かれましょう」
「どう言う事ですか?」
分かれると言う事に少し驚いて、アネットが聞き返した。
「魔境の強さが分からないので、ユニコーンたちの力が発揮できる空を駆ける班と、地上の様子を確かめる班に分かれます」
「じゃあアネットは私が預かるのだね」
「そうしてくれると助かるよ」
「そんな?! 私も地上を行かせてください!」
アネットは自分が安全な方に置かれるのが嫌だった。
だがこれは冷静に自分の実力を把握できていないと言う事だ。
自分が行くことで、ルイとダイに負担をかけ危険な状態にすると言う事を考えられない、身勝手で傲慢なエルフ特有の性格が出ているともいえるのだ。
「アネット、それは私たちに負担をかけ、危険にさせると言う事を理解して言っているのか?」
「え? そんな!」
「どれほどの危険があるか分からない場所に、自分の実力も理解せずについていくというのは、他者の命を危険にさらす行為だ。そのような事を、考えもせずに直ぐに口にするのはエルフの悪しき性格だと思え!」
「ごめんなさい」
ダイの指摘を受けて、アネットは深く反省するのだった。
アネットがルイに確認する。
「ダイはどう思う?」
聞かれたルイはダイの意見を確認する。
「探査しておくべきかと考えます」
「そうだね。もしかしたら、仲間を逃がしてあげなければいけないケースがあるかもしれないね」
「どう言う事だい?」
三人の会話の真意をユニコーンが聞きたがる。
「今まで旅してきて、多くの人たちと知り合う機会あったから、中には支配者の都合で虐げられていた人もいた。ここに村を築いて逃がしてあげることができれば、ここで平和に暮らせるかもしれないからね」
「なるほど、そう言う事かい」
ルイたちの前には広大な魔境が広がっていた。
旅を始めたばかりのルイなら、問答無用で魔境の中に入っていたのだろうが、今のルイには色々と配慮しなければいけない事がある。
一番はアネットの安全面だ。
ルイとダイなら何の問題もない所であっても、アネットだと確実に死んでしまう場所と言う場合が多い。
次にユニコーンたち騎獣の問題だ。
魔境の状態によって、ユニコーンたちの能力が生かされる場合と、逆に非常に不利な場合があり、今目の前に存在するような密度の濃い森林だと、移動するだけでも苦労する。
こんな魔境で地上を行くと、魔獣に襲われた場合に、戦うどころか攻撃を回避することすら難しく、実力を発揮することなく喰い殺されてしまう。
だからと言って空を駆けてしまうと、地上の様子が分からないので、探査していると言えず、普通の人間や獣人が入ったら、襲われましたというケースに繋がるかもしれない。
それならばと地上すれすれの森の木々の上を駆けてしまうと、地上からの攻撃を回避する余裕がなくなり、騎獣の最も弱い腹部に攻撃を受けてしまう可能性が高い。
徐々に人数が増えたことで、ルイの大嫌いな責任が増えてしまったのだが、今さら逃げ出すわけにもいかず、色々考えた末で一つの案を思いついた。
「では二手に分かれましょう」
「どう言う事ですか?」
分かれると言う事に少し驚いて、アネットが聞き返した。
「魔境の強さが分からないので、ユニコーンたちの力が発揮できる空を駆ける班と、地上の様子を確かめる班に分かれます」
「じゃあアネットは私が預かるのだね」
「そうしてくれると助かるよ」
「そんな?! 私も地上を行かせてください!」
アネットは自分が安全な方に置かれるのが嫌だった。
だがこれは冷静に自分の実力を把握できていないと言う事だ。
自分が行くことで、ルイとダイに負担をかけ危険な状態にすると言う事を考えられない、身勝手で傲慢なエルフ特有の性格が出ているともいえるのだ。
「アネット、それは私たちに負担をかけ、危険にさせると言う事を理解して言っているのか?」
「え? そんな!」
「どれほどの危険があるか分からない場所に、自分の実力も理解せずについていくというのは、他者の命を危険にさらす行為だ。そのような事を、考えもせずに直ぐに口にするのはエルフの悪しき性格だと思え!」
「ごめんなさい」
ダイの指摘を受けて、アネットは深く反省するのだった。
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