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準備
ベル王家から勘当される道を選んだルイは、さっそくフィン連合王国国王として各国に使者を送った。
その使者には各国国王への親書を持たせたが、その内容はエステ王国が魔王召喚を画策しており、その為の生贄をそろえるために、自国他国を問わずに死者を出そうとしていると言う内容だった。
多くの国で、ルイの親書の信頼性に対して大激論が交わされたが、普通の国に真実を確かめる手段などなかった。
だが賢明な人間が国の中枢にいる数国は、エステ王国の人質もとらない奴隷も確保しない、ただただ虐殺だけ行う戦い方から、ルイの忠告を真剣に受け止めた。
しかしながら、だからと言ってエステ王国に攻め込むわけにはいかなかった。
そんな事をすれば戦線が広がり、戦死する人が増えるだけである。
いや、エステ王国との戦争にとどまらず、エステ王国との戦争の隙をつき、隣国が攻め込んでくるかもしれない。
そんなことになれば、際限なく新たな戦争が始まってしまい、バカ王女の思う壺になってしまうのだ。
ルイもそうなることは分かっていて、使者を各国に送ったのは、少しでも新たな戦争を防ぐためであり、一緒にエステ王国に侵攻して欲しいと言うモノではなかった。
自分がエステ王国に攻め込む理由と、この混乱に付け込んで、自国の利益に為に戦争を始める国を少しでも減らしたいと言う思いからだった。
どのような理由からであろうと、国単位の戦争が起これば、多くの人が戦争に巻き込まれてしまう。
戦争が始まれば、直接の戦場だけではなく、戦場以外でも略奪や暴行に加え、殺人までも横行してしまうことになる。
ルイはそれを心から恐れたのだった。
「ルイ様、お待たせいたして申し訳ありません」
「よく来てくれたね、ガビ」
「ルイ様に会える日を、一日千秋の思いで待っておりました」
「僕もだよ」
「そんなウソを言われても騙されませんよ。ルイ様は自由な旅を満喫されたかったのでしょ?」
「ばれてしまっていましたか?」
「はい。ルイ様のお心はなど、ガビはお見通しでございます。それを、あのバカ王女は! ルイ様の楽しみを踏み躙るなど許しがたいです!」
「ありがとう、ガビ。だったら説明しなくても分かってくれるだろうけれど、僕の留守の間、フィン連合王国の事を頼みたいのだよ」
「いえいえ、ルイ様は国王陛下として国内の統治に専念してくださいませ。バカ王女と魔王は、私が軽く一捻りしてまいりますから」
「いやいや、確かにガビなら魔王だって軽く一捻りだろうけれど、女性に戦わせて男が国に残るわけにはいかないよ。やはりガビが国内統治をしてくれて、私が魔王退治してくるよ」
「ダメでございます。ルイ様の代わりなど、この世界のどこにもおられません。どうか魔王退治は私に任せて下さいませ」
「やっぱりダメだよ。可愛いガビに魔王退治などさせられないよ。ここは男の僕に任せて欲しい」
フィン連合王国の王宮では、当人たち以外は見聞きするのが嫌がるような、恋人同士の甘い譲り合いが、侍従や近習たちの前で続くのであった。
もちろんその中にはダイもいるのだった。
その使者には各国国王への親書を持たせたが、その内容はエステ王国が魔王召喚を画策しており、その為の生贄をそろえるために、自国他国を問わずに死者を出そうとしていると言う内容だった。
多くの国で、ルイの親書の信頼性に対して大激論が交わされたが、普通の国に真実を確かめる手段などなかった。
だが賢明な人間が国の中枢にいる数国は、エステ王国の人質もとらない奴隷も確保しない、ただただ虐殺だけ行う戦い方から、ルイの忠告を真剣に受け止めた。
しかしながら、だからと言ってエステ王国に攻め込むわけにはいかなかった。
そんな事をすれば戦線が広がり、戦死する人が増えるだけである。
いや、エステ王国との戦争にとどまらず、エステ王国との戦争の隙をつき、隣国が攻め込んでくるかもしれない。
そんなことになれば、際限なく新たな戦争が始まってしまい、バカ王女の思う壺になってしまうのだ。
ルイもそうなることは分かっていて、使者を各国に送ったのは、少しでも新たな戦争を防ぐためであり、一緒にエステ王国に侵攻して欲しいと言うモノではなかった。
自分がエステ王国に攻め込む理由と、この混乱に付け込んで、自国の利益に為に戦争を始める国を少しでも減らしたいと言う思いからだった。
どのような理由からであろうと、国単位の戦争が起これば、多くの人が戦争に巻き込まれてしまう。
戦争が始まれば、直接の戦場だけではなく、戦場以外でも略奪や暴行に加え、殺人までも横行してしまうことになる。
ルイはそれを心から恐れたのだった。
「ルイ様、お待たせいたして申し訳ありません」
「よく来てくれたね、ガビ」
「ルイ様に会える日を、一日千秋の思いで待っておりました」
「僕もだよ」
「そんなウソを言われても騙されませんよ。ルイ様は自由な旅を満喫されたかったのでしょ?」
「ばれてしまっていましたか?」
「はい。ルイ様のお心はなど、ガビはお見通しでございます。それを、あのバカ王女は! ルイ様の楽しみを踏み躙るなど許しがたいです!」
「ありがとう、ガビ。だったら説明しなくても分かってくれるだろうけれど、僕の留守の間、フィン連合王国の事を頼みたいのだよ」
「いえいえ、ルイ様は国王陛下として国内の統治に専念してくださいませ。バカ王女と魔王は、私が軽く一捻りしてまいりますから」
「いやいや、確かにガビなら魔王だって軽く一捻りだろうけれど、女性に戦わせて男が国に残るわけにはいかないよ。やはりガビが国内統治をしてくれて、私が魔王退治してくるよ」
「ダメでございます。ルイ様の代わりなど、この世界のどこにもおられません。どうか魔王退治は私に任せて下さいませ」
「やっぱりダメだよ。可愛いガビに魔王退治などさせられないよ。ここは男の僕に任せて欲しい」
フィン連合王国の王宮では、当人たち以外は見聞きするのが嫌がるような、恋人同士の甘い譲り合いが、侍従や近習たちの前で続くのであった。
もちろんその中にはダイもいるのだった。
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