165 / 212
本文
事前準備
「本当について来るのかい」
「ルイ様が魔界に行くと強情を張られる以上、私も行くしかありません」
「余とガビでは、その身に背負う責任が違うのだけれど」
「その責任の大半は、ルイ様が私の押し付けたモノですよ」
「それを言われると、何も言えなくなるな」
「ルイ様には、私に対する責任があります。つまりそれは、私の背負う責任も、ルイ様が背負っていると言う事です。私に責任を押し付けておいて、楽をさせたりはしませんよ」
「そうだね。余が悪いのだよね」
「そうです、ルイ様は悪い男です」
「ガビが一緒に来るのなら、入念に準備しないといけないな」
「私と一緒なら、厳重な準備をするようなところに、何の準備もせずに、御一人で行かれたと言われるのですか」
「女性を大切に思うからだよ。余が一人なら、何時でも逃げ出せるけれど、ガビと一緒なら、踏み止まなければいけない場合があるからね」
「御口が御上手ですね」
「そんなことはないよ。ただ、ガビを大切に思っているだけだよ」
「その御口で、街娘や村娘を、口説いているのではないでしょうね」
「そんな事はしないよ。余はガビ一筋だよ」
「本当に御口が上手くなられましたね」
ルイとガブリエラ女王は、二人きりの甘い時間を過ごしてはいたが、その手は忙しく動かされていた。
いや、腕だけではなく、魔力を使って、立体的に色々な作業が、同時複合的に行われていた。
その作業は、確保したダイの玉鋼級魔晶石使い魔を、ルイの配下の金剛石級魔晶石使い魔に改良する事だった。
新たに集めた魔晶石も使って、魔界で龍形態のダイと戦う事を想定した、特別製の金剛石級魔晶石使い魔だ。
ルイやガブリエラだけではなく、他の金剛石級魔晶石使い魔とも連携して、強烈無比のダイのブレス攻撃に耐えられるように、色々な魔法陣を内蔵していた。
ルイとガブリエラ女王が、手持ちの全て魔晶石を使ったことで、その作業量は膨大なものとなり、全ての玉鋼級魔晶石使い魔を金剛石級魔晶石使い魔に改良するには、七日もの時間がかかってしまった。
それも当然で、完成した特別製の金剛石級魔晶石使い魔は、五十七体にも及び、その総合戦闘力は、緋緋色金級の五倍以上に相当し、連携がうまく働けば、青生生魂級とも五分に渡り合えるほどだった。
これにルイとガブリエラ女王の力が加われば、龍形態のダイであろうと、簡単には殺せないと思われた。
そもそもガブリエラ女王は、ミカサ一族でも突出した魔力を誇るからこそ、一族の頭領になる予定なのだ。
ダイと同じように、本来の姿に戻れば、一族の誰にも負けないはずなのだ。
それはダイが相手も同じはずで、本性を表せば、ガブリエラ女王の方がダイよりも強いはずなのだ。
それが本性を現さないと言うのは、ルイに対する乙女心なのだろう。
「ルイ様が魔界に行くと強情を張られる以上、私も行くしかありません」
「余とガビでは、その身に背負う責任が違うのだけれど」
「その責任の大半は、ルイ様が私の押し付けたモノですよ」
「それを言われると、何も言えなくなるな」
「ルイ様には、私に対する責任があります。つまりそれは、私の背負う責任も、ルイ様が背負っていると言う事です。私に責任を押し付けておいて、楽をさせたりはしませんよ」
「そうだね。余が悪いのだよね」
「そうです、ルイ様は悪い男です」
「ガビが一緒に来るのなら、入念に準備しないといけないな」
「私と一緒なら、厳重な準備をするようなところに、何の準備もせずに、御一人で行かれたと言われるのですか」
「女性を大切に思うからだよ。余が一人なら、何時でも逃げ出せるけれど、ガビと一緒なら、踏み止まなければいけない場合があるからね」
「御口が御上手ですね」
「そんなことはないよ。ただ、ガビを大切に思っているだけだよ」
「その御口で、街娘や村娘を、口説いているのではないでしょうね」
「そんな事はしないよ。余はガビ一筋だよ」
「本当に御口が上手くなられましたね」
ルイとガブリエラ女王は、二人きりの甘い時間を過ごしてはいたが、その手は忙しく動かされていた。
いや、腕だけではなく、魔力を使って、立体的に色々な作業が、同時複合的に行われていた。
その作業は、確保したダイの玉鋼級魔晶石使い魔を、ルイの配下の金剛石級魔晶石使い魔に改良する事だった。
新たに集めた魔晶石も使って、魔界で龍形態のダイと戦う事を想定した、特別製の金剛石級魔晶石使い魔だ。
ルイやガブリエラだけではなく、他の金剛石級魔晶石使い魔とも連携して、強烈無比のダイのブレス攻撃に耐えられるように、色々な魔法陣を内蔵していた。
ルイとガブリエラ女王が、手持ちの全て魔晶石を使ったことで、その作業量は膨大なものとなり、全ての玉鋼級魔晶石使い魔を金剛石級魔晶石使い魔に改良するには、七日もの時間がかかってしまった。
それも当然で、完成した特別製の金剛石級魔晶石使い魔は、五十七体にも及び、その総合戦闘力は、緋緋色金級の五倍以上に相当し、連携がうまく働けば、青生生魂級とも五分に渡り合えるほどだった。
これにルイとガブリエラ女王の力が加われば、龍形態のダイであろうと、簡単には殺せないと思われた。
そもそもガブリエラ女王は、ミカサ一族でも突出した魔力を誇るからこそ、一族の頭領になる予定なのだ。
ダイと同じように、本来の姿に戻れば、一族の誰にも負けないはずなのだ。
それはダイが相手も同じはずで、本性を表せば、ガブリエラ女王の方がダイよりも強いはずなのだ。
それが本性を現さないと言うのは、ルイに対する乙女心なのだろう。
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
追放された悪役令嬢は、辺境の谷で魔法農業始めました~気づけば作物が育ちすぎ、国までできてしまったので、今更後悔されても知りません~
黒崎隼人
ファンタジー
公爵令嬢リーゼリット・フォン・アウグストは、婚約者であるエドワード王子と、彼に媚びるヒロイン・リリアーナの策略により、無実の罪で断罪される。「君を辺境の地『緑の谷』へ追放する!」――全てを失い、絶望の淵に立たされたリーゼリット。しかし、荒れ果てたその土地は、彼女に眠る真の力を目覚めさせる場所だった。
幼い頃から得意だった土と水の魔法を農業に応用し、無口で優しい猟師カイルや、谷の仲間たちと共に、荒れ地を豊かな楽園へと変えていく。やがて、その成功は私欲にまみれた王国を揺るがすほどの大きなうねりとなり……。
これは、絶望から立ち上がり、農業で成り上がり、やがては一国を築き上げるに至る、一人の令嬢の壮大な逆転物語。爽快なざまぁと、心温まるスローライフ、そして運命の恋の行方は――?
追放令嬢のスローライフ。辺境で美食レストランを開いたら、元婚約者が「戻ってきてくれ」と泣きついてきましたが、寡黙な騎士様と幸せなのでお断り!
緋村ルナ
ファンタジー
「リナ・アーシェット公爵令嬢!貴様との婚約を破棄し、辺境への追放を命じる!」
聖女をいじめたという濡れ衣を着せられ、全てを奪われた悪役令嬢リナ。しかし、絶望の淵で彼女は思い出す。――自分が日本のOLで、家庭菜園をこよなく愛していた前世の記憶を!
『悪役令嬢?上等じゃない!これからは大地を耕し、自分の手で幸せを掴んでみせるわ!』
痩せた土地を蘇らせ、極上のオーガニック野菜で人々の胃袋を掴み、やがては小さなレストランから国をも動かす伝説を築いていく。
これは、失うことから始まった、一人の女性の美味しくて最高に爽快な逆転成り上がり物語。元婚約者が土下座しに来た頃には、もう手遅れです!
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。
しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。
宮廷から追放された聖女の回復魔法は最強でした。後から戻って来いと言われても今更遅いです
ダイナイ
ファンタジー
「お前が聖女だな、お前はいらないからクビだ」
宮廷に派遣されていた聖女メアリーは、お金の無駄だお前の代わりはいくらでもいるから、と宮廷を追放されてしまった。
聖国から王国に派遣されていた聖女は、この先どうしようか迷ってしまう。とりあえず、冒険者が集まる都市に行って仕事をしようと考えた。
しかし聖女は自分の回復魔法が異常であることを知らなかった。
冒険者都市に行った聖女は、自分の回復魔法が周囲に知られて大変なことになってしまう。