大国王女の謀略で婚約破棄され 追放になった小国王子は、 ほのぼのとした日常を望む最強魔法使いでした。

克全

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ルイ・ガブリエラ連合対ダイ

「ダイ。正気に戻って下さい」
「ウガァルルゥ」
「私です。ルイです」
「ウガァルルゥ」
「しっかりしなさい、ダイ。それでもミカサ一族の一員ですか」
「ウガァルルゥ」
 二人仲良く魔界に転移したルイとガブリエラ女王は、最初にダイの玉鋼級魔晶石使い魔を無力化し、人間界に強制転移させた。
 ダイの戦力を奪うことは勿論、今回もダイの説得に失敗するようなら、またダイの玉鋼級魔晶石使い魔を自分達の金剛石級魔晶石使い魔に改良する為だった。
 やはり今回も、ダイはルイとガブリエラ女王の言葉に耳を傾けることはなかった。
 龍形態のダイは、自分の玉鋼級魔晶石使い魔の気遣いながら、強力無比のブレス攻撃を放ってくる。
 ルイとガブリエラ女王が、ダイの玉鋼級魔晶石使い魔を強制転移させているので、前回よりも自由にブレスを放てるようになっていた。
 その為収束率が甘く、一点当たりの破壊力と貫通力は弱まっているが、攻撃面積が広がっていた。
 だがその広い攻撃も、ルイとガブリエラ女王は軽々と回避していた。
「ルイ様、攻撃させてください」
「いや、それは危険じゃないかい」
「ダイを正気に戻すには、強烈な平手打ちを喰らわすのが一番です」
「いや、痴漢じゃないんだから」
「痴漢どころの騒ぎではありません。あの状態のままにしていたら、魔界を完全に破壊してしまうかもしれません」
「そうだね。それくらいの攻撃力はあるね」
「狂気に囚われているとしたら、それを上回る衝撃を与えなければ、正気には戻りません」
「そうか、そうだね」
「龍形態のダイには、青生生魂級の魔法攻撃でも、大したダメージは与えられません」
「そうか、そうだろうね」
「人間界には、青生生魂級以上の表現はないので、龍級と表現させていただきますが、それくらいの破壊力のある魔法を叩きつけないと、ダイを正気には戻せません」
「ガビは、龍級の魔法が使えるのだね」
「はい。でもルイ様も、使えるのではありませんか」
「・・・・・」
「私が気合を入れますから、ルイ様は見ていてください」
「待ってくれ」
「何故ですか」
「その攻撃を受けてもダイが正気に戻らず、怒りが更に高まって、人間界に移動して破壊を始めたりしないだろうか」
「その可能性は低いと思われますが、その時は心を鬼にして、ダイを滅殺します」
「駄目だ。そんな事はさせられない」
「だったら、どうなされる御心算ですか」
「玉鋼級くらいの魔法を、何度も叩きつけて、余達の気配を感じさせてはどうだろう」
「正気を失っていますから、玉鋼級くらいの気配では、何も感じないと思います」
「玉鋼級で駄目だったら、次は金剛石級で攻撃すればいい。少ずつ強くして、怒らせ過ぎないようにしよう」
「ルイ様がそう仰るのなら、仕方ありませんね」
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