67 / 99
第二章貴族偏
属性竜武器
しおりを挟む
「その鉤竜に止めを刺しなさい!」
「はい、姉上」
「レイノルド!
見切りが甘い!
もっと間合いを広くとって!」
「はい、おばあさま!」
マリアのパーティーの成長が早いです。
私達が手取り足取り指導している事が一番の理由ですが、他にも武器と防具の良さが大きいです。
最初から属性竜の牙で作った武器があるので、亜竜種であろうと楽々と傷つけ斃す事ができるのです。
次に大きいのが、属性竜の鱗と骨と革で作った防具です。
属性竜鱗骨革鎧のお陰で、亜竜種の攻撃でも即死が避けられます。
エマとニカの防御魔法を展開していれば、なおさらです。
それに、属性竜鱗骨革大楯上手く使いこなす事ができたら、亜竜種の攻撃を受け流しながら、亜竜種に反撃する事ができるのです。
そのお陰で、パーティーで連携すれば、私達の助力なしで、鉤竜一頭を群れから切り離す事ができれば、狩る事ができるようになっています。
これは驚異的な速さです。
まあ、武器と防具を亜竜種製に持ち替えると不可能な事です。
それに、まだ経験不足で、多くの不安が残ります。
心配なので、このパーティーだけで狩りをさせる事などできません。
ですがそれも数日の事でした。
眼を見張るような速さで、マリア達は強くなってくれました。
経験不足だけはどうにもなりませんが、それも直ぐに改善されるでしょう。
問題は何時我々が手を引くかですが、これで意見が割れています。
ジョージ様、マルティン様、イヴァン、ダニエルは早目に、もう手を放して自由にさせた方がいいという意見です。
私、ドウラさん、エマ、ニカはもう少し手をかけるべきで、今手放すのは無責任という意見です。
ジョージ様、マルティン様がどう言われようと、私は手を放しません。
パーティーを離脱する事になっても、これだけは譲れません。
それに、元々のパーティーは女四人組のはずだったのです。
イヴァンとダニエルは無理矢理加わって来たのです。
ジョージ様とマルティン様は、政治的な要因でパーティーに加わったのです。
昼の役目によるパーティー編成は仕方ありませんが、夜の私的なパーティー編成は、私、ドウラさん、エマ、ニカの四人組でいいのです。
「いや、いや、いや。
絶対に手を離すと言っている訳じゃあない。
ラナが手放したくないと言うのなら、喜んで協力するよ」
ダニエルが慌てて言い直しました。
なにを慌てているのでしょう?
自分の意見にはもっと責任を持って欲しですね。
「そうだよ。
私も無理に手放したい訳ではないよ。
彼らの成長のためを思って言っただけだよ。
だからラナの意見を否定した訳じゃないよ」
イヴァンも意見を翻しました。
どう言うつもりなんでしょう?
「はい、姉上」
「レイノルド!
見切りが甘い!
もっと間合いを広くとって!」
「はい、おばあさま!」
マリアのパーティーの成長が早いです。
私達が手取り足取り指導している事が一番の理由ですが、他にも武器と防具の良さが大きいです。
最初から属性竜の牙で作った武器があるので、亜竜種であろうと楽々と傷つけ斃す事ができるのです。
次に大きいのが、属性竜の鱗と骨と革で作った防具です。
属性竜鱗骨革鎧のお陰で、亜竜種の攻撃でも即死が避けられます。
エマとニカの防御魔法を展開していれば、なおさらです。
それに、属性竜鱗骨革大楯上手く使いこなす事ができたら、亜竜種の攻撃を受け流しながら、亜竜種に反撃する事ができるのです。
そのお陰で、パーティーで連携すれば、私達の助力なしで、鉤竜一頭を群れから切り離す事ができれば、狩る事ができるようになっています。
これは驚異的な速さです。
まあ、武器と防具を亜竜種製に持ち替えると不可能な事です。
それに、まだ経験不足で、多くの不安が残ります。
心配なので、このパーティーだけで狩りをさせる事などできません。
ですがそれも数日の事でした。
眼を見張るような速さで、マリア達は強くなってくれました。
経験不足だけはどうにもなりませんが、それも直ぐに改善されるでしょう。
問題は何時我々が手を引くかですが、これで意見が割れています。
ジョージ様、マルティン様、イヴァン、ダニエルは早目に、もう手を放して自由にさせた方がいいという意見です。
私、ドウラさん、エマ、ニカはもう少し手をかけるべきで、今手放すのは無責任という意見です。
ジョージ様、マルティン様がどう言われようと、私は手を放しません。
パーティーを離脱する事になっても、これだけは譲れません。
それに、元々のパーティーは女四人組のはずだったのです。
イヴァンとダニエルは無理矢理加わって来たのです。
ジョージ様とマルティン様は、政治的な要因でパーティーに加わったのです。
昼の役目によるパーティー編成は仕方ありませんが、夜の私的なパーティー編成は、私、ドウラさん、エマ、ニカの四人組でいいのです。
「いや、いや、いや。
絶対に手を離すと言っている訳じゃあない。
ラナが手放したくないと言うのなら、喜んで協力するよ」
ダニエルが慌てて言い直しました。
なにを慌てているのでしょう?
自分の意見にはもっと責任を持って欲しですね。
「そうだよ。
私も無理に手放したい訳ではないよ。
彼らの成長のためを思って言っただけだよ。
だからラナの意見を否定した訳じゃないよ」
イヴァンも意見を翻しました。
どう言うつもりなんでしょう?
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。
クゥクーの娘
章槻雅希
ファンタジー
コシュマール侯爵家3男のブリュイアンは夜会にて高らかに宣言した。
愛しいメプリを愛人の子と蔑み醜い嫉妬で苛め抜く、傲慢なフィエリテへの婚約破棄を。
しかし、彼も彼の腕にしがみつくメプリも気づいていない。周りの冷たい視線に。
フィエリテのクゥクー公爵家がどんな家なのか、彼は何も知らなかった。貴族の常識であるのに。
そして、この夜会が一体何の夜会なのかを。
何も知らない愚かな恋人とその母は、その報いを受けることになる。知らないことは罪なのだ。
本編全24話、予約投稿済み。
『小説家になろう』『pixiv』にも投稿。
【完結】特別な力で国を守っていた〈防国姫〉の私、愚王と愚妹に王宮追放されたのでスパダリ従者と旅に出ます。一方で愚王と愚妹は破滅する模様
岡崎 剛柔
ファンタジー
◎第17回ファンタジー小説大賞に応募しています。投票していただけると嬉しいです
【あらすじ】
カスケード王国には魔力水晶石と呼ばれる特殊な鉱物が国中に存在しており、その魔力水晶石に特別な魔力を流すことで〈魔素〉による疫病などを防いでいた特別な聖女がいた。
聖女の名前はアメリア・フィンドラル。
国民から〈防国姫〉と呼ばれて尊敬されていた、フィンドラル男爵家の長女としてこの世に生を受けた凛々しい女性だった。
「アメリア・フィンドラル、ちょうどいい機会だからここでお前との婚約を破棄する! いいか、これは現国王である僕ことアントン・カスケードがずっと前から決めていたことだ! だから異議は認めない!」
そんなアメリアは婚約者だった若き国王――アントン・カスケードに公衆の面前で一方的に婚約破棄されてしまう。
婚約破棄された理由は、アメリアの妹であったミーシャの策略だった。
ミーシャはアメリアと同じ〈防国姫〉になれる特別な魔力を発現させたことで、アントンを口説き落としてアメリアとの婚約を破棄させてしまう。
そしてミーシャに骨抜きにされたアントンは、アメリアに王宮からの追放処分を言い渡した。
これにはアメリアもすっかり呆れ、無駄な言い訳をせずに大人しく王宮から出て行った。
やがてアメリアは天才騎士と呼ばれていたリヒト・ジークウォルトを連れて〈放浪医師〉となることを決意する。
〈防国姫〉の任を解かれても、国民たちを守るために自分が持つ医術の知識を活かそうと考えたのだ。
一方、本物の知識と実力を持っていたアメリアを王宮から追放したことで、主核の魔力水晶石が致命的な誤作動を起こしてカスケード王国は未曽有の大災害に陥ってしまう。
普通の女性ならば「私と婚約破棄して王宮から追放した報いよ。ざまあ」と喜ぶだろう。
だが、誰よりも優しい心と気高い信念を持っていたアメリアは違った。
カスケード王国全土を襲った未曽有の大災害を鎮めるべく、すべての原因だったミーシャとアントンのいる王宮に、アメリアはリヒトを始めとして旅先で出会った弟子の少女や伝説の魔獣フェンリルと向かう。
些細な恨みよりも、〈防国姫〉と呼ばれた聖女の力で国を救うために――。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ化企画進行中「妹に全てを奪われた元最高聖女は隣国の皇太子に溺愛される」完結
まほりろ
恋愛
第12回ネット小説大賞コミック部門入賞・コミカライズ企画進行中。
コミカライズ化がスタートしましたらこちらの作品は非公開にします。
部屋にこもって絵ばかり描いていた私は、聖女の仕事を果たさない役立たずとして、王太子殿下に婚約破棄を言い渡されました。
絵を描くことは国王陛下の許可を得ていましたし、国中に結界を張る仕事はきちんとこなしていたのですが……。
王太子殿下は私の話に聞く耳を持たず、腹違い妹のミラに最高聖女の地位を与え、自身の婚約者になさいました。
最高聖女の地位を追われ無一文で追い出された私は、幼なじみを頼り海を越えて隣国へ。
私の描いた絵には神や精霊の加護が宿るようで、ハルシュタイン国は私の描いた絵の力で発展したようなのです。
えっ? 私がいなくなって精霊の加護がなくなった? 妹のミラでは魔力量が足りなくて国中に結界を張れない?
私は隣国の皇太子様に溺愛されているので今更そんなこと言われても困ります。
というより海が荒れて祖国との国交が途絶えたので、祖国が危機的状況にあることすら知りません。
小説家になろう、アルファポリス、pixivに投稿しています。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
小説家になろうランキング、異世界恋愛/日間2位、日間総合2位。週間総合3位。
pixivオリジナル小説ウィークリーランキング5位に入った小説です。
【改稿版について】
コミカライズ化にあたり、作中の矛盾点などを修正しようと思い全文改稿しました。
ですが……改稿する必要はなかったようです。
おそらくコミカライズの「原作」は、改稿前のものになるんじゃないのかなぁ………多分。その辺良くわかりません。
なので、改稿版と差し替えではなく、改稿前のデータと、改稿後のデータを分けて投稿します。
小説家になろうさんに問い合わせたところ、改稿版をアップすることは問題ないようです。
よろしければこちらも読んでいただければ幸いです。
※改稿版は以下の3人の名前を変更しています。
・一人目(ヒロイン)
✕リーゼロッテ・ニクラス(変更前)
◯リアーナ・ニクラス(変更後)
・二人目(鍛冶屋)
✕デリー(変更前)
◯ドミニク(変更後)
・三人目(お針子)
✕ゲレ(変更前)
◯ゲルダ(変更後)
※下記二人の一人称を変更
へーウィットの一人称→✕僕◯俺
アルドリックの一人称→✕私◯僕
※コミカライズ化がスタートする前に規約に従いこちらの先品は削除します。
【完結】私の結婚支度金で借金を支払うそうですけど…?
まりぃべる
ファンタジー
私の両親は典型的貴族。見栄っ張り。
うちは伯爵領を賜っているけれど、借金がたまりにたまって…。その日暮らしていけるのが不思議な位。
私、マーガレットは、今年16歳。
この度、結婚の申し込みが舞い込みました。
私の結婚支度金でたまった借金を返すってウキウキしながら言うけれど…。
支度、はしなくてよろしいのでしょうか。
☆世界観は、小説の中での世界観となっています。現実とは違う所もありますので、よろしくお願いします。
金喰い虫ですって!? 婚約破棄&追放された用済み聖女は、実は妖精の愛し子でした ~田舎に帰って妖精さんたちと幸せに暮らします~
アトハ
ファンタジー
「貴様はもう用済みだ。『聖女』などという迷信に踊らされて大損だった。どこへでも行くが良い」
突然の宣告で、国外追放。国のため、必死で毎日祈りを捧げたのに、その仕打ちはあんまりでではありませんか!
魔法技術が進んだ今、妖精への祈りという不確かな力を行使する聖女は国にとっての『金喰い虫』とのことですが。
「これから大災厄が来るのにね~」
「ばかな国だね~。自ら聖女様を手放そうなんて~」
妖精の声が聞こえる私は、知っています。
この国には、間もなく前代未聞の災厄が訪れるということを。
もう国のことなんて知りません。
追放したのはそっちです!
故郷に戻ってゆっくりさせてもらいますからね!
※ 他の小説サイト様にも投稿しています
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる