83 / 99
第二章貴族偏
決意
しおりを挟む
「凄いな!」
「段違いに強くなっている」
「これは、皇室にどう報告すべきか……」
色々思い悩みましたが、悩み続けるのは私の性にあいません。
何かあれば違う大陸に逃げる覚悟は、今も変わっていないのです。
妹達には直接事情を説明して、何かあればいつでも一緒に逃げられる準備を整えてもらっています。
領地にいる母上には、手紙を送って知らせました。
たぶん、いえ、必ず一緒に逃げてくれるはずです。
養父と義弟は好きにするでしょう。
一緒に来ると言うのなら、命をかけて護りましょう。
皇国に残るのなら、持ち運びできない財産を処分すれば、十分豊かな生活ができるはずです。
復帰最初の狩りは、夜のパーティーメンバーだけで私用時間に行いました。
さすがに身体の状態を確認できない間は、危険すぎてヨジップ第三皇子殿下と一緒に狩りなどできません。
それに、私一人がいなくても、残りの七人で十分護衛をしながら亜竜種を狩ることができます。
「属性竜を狩った事で、思っていた以上に身体強化されたようです。
その確認がしたいので、最初は私だけで亜竜種を狩ってもいいですか?」
そういう私の頼みを、他のメンバーは快く認めてくれました。
彼らも色々不安だったと思います。
私がある程度戦えることは、クラン本部の練習場の動きで理解してくれていますが、それはあくまで錬習中の動きで、実際の狩りで亜竜種を相手にした時にどれだけ動けるかは、未知数なのです。
その結果は、七人のパーティーメンバーを感嘆させるものでした。
暴竜、棘竜、塔布竜、瑪格竜などの、草食亜竜種に比べて攻撃的で強い肉食亜竜種を、一撃で簡単に狩れるのです。
しかも亜竜種素材の魔法薬を作る事を考えて、交互に心臓や脳を破壊する方法で狩る事すらできたのです。
いえ、それどころか、心臓と脳と眼の素材を確保するために、一刀で首を刎ねて狩る事すらできるようになっていました。
「それが、属性竜をほぼ一人で狩った成果という事か!
それだけの強さならば、厄竜が平均的な属性竜の三倍の強さであっても、パーティーメンバーで連携すれば狩れるかもしれない。
だが、問題は皇室の反応だな……」
ジョージ様は私のために色々と考えてくださっているようです。
でも腹が決まった私には関係がない事です。
皇室がどう考えようが、この大陸から逃げればすむことです。
いざとならば黙って逃げればいい事ですが、命を預けて戦ってきた仲間に黙っているのは少々気が引けます。
ここはまた正直に話しておきましょう。
「段違いに強くなっている」
「これは、皇室にどう報告すべきか……」
色々思い悩みましたが、悩み続けるのは私の性にあいません。
何かあれば違う大陸に逃げる覚悟は、今も変わっていないのです。
妹達には直接事情を説明して、何かあればいつでも一緒に逃げられる準備を整えてもらっています。
領地にいる母上には、手紙を送って知らせました。
たぶん、いえ、必ず一緒に逃げてくれるはずです。
養父と義弟は好きにするでしょう。
一緒に来ると言うのなら、命をかけて護りましょう。
皇国に残るのなら、持ち運びできない財産を処分すれば、十分豊かな生活ができるはずです。
復帰最初の狩りは、夜のパーティーメンバーだけで私用時間に行いました。
さすがに身体の状態を確認できない間は、危険すぎてヨジップ第三皇子殿下と一緒に狩りなどできません。
それに、私一人がいなくても、残りの七人で十分護衛をしながら亜竜種を狩ることができます。
「属性竜を狩った事で、思っていた以上に身体強化されたようです。
その確認がしたいので、最初は私だけで亜竜種を狩ってもいいですか?」
そういう私の頼みを、他のメンバーは快く認めてくれました。
彼らも色々不安だったと思います。
私がある程度戦えることは、クラン本部の練習場の動きで理解してくれていますが、それはあくまで錬習中の動きで、実際の狩りで亜竜種を相手にした時にどれだけ動けるかは、未知数なのです。
その結果は、七人のパーティーメンバーを感嘆させるものでした。
暴竜、棘竜、塔布竜、瑪格竜などの、草食亜竜種に比べて攻撃的で強い肉食亜竜種を、一撃で簡単に狩れるのです。
しかも亜竜種素材の魔法薬を作る事を考えて、交互に心臓や脳を破壊する方法で狩る事すらできたのです。
いえ、それどころか、心臓と脳と眼の素材を確保するために、一刀で首を刎ねて狩る事すらできるようになっていました。
「それが、属性竜をほぼ一人で狩った成果という事か!
それだけの強さならば、厄竜が平均的な属性竜の三倍の強さであっても、パーティーメンバーで連携すれば狩れるかもしれない。
だが、問題は皇室の反応だな……」
ジョージ様は私のために色々と考えてくださっているようです。
でも腹が決まった私には関係がない事です。
皇室がどう考えようが、この大陸から逃げればすむことです。
いざとならば黙って逃げればいい事ですが、命を預けて戦ってきた仲間に黙っているのは少々気が引けます。
ここはまた正直に話しておきましょう。
0
あなたにおすすめの小説
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
私ですか?
庭にハニワ
ファンタジー
うわ。
本当にやらかしたよ、あのボンクラ公子。
長年積み上げた婚約者の絆、なんてモノはひとっかけらもなかったようだ。
良く知らんけど。
この婚約、破棄するってコトは……貴族階級は騒ぎになるな。
それによって迷惑被るのは私なんだが。
あ、申し遅れました。
私、今婚約破棄された令嬢の影武者です。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
【 完 結 】スキル無しで婚約破棄されたけれど、実は特殊スキル持ちですから!
しずもり
ファンタジー
この国オーガスタの国民は6歳になると女神様からスキルを授かる。
けれど、第一王子レオンハルト殿下の婚約者であるマリエッタ・ルーデンブルグ公爵令嬢は『スキル無し』判定を受けたと言われ、第一王子の婚約者という妬みや僻みもあり嘲笑されている。
そしてある理由で第一王子から蔑ろにされている事も令嬢たちから見下される原因にもなっていた。
そして王家主催の夜会で事は起こった。
第一王子が『スキル無し』を理由に婚約破棄を婚約者に言い渡したのだ。
そして彼は8歳の頃に出会い、学園で再会したという初恋の人ルナティアと婚約するのだと宣言した。
しかし『スキル無し』の筈のマリエッタは本当はスキル持ちであり、実は彼女のスキルは、、、、。
全12話
ご都合主義のゆるゆる設定です。
言葉遣いや言葉は現代風の部分もあります。
登場人物へのざまぁはほぼ無いです。
魔法、スキルの内容については独自設定になっています。
誤字脱字、言葉間違いなどあると思います。見つかり次第、修正していますがご容赦下さいませ。
婚約破棄を目撃したら国家運営が破綻しました
ダイスケ
ファンタジー
「もう遅い」テンプレが流行っているので書いてみました。
王子の婚約破棄と醜聞を目撃した魔術師ビギナは王国から追放されてしまいます。
しかし王国首脳陣も本人も自覚はなかったのですが、彼女は王国の国家運営を左右する存在であったのです。
今、私は幸せなの。ほっといて
青葉めいこ
ファンタジー
王族特有の色彩を持たない無能な王子をサポートするために婚約した公爵令嬢の私。初対面から王子に悪態を吐かれていたので、いつか必ず婚約を破談にすると決意していた。
卒業式のパーティーで、ある告白(告発?)をし、望み通り婚約は破談となり修道女になった。
そんな私の元に、元婚約者やら弟やらが訪ねてくる。
「今、私は幸せなの。ほっといて」
小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる