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第2話古代神の巫女視点
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「本当に行ってしまうのか。
俺達が神官達に直談判すれば、修道女として残る事はできるぞ」
聖堂騎士団で百騎長を務めるコナーが、親身になって言ってくれますが、正直余計なお世話です。
私は正々堂々と大手を振って神殿を出る事ができて、心から喜んでいるのです。
明らかな不正を行った神殿上層部が、本来なら死ぬまでこき使うはずの私を、証拠隠滅のために神殿から追放してくれれるという、もう二度とない好機なのです。
流れが変わってしまう前に、少しでも遠くに逃げなければいけないのです。
「気持ちはうれしいけれど、それは私には余計なお世話よ。
私は自由に生きていきたいの。
神殿のような制約の多い所は息苦しのよ。
せっかく手に入れた自由を奪わないで。
邪魔したらカイでも許さないわよ!」
コナーを厳しく言い負かしておきます。
そうしておかないと間違った親切心で上層部を説得して、地方の神殿の下っ端として雑用係にでもされてしまったら、死ぬまで最低の待遇で扱き使われてしまいます。
コナーが驚いた顔をしていますが、私とコナーでは全く価値観が違うのです。
守護神を信じ、教会上層部を清廉潔白だと信じてしまう、生まれ持っての御人好しとは違うのです。
「分かった、俺も神殿をでる。
アメリを実質追放にするような、馬鹿な上層部の下で働く気はない
今から退団届を出してくるから、ここで待っていてくれ」
コナーと同じく聖堂騎士団で百騎長を務めるカイが、突然とんでもない事を口にしました。
まだまだ若いのに、異例の抜擢で正道騎士団の百騎長に任じられたカイです。
辞めさせてくれと言って、簡単に辞めさせてもらえる立場ではありません。
それはコナーも同じですし、同じように百騎長に抜擢されたソニーも同じです。
「そうだな。
俺もアメリのいない神殿には欠片も未練などない。
俺も騎士団長に退団届を出してくる。
コナーは俺達が戻るまでアメリが出ていかないように、見張っていてくれ」
さっき心に思い浮かべたソニーまでが、神殿騎士団を退団すると言い切り、神殿上層部、いえ、多分聖堂騎士団長と幹部達のいる部屋に行くのでしょう。
神殿上層部と交渉しようとしても、上層部はソニー達の強さを利用しようと思っているので、絶対に退団を認めてくれないでしょう。
ですが、自分達の地位が脅かされている、現正道騎士団団長や、千騎長達は二つ返事で退団を認めるでしょう。
神殿上層部が、説得したり権力で退団を認めない事のないように、報告自体を大幅に遅らせる事でしょう。
知略縦横無尽と評されるソニーなら、それくらいの計算はしているでしょう。
俺達が神官達に直談判すれば、修道女として残る事はできるぞ」
聖堂騎士団で百騎長を務めるコナーが、親身になって言ってくれますが、正直余計なお世話です。
私は正々堂々と大手を振って神殿を出る事ができて、心から喜んでいるのです。
明らかな不正を行った神殿上層部が、本来なら死ぬまでこき使うはずの私を、証拠隠滅のために神殿から追放してくれれるという、もう二度とない好機なのです。
流れが変わってしまう前に、少しでも遠くに逃げなければいけないのです。
「気持ちはうれしいけれど、それは私には余計なお世話よ。
私は自由に生きていきたいの。
神殿のような制約の多い所は息苦しのよ。
せっかく手に入れた自由を奪わないで。
邪魔したらカイでも許さないわよ!」
コナーを厳しく言い負かしておきます。
そうしておかないと間違った親切心で上層部を説得して、地方の神殿の下っ端として雑用係にでもされてしまったら、死ぬまで最低の待遇で扱き使われてしまいます。
コナーが驚いた顔をしていますが、私とコナーでは全く価値観が違うのです。
守護神を信じ、教会上層部を清廉潔白だと信じてしまう、生まれ持っての御人好しとは違うのです。
「分かった、俺も神殿をでる。
アメリを実質追放にするような、馬鹿な上層部の下で働く気はない
今から退団届を出してくるから、ここで待っていてくれ」
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まだまだ若いのに、異例の抜擢で正道騎士団の百騎長に任じられたカイです。
辞めさせてくれと言って、簡単に辞めさせてもらえる立場ではありません。
それはコナーも同じですし、同じように百騎長に抜擢されたソニーも同じです。
「そうだな。
俺もアメリのいない神殿には欠片も未練などない。
俺も騎士団長に退団届を出してくる。
コナーは俺達が戻るまでアメリが出ていかないように、見張っていてくれ」
さっき心に思い浮かべたソニーまでが、神殿騎士団を退団すると言い切り、神殿上層部、いえ、多分聖堂騎士団長と幹部達のいる部屋に行くのでしょう。
神殿上層部と交渉しようとしても、上層部はソニー達の強さを利用しようと思っているので、絶対に退団を認めてくれないでしょう。
ですが、自分達の地位が脅かされている、現正道騎士団団長や、千騎長達は二つ返事で退団を認めるでしょう。
神殿上層部が、説得したり権力で退団を認めない事のないように、報告自体を大幅に遅らせる事でしょう。
知略縦横無尽と評されるソニーなら、それくらいの計算はしているでしょう。
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