追放された古代神の巫女は規格外

克全

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第10話古代神視点

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(おい、まだまだ王族を滅ぼしていないのか!)

(申し訳ありません、古代神様。
 古代神様が直々に神罰をくだされるかもしれないと思い、国土に全ての民を封じ込めております。
 どうぞお好きに処分されてください)

(誰がそんなめんどくさい事をするものか。
 我はアメリと一緒に冒険するのが楽しくて、小汚い人間など相手にする気はない。
 とっとと滅ぼせ)

(承りました。
 今直ぐに全ての民を焼き払って御覧にいれます)

(今忙しいと言っただろうが!
 誰がそんな無駄な時間を使うか!
 ああ、ただお前を信じるカイ、コナー、ソニーは破門にしておけ。
 お前に覗かれるのは腹が立つ。
 カイ、コナー、ソニーとの縁は完全に切っておけ)

(御心のままに。
 今縁を切りました)

(そうか、ではな。
 もう覗くなよ)

 やれ、やれ。
 我の気持ちがわかなぬ無粋な神よ。
 あの程度だからいつまでたっても神力が増えないのだ。
 人間などと遊ぶ時間があれば、神力を増やす鍛錬をすればいいモノを。
 人間からの貢物などに心奪われおって、未熟者が!

「ねえ、ねえ、ねえ。
 今度は世界最深のダンジョンに行かない?
 そこにはこのダンジョン以上に美味しい魔獣がいるんだよ」

「ほんとう?!
 それは楽しみね。
 私は一緒に行くわよ。
 カイ、コナー、ソニー。
 あんた達はどうするの?」

 しめしめ、アメリは一緒に冒険してくれる。
 女に変身しているから、疑うことなく安心して一緒に冒険してくれる。
 これでお邪魔虫三人が別れてくれれば最高なのだがな。
 密かに殺してしまおうかと思ったのだが、幼馴染の三人を殺すとアメリが哀しむから、仕方なく生かしてやっているのだ。
 ここは気を利かせてパーティーから出て行け。

「一緒に行きたいのはやまやまなのだが、神のご加護を失ってしまった。
 これではアメリの足手纏いになってしまう」

 コナーだったな。
 馬鹿神が言葉通り直ぐに王家や神殿との契約を解除したのだな。

「確かにこのままでは、今まで通りの力を発揮できない。
 足手纏いになるのは嫌だが、アメリとコシンだけで世界最深のダンジョンに行かせるのは危険だ。
 できるだけ早く新しい神の加護を得るから、狩りをするのは待ってくれ」

 余計な事を言うのはソニーか。
 お前達などいなくても、我がアメリを護って見せる。
 邪魔者はとっとと消えろ!

「仕方ないわね。
 でもおかしいわね。
 私は神とのつながりは切れてないわよ。
 いったいどういう事かしらね?
 ああ、まあ理由なんてどうでもいいわ。
 貴男達を捨てて行くのも寝覚めが悪しい、新しい神の加護を得られるまで待ってあげるわよ」

 それは駄目だ。
 絶対に駄目だ!
 こんなところで愚図愚図しているのは性にあわん。
 それくらいなら三人も加えて冒険した方がマシだ。
 しかたないな、この三人にもわずかだけ加護を与えてやろう。

「ああ、大丈夫大丈夫。
 神にこだわらないなら巫女の私が神に祈ってあげるから」

 あ、いや、それよりも、この三人を完全のアメリの従者にしてやろう。

「それとも、アメリが神に祈ってみたら。
 それで加護を得られたら、この三人を聖女アメリの従者にしてみたら?」
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みんなの感想(1件)

かきくけお
2020.06.12 かきくけお

女に付き纏うストーカー野郎達、自由にさせてくれませんねw

2020.06.12 克全

感想ありがとうございます。

自由にさせてくれません。

解除

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