70 / 82
人口増加
しおりを挟む
「どうなされますか?」
「どうもこうも、守るしかないだろう」
「無理矢理戦わされている、多くの民を助けてやらないのですか?」
「助けるのは簡単だけど、養うのは難しいぞ」
「殿下なら、牧草地でしたら直ぐに創り出せるのではありませんか」
「全ての城に八つの外城を創り出し、内側を放牧地にすることは出来るが、豊かな水田にするにはニ・三年かかるぞ」
「今まで通り、家畜の糞が肥料になるまでは、菜や蕪を作らせればいいのではありません」
「小麦やライ麦が育てられるようになるまでは、俺に食糧を狩らせる心算か?」
「その方が殿下の心も痛まないのではありませんか」
「言ってくれるな、パトリック」
「幼い頃から殿下に仕えさせていただいております。何が殿下の御心を苦しめるかは、十分承知しておる心算でございます」
「問題はアリステラ王国が魔境での狩りを認めてくれるかだが」
「それは問題ないのではありませんか」
「俺も認めてくれるとは思うのだが、大貴族や重臣の中に邪魔するモノがいるかもしれない」
「しかしその可能性は低いだろうと、殿下も御考えなのではありませんか」
「まあな」
「どれほど大貴族であろうと、親族の中には貴族位を与えられない末端の者を抱えております」
「そうだな」
「一族は何とかなっても、下級家臣には、子弟を平民に落とさなければならない者が多くおります」
「そうだな」
「そんな家臣の仕官先として、殿下は最適の存在になりつつあります」
「そうだな。まずは攻め寄せてきたイマーン王国軍を撃退して、時間を作って狩りに行くか」
「はい」
余の攻撃を受けたラボック城方面ネッツェ王国軍が撤退した後で、他の城に救援に行った。
その城でも、奴隷兵は麻痺魔法と睡眠魔法で無力化した。
騎馬兵と正規兵は、火矢を使って失明させた。
四つの城を巡って三万弱捕虜を確保した。
合計八万弱の捕虜を養わなければいけなくなった!
そこで急遽全ての城を増改築することになった。
考えるのが嫌なので、全部ダラム城と同じ構造にした。
「現在のアーサー独立領の状態」
ラボック城:二百兵・一万七千人:ネッツェ王国内に築いたアレクサンダーの城・本丸に三重の星形要塞
:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
ダラム城 :三百兵・一万人七千人:イマーン王国内にアレクサンダーが最初に築いた城
:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
アルタス城:三百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
デートン城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
ルイビル城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
サバナ城 :二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
メーコン城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
城の増改築が終わり、捕虜の移動が何とか終わったころに、イマーン王国が攻め寄せてきたのだ!
「どうもこうも、守るしかないだろう」
「無理矢理戦わされている、多くの民を助けてやらないのですか?」
「助けるのは簡単だけど、養うのは難しいぞ」
「殿下なら、牧草地でしたら直ぐに創り出せるのではありませんか」
「全ての城に八つの外城を創り出し、内側を放牧地にすることは出来るが、豊かな水田にするにはニ・三年かかるぞ」
「今まで通り、家畜の糞が肥料になるまでは、菜や蕪を作らせればいいのではありません」
「小麦やライ麦が育てられるようになるまでは、俺に食糧を狩らせる心算か?」
「その方が殿下の心も痛まないのではありませんか」
「言ってくれるな、パトリック」
「幼い頃から殿下に仕えさせていただいております。何が殿下の御心を苦しめるかは、十分承知しておる心算でございます」
「問題はアリステラ王国が魔境での狩りを認めてくれるかだが」
「それは問題ないのではありませんか」
「俺も認めてくれるとは思うのだが、大貴族や重臣の中に邪魔するモノがいるかもしれない」
「しかしその可能性は低いだろうと、殿下も御考えなのではありませんか」
「まあな」
「どれほど大貴族であろうと、親族の中には貴族位を与えられない末端の者を抱えております」
「そうだな」
「一族は何とかなっても、下級家臣には、子弟を平民に落とさなければならない者が多くおります」
「そうだな」
「そんな家臣の仕官先として、殿下は最適の存在になりつつあります」
「そうだな。まずは攻め寄せてきたイマーン王国軍を撃退して、時間を作って狩りに行くか」
「はい」
余の攻撃を受けたラボック城方面ネッツェ王国軍が撤退した後で、他の城に救援に行った。
その城でも、奴隷兵は麻痺魔法と睡眠魔法で無力化した。
騎馬兵と正規兵は、火矢を使って失明させた。
四つの城を巡って三万弱捕虜を確保した。
合計八万弱の捕虜を養わなければいけなくなった!
そこで急遽全ての城を増改築することになった。
考えるのが嫌なので、全部ダラム城と同じ構造にした。
「現在のアーサー独立領の状態」
ラボック城:二百兵・一万七千人:ネッツェ王国内に築いたアレクサンダーの城・本丸に三重の星形要塞
:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
ダラム城 :三百兵・一万人七千人:イマーン王国内にアレクサンダーが最初に築いた城
:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
アルタス城:三百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
デートン城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
ルイビル城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
サバナ城 :二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
メーコン城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
城の増改築が終わり、捕虜の移動が何とか終わったころに、イマーン王国が攻め寄せてきたのだ!
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる