王家を追放されたわけじゃないけど、世直しすることにしました。

克全

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人口増加

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「どうなされますか?」
「どうもこうも、守るしかないだろう」
「無理矢理戦わされている、多くの民を助けてやらないのですか?」
「助けるのは簡単だけど、養うのは難しいぞ」
「殿下なら、牧草地でしたら直ぐに創り出せるのではありませんか」
「全ての城に八つの外城を創り出し、内側を放牧地にすることは出来るが、豊かな水田にするにはニ・三年かかるぞ」
「今まで通り、家畜の糞が肥料になるまでは、菜や蕪を作らせればいいのではありません」
「小麦やライ麦が育てられるようになるまでは、俺に食糧を狩らせる心算か?」
「その方が殿下の心も痛まないのではありませんか」
「言ってくれるな、パトリック」
「幼い頃から殿下に仕えさせていただいております。何が殿下の御心を苦しめるかは、十分承知しておる心算でございます」
「問題はアリステラ王国が魔境での狩りを認めてくれるかだが」
「それは問題ないのではありませんか」
「俺も認めてくれるとは思うのだが、大貴族や重臣の中に邪魔するモノがいるかもしれない」
「しかしその可能性は低いだろうと、殿下も御考えなのではありませんか」
「まあな」
「どれほど大貴族であろうと、親族の中には貴族位を与えられない末端の者を抱えております」
「そうだな」
「一族は何とかなっても、下級家臣には、子弟を平民に落とさなければならない者が多くおります」
「そうだな」
「そんな家臣の仕官先として、殿下は最適の存在になりつつあります」
「そうだな。まずは攻め寄せてきたイマーン王国軍を撃退して、時間を作って狩りに行くか」
「はい」
 余の攻撃を受けたラボック城方面ネッツェ王国軍が撤退した後で、他の城に救援に行った。
 その城でも、奴隷兵は麻痺魔法と睡眠魔法で無力化した。
 騎馬兵と正規兵は、火矢を使って失明させた。
 四つの城を巡って三万弱捕虜を確保した。
 合計八万弱の捕虜を養わなければいけなくなった!
 そこで急遽全ての城を増改築することになった。
 考えるのが嫌なので、全部ダラム城と同じ構造にした。
「現在のアーサー独立領の状態」
ラボック城:二百兵・一万七千人:ネッツェ王国内に築いたアレクサンダーの城・本丸に三重の星形要塞
     :本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
ダラム城 :三百兵・一万人七千人:イマーン王国内にアレクサンダーが最初に築いた城
     :本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
アルタス城:三百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
デートン城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
ルイビル城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
サバナ城 :二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
メーコン城:二百兵・一万七千人:本丸・三重の星形要塞・八個の五ノ丸外城
 城の増改築が終わり、捕虜の移動が何とか終わったころに、イマーン王国が攻め寄せてきたのだ!
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