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第二章
第59話:討伐軍
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転移80日目:山本光司(ミーツ)視点(バカ天使に盗み見させた知識込み)
「オースティン伯爵領接収軍、出陣!」
僅か2日の急ごしらえで準備された、クラリス王女発案のオースティン伯爵領接収軍が、王都の城門をみすぼらしく出ていく。
「ぎゃはははは、何だこいつら、まるで乞食じゃねぇか」
「貧乏王女の軍勢だから、まともな武器も防具もねぇんだぜ」
「おい、見て見ろよ、まともな馬車もないから、屋根もない百姓が使う荷馬車だぜ」
王子王女が発案した普通の討伐軍は、煌びやかな軍装で整えられている。
王家直属の騎士や兵士の中でも、豊かで良い軍装の者が選抜される。
実際に戦うのは戦地近くの貴族士族なので、張子の虎で良いのだ。
だが今回は、卑怯下劣な貴族士族が何だかんだと言い訳して出陣を拒んだ。
良識派の貴族士族も、事前に根回しをしていたので出陣を拒んだ。
呪いで七転八倒している王太子を傀儡にしている貴族たちは、良識派の貴族がクラリス王女から手を引いたのを好機ととらえた。
全体的に持ち上げて、でも何だかんだと文句もつけて、クラリス王女の才覚で軍勢を集めて、オースティン伯爵領を取り返す軍を出陣させる事にした。
「確かに、発案した私が責任はとらなければなりませんね。
ですが、王家王国の討伐軍に貴族士族が出陣しないのは不忠な上に憶病です。
憶病でないのなら、私が出陣している間に、王家に謀叛でも起こす気ですか?!」
クラリス王女は、俺の教えたセリフに自分の考えを加えて論戦した。
事前に打ち合わせしていた良識派貴族も、クラリス王女に反対するように見せかけて、卑怯下劣な王侯貴族士族の逃げ道を防いだ。
「憶病なだけでなく卑怯なのですか?!
出陣を拒むだけでなく、軍資金と兵糧の供出まで拒むのですか?!
父王陛下、このような者達に爵位を与えたままでは王家の威信にかかわります。
貴族士族の義務である軍役を拒む者に爵位など不要です!
奪爵して討伐してしまいましょう。
私に命じて下されば、今この場でこの者達の首を刎ね、領地を奪ってみせます」
男装したクラリス王女が、軍資金と兵糧の供出を拒んだ王侯貴族士族に言う。
それに対して、口裏合わせていた良識派貴族が同調して、激しく糾弾する。
糾弾するだけでなく、王女に軍資金と兵糧を供出する流れに持って行く。
「殿下、我らは憶病でも卑怯でもありません」
「そうです、我らは王都を留守にするのが危険だと申し上げているだけです」
「その証拠の、兵は出せませんが軍資金と兵糧は提供いたします」
「ここで軍資金や兵糧の供出まで拒むようなら、本当に謀叛人です」
「その通りです、供出を拒む者は、殿下に代わって私が討伐いたします」
事ここに至って、卑怯下劣な王侯貴族士族は、罠に嵌られた事を悟った。
ここで軍資金と兵糧の供出まで拒んだら、完全に謀叛人になる。
全貴族士族が、領地の広さに応じて、等分に軍資金と兵糧を供出する事になった。
「軍資金と兵糧が確保できるのなら、貴族士族を頼らなくても勝てます。
王都に住む民から兵を募ってオースティン伯爵領に出陣します。
ダニエルズ辺境伯が、素直にオースティン伯爵領を返すなら話し合いに応じ、返さないようなら力づくで奪い返してみせます!」
クラリス王女が力強く言うのを、卑怯下劣な王侯貴族士族は鼻で笑っていた。
良識派貴族軍の協力なしに、ダニエルズ辺境伯軍には勝てないと思っていた。
遠征に失敗したら、厳しく責め立てて王族の地位を剥奪する。
剥奪までできなくても、修道院に押し込んでやると考えていた。
軍資金と兵糧を供出させられるのは痛いが、そんな物は民から徴発すればいい。
王家の命だと言って臨時徴発すればいいと思っていた。
王家に供出する分に自分達が贅沢するための分も加えて、徴発しようと考えた。
そんな政治劇が王城内で行われている事など、王都の民は知らない。
だがその影響は、劇的に王都内を変えた。
自分達の影響下に有る傭兵団や盗賊団が、クラリス王女に強制徴募されるの恐れた貴族達は、王都の民を苦しめていた連中を急いで逃がした。
王都の民を死傷させ、食料を奪っていた連中が一斉にいなくなった事で、王都の治安は急速に良化し、暴騰していた食料が一転大暴落した。
食料を買い占めて暴利を得ていた連中は大損した。
悪逆非道な貴族が陰で糸を引いていた、食料の買い占めは、クラリス王女の出征を認めた事で瓦解した。
性根の腐った貴族達は、クラリス王女に供出する食料を暴騰時の値段で押し付けようとしたが、良識派貴族とクラリス王女自身の言葉で断念するしかなった。
「後で言い訳出来ないように、前もって言っておきます。
不当な値段で食料を供出した者は、王家を騙した罪人として討伐します。
供出した食料が傷んでいた事で将兵が傷ついた場合は、王家に対する謀叛、私を毒殺しようとした謀叛人として討伐します。
それが嫌だと言うのなら軍資金を払いなさい」
クラリス王女は悪逆非道な王侯貴族士族からだけ軍資金を取立てた。
良識派貴族からは軍資金も兵糧も取立てなかった。
表向きは王城内で全貴族士族に軍資金を供出させたが、裏で返していた。
集めた軍資金で、王都孤児院長の俺から安全な食料を購入した。
兵は孤児院の寡婦と孤児を中心に、炊き出しに集まっていた貧民を強制徴募したから、王都を出陣する際に笑い者になった。
クラリス王女発案のオースティン伯爵領接収軍だが、王女自身は従軍しない。
王女どころか、王女の側近も姉御も良識派貴族も従軍しない。
一時的に王女の武官長となった、王都孤児院長の俺が指揮官となっている。
早い話が、俺がオースティン伯爵領接収軍の総大将、将軍となった。
「光司様、何なりとお申し付けください」
王都城門を出た俺にバカ天使が話しかけてきた。
今回は何の失敗も無く良く働いてくれた。
褒めてやりたいのだが、褒めると又大失敗しそうで褒められない。
「お前には接収軍を見守ってもらう」
「あのぉ、魔獣の指揮を任せて頂けないでしょうか?」
「魔獣の指揮だと? 侯爵家への攻撃を言っているのか?」
「はい、接収軍が王都を離れてから、魔獣に王都の王侯貴族士族を攻撃させるのを、私に任せていただきたいのです」
「だめだバカ天使、肝心な所で大失敗する奴には任せられない」
「ですが光司様、光司様はこの人達を守らないといけないのではありませんか?」
「この人達は守る、だが同時に、侯爵などの卑怯下劣な連中を皆殺しにする」
「あまりにも忙しすぎます、身体を壊してしまいます」
「バカ天使に心配されるほどやわじゃない。
俺には転移魔術があるから、何かあったら直に駆け付けられる」
「そんな都合よく行くのですか?
一瞬の遅れが、王都に残る売春街の女子供の命に係わるのではありませんか?
接収軍にいる、寡婦や孤児、貧民達が死傷するのではありませんか?」
「バカ天使の割には色々考えているのだな」
「これでも反省していますし、貧民たちの事も考えているのです」
「そうか、バカ天使も成長しているようだが、まだ見落としがある」
「何を見落としていると言うのですか?」
「腹立たしい事だが、俺とお前は繋がっている。
お前のいる所なら、行った事がない場所でも正確に瞬間転移できる」
「それは分かっていますが、それが見落としになるのですか?」
「ああ、お前が接収軍にいてくれたら、王都から直ぐに接収軍に瞬間転移できる。
王都からだけでなく、ロアノークやリアルトからも瞬間転移できる」
「すみません、もっと詳しく教えてください」
「クラリス王女や姉御が俺の事を疑っているから、王都からある程度離れてから、魔獣を指揮して悪逆非道な王侯貴族士族を皆殺しにする。
そうすれば、魔獣使いと孤児院長が別人だと思うだろう。
だが俺が接収軍から離れている時に、傭兵や盗賊団に襲われたら困るのだ。
バカ天使が接収軍にいてくれたら、傭兵団や盗賊団が近づいた時点で状況を伝えてくれるし、その場所に瞬間転移できる。
行軍中でかなり移動していても、襲撃を受けた現場に瞬間転移できる。
だがバカ天使が王都にいたら、バカ天使が何か失敗した時に俺が王都に駆け付けたら、接収軍の正確な状況を知れなくなるし、正確な場所に瞬間転移できなくなる。
それに、王都の売春街は堂々と魔獣に守らせられるが、この討伐軍は表立って魔獣に守らせられないから、バカ天使に常時見守ってもらわないといけないのだ」
「そういう事でしたら、喜んで見守らせていただきます」
バカ天使が猪突して大失敗しないように、1から10まで言い聞かせた。
少々腹立たしかったが、褒めるべき所は褒めて、やる気を高めた。
王都から丸1日行軍した日に瞬間転移で王都に戻って、悪逆非道な王侯貴族の館を魔獣に襲わせて、クラリス王女の戴冠を邪魔しそうな連中を皆殺しにした。
「オースティン伯爵領接収軍、出陣!」
僅か2日の急ごしらえで準備された、クラリス王女発案のオースティン伯爵領接収軍が、王都の城門をみすぼらしく出ていく。
「ぎゃはははは、何だこいつら、まるで乞食じゃねぇか」
「貧乏王女の軍勢だから、まともな武器も防具もねぇんだぜ」
「おい、見て見ろよ、まともな馬車もないから、屋根もない百姓が使う荷馬車だぜ」
王子王女が発案した普通の討伐軍は、煌びやかな軍装で整えられている。
王家直属の騎士や兵士の中でも、豊かで良い軍装の者が選抜される。
実際に戦うのは戦地近くの貴族士族なので、張子の虎で良いのだ。
だが今回は、卑怯下劣な貴族士族が何だかんだと言い訳して出陣を拒んだ。
良識派の貴族士族も、事前に根回しをしていたので出陣を拒んだ。
呪いで七転八倒している王太子を傀儡にしている貴族たちは、良識派の貴族がクラリス王女から手を引いたのを好機ととらえた。
全体的に持ち上げて、でも何だかんだと文句もつけて、クラリス王女の才覚で軍勢を集めて、オースティン伯爵領を取り返す軍を出陣させる事にした。
「確かに、発案した私が責任はとらなければなりませんね。
ですが、王家王国の討伐軍に貴族士族が出陣しないのは不忠な上に憶病です。
憶病でないのなら、私が出陣している間に、王家に謀叛でも起こす気ですか?!」
クラリス王女は、俺の教えたセリフに自分の考えを加えて論戦した。
事前に打ち合わせしていた良識派貴族も、クラリス王女に反対するように見せかけて、卑怯下劣な王侯貴族士族の逃げ道を防いだ。
「憶病なだけでなく卑怯なのですか?!
出陣を拒むだけでなく、軍資金と兵糧の供出まで拒むのですか?!
父王陛下、このような者達に爵位を与えたままでは王家の威信にかかわります。
貴族士族の義務である軍役を拒む者に爵位など不要です!
奪爵して討伐してしまいましょう。
私に命じて下されば、今この場でこの者達の首を刎ね、領地を奪ってみせます」
男装したクラリス王女が、軍資金と兵糧の供出を拒んだ王侯貴族士族に言う。
それに対して、口裏合わせていた良識派貴族が同調して、激しく糾弾する。
糾弾するだけでなく、王女に軍資金と兵糧を供出する流れに持って行く。
「殿下、我らは憶病でも卑怯でもありません」
「そうです、我らは王都を留守にするのが危険だと申し上げているだけです」
「その証拠の、兵は出せませんが軍資金と兵糧は提供いたします」
「ここで軍資金や兵糧の供出まで拒むようなら、本当に謀叛人です」
「その通りです、供出を拒む者は、殿下に代わって私が討伐いたします」
事ここに至って、卑怯下劣な王侯貴族士族は、罠に嵌られた事を悟った。
ここで軍資金と兵糧の供出まで拒んだら、完全に謀叛人になる。
全貴族士族が、領地の広さに応じて、等分に軍資金と兵糧を供出する事になった。
「軍資金と兵糧が確保できるのなら、貴族士族を頼らなくても勝てます。
王都に住む民から兵を募ってオースティン伯爵領に出陣します。
ダニエルズ辺境伯が、素直にオースティン伯爵領を返すなら話し合いに応じ、返さないようなら力づくで奪い返してみせます!」
クラリス王女が力強く言うのを、卑怯下劣な王侯貴族士族は鼻で笑っていた。
良識派貴族軍の協力なしに、ダニエルズ辺境伯軍には勝てないと思っていた。
遠征に失敗したら、厳しく責め立てて王族の地位を剥奪する。
剥奪までできなくても、修道院に押し込んでやると考えていた。
軍資金と兵糧を供出させられるのは痛いが、そんな物は民から徴発すればいい。
王家の命だと言って臨時徴発すればいいと思っていた。
王家に供出する分に自分達が贅沢するための分も加えて、徴発しようと考えた。
そんな政治劇が王城内で行われている事など、王都の民は知らない。
だがその影響は、劇的に王都内を変えた。
自分達の影響下に有る傭兵団や盗賊団が、クラリス王女に強制徴募されるの恐れた貴族達は、王都の民を苦しめていた連中を急いで逃がした。
王都の民を死傷させ、食料を奪っていた連中が一斉にいなくなった事で、王都の治安は急速に良化し、暴騰していた食料が一転大暴落した。
食料を買い占めて暴利を得ていた連中は大損した。
悪逆非道な貴族が陰で糸を引いていた、食料の買い占めは、クラリス王女の出征を認めた事で瓦解した。
性根の腐った貴族達は、クラリス王女に供出する食料を暴騰時の値段で押し付けようとしたが、良識派貴族とクラリス王女自身の言葉で断念するしかなった。
「後で言い訳出来ないように、前もって言っておきます。
不当な値段で食料を供出した者は、王家を騙した罪人として討伐します。
供出した食料が傷んでいた事で将兵が傷ついた場合は、王家に対する謀叛、私を毒殺しようとした謀叛人として討伐します。
それが嫌だと言うのなら軍資金を払いなさい」
クラリス王女は悪逆非道な王侯貴族士族からだけ軍資金を取立てた。
良識派貴族からは軍資金も兵糧も取立てなかった。
表向きは王城内で全貴族士族に軍資金を供出させたが、裏で返していた。
集めた軍資金で、王都孤児院長の俺から安全な食料を購入した。
兵は孤児院の寡婦と孤児を中心に、炊き出しに集まっていた貧民を強制徴募したから、王都を出陣する際に笑い者になった。
クラリス王女発案のオースティン伯爵領接収軍だが、王女自身は従軍しない。
王女どころか、王女の側近も姉御も良識派貴族も従軍しない。
一時的に王女の武官長となった、王都孤児院長の俺が指揮官となっている。
早い話が、俺がオースティン伯爵領接収軍の総大将、将軍となった。
「光司様、何なりとお申し付けください」
王都城門を出た俺にバカ天使が話しかけてきた。
今回は何の失敗も無く良く働いてくれた。
褒めてやりたいのだが、褒めると又大失敗しそうで褒められない。
「お前には接収軍を見守ってもらう」
「あのぉ、魔獣の指揮を任せて頂けないでしょうか?」
「魔獣の指揮だと? 侯爵家への攻撃を言っているのか?」
「はい、接収軍が王都を離れてから、魔獣に王都の王侯貴族士族を攻撃させるのを、私に任せていただきたいのです」
「だめだバカ天使、肝心な所で大失敗する奴には任せられない」
「ですが光司様、光司様はこの人達を守らないといけないのではありませんか?」
「この人達は守る、だが同時に、侯爵などの卑怯下劣な連中を皆殺しにする」
「あまりにも忙しすぎます、身体を壊してしまいます」
「バカ天使に心配されるほどやわじゃない。
俺には転移魔術があるから、何かあったら直に駆け付けられる」
「そんな都合よく行くのですか?
一瞬の遅れが、王都に残る売春街の女子供の命に係わるのではありませんか?
接収軍にいる、寡婦や孤児、貧民達が死傷するのではありませんか?」
「バカ天使の割には色々考えているのだな」
「これでも反省していますし、貧民たちの事も考えているのです」
「そうか、バカ天使も成長しているようだが、まだ見落としがある」
「何を見落としていると言うのですか?」
「腹立たしい事だが、俺とお前は繋がっている。
お前のいる所なら、行った事がない場所でも正確に瞬間転移できる」
「それは分かっていますが、それが見落としになるのですか?」
「ああ、お前が接収軍にいてくれたら、王都から直ぐに接収軍に瞬間転移できる。
王都からだけでなく、ロアノークやリアルトからも瞬間転移できる」
「すみません、もっと詳しく教えてください」
「クラリス王女や姉御が俺の事を疑っているから、王都からある程度離れてから、魔獣を指揮して悪逆非道な王侯貴族士族を皆殺しにする。
そうすれば、魔獣使いと孤児院長が別人だと思うだろう。
だが俺が接収軍から離れている時に、傭兵や盗賊団に襲われたら困るのだ。
バカ天使が接収軍にいてくれたら、傭兵団や盗賊団が近づいた時点で状況を伝えてくれるし、その場所に瞬間転移できる。
行軍中でかなり移動していても、襲撃を受けた現場に瞬間転移できる。
だがバカ天使が王都にいたら、バカ天使が何か失敗した時に俺が王都に駆け付けたら、接収軍の正確な状況を知れなくなるし、正確な場所に瞬間転移できなくなる。
それに、王都の売春街は堂々と魔獣に守らせられるが、この討伐軍は表立って魔獣に守らせられないから、バカ天使に常時見守ってもらわないといけないのだ」
「そういう事でしたら、喜んで見守らせていただきます」
バカ天使が猪突して大失敗しないように、1から10まで言い聞かせた。
少々腹立たしかったが、褒めるべき所は褒めて、やる気を高めた。
王都から丸1日行軍した日に瞬間転移で王都に戻って、悪逆非道な王侯貴族の館を魔獣に襲わせて、クラリス王女の戴冠を邪魔しそうな連中を皆殺しにした。
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