8 / 9
7話
しおりを挟む
「人材には限りがある。
限りのある人材を有効に使うのが上に立つ者の役目だ。
この者たちが悪事に加担したのは確かだ。
騎士や徒士として使うには色々と問題があるだろう。
だが犯罪者奴隷として使う事はできるし、心を入れ替えて務めるのなら、騎士や徒士に復帰させることも不可能ではない」
醜い顔で表情は読み難いですが、冷徹な判断だけで助命しようというのではないようですね。
私には心に慈愛があるのが分かります。
こういう王子を生き残らせるのが神に仕える者の役目ですね。
死力を尽くしてあげましょう。
「その辺は大丈夫です。
聖の魔法陣ですから、神による制限があります。
無暗に命を奪うことなどできません。
聖の魔法陣で命を奪われるのは、神様でも救えないような悪人だけです」
「悪人は神様も許されないのか、分かった。
だがもう一つ確認しさせてくれ。
この魔法陣で生き残った悪人が、再び悪事を働き、民を害した場合はどうなる?
そこまでは神様の眼も届かないのか?」
なるほど、この国の教会は堕落していますからね。
神様の力を信じられないのでしょう。
いえ、この国だけではありませんね。
私の所属する教会も、たいがい堕落してしまっていますからね。
まあ、確かに神様もお忙しいようで、人界の隅々まで眼が行き届かないです。
「神様も忙しいので、人界の隅々までは眼が届きません
ですがその辺は、聖堂騎士の私が配慮していますよ。
この魔法陣には悪人に対する呪いが書き込んであります。
ああ、心配しなくていいですよ。
冒険者の方々の魔法陣には書いていません。
前科の有る騎士と徒士だけです。
話を戻します。
王子を弑逆しようとした騎士と徒士は、次に悪事を働いた時には、呪いが発動して死ぬことになっています」
「分かった。
エマ聖堂騎士殿の言葉を信じよう。
頼む」
王子に頼まれてしまいました。
絶対に成功させなければいけません。
ジェームズのすがるような視線も痛いです。
どれほど王子に期待しているのですか。
自分で権力を掴んで建国王になろうという考えはないのですね。
魔法陣に力が満ちていきます。
騎士と徒士が激痛にのたうちまわっています。
それだけ悪事を重ねてきたのでしょう。
今までやってきた善行と悪事を計算して、悪事の方が多ければ、激痛を与える特別製の魔法陣ですから、タップリと味わってください。
冒険者が恐怖に顔をゆがめていますね。
まあ、騎士と徒士が苦痛で七転八倒している姿を見れば、自分たちに降りかかった時の事を考えて、心配になるのも仕方ないです。
王子も苦痛に顔をゆがめています……
私が想像していた以上に強力な呪いのようですね。
この魔法陣で解術できればいいのですが……
限りのある人材を有効に使うのが上に立つ者の役目だ。
この者たちが悪事に加担したのは確かだ。
騎士や徒士として使うには色々と問題があるだろう。
だが犯罪者奴隷として使う事はできるし、心を入れ替えて務めるのなら、騎士や徒士に復帰させることも不可能ではない」
醜い顔で表情は読み難いですが、冷徹な判断だけで助命しようというのではないようですね。
私には心に慈愛があるのが分かります。
こういう王子を生き残らせるのが神に仕える者の役目ですね。
死力を尽くしてあげましょう。
「その辺は大丈夫です。
聖の魔法陣ですから、神による制限があります。
無暗に命を奪うことなどできません。
聖の魔法陣で命を奪われるのは、神様でも救えないような悪人だけです」
「悪人は神様も許されないのか、分かった。
だがもう一つ確認しさせてくれ。
この魔法陣で生き残った悪人が、再び悪事を働き、民を害した場合はどうなる?
そこまでは神様の眼も届かないのか?」
なるほど、この国の教会は堕落していますからね。
神様の力を信じられないのでしょう。
いえ、この国だけではありませんね。
私の所属する教会も、たいがい堕落してしまっていますからね。
まあ、確かに神様もお忙しいようで、人界の隅々まで眼が行き届かないです。
「神様も忙しいので、人界の隅々までは眼が届きません
ですがその辺は、聖堂騎士の私が配慮していますよ。
この魔法陣には悪人に対する呪いが書き込んであります。
ああ、心配しなくていいですよ。
冒険者の方々の魔法陣には書いていません。
前科の有る騎士と徒士だけです。
話を戻します。
王子を弑逆しようとした騎士と徒士は、次に悪事を働いた時には、呪いが発動して死ぬことになっています」
「分かった。
エマ聖堂騎士殿の言葉を信じよう。
頼む」
王子に頼まれてしまいました。
絶対に成功させなければいけません。
ジェームズのすがるような視線も痛いです。
どれほど王子に期待しているのですか。
自分で権力を掴んで建国王になろうという考えはないのですね。
魔法陣に力が満ちていきます。
騎士と徒士が激痛にのたうちまわっています。
それだけ悪事を重ねてきたのでしょう。
今までやってきた善行と悪事を計算して、悪事の方が多ければ、激痛を与える特別製の魔法陣ですから、タップリと味わってください。
冒険者が恐怖に顔をゆがめていますね。
まあ、騎士と徒士が苦痛で七転八倒している姿を見れば、自分たちに降りかかった時の事を考えて、心配になるのも仕方ないです。
王子も苦痛に顔をゆがめています……
私が想像していた以上に強力な呪いのようですね。
この魔法陣で解術できればいいのですが……
0
あなたにおすすめの小説
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
過労薬師です。冷酷無慈悲と噂の騎士様に心配されるようになりました。
黒猫とと
恋愛
王都西区で薬師として働くソフィアは毎日大忙し。かかりつけ薬師として常備薬の準備や急患の対応をたった1人でこなしている。
明るく振舞っているが、完全なるブラック企業と化している。
そんな過労薬師の元には冷徹無慈悲と噂の騎士様が差し入れを持って訪ねてくる。
………何でこんな事になったっけ?
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
【完結】『推しの騎士団長様が婚約破棄されたそうなので、私が拾ってみた。』
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
恋愛
【完結まで執筆済み】筋肉が語る男、冷徹と噂される騎士団長レオン・バルクハルト。
――そんな彼が、ある日突然、婚約破棄されたという噂が城下に広まった。
「……えっ、それってめっちゃ美味しい展開じゃない!?」
破天荒で豪快な令嬢、ミレイア・グランシェリは思った。
重度の“筋肉フェチ”で料理上手、○○なのに自由すぎる彼女が取った行動は──まさかの自ら押しかけ!?
騎士団で巻き起こる爆笑と騒動、そして、不器用なふたりの距離は少しずつ近づいていく。
これは、筋肉を愛し、胃袋を掴み、心まで溶かす姉御ヒロインが、
推しの騎士団長を全力で幸せにするまでの、ときめきと笑いと“ざまぁ”の物語。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
崖っぷち令嬢は冷血皇帝のお世話係〜侍女のはずが皇帝妃になるみたいです〜
束原ミヤコ
恋愛
ティディス・クリスティスは、没落寸前の貧乏な伯爵家の令嬢である。
家のために王宮で働く侍女に仕官したは良いけれど、緊張のせいでまともに話せず、面接で落とされそうになってしまう。
「家族のため、なんでもするからどうか働かせてください」と泣きついて、手に入れた仕事は――冷血皇帝と巷で噂されている、冷酷冷血名前を呼んだだけで子供が泣くと言われているレイシールド・ガルディアス皇帝陛下のお世話係だった。
皇帝レイシールドは気難しく、人を傍に置きたがらない。
今まで何人もの侍女が、レイシールドが恐ろしくて泣きながら辞めていったのだという。
ティディスは決意する。なんとしてでも、お仕事をやりとげて、没落から家を救わなければ……!
心根の優しいお世話係の令嬢と、無口で不器用な皇帝陛下の話です。
好きすぎます!※殿下ではなく、殿下の騎獣が
和島逆
恋愛
「ずっと……お慕い申し上げておりました」
エヴェリーナは伯爵令嬢でありながら、飛空騎士団の騎獣世話係を目指す。たとえ思いが叶わずとも、大好きな相手の側にいるために。
けれど騎士団長であり王弟でもあるジェラルドは、自他ともに認める女嫌い。エヴェリーナの告白を冷たく切り捨てる。
「エヴェリーナ嬢。あいにくだが」
「心よりお慕いしております。大好きなのです。殿下の騎獣──……ライオネル様のことが!」
──エヴェリーナのお目当ては、ジェラルドではなく獅子の騎獣ライオネルだったのだ。
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる