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第1章
第9話:襲撃
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神歴1817年皇歴213年1月29日皇都バカン辺境伯家拝領屋敷近くの道
ロジャー皇子視点
バカン辺境伯の思い通りに動いてやる気はないので夕食は共にしなかった。
そのまま皇帝にもらった拝領屋敷に戻る事にした。
皇国貴族が国から貸し与えられる屋敷は、爵位に応じて広さが変わるが、最低の男爵でも1万平方メートル3024坪、東京ドーム1個分くらいある。
バカン辺境伯家は3つの屋敷を合計して30万平方メートル、9万坪。
東京ドーム30個分くらいある。
一方俺が皇帝から拝領した個人的な屋敷は、貴族家の基準から外れる。
皇室直臣士族に貸し与えるための屋敷で空いている所をもらったからだ。
本当は準男爵用の5000平方メートルを用意したかったらしいが、空いている所がなくて士爵用の2500平方メートルになったというが、嘘だろう。
本気で俺を優遇するのなら、今準男爵に貸し与えている屋敷を取りあげてでも、俺に与えるのが普通だ。
俺が調べさせた事例では、選帝侯たちに賄賂を贈った家が望みの屋敷を与えられ、贈らなかった者が屋敷を取り上げられている。
完全に屋敷を取り上げられるのではなく、不便な場所にある屋敷や狭い屋敷に移動させられるのだが、皇国の重臣である選帝侯がやって良い事ではない!
まあ、悪臣や佞臣に何を言っても無駄だ、言うくらいなら皆殺しにする。
だから皇帝に文句を言う事なく士爵用の屋敷をもらった。
選帝侯たちは俺の性格を読んでこういう嫌がらせをしているのだろう。
「馬車を止めろ、この先に殺気が満ちている」
俺の言葉を聞いた御者が馬車を止めた。
御者と言っても騎士の資格を持つ者だ、殺気があると言われたら素早い。
御者が俺の言葉を、馬車の前後を守っていた6騎の護衛騎士に伝えている。
俺の使う馬車は皇族しか使えない8頭立てだ。
他の貴族と間違えて襲う事などありえない。
それに、皇族を襲えば死刑確定だから、よほどの覚悟をしている連中だ。
「敵が選帝侯たちの手先なのか、バカン辺境伯家重臣たちの手先なのか分からない。
生け捕りにするから余計な手出しはするな」
「ロジャー殿下、バカン辺境伯家では我慢させていただきましたが、さすがに皇都内で襲ってくる連中を見過ごす訳にはいきません」
皇帝が付けてくれた守役、文武だけでなく人としての生き方まで教育してくれる後見人のような役目の、アントニオ・ホセイが馬車に馬を寄せて文句を言ってきた。
さすが、カラス家のお爺様が選び、俺が調査確認した優秀な騎士だけの事はある。
準男爵や士爵の当主には、堕落した者が多いのだが、珍しく骨のある漢だ。
そんな漢だからこそ、母上を通して守役にしてもらったのだが、今はその漢気を出してもらって困る。
「アントニオにはまだ俺の実力を見せていなかったな。
今から見せてやるから大人しく黙って見ていろ、馬車をゆっくりと進めろ」
俺の指示を受けた御者が輓馬を見事に操っている。
皇室専属の優秀な馬の世話係、伯楽たちが手塩をかけて育てた名馬だ。
弓矢を恐れないどころか、火や魔術すら向かっていく強さを持っている。
「エリア・パーフェクト・スリーパー」
常時発動させている複数の索敵魔術で敵の正確な位置は分かっている。
そこを狙って眠りの魔術を放てば、敵を簡単に捕らえる事ができる。
「エリア・パーフェクト・パラライズ」
眠らせるだけでは安心できないから、麻痺させて動けないようにしておく。
「眠りと麻痺の魔術をかけた、抵抗できないから捕らえて来い。
絶対に殺すなよ、使いっ走りの刺客を殺してもしかたがない。
黒幕の正体を吐かさなければ何の意味もない」
俺がそう言うと、2人の騎士が馬を駆って動けなくなった敵を集めに行った。
守役のアントニオ・ホセイが目を見開いて驚いているが、大丈夫直ぐに慣れてくれるはずだ。
それだけの人間だと判断して、皇帝を動かして守役に抜擢してもらったのだ。
俺は騎士たちが集めて来てくれた敵に更なる魔術をかける事にした。
拷問はもちろん尋問も上手くやれるとは思えないから、魅了して自白させる。
俺の言いなりにできれば、どれほど厳しく仕込まれていても、例え魔術で縛られていても、本当の事を言うはずだ。
「パーフェクト・インチャーンティ。
パーフェクト・エンチャンテッド。
パーフェクト・アトラクション。
パーフェクト・パペット。
パーフェクト・スレーブ」
思いつく限りの魅了と支配の魔術を使ったから、1つくらい効いているだろう。
★★★★★★以下は設定です、好きな方だけ読んでください。
「護衛騎士」
氏名 :役職 ・領民数 :関係
アントニオ・ホセイ:騎士隊長・4000人:傅役・文武道徳の教育係
ウッディ・ダブリン:騎士長 ・1000人:
スレッガー・カラス:騎士 ・ 300人:実家の叔父
ブライト・マルデン:騎士 ・ 300人:
リュウ・カシアス :騎士 ・ 300人
カイ・ドアン :騎士 ・ 300人:
ハヤト・クラン :騎士 ・ 300人:
クワラン・グラハム:騎士 ・ 300人:
ロジャー皇子視点
バカン辺境伯の思い通りに動いてやる気はないので夕食は共にしなかった。
そのまま皇帝にもらった拝領屋敷に戻る事にした。
皇国貴族が国から貸し与えられる屋敷は、爵位に応じて広さが変わるが、最低の男爵でも1万平方メートル3024坪、東京ドーム1個分くらいある。
バカン辺境伯家は3つの屋敷を合計して30万平方メートル、9万坪。
東京ドーム30個分くらいある。
一方俺が皇帝から拝領した個人的な屋敷は、貴族家の基準から外れる。
皇室直臣士族に貸し与えるための屋敷で空いている所をもらったからだ。
本当は準男爵用の5000平方メートルを用意したかったらしいが、空いている所がなくて士爵用の2500平方メートルになったというが、嘘だろう。
本気で俺を優遇するのなら、今準男爵に貸し与えている屋敷を取りあげてでも、俺に与えるのが普通だ。
俺が調べさせた事例では、選帝侯たちに賄賂を贈った家が望みの屋敷を与えられ、贈らなかった者が屋敷を取り上げられている。
完全に屋敷を取り上げられるのではなく、不便な場所にある屋敷や狭い屋敷に移動させられるのだが、皇国の重臣である選帝侯がやって良い事ではない!
まあ、悪臣や佞臣に何を言っても無駄だ、言うくらいなら皆殺しにする。
だから皇帝に文句を言う事なく士爵用の屋敷をもらった。
選帝侯たちは俺の性格を読んでこういう嫌がらせをしているのだろう。
「馬車を止めろ、この先に殺気が満ちている」
俺の言葉を聞いた御者が馬車を止めた。
御者と言っても騎士の資格を持つ者だ、殺気があると言われたら素早い。
御者が俺の言葉を、馬車の前後を守っていた6騎の護衛騎士に伝えている。
俺の使う馬車は皇族しか使えない8頭立てだ。
他の貴族と間違えて襲う事などありえない。
それに、皇族を襲えば死刑確定だから、よほどの覚悟をしている連中だ。
「敵が選帝侯たちの手先なのか、バカン辺境伯家重臣たちの手先なのか分からない。
生け捕りにするから余計な手出しはするな」
「ロジャー殿下、バカン辺境伯家では我慢させていただきましたが、さすがに皇都内で襲ってくる連中を見過ごす訳にはいきません」
皇帝が付けてくれた守役、文武だけでなく人としての生き方まで教育してくれる後見人のような役目の、アントニオ・ホセイが馬車に馬を寄せて文句を言ってきた。
さすが、カラス家のお爺様が選び、俺が調査確認した優秀な騎士だけの事はある。
準男爵や士爵の当主には、堕落した者が多いのだが、珍しく骨のある漢だ。
そんな漢だからこそ、母上を通して守役にしてもらったのだが、今はその漢気を出してもらって困る。
「アントニオにはまだ俺の実力を見せていなかったな。
今から見せてやるから大人しく黙って見ていろ、馬車をゆっくりと進めろ」
俺の指示を受けた御者が輓馬を見事に操っている。
皇室専属の優秀な馬の世話係、伯楽たちが手塩をかけて育てた名馬だ。
弓矢を恐れないどころか、火や魔術すら向かっていく強さを持っている。
「エリア・パーフェクト・スリーパー」
常時発動させている複数の索敵魔術で敵の正確な位置は分かっている。
そこを狙って眠りの魔術を放てば、敵を簡単に捕らえる事ができる。
「エリア・パーフェクト・パラライズ」
眠らせるだけでは安心できないから、麻痺させて動けないようにしておく。
「眠りと麻痺の魔術をかけた、抵抗できないから捕らえて来い。
絶対に殺すなよ、使いっ走りの刺客を殺してもしかたがない。
黒幕の正体を吐かさなければ何の意味もない」
俺がそう言うと、2人の騎士が馬を駆って動けなくなった敵を集めに行った。
守役のアントニオ・ホセイが目を見開いて驚いているが、大丈夫直ぐに慣れてくれるはずだ。
それだけの人間だと判断して、皇帝を動かして守役に抜擢してもらったのだ。
俺は騎士たちが集めて来てくれた敵に更なる魔術をかける事にした。
拷問はもちろん尋問も上手くやれるとは思えないから、魅了して自白させる。
俺の言いなりにできれば、どれほど厳しく仕込まれていても、例え魔術で縛られていても、本当の事を言うはずだ。
「パーフェクト・インチャーンティ。
パーフェクト・エンチャンテッド。
パーフェクト・アトラクション。
パーフェクト・パペット。
パーフェクト・スレーブ」
思いつく限りの魅了と支配の魔術を使ったから、1つくらい効いているだろう。
★★★★★★以下は設定です、好きな方だけ読んでください。
「護衛騎士」
氏名 :役職 ・領民数 :関係
アントニオ・ホセイ:騎士隊長・4000人:傅役・文武道徳の教育係
ウッディ・ダブリン:騎士長 ・1000人:
スレッガー・カラス:騎士 ・ 300人:実家の叔父
ブライト・マルデン:騎士 ・ 300人:
リュウ・カシアス :騎士 ・ 300人
カイ・ドアン :騎士 ・ 300人:
ハヤト・クラン :騎士 ・ 300人:
クワラン・グラハム:騎士 ・ 300人:
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