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第1章
第13話:ロジャーの後宮
神歴1817年皇歴213年1月29日皇都拝領屋敷:ロジャー皇子視点
今日は本当に色々あって予定が大幅に狂ってしまった。
バカン辺境伯家で夕食会のはずだったのだが、刺客に襲われ誘拐現場に出くわし、更に皇位簒奪事件まで聞く事になった。
全て母上を通して皇帝に伝えるが、どう判断するかはあいつしだい。
俺がするべき事は、約束を全力で守る事だけだ。
皇帝から罰を受けないように、俺の手助けに集まった者たちは、礼を言ってそれぞれの屋敷に帰した。
見所があると判断したハミルトン家のノアには、時間がある時は必ず顔を見せるように言っておいた。
俺を襲った刺客とリンジーを誘拐しようとしてゴロツキは、拝領屋敷の地下牢屋に放り込んだ。
俺の屋敷が何所になるか決まってから、正式に伝えられるまでに6日あった。
その間に拝領屋敷の地下に大きな砦を造っておいたのだ。
これで敵が誰であろと、そう簡単には負けなくなった。
いや、俺個人は最初から負けないと思っていた。
大切な人たちを守るために拠点が必要だっただけだ。
そんな拝領屋敷に入り、直ぐにやらなければいけない事を終えて、これからどうするのかを決めるために、1番広い部屋に俺の家臣を含めた全員を集めた。
「ドレイクが男たちを連れて来る前に、お前たちに確認しておく。
ディクソン家のハンター、あいつの言いなりにはなりたくないのだな?」
最初は誰も答えず、互いの顔を見るだけだった。
本来なら当主の妻が話すべきなのだろうが、実家が敵の手先だった可能性があり、とても家を代表して話す気にはなれないのだろう。
そんな感情を思いやったのか、最初は嫁に任せる気だったドレイクの母親が、嫁と孫の顔を確認してから話しだした。
「……息子が申していた通り、皇位簒奪のウワサまである男に、大切な孫娘を送る訳にはいきません!」
「そうか、孫娘、ガラリアとリンジーだったな、2人も同じ気持ちか?
ウワサが本当なら、自分の子供が皇帝になるかもしれないのだぞ?」
「そのような恥知らずなマネをするくらいなら、自害します!」
「私もガラリアお姉様と同じ気持ちです。
もしあの時、殿下の護衛騎士の方が助けてくださらなかったら、あの場で自害するつもりでした!」
「そうか、ならば次の確認をする。
お前たちをこの屋敷にかくまうのは間違いない。
問題はどういう立場にしてかくまい守るかだ。
4人の女を俺の後宮に務める侍女とするのか、愛妾にするのか、この2つがある」
「「「「愛妾!」」」」
「驚くのは当然だが、俺が負けて殺される可能性もある。
その場合、侍女なら、バカン辺境伯家がハンターの脅迫に負けて差し出す可能性があるのだ」
「「「「……」」」」
「だが俺の愛妾ならば、バカン辺境伯家も家の誇りにかけて手放せない。
どれほど脅かされても、何が何でも守ろうとする」
「「「「……」」」」
「ああ、そうだ、もう1つ、3つ目の方法があるな。
3つ目の方法は、ドレイクの男子を俺が家臣として召し抱える事だ。
この屋敷に住む事を許すから、お前たちも家族として暮らす。
これなら変なウワサを立てられる事がなく、後に面倒なく結婚できるだろう。
ドレイクや家の為でなく、自分が1番良いと思う方法を考えろ」
俺はそう言って6人を客間で休ませようとした。
士爵級の屋敷だからそれほど広くはないが、それでも地下砦抜きで家臣使用人合わせて80家族が住めるくらいの建物と部屋数がある。
今俺に仕えているのは15家15人しかいないが、敵やモンスターに襲われた時のために、家臣使用人が家族と共に籠城できるようになっている。
バニングス家が、家臣9家族を連れて逃げて来てもどうとでもなる。
「私は家族と一緒に暮らしたいです。
どれほど危険でも、愛妾だと疑われるような暮らしは嫌です」
客間に行って考える事もなく、姉を待つ事もなく、リンジーが直ぐに答えた。
俺の愛妾だと疑われるのが嫌なのだろう、好きな男でもいるのか?
「私も愛妾だと疑われるのは嫌ですが、家族のために少しでも役に立ちたいです。
侍女として仕えれば、少しは給金がいただけるのですか?」
長女のガラリアは、姉だからかしっかりしている。
家の借金を少しでも返そうと、俺の侍女になる覚悟をしている。
ハンター狙われた事で既に悪いウワサがたち、結婚を諦めているのか?
「今この屋敷にいるのは皇国から派遣された護衛騎士と護衛侍女だけだ。
皇室に仕える騎士や侍女と、俺個人に仕える騎士や侍女では極端に待遇が違う。
それは分かっているな?」
「はい、心得ています」
「衣食住を保証したうえで、年に5000ペクーニア。
皇帝陛下の後宮に仕える最下級侍女と同じだ、どうする?」
何を基準に前世の物価と比べるのかで全く違ってくるが、5000ペクーニアは50万くらいになると思う。
「仕えさせていただきます。
父や兄が何と言おうと、仕えさせていただきます」
「「ガラリア!」」
「お姉様!」
「「姉上!」」
★★★★★★以下は設定です、好きな方だけ読んでください。
「護衛侍女」 :格 ・領地の基準人数
シムス・フローズン:騎士隊長・4000
マチルダ・ハング :騎士長 ・1000
ミライ・ジョン :騎士 ・300
マーベル・カラス :騎士 ・300
ララァ・アズナブル:騎士 ・300
アルテイシア・ノア:騎士 ・300
フラウ・ダイクン :騎士 ・300
今日は本当に色々あって予定が大幅に狂ってしまった。
バカン辺境伯家で夕食会のはずだったのだが、刺客に襲われ誘拐現場に出くわし、更に皇位簒奪事件まで聞く事になった。
全て母上を通して皇帝に伝えるが、どう判断するかはあいつしだい。
俺がするべき事は、約束を全力で守る事だけだ。
皇帝から罰を受けないように、俺の手助けに集まった者たちは、礼を言ってそれぞれの屋敷に帰した。
見所があると判断したハミルトン家のノアには、時間がある時は必ず顔を見せるように言っておいた。
俺を襲った刺客とリンジーを誘拐しようとしてゴロツキは、拝領屋敷の地下牢屋に放り込んだ。
俺の屋敷が何所になるか決まってから、正式に伝えられるまでに6日あった。
その間に拝領屋敷の地下に大きな砦を造っておいたのだ。
これで敵が誰であろと、そう簡単には負けなくなった。
いや、俺個人は最初から負けないと思っていた。
大切な人たちを守るために拠点が必要だっただけだ。
そんな拝領屋敷に入り、直ぐにやらなければいけない事を終えて、これからどうするのかを決めるために、1番広い部屋に俺の家臣を含めた全員を集めた。
「ドレイクが男たちを連れて来る前に、お前たちに確認しておく。
ディクソン家のハンター、あいつの言いなりにはなりたくないのだな?」
最初は誰も答えず、互いの顔を見るだけだった。
本来なら当主の妻が話すべきなのだろうが、実家が敵の手先だった可能性があり、とても家を代表して話す気にはなれないのだろう。
そんな感情を思いやったのか、最初は嫁に任せる気だったドレイクの母親が、嫁と孫の顔を確認してから話しだした。
「……息子が申していた通り、皇位簒奪のウワサまである男に、大切な孫娘を送る訳にはいきません!」
「そうか、孫娘、ガラリアとリンジーだったな、2人も同じ気持ちか?
ウワサが本当なら、自分の子供が皇帝になるかもしれないのだぞ?」
「そのような恥知らずなマネをするくらいなら、自害します!」
「私もガラリアお姉様と同じ気持ちです。
もしあの時、殿下の護衛騎士の方が助けてくださらなかったら、あの場で自害するつもりでした!」
「そうか、ならば次の確認をする。
お前たちをこの屋敷にかくまうのは間違いない。
問題はどういう立場にしてかくまい守るかだ。
4人の女を俺の後宮に務める侍女とするのか、愛妾にするのか、この2つがある」
「「「「愛妾!」」」」
「驚くのは当然だが、俺が負けて殺される可能性もある。
その場合、侍女なら、バカン辺境伯家がハンターの脅迫に負けて差し出す可能性があるのだ」
「「「「……」」」」
「だが俺の愛妾ならば、バカン辺境伯家も家の誇りにかけて手放せない。
どれほど脅かされても、何が何でも守ろうとする」
「「「「……」」」」
「ああ、そうだ、もう1つ、3つ目の方法があるな。
3つ目の方法は、ドレイクの男子を俺が家臣として召し抱える事だ。
この屋敷に住む事を許すから、お前たちも家族として暮らす。
これなら変なウワサを立てられる事がなく、後に面倒なく結婚できるだろう。
ドレイクや家の為でなく、自分が1番良いと思う方法を考えろ」
俺はそう言って6人を客間で休ませようとした。
士爵級の屋敷だからそれほど広くはないが、それでも地下砦抜きで家臣使用人合わせて80家族が住めるくらいの建物と部屋数がある。
今俺に仕えているのは15家15人しかいないが、敵やモンスターに襲われた時のために、家臣使用人が家族と共に籠城できるようになっている。
バニングス家が、家臣9家族を連れて逃げて来てもどうとでもなる。
「私は家族と一緒に暮らしたいです。
どれほど危険でも、愛妾だと疑われるような暮らしは嫌です」
客間に行って考える事もなく、姉を待つ事もなく、リンジーが直ぐに答えた。
俺の愛妾だと疑われるのが嫌なのだろう、好きな男でもいるのか?
「私も愛妾だと疑われるのは嫌ですが、家族のために少しでも役に立ちたいです。
侍女として仕えれば、少しは給金がいただけるのですか?」
長女のガラリアは、姉だからかしっかりしている。
家の借金を少しでも返そうと、俺の侍女になる覚悟をしている。
ハンター狙われた事で既に悪いウワサがたち、結婚を諦めているのか?
「今この屋敷にいるのは皇国から派遣された護衛騎士と護衛侍女だけだ。
皇室に仕える騎士や侍女と、俺個人に仕える騎士や侍女では極端に待遇が違う。
それは分かっているな?」
「はい、心得ています」
「衣食住を保証したうえで、年に5000ペクーニア。
皇帝陛下の後宮に仕える最下級侍女と同じだ、どうする?」
何を基準に前世の物価と比べるのかで全く違ってくるが、5000ペクーニアは50万くらいになると思う。
「仕えさせていただきます。
父や兄が何と言おうと、仕えさせていただきます」
「「ガラリア!」」
「お姉様!」
「「姉上!」」
★★★★★★以下は設定です、好きな方だけ読んでください。
「護衛侍女」 :格 ・領地の基準人数
シムス・フローズン:騎士隊長・4000
マチルダ・ハング :騎士長 ・1000
ミライ・ジョン :騎士 ・300
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