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第1章
第17話:下準備
神歴1817年皇歴213年1月30日皇都拝領屋敷:ロジャー皇子視点
「どうなっておりましょうか?」
俺が昨晩のうちに母上と皇帝、後宮と皇宮に出した親書がどうなるのか、スレッガー叔父上が聞いて来た。
「どうもこうもないだろう、皇帝がお気に入りのハンターをかばい、選帝侯たちも自分たちに飛び火しないように従う、それだけだ」
「また皇帝陛下と皇国の名誉が汚され、皇都での評判が下がりますな」
「そうだな、だがもうどうにもならないと思うぞ」
「ですが殿下、それではドレイク殿たちはどうなるのです?
助けると約束されたのではありませんか?」
「ああ、守ると約束したし、助けるぞ」
「ですが今どうにもならないと申されたではありませんか?」
「今直ぐにはどうにもできないが、しばらく待てば大きく動く。
皇帝が真っ青になって動くからそれまで待てばいい」
「殿下がウソを申されるはずがないですし、間違えるとも思えませんが、言っておられる意味が全く分かりません」
「そうだな、7日は早すぎるか、それでも15日も待てばこの件が大きく動く。
俺たちはそれまで他の事をやって待つだけでいい」
「殿下がそこまで自信をもって申されるのなら黙って待ちましょう。
他の事と申されるのは、バカン辺境伯家の件でしょうか?」
「ああ、そうだ、それもやっておかないといけない。
婿養子に入った皇子に刺客を放ったのだ、良くて自害、普通なら処刑だ」
「はい、当然の事ですが、バカン伯爵は重臣を処罰できるでしょうか?」
「さあな、別にできてもできなくても構わない。
処罰できなければ辺境伯家の主に相応しくない証明になる。
処罰できたら俺が自由に遊べる期間が長くなるだけだ。
俺としたら、できるだけ長く自由に遊んでいたいがな」
「私も辺境伯領なんて田舎に行きたくないですから、殿下にはいつまでも皇都にいて欲しいですが、それで良いのですか?」
「構わない、皇位継承権を手放して婿入りしたのだ、好きにさせてもらう。
ただ、スレッガー叔父上には悪いが、俺は辺境伯領に行って色々試したいことがあるから、どちらにしても早い内に領地入りするぞ。
大魔境にいるモンスターも気になるし、魔樹や魔草の方が気になるのだ。
皇都でやらなければいけない事を片付けたら、早々に領地に行けるよう願い出る」
「皇都でやるべき事、バカン家の重臣を処分することでもハンターを処分する事でもなければ何だと言われるのですか、あ、孤児院ですか?!」
「よく分かったな、さすがスレッガー叔父上だ、孤児院は俺の手足となる家臣使用人を育てるとても大切な場所だ。
3年前から大量の資金を使っているのもそのためだ」
「殿下の手足となる家臣使用人、最初聞いた時には信じられませんでしたが、本当に平民の孤児が、甘やかされた騎士以上に育ちましたからね」
「分かっているなら孤児院に使者を送ってくれ。
ダンジョンに潜る前に虫をたくさん集めさせておく」
「分かりました、直ぐに使いをおくりますが、孤児院だけで良いんですか、グレイシー妃殿下に念押しの使者を送らなくて良いんですか?」
「母上が勘違いして無理をしてはいけない、昨晩の親書だけで十分だ。
だが、そうだな、念のためにスレッガー叔父上に行ってもらおう。
叔父上がグレイシー内宮の表にいてくれれば、母上も安心だろう。
グレイシー内宮からの方が、オスカー兄上の屋敷と連絡を取りやすい。
今回の件で母上と兄上に刺客が送られる可能性もある」
「そうか、分かった、直ぐに孤児院に使者を送って内宮に行く」
スレッガー叔父上はそう言うと慌てて出て行った。
いつまで経ってもシスターコンプレックスが治らない。
子供を5人も生んだ母上が可愛くて仕方がないのだから笑ってしまう。
さて、自分の屋敷をもらったから好き勝手に地下砦を拡大できる。
ストレージにはまだまだ余裕があるが、ここにも大量の食料を備蓄しておきたい。
心配性は前世から続く俺の欠点の1つだが、治す気など最初からない。
「スィンセサイズ・スィリコン・ツー・メイク・ジュエリー」
地下砦を大拡張するついでに、圧縮強化する土のケイ素を合成して宝石を造る。
これまでもこれからも、俺の資金源は有り余る魔力とどこのでもある土から合成する各種の水晶だ。
孤児たちが沢山の昆虫を集めてくれたら、久しぶりに誰も知らないダンジョンの秘術を使って、資源を確保しよう。
「どうなっておりましょうか?」
俺が昨晩のうちに母上と皇帝、後宮と皇宮に出した親書がどうなるのか、スレッガー叔父上が聞いて来た。
「どうもこうもないだろう、皇帝がお気に入りのハンターをかばい、選帝侯たちも自分たちに飛び火しないように従う、それだけだ」
「また皇帝陛下と皇国の名誉が汚され、皇都での評判が下がりますな」
「そうだな、だがもうどうにもならないと思うぞ」
「ですが殿下、それではドレイク殿たちはどうなるのです?
助けると約束されたのではありませんか?」
「ああ、守ると約束したし、助けるぞ」
「ですが今どうにもならないと申されたではありませんか?」
「今直ぐにはどうにもできないが、しばらく待てば大きく動く。
皇帝が真っ青になって動くからそれまで待てばいい」
「殿下がウソを申されるはずがないですし、間違えるとも思えませんが、言っておられる意味が全く分かりません」
「そうだな、7日は早すぎるか、それでも15日も待てばこの件が大きく動く。
俺たちはそれまで他の事をやって待つだけでいい」
「殿下がそこまで自信をもって申されるのなら黙って待ちましょう。
他の事と申されるのは、バカン辺境伯家の件でしょうか?」
「ああ、そうだ、それもやっておかないといけない。
婿養子に入った皇子に刺客を放ったのだ、良くて自害、普通なら処刑だ」
「はい、当然の事ですが、バカン伯爵は重臣を処罰できるでしょうか?」
「さあな、別にできてもできなくても構わない。
処罰できなければ辺境伯家の主に相応しくない証明になる。
処罰できたら俺が自由に遊べる期間が長くなるだけだ。
俺としたら、できるだけ長く自由に遊んでいたいがな」
「私も辺境伯領なんて田舎に行きたくないですから、殿下にはいつまでも皇都にいて欲しいですが、それで良いのですか?」
「構わない、皇位継承権を手放して婿入りしたのだ、好きにさせてもらう。
ただ、スレッガー叔父上には悪いが、俺は辺境伯領に行って色々試したいことがあるから、どちらにしても早い内に領地入りするぞ。
大魔境にいるモンスターも気になるし、魔樹や魔草の方が気になるのだ。
皇都でやらなければいけない事を片付けたら、早々に領地に行けるよう願い出る」
「皇都でやるべき事、バカン家の重臣を処分することでもハンターを処分する事でもなければ何だと言われるのですか、あ、孤児院ですか?!」
「よく分かったな、さすがスレッガー叔父上だ、孤児院は俺の手足となる家臣使用人を育てるとても大切な場所だ。
3年前から大量の資金を使っているのもそのためだ」
「殿下の手足となる家臣使用人、最初聞いた時には信じられませんでしたが、本当に平民の孤児が、甘やかされた騎士以上に育ちましたからね」
「分かっているなら孤児院に使者を送ってくれ。
ダンジョンに潜る前に虫をたくさん集めさせておく」
「分かりました、直ぐに使いをおくりますが、孤児院だけで良いんですか、グレイシー妃殿下に念押しの使者を送らなくて良いんですか?」
「母上が勘違いして無理をしてはいけない、昨晩の親書だけで十分だ。
だが、そうだな、念のためにスレッガー叔父上に行ってもらおう。
叔父上がグレイシー内宮の表にいてくれれば、母上も安心だろう。
グレイシー内宮からの方が、オスカー兄上の屋敷と連絡を取りやすい。
今回の件で母上と兄上に刺客が送られる可能性もある」
「そうか、分かった、直ぐに孤児院に使者を送って内宮に行く」
スレッガー叔父上はそう言うと慌てて出て行った。
いつまで経ってもシスターコンプレックスが治らない。
子供を5人も生んだ母上が可愛くて仕方がないのだから笑ってしまう。
さて、自分の屋敷をもらったから好き勝手に地下砦を拡大できる。
ストレージにはまだまだ余裕があるが、ここにも大量の食料を備蓄しておきたい。
心配性は前世から続く俺の欠点の1つだが、治す気など最初からない。
「スィンセサイズ・スィリコン・ツー・メイク・ジュエリー」
地下砦を大拡張するついでに、圧縮強化する土のケイ素を合成して宝石を造る。
これまでもこれからも、俺の資金源は有り余る魔力とどこのでもある土から合成する各種の水晶だ。
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